天保の居蔵 令和再生プロジェクト

カテゴリー:まちづくり 

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寄付金額 1,081,000

7.3%

目標金額:14,710,000

達成率
7.3%
支援人数
48
終了まで
受付終了

福岡県八女市(ふくおかけん やめし)

寄付募集期間:2023年10月2日~2023年12月31日(91日間)

福岡県八女市×NPO法人まちづくりネット八女

プロジェクトオーナー

江戸末期から昭和初期にかけての古い町並みが残る八女福島地区は、どこか 「おばあちゃん家に遊びに来たような故郷」をおもわせます。
しかし、空き家となった町家は朽ちていき解体の危機に瀕しており、古き良き景観が失われつつあります。
私たちは、所有者による再生活用が困難な空き町家をリノベーションし、新たな人に活用してもらう活動をしております。
今回のプロジェクトは、八女市福島地区の居蔵造の始まりとされる「今里家住宅」のリノベーションに取り組みます。

空き町家を甦らせ活用していくために、何とか皆様のお力をお貸しください!

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

始まりの町家「今里家住宅」をリノベーション!

このプロジェクトの内容

今回のプロジェクトでは、いよいよ八女福島で最初の「居蔵」とされる市指定文化財「今里家住宅」の再生に取組みます。
今里家住宅は、八女福島伝統的建造物群(平成14年国選定)保存地区内のやや西に旧往還道に面して建つ町家建築で、八女福島の町家の特徴である「居蔵(いぐら)」と呼ばれる白壁土蔵造の最古(天保9年)の建物で、八女福島の「居蔵造の始まり」とされ、貴重な町家です。

私たちNPO法人は、所有者が何らかの事情で空き家を改修し活用ができない場合に、所有者に代わって改修から活用までを代行して事業します。
しかしながら、私たちも潤沢な資金があるわけではありません。
空き家の修理には市から補助はあるものの、内部改修を含めてかなりの自己負担を伴います。

自己負担分は金融機関等から借入し、賃貸して返済していくというリスクを背負いながら挑戦しています。
このクラウドファンディングの成功によって、NPO法人が背負うリスクと店子の家賃負担の低減を目指します。

ロードマップ・寄付の使い道

今里家住宅の保存修理事業の費用の一部
・工事費等 65,050千円(2024年度工事分)
(内、ガバメントクラウドファンディングによる資金調達 14,710千円)

※寄附の内、返礼品や諸手数料を差し引いた金額が事業に充てられます。
※目標金額に達しなかった場合であっても、当NPO法人が銀行からの融資額を増額して事業を実施します。
※目標金額を上回った場合は当該事業にかかる金融機関からの融資額の低減や過年度融資分の繰上返済に充てます。

今回改修する物件の現状

この物件は、天保9(1838)年に福島で最初の「居蔵」に改築されたことがわかっている町並みを代表する建物で、大正期の離れ座敷とともに「今里家住宅」として八女市文化財に指定されています。

昭和初期に提灯の房の製造・卸を営む今里家が買い取り、平成7年まで店舗兼住居として使われていました。
その後は町並み保存のまちづくり団体の事務所としてイベント時に八女の伝統工芸を紹介するなど活用され、地元で「房屋」の屋号で親しまれていました。
しかし、近年急速に老朽化が進んだため使われなくなっていました。

現状は、瓦や漆喰壁が落ち、屋根全面にシートをかぶせるなど応急処置をしてきましたが、雨漏りによる白蟻被害や地盤沈下による梁の歪みなどが限界に達しています。
奥の離れ座敷についても同様の状況です。

老朽化が著しい規模の大きな大壁造の建物であり、また指定文化財として、八女福島の代表的町家建築として、後世に残す正確な復原修理を目指しており、多額の修復費用が必要となっています。

修復後は町家ホテル・レストランとして活用し、一部一般公開も予定しています。

老朽化が著しい「今里家住宅」

NPO法人 まちづくりネット八女 北島 力

今里家住宅は、八女福島の匠が粋を凝らした町家建築の一丁目一番地

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2019年度からガバメントクラウドファンディングに挑戦しており、
これまでに多くの皆様にご協力をいただき、心より御礼申し上げます。
お陰様で、これまでのプロジェクトで3件の空き家の改修を実現することができました。

私は、30年前から様々なまちづくり団体と響きあう協働の活動を追求し、自身も八女福島の町家に移住して地域に寄り添いながら、日本の伝統文化である八女福島の町家建築を後世に伝えるため、空き家を再生し、町家の継手、まちの担い手の確保に全力で取組んできました。

まちの人口減少が深刻になる中、空き家を再生し移住者や出店者を温かく受入れることは、地域の活力とコミュニティの持続に繋げることができます。

是非、皆様の厚いご支援をお願いします。

修理した後は町家ホテルなどに活用し、賑わいを取り戻します

代行リノベーションのスキーム

私たちNPO法人は、空き家をただ単に改修するだけではなく、町家の魅力を感じて希望される「借り手」の方に空き家を紹介してマッチングを行っています。
このような私たちの取り組みに賛同して遠くから移住してこられる方もたくさんおり、これまで40軒以上のマッチングを行ってきました。
空き家が活用され魅力的な出店が増えることで、まちの魅力が増し来訪者が増え、まちの活力が高まるものと確信しています。

これまでのガバメントクラウドファンディングの取組み

2019年 旧倉富家修理・改修工事(完了)
2020年 旧大坪家(前平野家)修理・改修工事(完了)
町家ホテル「RITA八女福島」
町家ホテル「RITA八女福島」

この事業によって再生された町家が、あらたな賑わいの場所となり八女市を訪れる方の楽しみが増えることが期待されます。

八女福島で起業者の声

RITA八女福島(町家ホテル) 支配人 玉垣綾子 さん

■ 八女福島の空き町家を再生し、新しい生業をつくりましょう!

