#18 繋がりを軸に
選択肢を増やしていく。
Name大神 福登Age21歳

多様な人に
触れたいという
感情が生まれた

地域に興味を持ったきっかけ

奈良県に住んでいた私は中学生の時くらいから東京への憧れがありました。そんな時に島耕作シリーズの漫画の中で描かれていた早稲田大学の自由で刺激的な学生生活の様子にショックを受けたことを覚えています。そこから本格的に東京へ行くことを考え始めました。

大学の四年間を多様な人のいる東京という街で暮らすことで、自分の周りにはなかった価値観に触れたり、広い関係性を築くことができるのではないかと感じました。そうした中で客観的に東京と地元奈良との「空気」の違いを感じ、それぞれの地域の様々な面において解像度が上がりました。そういった環境の中で大学生活は何かを1つやり遂げてみたいという思いがありました。

人が多様であれば
空間も多様になる

地域の「今」から感じたこと

今回地域のことを考え、言語化をしたことによって、東京出身ではないことを改めて体感しました。東京という場所に対してキラキラした都市の独自性や新しいものを求めていましたが、結局その空間を作るのは建物などの物体ではなく、人が空間を構成していると実感しました。

また、人が多い東京ではその関わりを樹形図のように広げていくこともできれば、一方で密度の濃い狭いコミュニティとして成熟させていくこともでき、選択肢の多さに驚きました。

そのため、人との出会いや学びは満たされたため、多様な人と関わりたいという目的は達成できたように感じます。

質の高い選択肢の
最大化を目指す

これから取り組みたいこと

現在、東京へ行きたいと考える学生を支援したくオンラインで塾を開いています。自分と同じように選択肢を広げることで様々な可能性が開けると考えています。そういった学生の道しるべとなれていたら光栄です。こうした活動は恩送りという考えに基づいて行っています。

受けた恩を返すだけだとそこで恩、親切の動きは終わってしまいますが、恩を別の人に送る、その人も同様に送る、とすることで恩が連鎖していきます。お世話になった方たちのおかげで今の僕があるのでそのいただいた恩を引き継ぎ、自分に合った形で色々な人に恩を渡していきたいです。これらの行動が巡り巡って、社会が少しでも良い方向に動いたらいいなと思います。

本義に
立ち戻る必要が
あるのではないか

私が想うふるさと納税とは

制度自体はあるべきだと思いますが、改めるべき点が多々あるようにも感じています。ふるさと納税の本義は、自分の育った地域や税金を収めたいと思うような自治体に寄付することだったはずです。

しかし今はお礼の品に注目されすぎてしまっていると思います。またふるさと納税の仕組みそのものもゼロサムゲームなので健全な地域創生のためには制度設計を見直しながら、別の道を模索していく必要があるのではないでしょうか。

そこから派生したルール違反のニュースなどを見ていると、悲観的なイメージが広がっていくのも仕方がないように感じます。

大神さんが参加した座談会のテーマ 進学を機に東京に移り住んだ若者が考える地域と生活