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海岸砂防林の維持と再生プロジェクトー激増する松くい虫被害から庄内海岸砂防林を守りたいー

カテゴリー:まちづくり 

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寄付金額 983,500

9.8%

目標金額:10,000,000

達成率
9.8%
支援人数
58
終了まで
154
/ 182

山形県鶴岡市(やまがたけん つるおかし)

寄付募集期間:2025年7月3日~2025年12月31日(182日間)

山形県鶴岡市

プロジェクトオーナー

庄内地方の沿岸部には、クロマツで形成された砂防林が、北は遊佐町から南は鶴岡市湯野浜まで延⾧33km に渡って植林されております。およそ300 年前に飛砂の猛威に苦しんだ先人たちの手により築き上げられた大いなる遺産であり、その一部は鶴岡市が維持管理している砂防林です。
全国的に問題となっている松くい虫被害ですが、鶴岡市では平成7年度より重点実施地区を定めて、松くい虫被害木の伐倒駆除や薬剤散布を実施し、被害量は平成28 年度をピークに一時減少傾向にありました。しかし、令和5年度には高温少雨などにより前年の2倍超の約2,700 本の被害量を記録し、続く令和6年度にも同様に被害が約5,100 本と急拡大し続けて甚大な被害量となっています。
鶴岡市では、早期の砂防林の回復を目指して、被害木の除去、植栽、保全活動などに取組み、次世代へ引き継いでいきたいと考えています。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

 

美しい庄内海岸の松林を次世代へ

先人たちが築いた大いなる遺産「砂防林」

【クロマツで形成された庄内海岸の砂防林】

鶴岡市を含む庄内地域の海岸沿いは、かつて自然林で覆われていましたが、戦国時代の戦乱や製塩のための乱伐により、森林が消失・荒廃しました。森林の消失・荒廃に伴い、急速に砂丘が発達し、海岸沿いの集落は季節風による飛砂、河口埋没による洪水に苦しんだ時代がありました。
その後300年にも渡る苦闘の末、先人たちの手により海岸林が造成され、庄内地域の暮らしや産業の基盤としての砂防林の役割を果たしてきました。
高度経済成長期以降は、生活様式と管理意識の変化から手入れ不足が顕著となり、現在は、松くい虫被害の拡大が最大の課題となっています。

松くい虫被害ってなに?

【松くい虫被害のサイクル】

松くい虫被害は、夏から秋にかけてマツの葉が急速に茶色く変色し、枯れてしまう伝染病です。
松枯れの原因となる体長1mmにも満たないマツノザイセンチュウ(線虫)が、マツの樹体内で活動することで、通水障害を起こしてマツが衰弱・枯死します。その衰弱・枯死したマツに体長2~3cmのマツノマダラカミキリ(カミキリムシ)が産卵し、羽化した新成虫が線⾍を体内に⼊れて、別の健全なマツに移動し、その若枝を⾷べる際に線⾍が樹体内に侵⼊するというサイクルを繰り返すことで、周囲のマツに被害が拡⼤していきます。これら線虫やカミキリムシを総称して「松くい虫」と呼んでいます。

北アメリカから輸入した松材と一緒に線虫が日本に上陸したものと考えられており、明治時代に長崎県で初めて松くい虫被害の発生が確認され、現在では、北海道を除くすべての都府県で被害が確認されています。
庄内地方では、昭和54年に初めて確認された後、平成26年度に被害が増大。平成28年度には過去最大の被害を記録しました。
鶴岡市では、平成7年度より重点実施地区を定め、松くい虫被害木の伐倒駆除や薬剤散布を実施し、被害量は一時減少傾向にありましたが、令和5年度に夏場の高温少雨等の影響から、カミキリムシが繁殖しやすい環境となり、前年の2倍超の約2,700本の被害量を記録し、続く令和6年度にも同様に被害が約5,100本と急拡大し続け、甚大な被害量となっています。

【マツノマダラカミキリの羽化】

 

