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【緊急支援】深刻な鹿害被害…えぞ鹿による農林業被害を食い止めたい!

カテゴリー:動物 

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寄付金額 346,000

1.1%

目標金額:30,000,000

達成率
1.1%
支援人数
30
終了まで
受付終了

北海道白糠町(ほっかいどう しらぬかちょう)

寄付募集期間:2021年12月30日~2022年3月29日(90日間)

北海道白糠町

プロジェクトオーナー

北海道には、体が大きいことが特徴の「えぞ鹿」がいます。体長約2m・体重150kgととても大きく国内最大級の草食動物です。
一見可愛い鹿に思えますが、北海道ではえぞ鹿による深刻な被害が出ており、共存していくために昔から苦労し、工夫を重ねてきました。
近年は、生息域を拡大しながら数が増大したことにより、農林業被害や交通事故の増加、列車にはねられ運行が遅延するといった人間社会への影響や、強度の採食や踏み付けによる生態系への影響などが問題となっています。

昭和末期から平成にかけて、北海道東部では農林業被害額が急激に増加し、特に降雪の少ない白糠町はえぞ鹿の越冬地であり、平成8年度には3億円を超える深刻な社会問題となり、適正な保護管理の実行が求められています。

この対策として、農家を中心に出資して柵を作ったり頭数管理を行ってきましたが、被害により減収している今、対策資金の捻出に大変困っています。
そこで、ガバメントクラウドファウンディングで皆様からのお力をお借りして解決に向けて再稼働したいと考えています。
何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

エゾシカが急増!北海道では社会問題になっています

農作物を食べられて困窮する農家さん

出典:林野庁HP
出典:林野庁HP

えぞ鹿は、明治初期の大雪と乱獲により一時は絶滅寸前にまで激減しましたが、その後、禁猟などの保護政策や高い繁殖力と生息環境の改変などによって、個体群を維持するまでに生息数が回復しました。
しかし、生息域を拡大しながら数が増大したことにより、農林業被害や交通事故の増加、列車にはねられ運行が遅延するといった人間社会への影響や、強度の採食や踏み付けによる生態系への影響などが現在とても問題となっています。

都会の街中で、野生の猿が一匹現れると、ときにはほのぼのとした形で全国ニュースに流れますが、
白糠町の路上にえぞ鹿が現れても、珍しいことではないためニュースになることありません。
えぞ鹿がどれだけ農作物を食い荒らしても、農家さんの涙や苦労は皆様の目や耳に留まらないのが現実。

ここでは、農家さんにとっては生計が立てられなくなる問題、住民にとっては日常生活に支障が出るシリアスな課題なのです。

出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)
出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)

エゾシカの分布

実は、野生鳥獣による森林被害面積の第1位はシカなんです。

道総研エネ環地研 エゾシカ狩猟情報マップ
道総研エネ環地研 エゾシカ狩猟情報マップ

エゾシカによる交通事故

年々、上昇傾向にあります。

出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)
出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)

本プロジェクトの目的

農家さん、住民のための対策を強化したい!

鳥獣被害対策については、農家の皆さんが、国の鳥獣被害防止総合対策事業(整備事業)を活用して、個々の圃場を鹿柵で囲う整備を進めてきており、また、中山間地域等直接支払交付金の白糠集落の共同取組で助成制度を創設し、農家負担の軽減を図ってきました。しかし、個人が負担すべき経費に対して、共同取組の使途としてはそぐわないとの解釈により、令和3年度より助成ができなくなる制度改正があったことから、えぞ鹿による農林業被害とそれを防ぐための費用負担の悪循環に陥っています。
そのため、このたびのクラウドファンディングを活用して、全国の皆様とともに、白糠町の農林業被害を少しでも食い止めたいと考えております。

寄付金の使い道

【白糠町のえぞ鹿対策として、個々の畑を囲う柵を作って農作物を守りたい!】

みなさまから頂いたご寄付は、農家へ支援、エゾシカ対策(柵の新設や延長等)へ活用させて頂きます。

※目標金額を上回った場合は、鹿対策に関する活動費に活用させていただきます。

これまでの対策と現実

侵入を防ぐ対策

農家さんの作物を守る取組として、以下を実施してまいりました。

・これまで89㎞の広域柵を設置
・中山間白糠集落が個別の圃場を囲うため、共同取組による助成制度を創設(R02まで)

