江差レッド！ 北海道日本海 江差の厳冬を彩る「赤い味覚」《2023・冬》

　北海道の南西部、日本海を臨む町、江差。かつては北前船交易によって「江差の五月は江戸にもない」と謳われるほどの繁栄を極めましたが、現在は人口減少・少子高齢化が急激に進む過疎の町です。
　2022年には、ついに人口が7,000人を割り込み「労働人口の減少と働く場の減少の負のスパイラル」「各産業における高齢化の進展と後継者の不在」といった問題があらわになっています。また、近年の海洋環境の変動により主要産業である漁業も「水産資源の減少」という危機に直面しています。
　私たちは、これからもこの町が「江差で働きたい」という人が江差で働ける、そんな当たり前の町であってほしいと考えています。「働く場所がないから町を出ざるをえない」という町にはしたくないと考えています。
　過疎高齢化の問題を抱える江差は、この国の縮図。私たちは過疎高齢化のトップランナーとして、様々な課題に立ち向かっていきます。
　江差町の取り組みへの応援をよろしくお願いいたします。　

　味はもちろん、香りや色も高評価。美味しいのは北海道日本海の厳しい自然のなかで育った「天然もの」だから。漁師さんは「食べているエサが違うから、養殖ものとは全然ちがう」といいます。
　漁期は12月～5月、漁法は獲物や海底の環境を傷つけない「えびかご漁」。荒天の合間を縫って雪がちらつくなか海底に沈めたエビかごを引き揚げ、元気に生きた状態で水揚げしています。

　食べる手が止まらない美味さにもかかわらず…水揚げ量が少ないため、漁果があがるまでは数量を絞っての受付とさせていだきます。たびたび「品切れ」表記となることもあろうかと思いますが、獲れ次第、受付再開いたします。ぜひ、お気に入り登録してチェックしてください。
　殻剥きの際には、あらかじめキッチンバサミでトゲをカットするか、軍手着用がおすすめ。ちょっと手間がかかりますが、飽きのこない希少な味をぜひ一度お試しください。

　エビ漁を行っているのは夫婦二人で営む「幸栄丸 若山水産」。船で漁に出るお父さんとエビの選別・出荷を行うお母さん、お二方とも70歳を超える大ベテランですが、人出不足もあって最前線で働いています。コロナ禍以降、航空機の小型化によってエビの空輸が近隣では行えなくなったため、出荷作業を始めるのは以前より数時間早い午前3時頃から。真冬の夜明け前からの作業は非常に大変です。
　江差で唯一許可されているエビかご漁の「鑑札」は若山さんが廃業してしまうと、新たに発行されるのは難しいといわれています。できるだけ長く事業を継続できるように、また、後継者が受け継ぎやすいように、作業の効率化や高収益化、労働者の確保、事業承継支援に取り組んでいきたいと考えています。江差のエビかご漁の灯を絶やさないためにご協力をお願いいたします。

　深海に棲息する紅ズワイガニは、高い水圧に耐えるため身に多くの水分を含んでいます。そのため、身肉は細めですが、とってもジューシー！かつては、そのジューシーさゆえに鮮度保持が難しく「缶詰用のカニ」などとも呼ばれることもありましたが、冷凍技術の進化と漁師たちの努力で新鮮なカニをお届けできるようになりました。
　漁場は北海道日本海の檜山沖（道南の日本海側）。西方70kmほど離れた渡島大島が間近に見える沖合まで漁にでることも。3日間港に帰らずに海上で漁を続けたあと、漁果を江差港に水揚げします。漁法はカニを傷つけないカニかご漁。海底でカゴをひき回さない海洋環境にもやさしい漁法です。

　檜山地方で唯一、紅ズワイガニ漁の操業許可を得ている江差在籍「松田漁業部　宝樹丸」。帰港後は瞬く間に、岸壁に横付けしたトラックに船から直接カニを積み込んで加工場へ急行！
　カニの販売も松田さん経営の「北前水産」が行っています。漁獲から輸送、卸・販売までカニ漁師が手掛けているから、徹底した鮮度管理で紅ズワイガニ本来の味をお届けすることができます。

