南相馬市ならではの“馬と共に歩む文化”を守り、未来につなぐ
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 3,859,000円
目標金額:6,000,000円
- 達成率
- 64.3%
- 支援人数
- 177人
- 終了まで
- 受付終了
福島県南相馬市(ふくしまけん みなみそうまし)
寄付募集期間:2024年10月4日~2025年3月31日(179日間)
福島県南相馬市

馬と共に歩む南相馬の未来を支える担い手たちを育て、地域の誇りである“人馬共生”の文化/伝統のバトンをつないでいくためのプロジェクトです。最近では地域で飼われる馬の数が減少し、馬と触れ合う機会の減少や担い手不足が憂慮されています。そのため、地域の人々が協力し合いながら、時代を超えて続く伝統行事である「相馬野馬追」を継続させ、小学校での「馬との触れ合い学習授業」など、子どもたちに地域の文化/伝統を学んでもらう取り組みもスタート。次世代の担い手育成を核に、“人馬共生”の文化を守る取り組みを地域全体で進めます。
「人と馬が共に歩む文化」の灯を消さない
東日本大震災によって多くを失った南相馬

南相馬市は、福島県浜通り北東部に位置し、相双地方で最多の人口を有する市として発展してきましたが、2011年に発生した東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故によって、私たちの故郷の風景や暮らしは一瞬で変えられ、避難指示によってふるさとで暮らせない時期も続きました。
あれから月日が流れ、13年。復興にむけた取り組みを重ねてきた南相馬市。自分たちが誇れる街であるために、その道のりはまだ続いています。
「人と馬が共に暮らす」文化は地域を繋ぐ絆
そのような中で、南相馬が灯を絶やさないよう、大切に紡いできたものが、“人馬共生”の文化です。その代表となるのが、国指定重要無形民俗文化財にも指定されている「相馬野馬追」であり、1,000年以上の歴史があると言われています。「相馬野馬追」は、勇壮な祭礼として知られていますが、その根底にあるのは、地域の繁栄と安寧への祈り・願いであり、相双地方とそこに住む人々を思いやる心です。南相馬では相馬野馬追開催前はもとより、一年を通じて、公道を馬が歩いていたり、家族の一員として馬を飼っていたりする光景を見かけるなど、他の地域では見られない、独自の馬との共生文化が息づいています。


文化を紡ぐため、さまざまな壁を超えて
しかしながら、近年では、核家族化の進行や馬の飼養の負担の増大もあり、地域の馬の飼養頭数や担い手も徐々に減少し、コロナ禍がさらにその流れを進めました。この地域に住みながらも、馬に触れたこともない子どもたちも多くなっています。
そのような課題に向き合いながら、この貴重な文化を守り、伝統のバトンを次の世代につなげていくために、地域の文化や伝統を決して絶やさないという想いで本プロジェクトに取り組んでいます。


古くからの伝統が、未来のヒントにも。
この取り組みは、南相馬市の伝統継承のために留まらない意味を持っているのではないかと思います。南相馬の馬と人が共に暮らす文化では、人も馬も同じ、大きな自然の一部であることを実感します。私たちの取り組みを発信していくことは、地球規模で起きている様々な課題に対して、人と自然の在り方や、「共生」という言葉が持つ意味などを捉え直すヒントにもなると信じています。

本活動を通じて、広がる可能性と見える景色とは?
本プロジェクトでは、「相馬野馬追」という祭事だけではない、南相馬での馬との体験の豊かさを拡げていこうとしています。さまざまな角度の取り組みを通して、地域内外のより多くの方にとって大切な価値をもたらせると考えています。その一部をご紹介致します。
馬と子どものふれあいで、担い手づくりへ
馬に触れたこともない子どもたちも多くなる中、地域に息づく“人馬共生の文化”を次世代につなぎ、馬に関わる人を増やしていくための第一歩として、小学校での「馬との触れ合い学習事業」を進めています。先行実施した小学校での授業では、最初は恐々だった子どもたちもすぐに慣れて、各自各様に馬との触れ合いを楽しむ姿が見られました。教員からは「子どもたちから普段以上に積極的に質問が出て驚かされた」などの声もあり、このような体験の大切さが確認できました。子ども達が人馬共生文化に触れるスタート地点となる大切な体験学習となっていくように、より多くの学校に広げ、担い手づくりにつながる取り組みの充実を目指します。

次世代が「相馬野馬追」を通じて地域に関わる機会に
南相馬市は、相馬農業高等学校と連携協定を結び、地域の伝統継承と、人材育成の取り組みを協働で進めています。
令和6年の「相馬野馬追」では、南相馬市長が騎乗する馬として相馬農業高等学校の馬術部の馬が提供され、さらに、馬術部員2名に仲間(ちゅうげん/馬の綱を引き誘導する役)として参加いただくなど、“人馬共生の文化”が次世代へつながるよう、地域一丸となって取り組んでいます。

馬から学ぶ、海岸を馬で走る、馬キャン…多様な場で裾野を広げる
馬との触れ合いは、楽しさだけでなく、共感力、コミュニケーションスキルなどを育むことにもつながります。馬には、高い共感能力(ミラー効果)があり、馬と人との交流の中で馬の様子を観察することで、人の感情やその基となる価値観を推察することができると言われています。
そして、自然環境への理解と関心を育む、非常に多面的な教育効果があります。
地域内の活動はもちろん、より広く馬の魅力を知ってもらい、南相馬を訪れてもらうことも、この文化を理解し紡いでいくことにつながります。
「馬との関わりから自身をふりかえり学ぶ」「馬とふれあいながらアウトドアも楽しむ」「海岸を馬で走る」など“馬との多様で魅力的な体験" のすそ野拡大にも取り組んでいます。