被害拡大防止に向けて

被害予防と拡大防止のため、巡視や松くい虫被害の状況調査を行い、カミキリムシが羽化し成虫となる6月上旬前までに被害木の伐倒処理や薬剤防除を行っています。
被害木の伐倒に伴い、砂防林としての機能が失われた箇所には、松くい虫に抵抗力のあるクロマツの苗木の植樹を行い、機能の維持・回復に努めています。

【松くい虫被害により葉が褐変したクロマツ】
【被害木の伐倒作業の様子①】
【被害木の伐倒作業の様子②】
【被害木の伐倒作業の様子③】
【伐倒された被害木(断面が黒く変色)】
【薬剤散布の様子(地上散布)】

本プロジェクトは、先人たちが築き上げたこの美しい庄内海岸の松林を次世代へ引き継いでいきたい、そんな思いから立ち上げました。

 

伐採した木材の利活用

伐採した木材は、枝も含めて幹全体の破砕処理(粉々に砕く)を行い、木質ペレットなどバイオマス利用促進を図る取り組みに利用されています。
クロマツを原材料とした木質ペレットは、着火性・燃焼性に優れ、高品質かつ強火力!
自然由来の木材のみを使用しており、不純物や添加物は一切入っていないため、猫砂としても安心して使うことができます。

こうした特徴から、鶴岡市ふるさと納税でも根強い人気のある返礼品となっています。

【クロマツからつくった木質ペレット】
【木質ペレットが燃焼する様子】

※木材の中にいた松くい虫は、木材をチップ状に粉砕、または高温でペレットに成型する過程で無害化されます。安心してお使いください。

▲木質ペレットを申し込んで鶴岡を応援する場合はこちら
▲木質ペレットを申し込んで鶴岡を応援する場合はこちら

 

寄付金の使い道

鶴岡市では、早期の砂防林回復を目指し、被害木の除去、植栽、保全活動などの取組みを進めてまいります。先人たちが築き上げた大いなる遺産『砂防林』を、次世代へ引き継いでいきたいと考えていますので、皆様方からのご支援をよろしくお願いいたします。

※目標金額に達しなかった場合、または目標金額以上の寄付をいただいた場合でも、砂防林の維持・回復に要する費用として大切に活用させていただきます。

寄付金の使い道

 

GCFへのチャレンジにあたり(メッセージ)

鶴岡市長 皆川 治

クロマツ砂防林を未来へ託す

写真

 本市の海岸砂防林は、日本海から吹きつける強風や砂から地域の暮らしと農業を守ってきました。
 この砂防林は、先人が長い年月をかけてクロマツを植林して育て上げてきた賜物であり、地域の貴重な財産であります。
 しかし、長年にわたり地域を守ってきた砂防林は、近年、松くい虫による松枯れ被害の拡大や老木化による荒廃が進んでおり、特に昨年度は、松枯れ被害が過去最大となったため、本市といたしても、県や関係機関と連携しながら、伐倒による駆除など計画的な対応を行っているところであります。
 海岸砂防林の機能の維持と再生に向けて森林整備を推進するとともに、親しみやすい森づくりを目指し、砂防林の下刈や除伐植栽など企業と地域住民が協同で取り組む「JTの森」活動等に取り組んでまいります。
 先人が託した地域の財産である海岸砂防林を次の世代に引き継ぐためGCFを開始することとしました。
 是非、皆様からの温かいご支援をお待ちしております。
 そして、健全な砂防林を取り戻した際は、皆様からお越しいただき、日本有数の広さを誇るクロマツ砂防林をご覧いただければと存じます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

 

お礼の品一覧

※お礼の品は、追加・変更の可能性がございます

現在進捗情報はありません。

山形県鶴岡市

四季の変化がはっきりした気候により、驚くほど多種多様な農水産物に恵まれた鶴岡市。
季節ごとに旬の地魚が130種類も水揚げされ、 広大な庄内平野は日本有数の穀倉地帯となっています。
また、広大な土地と自然環境は多彩な歴史と伝統文化をもたらしました。
地域の伝統行事や特色あるまつりは、今もなお市民の手によって大切に継承されています。
その特色が認められ、日本初となるユネスコ食文化創造都市に認定されました。