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私たちは、地域に継承されている町並みや歴史的な建築物(古民家)を中心に、その価値を地域の人たちと再認識し、次世代に継承するため、地域の歴史・文化とともに持続する再生活用を地域の人たちとともに模索しながら、その実践のお手伝いをしています。
5年前から、八女福島の町並みの魅力に引き付けられて生業の新たな創造実践を進め、町家ホテル「RITA八女福島」を2022年8月に起業して、地域とともに歩んでいます。

ぜひ、この新たなプロジェクトに賛同いただき、町家の歴史文化を現代に活かしながら、未来へ続けていける歩みの輪を大きくして、みんなで八女福島を盛り上げましょう !

八女福島の応援者の声

NPO法人 全国町並み保存連盟 理事長 福川 裕一 さん

■ 八女福島は、全国の町並み保存運動の希望の星です。

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北島力さんたちのNPOが、リノベーションを手がけた町家は40軒を超えます。空き家の増加など、全国の歴史的町並みが直面している課題に、所有者と利用者のマッチング、職人集団の組織化、新しい資金調達の手法などに取り組み、しっかりと成果をあげてこられました。なによりも、歴史的な町並みの価値や意味を確実に継承し、それを現代に活かすという基本の哲学が貫かれていることがすばらしいところです。たとえば、リノベーションにあたっては、せっかく出店した店舗が万一撤退することになっても、いつでももとにもどせるように、改修には細心の注意を払い、歴史的な建物のクオリティを守るという基本方針が貫かれています。その活動ぶりは、ドキュメンタリー「まちや紳士録」に克明に描き出されています。

 昨年は、重要伝統的建造物群保存地区20周年をむかえ「日本の文化、民家、町家を残し伝えよう」をテーマに、全国各地で歴史的な町並みの保存・活性化に取り組む人々が集結し、八女福島の実践を学びました。
 今後もさまざまな困難が待ち受けていると思いますが、八女福島のまちづくりはきっと乗り越えていくと確信しています。

寄附者の皆様へ

NPO法人 まちづくりネット八女からのメッセージ

失ってしまったものは二度と元には戻りませんが、伝統的建造物にご理解いただいた方、私たちの活動に共感していただいた方からのあたたかいご支援に、心よりお礼申し上げます。

今、八女市は町家の再生でちょっとずつ面白くなりつつあります。閑散としていた町に人が増え始め、かつて都市圏に送り出した若者は、町家の良さに気づき戻ってくれる人もいます。

よそ者のイノベーションが地の者を刺激し、地の者はよそ者を暖かく迎え入れる良い循環がゆっくりと流れています。

そのような面白くあたたかい八女市に是非おいでください。お待ちしております。

お礼の品一覧

このプロジェクトは、八女市内のたくさんの事業者様から趣旨にご賛同いただき返礼品の提供にご協力いただいております。
≪ご協力いただいた事業者(敬称略)≫
矢部屋許斐本家、カワグチサプライズ株式会社 かわぐち酒店、株式会社アルノ、八女の鶴製茶園、地域商社八女、株式会社千賀屋、晩酌を三倍おいしくする酒屋 坂口酒店、株式会社アルノ、うなぎの寝床、一般社団法人地域商社ふるさぽ、Craft Inn 手

  • 2023年12月20日 08:37

    プロジェクト終了まであと12日!

    応援してくださったみなさま、誠にありがとうございます!
    皆様から頂いた温かい応援メッセージも、随時拝見しております。
    プロジェクトを開始するまでは、このように感じて応援してくださる方が
    こんなにもいらっしゃるなんて、夢にも思いませんでした。
    みなさまの応援の声とご支援が、私達とプロジェクトの原動力になっています。
    残りの募集期間も頑張ってまいりますので、ぜひお知り合いやご友人に
    本プロジェクトを紹介いただけますと幸いです。
    拡散用のプロジェクトURLはこちら【 https://www.furusato-tax.jp/gcf/2494】
    どうにか達成させたい想いです!
    引き続きよろしくお願いいたします。

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福岡県八女市

八女市は中南部に平野、北東部には森林が広がり、県内2番目となる広大な面積を有しています。古くから近辺農村地域の商工業の中心地で、農業と伝統工芸の里として栄えてきました。昔ながらの情緒はもちろん、江戸時代の文化を残す白壁の町屋の町並み、山間部の棚田など、たっぷりの風情が今も町なかや村々に息づいています。
八女市では、ガバメントクラウドファンディングをとおしてNPO法人の活動を支援しています。