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世界自然遺産「小笠原諸島」で、自然環境を保全しながら登山道を整備したい

カテゴリー:自然・環境 

main_img 達成

寄付金額 2,404,300

120.2%

目標金額:2,000,000

達成率
120.2%
支援人数
95
終了まで
受付終了

東京都小笠原村(とうきょうと おがさわらむら)

寄付募集期間:2023年11月1日~2024年1月29日(90日間)

東京都小笠原村 × YAMAP

プロジェクトオーナー

世界自然遺産「小笠原諸島」は、独自の進化を遂げた生態系が誇る自然の宝庫です。
私たち小笠原村は、エコツーリズムの推進を通じて、自然環境の保全と利用の両立に取り組んでいます。
このプロジェクトでは、地域の人々をはじめ、多くの方の手で小笠原の美しい自然環境を保全しながら、安全に自然を楽しむための登山道を整備します。
近自然工法を用いて、生態系の復元を図り、持続可能な観光振興を実現するためプロジェクトを立ち上げました。皆さまからの温かいご寄附をどうぞよろしくお願いいたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

独自の進化を遂げた生態系 ー世界自然遺産「小笠原諸島」ー

東京都心からはるか南、距離にして約1,000kmの太平洋上に浮かぶ、小笠原諸島。

沖縄とほぼ同じ緯度に位置する小笠原諸島の気候は温暖で、冬季でも平均気温は約18℃(都心の冬季平均気温は約6℃)と、一年中南国の空気を感じることができます。

火山活動による海底隆起で誕生した大小30あまりの島々は、過去に一度も他の大陸と陸続きになったことがありません。そのため、風や海流、渡り鳥によって他の大陸や島々から運ばれてきた動植物は、長い時間をかけて島の環境に適応した種のみが生き残り、独自の進化を遂げました。

それぞれの島に多くの固有種や在来種の動植物が存在する特異な生態系は世界的にも貴重で、小笠原諸島は2011年に世界自然遺産に登録されました。

天然記念物に指定されている固有種「オガサワラオカモノアラガイ」

競争相手の少ない環境で進化を遂げてきた小笠原固有の生態系は、その脆弱性から外来生物や環境負荷に対して非常にデリケートです。自然フィールドの利用によって生じる固有生態系への影響を極力軽減するため、各種自主ルールを設け、自然環境との持続可能な共存を実践しています。


外来動植物を山域に持ち込まないよう、登山道入口で対策を行っています

特に林野庁が定める小笠原諸島森林生態系保護地域内に入る際は、指定されたルートのみの利用に限定しています。「指定ルート」を利用する際は、利用講習を受講し、入林許可証の交付を受けたガイドによるツアーに参加することになります。

小笠原の登山道整備について

写真

エコツーリズムを推進する小笠原村は、村が管理する登山道や遊歩道に加え、利用者の多い「指定ルート」についても整備や補修、維持管理を行っています。小笠原村が登山道(遊歩道)の整備や補修、維持管理を行うにあたっては、入山する利用者の安全確保と自然生態系の保全を両立するために、近自然工法という手法を用いて実施しています。

近自然工法について

近自然工法は、もともとスイスの河川工事技術として発展し日本に導入されたもので、今では登山道整備にも応用されています。登山道整備といっても、単に歩きやすくするためではなく、生態系の復元を目的とし、安定した土壌環境を整えることが、植生保護と安全な利用につながっていくこととなります。

小笠原村の事業では、北海道の大雪山で生態系の復元に取り組んでいる専門家の協力を得ながら、小笠原という特殊な環境に合わせつつ、村の要望や地元ガイドからの意見を参考に、どういうやり方が適しているか、それぞれの現場を見ながら進めています。

利用者の踏圧や降雨等の影響によって土壌浸食が起きている箇所を、雨水の流れや利用者の歩行経路を考慮しながら、周辺の石や木材を使用した必要最低限の施工で補修していきます。木材には、歩道脇の支障木となっている外来種(アカギなど)を伐採し活用しています。
自然の素材を使用した工法であるため、過度の利用や豪雨による影響、また場所によっては植生回復前に木材の劣化による破損が起こるため、定期的な維持管理が必要となります。

小笠原の自然を保全し、安全で快適な登山道を整備します!