寄附金の使い道
いただいた寄附金は本事業に充てさせていただきます。
※目標金額に達しなかった場合も、目標金額以上の寄附をいただいた場合も、本事業に活用させていただきます。
“馬と共に歩むまち”に関わる人々の願いとは
「地域のつながりを深め、地域全体で馬を大切にする文化をつなぎたい」
福島県立相馬農業高等学校 馬術部

相馬野馬追には小学生の頃から騎馬武者として参加しています。相馬野馬追は1,000年以上の歴史・伝統があると言われていますが、私も歴史を紡ぐ1人になることは誇らしいです。次世代にもつなげていきたいと思い、そのために県外イベント活動などにも参加するようにしています。私にとって、馬は“生活の一部”です。馬や周りのすべての人への感謝の気持ちを大切に、これからも取り組んでいきたいと思います。(馬術部 田仲 永愛)
小さい頃から周囲に馬を飼っている人がいて、相馬野馬追を当たり前と考えていましたが、今回の参加で、相双地域ならではの伝統を実感することができました。馬術をやっているからこそ、馬を大切にする地域だと感じます。顧問の渡邉先生の「馬に背中を貸してもらっていることは当たり前じゃない」という言葉を胸に、地域の伝統文化の継承に、馬術と言う専門性を活かして関わっていきたいと思っています。(馬術部 薄井我光)
相馬農業高校は、伝統文化の継承に取り組んできており、体育祭や文化祭で郷土芸能を披露しています。部活動としてではなく全校生徒で取り組んでいるのは、相馬農業高校ならではだと感じています。生徒たちが、相馬野馬追をはじめとした地域の活動に参加することによって、地域とのつながりができ、地域の方々から学校や部活動を応援していただけるようになっています。そのような関係性を深めながら、さらに取り組みを進めていければと思います。(馬術部顧問 渡邉貴洋)
「馬の文化が地域に深く根付いているからこそ、より社会にインパクトを」
一般社団法人Horse Value代表理事 神 瑛一郎

南相馬の魅力は、馬の文化が地域に深く根付いていることだと思います。多くの人が住んでいるある程度の規模の町で、これほど、馬と人の距離が近い地域を他に知りません。
ホースバリューは、「馬の社会的価値を高める」というミッションで活動しています。“馬でより社会にインパクトを与えられる事業”を、「乗馬」などのカテゴリにとらわれず拡げていきたいと考えており、だからこそ、“馬”の文化が深く根付く南相馬で取り組む意義もより高まると実感しています。
“馬と共に歩む文化”を守り、未来にバトンをつなぐご支援を
私たちは、南相馬が育んできたこの稀有な文化を次世代に受け継ぎ、さらに広めていきたいと考えています。これからの世代につなげるために、どうかご支援をお願いします。
1. 文化の継承と担い手づくり:地域の伝統を守り、次世代に伝えるための教育活動や体験プログラムの充実を行ないます。
2. 馬を活用した文化の継承:馬を使った仕事づくりや観光開発を通じ、移住者の獲得や南相馬市のファンづくりに向けて、南相馬ならではの魅力を発信し、地域の活性化を図ります。またこの活動を広く知ってもらうことで、“新たな人と自然のあり方”の可能性を拡げていけるように取り組みを進めます。
南相馬の未来を共に向けて「馬と共に歩む」道を広げていくために、どうぞ力をお貸しください。
※上記本文中、相馬野馬追の写真(2点)の提供:相馬野馬追執行委員会
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品一覧
馬に関連したお礼の品の一部を紹介しています。
他にも、食品やグッズなど、南相馬市の多様な特産品から、お礼の品をお選びいただけます。
初心者でも安心 乗馬体験乗馬お散歩コース【5300101】

黒潮海苔店 オリジナル エコバッグ トートバッグ(ネイビー色) 相馬野馬追【0103801】

福島県南相馬市 藍染めの手ぬぐい(あの日を色に残して)蹄鉄と馬【2000401】

オリジナルアクセサリー ハーフビットピアス YELLOW(イヤリングに変更可)【3800801】

ハーフビットネックレス ゴールド【3800201】

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2024年11月01日 19:03
取り組みの進捗
取り組みの進捗については、
南相馬“馬と共に歩むまち”Facebookでご報告してまいりますので、以下をご確認ください。
もっと見るコメント 1件
ゆきえぽん さん
インスタにもあげてみては?
応援してます2024/11/1 19:32
ゆきえぽん さん
インスタにもあげてみては?
応援してます2024/11/1 19:32
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福島県南相馬市
南相馬市は、平成18年1月1日、旧小高町、旧鹿島町、旧原町市の1市2町が合併して誕生したまちです。
約400騎の騎馬武者が織りなす、豪華絢爛で勇壮な伝統馬事文化行事「相馬野馬追」が開催されるまちとしても知られています。
こういった伝統馬事文化行事を背景に、馬と共に歩んできた歴史をこれからも継承していくため、令和5年から始まった南相馬市第三次総合計画において「馬事文化振興」を掲げ、馬に関わる仕事づくりや馬の活躍の場を広げる活動に力を入れています。
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