現状…鹿柵が整備されると、今度は整備されていない圃場の被害が拡大するという事象が起きています。
白糠町内の北西側では整備が進んできているのですが、北側に被害が増えているという事象です。実際の因果関係は不明ですが、農協担当者や農家の方は、そのように思っています。
また、国の補助事業を活用したくても、順番が回ってくるまで年数がかかるという課題もあります。
今年度の事業量は、約8kmの鹿柵整備でしたが、来年度の要望量調査で 20km以上の整備箇所の要望があります。
単純計算でも遅い人は2〜3年順番が回ってこない農家さんがあるということです。

頭数を管理する対策

写真

白糠町は、えぞ鹿対策には「駆除」と「防御」の両立が重要であるとの考えのもと、銃器等による有害捕獲も行っております。
特に「駆除」の面については、地元ハンターの協力により北海道内でも有数の捕獲実績になっている状況です。
このようにして、エゾシカの個体調整を行っているのも、北海道での現実です。

出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)
出典:北海道エゾシカ管理計画(第5期)

白糠町より皆様へ

明治期の絶滅危機の際、えぞ鹿は、主に現在も主要な越冬地となっている阿寒、大雪及び日高地域に生き残り、その後、周辺地域に分布を拡大し、これらの地域に生き残った3つの集団(阿寒個体群、大雪個体群、日高個体群)は遺伝的に区分されています。
えぞ鹿の分布を制限する最も重要な要因は積雪であり、1970年代後半までは、小雪地帯である東部地域に限定されてきましたが、特に近年の暖冬の影響により、多雪地帯である西部地域への分布拡大が進み、1990年以降、留萌地域や宗谷地域など日本海沿岸にも分布が拡大しています。
自然条件下では豪雪に弱く、降雪量や積雪の期間によっては、大量死が発生する恐れがあることは事実ですが、捕獲せずに放置すると4~5年で2倍に増えてしまいます。そして農林業に壊滅的な被害を与えるのです。
えぞ鹿対策を効果的・効率的に推進するためには、「駆除」と「防御」の二輪がうまく回ることが大切です。
人間活動とえぞ鹿との軋轢を軽減するとともに、えぞ鹿の絶滅を回避しながら適正な管理を行い、北海道民はもちろん、日本全国民共有の自然資源であるえぞ鹿と人間の共生及び北海道の豊かな生物多様性の保全とその持続可能な利用を図っていかなくてはなりません。
白糠町のため、北海道のため、日本のため、皆様のご理解・ご協力を賜りますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます。

【お礼の品について】いただいた命を無駄のないように

白糠町で駆除されたえぞ鹿は、いただいた命を大切にいただくため、ハンティングの時から鹿にストレスを与えないよう的確に仕留め、町内で素早く処理し、お礼の品として美味しく皆様にお届けさせていただいております。
都内のレストランからも数多の引き合いがあり、近年ではTBS日曜劇場「グランメゾン東京」にも白糠町のえぞ鹿肉が登場いたしました。

ぜひ、味わって頂けますと幸いです。

現在進捗情報はありません。

北海道白糠町

『しそ焼酎鍛高譚』のまち白糠町は北海道の東部に位置し、人口約7,500人のまちです。
本町は太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れるもので、特にししゃもや毛がに、柳だこ、鮭、つぶ貝は築地市場を始めとし全国から引き合いがあります。
恵まれた漁場にある本町は水産物だけでも十分すぎるくらいですが、山に目を向けると、また様々なものがあります。
しそを使った焼酎と言えば今や全国区の『しそ焼酎鍛高譚』のしそをはじめ、イタリアンチーズや羊肉、ヨーロッパでは特別な日の高級食材として愛されている鹿肉。
このように本町は、海を見ても山を見ても豊富な食材にあふれています。
食材だけではありません。
子育て、移住・定住支援にも力を入れています。
18歳までの医療費や給食費を無料にし、保育料も無料。
出産祝い金や入学支援金などを支給することで、経済的にゆとりをもって子育てができるようにバックアップしています。
町外から移住される方へは、土地(100坪程度)を無償で提供しています。