医療的ケア児とその家族のために【医療的ケア児の笑顔を支える基金】
NICU(新生児集中治療室)等に長期間入院した後、引き続き人工呼吸器等の使用、たんの吸引や経管栄養などが必要な医療的ケア児は、全国でおよそ2万人。医療的ケア児は、医学の進歩を背景としてこの10年間で約2倍に増えていると言われています。医療的ケア児を育てる保護者は、子育てや家事、仕事だけでなく、介護や看護、頻繁な医療的ケアがあることで、いつも忙しく過ごしています。 世田谷区では、医療的ケア児を支援するため、通所施設の支援や看護師等の人材育成などを行ってきましたが、取組みをさらに推進するため、これまで皆さまからいただいた寄附金をもとに「世田谷区医療的ケア児の笑顔を支える基金」を創りました。今後は、この基金をもとに、民間団体やNPO等による医療的ケア児支援の取組みを進めてまいります。医療的ケア児ときょうだい・家族の笑顔を増やし、支えていくため、応援のエールをお願いします。 【基金の使い途】 医療的ケア児ときょうだいにキャンプを贈ろう! 医療的ケア児を育てる家族の多くは、医療機器の持ち運びや医療的ケア児の体調の不安定さから、家族みんなでの外出の機会を持つことが難しく、きょうだいが淋しい思いを感じています。医療的ケア児ときょうだいの笑顔を増やし、家族みんなで外出するための取組みを支援します。 医療的ケア児のための災害時の“つながり”をつくりたい 人工呼吸器や経管栄養などが必要な医療的ケア児は、地震や台風などの自然災害の際、電源装置や消毒液・マスク等の衛生用品確保、避難所や在宅避難等の状況に応じた避難など、いくつもの課題に直面しています。医療的ケア児を育てる家族への支援のため、災害時の「共助」の支援体制モデルとなる取組みを支援します。 医療的ケア児等を対象とする事業を新たに始める事業者への支援 医療的ケア児の課題解決に取り組む活動を支援します。例えば、保護者が集える場所、家族で一緒に過ごせる場所、子育て支援活動など、民間の団体や事業者が新たに医療的ケア児を支援するための事業や活動を始める際に、必要な経費を補助します。