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2023/03/27 (月) 10:44

地元小学生が伝える『房州ひじき』の魅力

「天津小湊のひじきいかがですか?」「おひとつどうぞ!おいしいですよ!」

南房総市の道の駅「とみうら枇杷倶楽部」に、子どもたちの元気な声が響きました。
元気な呼びかけや手造りの”のぼり”、手渡されるオリジナルパンフレット。

興味をひかれた旅行者や地元の買い物客の足が次々にとまります。

こちらは鴨川市立 天津小湊小学校 6年生児童による房州ひじき販売の様子です。

『地域の課題に目を向け、地域のために行動できる児童を育成する』

そんな目的に基づき、千葉県長期研修生として天津小湊小へ着任された辰馬先生のもと、「総合的な学習の時間」の授業で6年生が取り組んできた活動のひとつです。

「房州ひじき」で地元の魅力を伝えたい!

天津小湊地区の特産品「房州ひじき」で地元の魅力を伝えたい!

そんな目標が生まれたきっかけは、千葉大学教育学部附属小学校とのオンライン交流授業でした。

令和4年9月に行った1回目のオンライン交流授業では、附属小の児童が『千葉大のハチミツ』を紹介。
天津小湊小の児童は『房州ひじき』を紹介しました。

そこで附属小の児童から「天津小湊のひじきについて詳しく教えてほしい」と依頼を受けたのです。

魅力を伝えるには”知ること”から

「房州ひじきの魅力を伝えるには、房州ひじきを”知ること”から」

そう考えた天津小湊小の児童たちは、次のオンライン交流会に向けて入念な準備に取り掛かります。

ひじき加工の老舗「斎武商店」へ取材を行い、加工方法や生産者がひじき加工に寄せる真剣な思いをお伺いしました。

また、たくさんのひじきレシピを調べ、美味しい食べ方を研究し調理にも挑戦!

ひじきの収穫は残念ながら時期が異なりましたが、インターネットなどを活用して調べ学習を行いました。

💡天津小湊小児童おススメレシピ!

【材料】食パン:1枚/乾燥ひじき:9~12g/マヨネーズ:大さじ2~3/ピザ用チーズ:好きなだけ

【作り方】
1.ひじきを入れたお皿にたっぷり水を入れ、20~30分水戻しをします。
2.ざるに上げ水気をよくきります。
3.マヨネーズを混ぜ、食パンにのせます。(チーズものせていきます)
4.オーブントースターで焼き、チーズがとろけて少し焦げ目がついたら完成です。

房州ひじきをご紹介

ここで、少しだけ房州ひじきをご紹介いたします。

温暖な気候に恵まれた鴨川市は、良質な国産ひじきの産地として知られています。
黒潮にもまれることで、茎が太く、適度な柔らかさに育った一級品のひじきは、千葉県の優良な水産物として「千葉ブランド水産物」に認定されています。

房州ひじきの収穫は、春の大潮(1日の満潮と干潮の潮位差が大きい時期)の日に行われます。
潮の引いた磯場で水の冷たさと足腰の痛みに耐えながら、漁業関係者の皆さんが一斉に刈り取り行う「ひじき狩り」は、房総の春の風物詩でもあります。

『採ってすぐ蒸す』のが房州流。水揚げされたひじきは、すぐに釜入れされます。
この房州独特の伝統製法により、苦みを抜き、美味しさと旨味を凝縮したふっくらひじきが出来上がるのです。

釜揚げされたひじきは、乾燥させ異物を取り除き、皆さまお馴染みの『房州ひじき』として出荷されます。
太く長くふっくらとした房州ひじきは、水で戻すだけで柔らかくなり、サラダでいただくことができます。

🎥房州ひじきができるまで

房州ひじきの収穫から加工までを動画にしました。
漁業関係者や加工業者の皆さまにより守られ続ける伝統製法を是非ご覧ください!

「房州ひじき」の魅力を再確認

太平洋の荒波にもまれて育った天津小湊のひじきは、太く長く風味が豊かであること。
収穫後にすぐに釜茹でする独特の加工方法や、おすすめレシピ。

11月に行われた附属小との2度目のオンライン交流会では、房州ひじきの魅力を存分に伝えることができました!

