【地域活性化】13市町連携バスツアーで寄付者に特産品だけでない「地域の味見」を

三重県南部の13市町は、2015年から連携をして、人を呼ぶための創意工夫を実施。地道な取り組みを重ね、ファンを増やしています。

2018年3月に行われた「みえ南部まるごとスペシャルバスツアー」に、抽選で26組52人(1コース13組26人)が参加しました。これは、特定の期間中に三重県南部の13市町に寄付した人限定の企画で、今年で2年目の取り組みです。今年は2コースあり、「東紀州コース」では紀宝町での伝統的な川舟の三反帆体験、熊野市の世界遺産「花の窟いわや」見学などを行い、「伊勢志摩コース」では度会町の林業見学や、鳥羽市の答志島ツアーなどが行われました。このツアーには、参加費として1万円が必要。寄付に対する「お礼」というわけではないのです。

連携して「ふるさと納税南部まるごと発信事業」を実施

この連携は、もともとふるさと納税に積極的だった玉城町が主導する形でスタート。玉城町産業振興課の中野雄広さんは「寄付だけでは実際に足を運ぶまでに至りません。各市町が連携したバスツアーを企画して、そのきっかけを作りました」と話します。目的は、色々な町に立ち寄ってもらい、交流人口を増やすこと。そして最終的には、移住者の増加が目標だそうです。

主催した市町は伊勢市、鳥羽市、志摩市、尾鷲市、熊野市、玉城町、度会町、南伊勢町、大紀町、大台町、紀北町、御浜町、紀宝町。実はこの13市町は2015年度から連携して「ふるさと納税南部まるごと発信事業」を行っており、三重南部地域で一体となったPRをすることで、寄付の増加や観光振興を図っています。またイベントにも力を入れており、三重県のアンテナショップ「三重テラス」でのイベントや「ふるさと納税大感謝祭」に合同で参加しています。

「地域を知ってもらう複数の自治体の『味見』を」

「バスツアーやイベントを通して、特産品だけでなく、寄付した地域を知ってもらう、いわば複数の自治体の『味見』をしてもらいたいと考えています。ガイドブックには載っていない、担当者しか知らないような、地元ならではの魅力を発信することが必要ですが、単独では限界があります。魅力を大きくアピールしていくためにも、連携は不可欠ですね」(中野さん)

地道な取り組みにより、三重県南部地域のファンは確実に増えています。

2017年の東紀州バスツアーで行われたカキの養殖見学と殻むき体験。「渡利牡蠣」は紀北町にある白石湖で養殖されており、ほとんど地元でしか消費されないものです。

三重県伊勢市のふるさと納税について

三重県鳥羽市のふるさと納税について

三重県志摩市のふるさと納税について

三重県尾鷲市のふるさと納税について

三重県熊野市のふるさと納税について

三重県玉城町のふるさと納税について

三重県度会町のふるさと納税について

三重県南伊勢町のふるさと納税について

三重県大紀町のふるさと納税について

三重県大台町のふるさと納税について

三重県紀北町のふるさと納税について

三重県御浜町のふるさと納税について

三重県紀宝町のふるさと納税について

 「今こそ知りたい!ふるさと納税、ホントのところ」の詳細を見る