「千年紡がれた因州和紙の技を、未来へつなぐ。」

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 335,000

33.5%

目標金額:1,000,000

達成率
33.5%
支援人数
9
終了まで
25
/ 73

鳥取県鳥取市(とっとりけん とっとりし)

寄付募集期間:2025年10月20日~2025年12月31日(73日間)

鳥取県鳥取市

プロジェクトオーナー

千年続く因州和紙の技と文化を、これからの世代へ。職人の手仕事だけでなく、教育や体験、新しい製品づくりまで――和紙を支える多様な営みを、地域ぐるみで未来へつなぐ挑戦が始まっています。あなたの想いが、この産地の力になります。和紙のある未来を、ともに育てていきませんか?

「千年紡がれた因州和紙の技を、未来へつなぐ」

因州和紙の歴史と伝統

鳥取市で受け継がれてきた「因州和紙」は、鳥取市青谷町・佐治町周辺で生産されている和紙で、約1,300年の歴史を持つ伝統的な手漉き和紙です。
その起源は平安時代にまでさかのぼり、清流・千代川の豊かな水と、四季折々の自然の中で育まれてきました。

一枚一枚、職人の手で漉かれる和紙は、風合い、強さ、美しさを兼ね備え、古くは公文書や書写用紙としても重宝されてきました。

長い年月を経ても変わらない品質と、変化し続ける時代の中で進化を遂げてきた技術——。
そのどちらもが「因州和紙」の誇りです。

因州和紙の魅力 -特色と用途-

因州和紙の魅力は、その多様性にもあります。
・風合い:手漉きならではのぬくもりある質感
・耐久性:長期保存に適した高い強度
・美しさ:自然素材ならではの透明感とやさしい色合い

用途は、書道半紙をはじめ、画材紙・便箋・障子紙・修復用紙など多岐にわたり、近年では現代アートやデザイン素材としても注目されています。
日本国内にとどまらず、世界からも高い評価を受ける和紙ブランドです。

伝統の和紙 × 職人の手仕事による和紙の花
和紙を使用した灯ろうなどの製品たち

子どもたちの「書く」を支えてきた紙

因州和紙は、長年にわたり全国の小中学校や書道教室で「書道半紙」として親しまれてきました。
墨をしっかりと吸いながら、滲みにくく、筆の運びもなめらか。
それは、初めて筆を持つ子どもたちが、安心して「書く楽しさ」と出会える、やさしい紙です。

その紙の上で、どれほど多くの子どもたちが、人生最初の一筆を綴ってきたことでしょう。
ゆっくりと、緊張しながら、でも目を輝かせて――。

「書く」ことが学びとなり、自信となり、未来への一歩となる。
そのすべての瞬間に、因州和紙は寄り添ってきました。

子どもたちの小さな手と心に寄り添い、学びを支え、夢を育む――「未来をつくる紙」として。
教育現場で、長く深く、愛され続けてきた存在なのです。

因州和紙産地の今 -本物の手仕事を次の世代へ-

いま、因州和紙の産地は、かつてない岐路に立たされています。
職人の高齢化、後継者の不在――それは、千年受け継がれてきた技術が静かに、しかし確実に失われつつあるという現実です。

さらに、安価な海外製品の流通や、暮らしの変化による需要の減少など、因州和紙を取り巻く環境は年々厳しさを増し、産業としての規模も縮小しています。

このままでは、「本物の手仕事」が、過去のものとして消えてしまう――。

それでも、私たちは諦めることはできません。
なぜなら、因州和紙は、単なる紙ではないからです。

そこには、人の手の温もりがあり、自然と共に生きてきた先人たちの知恵と誇りが宿っています。

次の世代に、この「本物」に触れる機会を残したい。
「書くこと」「創ること」の根源的な喜びを、未来へ届けたい。

それが、私たちの願いであり、使命です。

因州和紙生産者の皆さん

寄付金の使いみち

鳥取市では、青谷町賑わい創出実行委員会が実施する下記の取組を支援しています。
皆さまからお寄せいただいた寄付金は、青谷町賑わい創出実行委員会活動支援金の一部に活用させていただきます。

因州和紙のPR活動および販路拡大(県内外への発信)

寄付金は、因州和紙の魅力を広く知っていただくための広報活動に活用します。県内外の展示会・イベントへの出展費などを通じて、伝統的な和紙の美しさと価値を広く発信し、新たな販路の開拓を目指します。

大型集客施設での体験イベント・展示即売会の開催

地域内の大型施設を活用し、染め和紙体験や製品の展示即売会を開催します。会場設営費や体験用の資材費、運営人件費などに寄付金を活用。訪れる人々に因州和紙の魅力を直接感じてもらい、市場開拓と観光資源としての情報発信を図ります。

地域の子どもたちへの教育・体験学習の実施

小学校・中学校・高等学校の児童・生徒が、因州和紙の歴史や素材(木・楮(こうぞ)など)について学び、自ら和紙作りを体験する授業を支援します。講師謝金、材料費、ワークショップ開催費などに寄付金を充て、地元の伝統産業への理解と愛着を育てます。

伝統技法の継承を目指した本格的な和紙作り体験の提供

楮(こうぞ)を使用し、かごなでやちり取りといった原料づくりから、和紙職人と同じ「流し漉き」技法での和紙漉きを体験できるプログラムを実施します。これにより、和紙作りの全工程を体験し、伝統産業の保存と後継者育成に繋げます。必要な道具の購入、講師費用、施設利用料などを寄付金でまかないます。