「天津小湊産のひじきはとてもいいものだとわかった。もっと広めた方がいい」

附属小の児童からもらったこんな意見が「もっとたくさんの人へ伝えよう!」という取り組みへシフト。

冒頭の「房州ひじき販売」へと繋がります。

販売へ向けた様々な準備を効率よく行うために、6年生を会社組織に編成することに!
「映像部」「パンフレット部」「販売部」に分かれて準備を始めることになりました。

「映像部」では、ひじきの加工業者さんへの取材内容を元にインタビュー動画を制作。
「パンフレット部」では、販売当日に配布するパンフレットを制作。
「販売部」では、販売会場の調整や商品調達、販売方法を考え、のぼりやPOP・オリジナルパッケージも制作しました。

▼映像部が制作した動画

▼パンフレット部が制作したパンフレット(一部抜粋)

▼販売部が制作したオリジナルパッケージ

いざ「房州ひじき」をPR!

入念な準備を整え、いざ房州ひじき販売へ!
販売する房州ひじきは、地元のひじき生産事業者5事業者(斎武商店/中野健太郎商店/西川金松商店/林商店/宮崎商店)から預かった合計100袋。

当日は、PTA会長でもある斎武商店の斎藤さんも駆けつけてくださいました。
斎藤さんから「”ありがとうございました”はお客様の目を見て、感謝の気持ちを込めて!」と大切な指導を受け販売開始!

「天津小湊のひじきいかがですか?」「おひとつどうぞ!おいしいですよ!」
6年生児童の元気な呼びかけに、通りかかった旅行者や地元の買い物客の足が次々ととまりました。

「天津小湊のひじきは、太くて長くてふっくらやわらかいんです!」

「一般的なひじきと比べるとこんなに違うんですよ!」

立ち寄って下さったお客様へひじきのサンプルを紹介しながら、豊かな磯の香り、ふっくらしたひじきであることをPRしていきます。

説明を受けたお客様は、オリジナルパッケージのひじきを興味深げに手に取ります。

「卵焼きやサラダにするとおいしいですよ!」

お買い求め下さった方々へ手造りパンフレットを手渡しながら、おすすめレシピをご紹介。
お客様ひとりひとりへ「ありがとうございました!」と心を込めてお見送りしました。

お客様との触れ合いで得た喜びと達成感

児童らの呼びかけにより販売会場は大盛況!予想以上に好調な売れ行きとなりました。

「子どもたちが一生懸命説明してくれて興味が湧いた」
「料理のレシピを貰えてうれしい。お土産にもっと買っていこうかな」
「パッケージがかわいらしくて沢山買ってしまった」

お客様たちからはこんな喜びの声をお伺いすることができました。

ひじきの説明担当の児童は

「初めての体験で最初はとても緊張していた。でもお客さんが立ち止まって説明を聞いてくれるので、だんだん楽しくなってきた。たくさんの人に天津小湊産のひじきの魅力を伝えることができてとても楽しかった」

と、きらきらとした素敵な表情でお話ししてくれました。

地域の伝統産業を未来へ。

天津小湊小ではそれぞれの学年で房州ひじきの学習に取り組んでいます。
3年生は工場見学、4年生は地域自慢、そして「総合的な学習」で学んだ6年生。
学年に応じて取り上げる視点を変え学習することで「天津小湊地区のひじきは、地域を代表する特産品」という認識を深めています。

今回、地元の特産品のPRに取組んだ6年生はもうすぐ卒業を迎えます。
『天津小湊産のひじき』を通じて学んだことは、いつまでも心に残る貴重な体験となったのではないでしょうか。

地元の良いものを知ることで郷土愛が育まれ、大切に守られてきた伝統産業が未来へ繋がる。
そんな未来への一歩を垣間見ることができた素敵なひと時を取材させていただいたのでした。

鴨川の春の味覚『房州ひじき』特集

千葉ブランド水産物『房州ひじき』 毎年3月から4月にかけて大潮の日に行われる「ひじき狩り」は、鴨川市に春の訪れを告げてくれます。 『採ってすぐ蒸す』という房州独特の伝統製法で作られた房州ひじきは、磯の香り高く、太く長くふっくらとした食感が特徴です。 新物の発送を待ちわびている寄附者様はもちろん、房州ひじきをまだご存じない皆さまへ、鴨川の春の味覚をご紹介します!

応援ありがとうございます!

鴨川市ふるさと納税事務局:清水

鴨川市ふるさと納税事務局の清水と申します。ふるさと納税業務を通じてたくさんの「鴨川のいいもの」を発見&勉強させていただいています。事業者さんから教えて頂いた感動を、少しでも寄附者様にお伝できるよう頑張ります!

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