2022/04/28 (木) 12:34

元プロ野球広報マンがプロデュースする鴨川名物「おさしみ唐あげ」

『おさしみ唐あげ』
初めてその名前を耳にした方は、魚の唐揚げやフライと何が違うの?と思われる方も多いかもしれません。
それが一味も二味も違うんです。
そのままでも美味しい新鮮なお刺身を、より美味しく食べるために考案された新しい唐揚げが「おさしみ唐あげ」

そのおさしみ唐あげを開発したのは鴨川市を秋季キャンプ地としているプロ野球「千葉ロッテマリーンズ」の元企画広報マン。
球界のアイディアマンがいかなる経緯で鴨川の名物をプロデュースするに至ったのか。
そこには大きな鴨川愛とたくさんの夢が詰まっていました。

房州名物「おさしみ唐あげ」とは

鴨川の海で獲れた、お刺身で食べられる鮮度抜群の魚介を唐揚げにしたちょっと贅沢な漁師町の家庭料理です。
オリジナル唐揚げ粉の衣はサクッ、新鮮な魚介は火が通ることでフワッとジューシーに。
美味しい魚介をより美味しく食べるために考案された「新鮮な唐揚げ」という新しい料理です。

オリジナル唐揚げ粉で味付けされたおさしみ唐あげは、お魚が苦手というお子様にも喜んで召し上がっていただけるので、食卓に、お弁当に、行楽のお供にと色々な場面でご利用いただけます。

前職はプロ野球球団職員、鴨川の海に惚れた男

今回お話を伺ったのは株式会社Mr.ソテツ代表の高瀬智弘さんです。

三重県出身の高瀬さんは、小さいころから野球一筋。
大学時代にはオール東海選抜の一員として日本一にも輝きました。
そんな根っからの野球少年がどうして今、鴨川の地で名物プロデュースをして、またふるさと納税に参加しているのか。
高瀬さんのこれまでの経歴や、今現在の活動、そして色々と描く夢をご紹介していきます。

スタジアムを満員に!球団職員になった野球少年のチャレンジ!

前述のとおり、少年時代より野球一筋だった高瀬さん。
就職後も野球熱が冷めることはなく「千葉マリンスタジアムを満員に出来る人を募集」の広告を見て、即応募。
念願叶い、千葉ロッテマリーンズの企画広報としてプロ野球界に携わる仕事に就きました。
現在ほど球界のファンサービスが積極的ではなかった時代に、積極的に外に出て、自治体や地域も巻き込みながら、自分だったらこういうサービスがあれば嬉しい!という視点で次々と新しい企画を生み出していった高瀬さん。
今では球界で当たり前になっているファンサービスや企画の中には高瀬さんの発案から広まっていったものも数多くあります。

高瀬さんが常々念頭に置いていることは「もう一人、もう一回、もう一秒」
「もう一人」に足を運んでもらい、「もう一回」リピーターへと繋げ、「もう一秒」でも長くサービスに触れてもらうという興行における考え方です。

きっかけはプロ野球キャンプ、鴨川の海との出会い

マリーンズのファン獲得に全力投球で取り組んできた高瀬さんに一つの転機が訪れます。
球団が地域振興として千葉県内でのキャンプを実施することとなり、鴨川市がキャンプ地として選ばれたのです。
担当として鴨川市を訪れることになった高瀬さんは2回、3回と回数を重ねるごとに鴨川をどんどん好きになっていったと言います。
そして市役所の案内で鴨川市の太海地区を訪れたとき、運命の出会いが待っていました。

眼前に広がる海を一目見て、その美しさに魅せられてしまった高瀬さん。
元々海辺で暮らしたいという夢を持っていたことに加えて、東日本大震災でボランティアとして被災地に赴いた際の経験で「一度きりの人生なのだから悔いのないよう夢をかなえよう」という思いがあったため、迷わず鴨川への移住を決意しました。

自分の手で作る海の見える暮らし、そして完全移住へ

当初は休日を利用して鴨川で過ごす2拠点生活から開始した高瀬さん。

鴨川の住まいとして選んだのは太海の海が目の前という立地の空き家。
空間デザインの勉強をしていた経験を活かし、知人の大工さんの協力も得ながら、海を眺めて暮らせる家として自らの手でリノベーションを行いました。

自分の手で作ったこの家が新しい人生、新しい夢の出発点となります。

新しく始めた鴨川での暮らしの中で、地域の人々との触れ合いながら鴨川の魅力を一つ、また一つと発見して、どんどんと愛着が湧いていきますが、同時に高齢化や、空き家が増えているという地域の課題も知ることになります。

2拠点生活を始めてから約3年、ある新しい夢を抱いた高瀬さんは長年働いた球団を退職、遂に鴨川へ完全移住します。

そして元は居酒屋だった空き家物件をリノベーションして海の見えるビーチカフェ「浜茶屋太海」をオープンしました。

「笑顔を増やしたい」、移住の地で芽生えた新たな夢

それまでマリンスタジアムに来る人を増やすことを仕事としてきた高瀬さん。
今度は自分が好きになった鴨川に来る人を増やしたい。
そして今鴨川に住んでいる人、これから鴨川に来る人、みんなの笑顔を増やしたい。
その夢を叶えるため、現在3つの大きな方針を掲げて取り組んでいます。