あなたの想いが、千年先へと続く和紙の物語を紡ぐ力になるのです。
ともに、この大切な伝統を守り、育てていきましょう。

お礼の品(返礼品)

ご寄付いただいた皆さまには、心を込めて手づくりされた因州和紙の品々を返礼品としてお選びいただけます。
使ってよし、飾ってよし、贈ってよし。和紙の温もりと手触りを、ぜひご体感ください。
※通常の返礼品も選択可能です。

因州和紙書道半紙 「砂丘」(1,000枚セット)

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なめらかな筆滑りで書きやすく、墨のにじみ具合や筆の動きの違いも味わえる、本格的な書道半紙です。
書道教室の先生方にもご好評いただいています。【12,000円以上のご寄付】

因州和紙 工芸品 「花あかり」

手漉き和紙を使用したミニ衝立。
落ち着いた風合いで、窓際や明かりのそばに置けば柔らかな光を楽しんでいただけます。
贈り物にも最適です。【13,000円以上のご寄付】

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和紙ランプシェード 「こもれび」「木かげ」

和紙ランプシェード「こもれび」
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和紙ランプシェード 「木かげ」

因州和紙を使用した、やさしい光を放つ手作りランプシェード。
楮(こうぞ)を絡み合わせて球状に仕上げており、筋の間から漏れる光を空間に投影して、光と影が織りなす模様を楽しむことが出来ます。インテリアにも自然と馴染む和のデザイン。
原料から一つ一つ手作りした限定品です。【94,000円以上のご寄付】

和紙ランプシェード 「Moon」「Maru」「Yama」

和紙ランプシェード「Moon」
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和紙ランプシェード 「Maru」

紙は平面状のもの、という常識的な感覚を覆す“立体漉き和紙”は和紙そのものを球体に3次元で漉き上げる革新的な技術で制作しています。
楮(こうぞ)の繊維を透過する明かりは柔らかく温かで、自然な風合いとともに空間に寛ぎをもたらし、心を和ませてくれます。【116,000円以上のご寄付】

和紙ランプシェード「Yama」

和紙ランプシェード 「月影」

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因州和紙で一つ一つ丁寧に作り上げたランプシェードです。
和紙の上から楮(こうぞ)を巻き、筒状に仕上げています。
和紙を通して出る灯りと筋のコントラストを楽しむことが出来ます。
穏やかな灯りが和室にも洋室にも合います。【278,000円以上のご寄付】

鳥取市長からのメッセージ

因州和紙は、約1,300年にわたり鳥取市の豊かな自然の中で育まれ、職人の手によって一枚一枚丁寧に漉かれてきた伝統工芸品です。清流・千代川の水と四季折々の素材が織りなす風合い、耐久性、そして美しさは、全国はもちろん世界からも高く評価されています。

特に因州和紙の書道半紙は、多くの子どもたちが初めて筆を持ち「書く楽しさ」と出会う場面を支えてきました。そのやさしい質感と確かな品質は、未来を担う子どもたちの学びと夢を育む大切な存在です。

現在、因州和紙の産地では、時代の変化とともに、技術や文化の継承に向けて新たな工夫や取組が求められています。

この伝統を未来へつなぐため、地域ぐるみでさまざまな活動を展開しています。教育現場での体験学習や、和紙の魅力を伝えるイベント、新しい製品づくりなど、因州和紙の持つ魅力をより多くの方にお届けし、産地の活力へとつなげていきたいと考えています。

皆さまの温かいご支援が、因州和紙の豊かな伝統と未来を育てる力となります。どうぞ私たちとともに、この美しい和紙文化を大切に守り、次の世代へと紡いでまいりましょう。

令和7年10月20日

鳥取市長 深 澤 義 彦

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ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

  • 2025年12月03日 16:22

    残り1ヶ月を切りました!

    現在、市内外の方のご理解とご協力により、合計154,000円のご寄附をいただいております。
    本プロジェクトに応援してくださった皆様、誠にありがとうございます。

    ぜひお知り合いやご友人に本プロジェクトを紹介していただけますと幸いです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    【拡散用プロジェクトのURLはこちら】
    https://www.furusato-tax.jp/gcf/4763

    先日、因州和紙の魅力を体験できる『染め和紙体験』を出展しました!🖋️🎨

    多くの方々に手漉き和紙のぬくもりを感じながら、自分だけのオリジナル染め和紙を作っていただきました✨
    みなさんの笑顔や真剣な表情が印象的で、これからも因州和紙の伝統を次の世代に繋いでいこうという気持ちが一層強くなりました💪


    引き続き、事業の継続をご理解していただけるよう残りの一ヶ月も頑張って参りますので、よろしくお願いいたします!

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鳥取県鳥取市

鳥取市(とっとりし)は、南北2.4km、東西16kmに広がる日本最大級の「鳥取砂丘」を代表とする美しい景観と、その豊富な「砂」を素材にした彫刻作品である「砂像」に代表されるまちです。自然豊かな観光都市であり、市街地に温泉が湧くほどの湯どころです。
また、松葉ガニや白イカ、岩ガキといった日本海の味覚に加え、特産品の二十世紀梨や砂丘らっきょうなど魅力的な食の宝庫で、四季を通じて多くの観光客で賑わいます。