#13 地域の現場へ向き合うためには、
より広い視野を持つ必要がある。
Name加藤 慧Age21歳

地域の衰退を
強く肌で感じ、
危機感を覚えた

地域に興味を持ったきっかけ

もともと私の家族は旅行が趣味で、多くの地に足を運んでいます。そのなかで、地域の衰退を強く肌で感じるようになりました。

実際に最近も旅行をしたのですが、観光拠点であるはずの場所ですら人が減り、休憩スペースや地元の写真の展示スペースになっていたんです。お世辞にも栄えているとは言えない地域や、数年前より人が減っている地域を多く見てきて、このままでは衰退してしまうと危機感を覚えました。

地域の活動だけ
では限界が来る。
広い視野で戦略を
考えないといけない

地域の「今」から感じたこと

地域の小さな規模のなかでブランドが乱立しており、このままでは共倒れしてしまうのではないかと感じました。各地域がそれぞれ自由に活動しているため、うまくシステム化する必要があると思います。

現場主体のプロジェクトだけでは、限界があります。地域の特産物のブランド化と普及には相反する側面があり、アプローチ方法を変えなければどこかで行き詰まってしまうのではないでしょうか?

各ブランドを日本全体に普及させるには、今のように地域が動くだけでは不十分です。都道府県単位でプロジェクトを構築して、もっと広い目線で戦略を立てる動きを考えたほうがよいと思いました。

地域を応援する
手段を増やして、
支援を
していきたい

これから取り組みたいこと

今後も趣味の旅行を続け、地域を間接的に応援していこうと思います。また、地方のものを通販で買って楽しむことでも支援できると思うので、足を運ぶ以外の方法も考えていきたいです。

返礼品での競争が
過熱する今、
新たな動きが
必要となっている

私が想うふるさと納税とは

地域の資源が潤沢な地域には税金が集まるため、一見魅力的な制度です。日本固有の仕組みであり、ユニークだと感じます。

一方で、魅力的な返礼品を用意できない地域では財政が流出するだけになっている、という課題にももっと目を向けるべきだと思います。現在はふるさと納税から得られる税収に格差が広がる一方であり、少しやりすぎではないかと感じています。

最近は市町村単位でクラウドファンディングを実施する動きもあるので、このような返礼品以外の資金の集め方をもっと増やせれば、さらに面白い制度になると思います。

慧さんが参加した
ワークショップのテーマ
漁師さんたちに聞く、
“いま”の魚食のあり方
って何?

漁業者自らが設立した組織「NPO法人浜-街交流ネット唐津」の千々波さまから、日本の魚食の実態をお聞きしました。また、ふるさとチョイスのGCFの仕組みや佐賀県庁NPO支援の取り組みなど、ふるさと納税を通じた課題解決の手段をご紹介いただきました。その後、大学生にとっての魚食のあり方を議論。魚食を見つめなおす機会となりました。