　江差の紅ズワイガニ漁は、国内有数の漁獲量でありながら地域に加工施設がないという問題を抱えています。漁獲されたカニは町外の協力企業の加工場に運び加工していますが、信頼できる加工場は多くなく、生産量も限られています。そのため、水揚げの多くは大きな加工会社に原料として買い上げてもらっています。
　いま、私たちは地域内に自分たちの加工場をつくりたいと考えています。自社加工を行うことで、収益率の向上や生産量の安定化が見込め、新商品の開発などの展望も開けます。また、それは地域に新たな雇用を生み出す取り組みでもあります。慢性的な人出不足など解決すべき問題は山積していますが、実現に向けて尽力してまいります。

　江差町では漁業経営の安定と育成を図るため、2022年11月にサーモン養殖の取り組みを開始しました。岩手県雫石町で孵化した幼魚をかもめ島湾内のいけすに放流し、雨の日も雪の日も1日2回の餌やりを続けて大事に育成。
　江差の寒冷な海で育ったサーモンは、脂がのっていながら、くせのない、誰にでも食べやすい魚に育ってくれました。

　漁師たちが丹精込めて育てたサーモンの製品化を、老舗『王子サーモン』に依頼。長年の研究に基づく確かな技術で加工された江差産サーモンは、脂っこさや臭みがなく、サーモンの旨味をしっかり味わえる製品になりました。「普段は魚を食べない子どもがおかわりしてくれた！」と嬉しい声も寄せられています。

　江戸期にはニシンの有数の漁場として栄えた江差町。明治期以降ニシンが訪れなくなってからも漁業は町の主要な産業でありましたが、近年はかつての主要魚種、イカ、スケトウダラなどの不漁が続いています。今年2023年は「秋鮭」も例年の10分の1足らずという記録的な大不漁となり、寄附者のみなさまにもご迷惑をかけることとなってしまいました。
　外国船による乱獲や気候変動による海洋資源の減少に対し、将来にわたり持続的に漁業を営んでいくため、いま私たちは「獲るだけ」ではない「つくり・育てる漁業」に取り組んでいます。「漁師になりたい」という子どもが江差で漁師として生きていける「豊かな海」「活気あふれる浜」を後世に遺したいと思っています。

　しつこくない甘さが美味しい、五勝手屋さんの羊かん。辛党のなかにも「この羊かんだけはおいしく食べられる」という人も。羊かんの頭の部分は、砂糖で固められており「シャリッ」とした食感、丸缶羊かんならではの味覚をお楽しみいただけます。
　原材料には小豆ではなく【金時豆】を使用。主張せず、ほかの素材の味わいを活かし、まとめるちからをもっている「金時豆」。その特徴は、五勝手屋さんの心がけ、そして目標にもなっています。

　黄昏時には町のいたるところから日本海に沈む夕日を見ることができます。黄金色から朱、紫、群青へと変化する自然のスペクタクルを存分にお楽しみください。特に、かもめ島からは夕日が水平線に沈む光景が美しく見え、おすすめの写真映えスポットとなっています。

　甘くて、濃厚な味わいのアスパラガス。食べ応えがあるとともに、繊細なアスパラの味もしっかり感じられるL・2Lサイズの最良品をお届けします。根に近づくほど味が濃くなりますので、ぜひ、下の方も捨てずにお召し上がりください。
　「太くて、甘くて、やわらかい」「都会では手に入らない立派なアスパラ」嬉しいお声をたくさんいただいています。

　江差のウニの漁期は5月～9月ですが、実際に漁ができるのは町内の漁区“全部”の海が澄みわたった凪の日だけ。抜け駆けは許されません。そのため、お届け日指定の対応は難しいのですが、味は絶品。
　採ったウニは海水で生かしておいて出荷日の朝に殻剥き。海洋深層水パックして午前中のうちに発送！採れたて鮮度でお届けします。