#16 地域の温かさに支えられ、
気が付いたら夢中になっていた。
Name我妻 里莉Age19歳

こんなに
自分の地元が
面白かったなんて
知らなかった

地域に興味を持ったきっかけ

高校1年生の時にフィールドワークのため、地元である山形県高畠町の畑に行きました。そこで育った野菜を活用したご飯は“気持ちのこもった温かみ”によって感じられる、今までにない“美味しさ”があり、驚いたことを今でも覚えています。そして一緒にその体験をしたクラスメイトと共に、野菜に関するたくさんの質問をしました。

農家さんは人々の健康を心から願う高い視座やそれを実現するための研究への熱量を持っていました。世界規模での課題を自分事として捉え、実践していく姿に感銘を受けました。私はこの地域にずっと住んでいたにも関わらず、素敵な野菜やそれに携わる人々の魅力に気づけていなかったことを知り、そこから少しずつ地域に対して目を向けるようになりました。

面白いことは
温かい町から起こる

地域の「今」から感じたこと

私が地域に興味をもち始めたころにご飯を作ってくださった農家さんは、約1年ぶりに訪れたときにも“おかえり里莉ちゃん!”と出迎えてくれました。先生や市の方も、ぶつかりながらも親身になって向き合ってくれます。そんな温かい地域だからこそ、恩返しできるようになりたいと考えるようになりました。

少子高齢化が進んでいる状態ではありますが、山形県では何か面白いことをしようという流れやそれらを促進するシステムが多くあると思います。Uターンをして帰ってきた高校の先輩が、山形でカフェを始めたり、私も参加していた山形の探求学習が進んだことによって後輩もすくすく育っていたりと今後もっと盛り上がるのではないかと思います。

地元で培った
好奇心と行動力を
大切に突き進みたい

これから取り組みたいこと

高畠町でプロジェクトを進めた経験から、挑戦することが楽しくなりました。もっと色々なことを知りたいと思い、それが実現できる大学へ進学しました。

そこでは様々な国、地域の方と共に有機農業について学んでいます。それぞれの良いところを見つけ、どう組み合わせたらいいかを考えながら、たくさんの人と関わり合い、学びを深めたいです。

そして最終的に高畠町に還元したいと考えています。それが私にとっても楽しく、私自身の幸せにも繋がる方法だと思うんです。

地域を
盛り上げたい、
という主体性が
芽生える制度

私が想うふるさと納税とは

ガバメントクラウドファンディングを活用したことで、初めて寄付をしてもらう経験をしました。この温かい応援があるからこそ頑張りたいというモチベーションに直結しましたし、私自身がまだふるさと納税で寄付ができる年齢ではないので新鮮な体験でした。

“ふるさと納税は誰かを応援することのできる制度”として知っておくことで、私が納税をする立場になった時に、納税に対しての意識も変わると思うんです。

またこのふるさと納税を機に、地域の特産品などに触れることで地域についても知ってもらうことにつながり、結果的に地域全体を盛り上げる主体性が芽生えると思います。みんなにとって一石何鳥にもなるハッピーなシステムだと思いました。

我妻さんの行った活動 有機野菜を使った商品開発研究を通して、高畠町を元気にしたい!有機農業に魅了された高校生の大きな挑戦