小笠原の自然を保全し、安全で快適な登山道を整備するために、私たち小笠原村が主体となったクラウドファンディングを実施します。

このプロジェクトでは、小笠原村が管理する登山道や遊歩道、利用者の多い指定ルートの整備と維持管理を行い、安全な自然体験を提供します。
登山道の整備において、私たちは近自然工法を用い、生態系の復元を促進します。この取り組みは定期的な維持管理と、近自然工法の専門家の協力が不可欠です。

  左:施工前 / 右:施工後
  左:施工前 / 右:施工後

寄付金の使い道

登山道の整備や補修、維持管理に活用させていただきます。

・近自然工法の専門家の招へい等(1月中旬から2月中旬) 約300万円
・倒木処理や巡回、草刈り等維持管理(通年) 約200万円
・台風や大雨災害による登山道と周辺環境の復旧(その都度)

※目標金額以上の寄附をいただいた場合は、次年度以降も本プロジェクトを継続するための費用として使わせていただきます。
※目標金額に達しなかった場合においても、本プロジェクトの事業費として活用させていただきます。

登山道の整備や補修、維持管理に活用させていただきます。

プロジェクトの展望

・登山道や遊歩道の整備と補修を行い、利用者に安全で快適なアクセスを提供します。

・生態系保全のために維持管理を実施し、持続可能な自然環境の利活用を図ります。

・来島者に美しい自然を楽しんでいただき、小笠原諸島の魅力を伝えます。


寄付者のみなさまへ

皆様からのご支援により、小笠原村の豊かな自然環境を次世代へ引継ぎ、多くの人々がそれを体験し楽しむことができるようになります。
小笠原諸島の魅力を広く伝えることにより、地域の発展にも貢献する手助けとなります。

どうぞご支援をお願いいたします。

小笠原村長 渋谷正昭からのメッセージ

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小笠原における登山道整備プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
小笠原村は、2011年に世界自然遺産に登録される20年以上前からエコツーリズムに取り組んでおり、自然を守りながら親しんでいただくため、官民含めて様々なルールを運用しています。
調査研究やルールによって自然環境を保全しながら、ガイドの専門的な解説によってその価値を来島者に伝え、深みのある観光を楽しんでもらうことが小笠原におけるエコツーリズムの使命です。
今回のプロジェクトにおいては、近自然工法の考え方と小笠原のエコツーリズムの考え方の親和性が高く、現状では小笠原における登山道整備の最善の方法だと考えています。
ご支援いただければ、小笠原の貴重な自然環境を守りながら、観光振興を推進し、地域の発展に貢献することができます。
ぜひ、皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。

お礼の品のご紹介

  • 2024年02月20日 08:34

    【目標達成!】ご支援いただいた皆様ありがとうございました!

    本プロジェクトへ寄付いただいた95名の皆様、誠にありがとうございました。
    皆様のあたたかいご支援のおかげで、目標金額に到達することができました。
    ご支援くださった皆様に心から感謝いたします。


    今シーズンもすでに登山道整備は佳境に入っております。
    皆様からいただいた寄付金を有効活用し、今後も近自然工法による登山道整備を進めてまいります。

    もっと見る

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    コメント 1件

    yoshy7 さん

    登山道の整備ありがとうございます。また乳房山に複数のルートで行けるようになる日が待ち遠しいです。

    2024/2/20 21:07

    yoshy7 さん

    登山道の整備ありがとうございます。また乳房山に複数のルートで行けるようになる日が待ち遠しいです。

    2024/2/20 21:07

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東京都小笠原村

東京都心からはるか南、距離にして約1,000kmの太平洋上に浮かぶ、小笠原諸島。

沖縄とほぼ同じ緯度に位置する小笠原諸島の気候は温暖で、冬季でも平均気温は約18℃(都心の冬季平均気温は約6℃)と、一年中南国の空気を感じることができます。

火山活動による海底隆起で誕生した大小30あまりの島々は、過去に一度も他の大陸と陸続きになったことがありません。そのため、風や海流、渡り鳥によって他の大陸や島々から運ばれてきた動植物は、長い時間をかけて島の環境に適応した種のみが生き残り、独自の進化を遂げました。

それぞれの島に多くの固有種や在来種の動植物が存在する特異な生態系は世界的にも貴重で、小笠原諸島は2011年に世界自然遺産に登録されました。