地域の食材を使用した名物づくり

鴨川に人を呼び込むためのPRの目玉となる新しい名物の開発に積極的に取り組んでいます。

看板商品であるおさしみ唐あげの他にも、鴨川産鰹節を始めとした鴨川の食材を使用したメニューを数多く開発。

現在では浜茶屋太海に続く飲食店2号として、鴨川産味噌を使用した鳥焼き肉店も経営中です。

地域の子供の夢を応援

マリーンズのチア・パフォーマーだった高瀬さんの奥様が、チアダンススクール「ORCAS☆チアダンス」を開講。
エンターテイメントとの関りを持つ機会が少ない鴨川周辺地域の子供たちにキラキラと輝ける場所を提供したい。
そんな想いから結成されたORCAS☆のメンバーは現在30名。
日々ダンスの腕を磨きながら、色々なイベントに出演して、たくさんのキラキラと笑顔を届けています。

鴨川の移住者の応援

高瀬さんが2拠点生活を始めたとき、当時の同僚たちからは自分も住んでみたい!という声も多かったそう。
そこで高瀬さんは移住を検討・希望している人たちに利用してもらおうと、空き家だった物件を借り、リフォームしてシェアハウスとして貸し出しています。

このほか最近では友人のお菓子屋さんの厨房・販売スペースとして浜茶屋太海を提供するなど、少しでも多くの「もう一人」が増えるよう移住者の活動を応援しています。

鴨川の特産品プロデュースにチャレンジ

鴨川の海で獲れる新鮮な魚介に着目

鴨川で名物を作るなら絶対に魚介類は外せないと考えた高瀬さん。
とはいえ新鮮な魚介を食べられるお店は既に市内に数多く存在しているため、差別化しつつ新しいものを生み出せないかと考えます。

お刺身を唐揚げに、新しいスタイルを発案

そこで高瀬さんはその時期にブームとなっていた唐揚げに着目。
魚介類を使った唐揚げ、それも鴨川ならせっかく新鮮な魚介が手に入るのだから、お刺身で食べられない魚を唐揚げにするのではなく、 お刺身で食べられるほど鮮度の良い魚をあえて唐揚げにしたら、今までにない唐揚げが出来るんじゃないだろうか。
そのアイディアを思いついたと同時に頭の中に『おさしみ唐あげ』というネーミングが舞い降りた高瀬さんはすぐに開発に取り掛かります。

試行錯誤の日々…そして完成した『おさしみ唐あげ』

開発にあたって特に苦労したのがから揚げの衣でした。
新鮮なお刺身は水分が多いのか、なかなか唐揚げらしいカラッとした仕上がりにならず苦労します。
それでも唐揚げ粉のブレンドを繰り返したり、元シェフの知人、更には日本唐揚協会の会長に揚げ方の指南を受けるなど、
何度も研究と試行錯誤を重ね、考案から約半年、サクっとジューシーなお刺身唐揚げが完成しました

受け身ではなく外へ、鴨川に来てくれる「もう一人作り」

おさしみ唐あげは好評を博し、浜茶屋太海の人気メニューとなりましたが、ただ店舗でお客さんが来てくれるのを待つだけではなく、広報時代同様に積極的に外に出て行きPRしよう!
そう考えた高瀬さんはスタジアムグルメやイベントに積極的に出店を行い「房州鴨川名物 おさしみ唐あげ」PRを始めます。

『鴨川名物』の看板を掲げたのは、おさしみ唐あげを通じて鴨川をPRすることで鴨川に足を運んでくれる「もう一人」を増やすため。
千葉県が千産千消・千産全消(※)の推進をしていたことも後押しとなり、特に自治体主催のイベントに出店要請を受けることも多く、順調にPRを重ねていきます。

※地元でとれたものを地元で消費する地産地消を千葉県の千に掛けて千葉県では「千産千消」と呼んでいます。
「千産全消」も同様に千葉県でとれたものを全国で消費してもらうと意味です。

鴨川から全国へ、からあげグランプリで金賞受賞

一から新しい名物の開発を行い、PRを続けていった高瀬さん。
その熱意と努力は全国表彰という成果で実を結びます。
日本で一番うまい唐揚げ屋さんを決定・表彰する「唐揚げグランプリ」の第10回大会でおさしみ唐あげは見事金賞を受賞。
それも「素材・バラエティ部門」での受賞となり、新鮮な魚介類を唐揚げにするという高瀬さんのアイディアが見事にはまった形となりました。

ふるさと納税との出会い

グランプリも受賞して更に波に乗るかと思われた矢先、大きな逆風が吹きます。
2019年9月に関東地方に記録的な勢力の台風が上陸し、各地で多くの被害が出ました。
浜茶屋太海も天井が剥がれるなどの大きな影響を受け、店舗の営業はおろか、イベント出店用の仕込みをすることも出来なくなり、更にはコロナ禍も始まりました。
そんな折、高瀬さんはふるさと納税事業者募集の案内を目にします。

ふるさと納税に興味を持った高瀬さんからご連絡をいただいた担当者は、早速お邪魔させていただき、ふるさと納税の説明を実施。
大いに可能性を感じた高瀬さんは、通販での提供という新しいチャレンジを開始します。

これまでは店舗での販売のみだったおさしみ唐あげを、どうすれば各家庭で簡単に、美味しさそのままに楽しんでもらえるか。

その結論は切り身を凍結しての真空パック。
捌き立ての鮮度をそのままパックに閉じ込めて、オリジナル唐揚げ粉とセットで提供する形式を考案。
水で溶いた唐揚げ粉に切り身を凍ったままくぐらせたら、後は油で揚げるだけで、からあげグランプリ金賞の美味しさをそのままご家庭で味わっていただける様になっています。

開発者直伝!美味しいおさしみ唐あげの作り方!

皆の笑顔を増やしたいという高瀬さんの夢が、ふるさと納税を通じて鴨川から全国へ出発します。
「おさしみ唐あげ」を食べて笑顔になっていただいたら、今度は鴨川へ足を運んでいただけたら幸いです。

もちろん高瀬さんの活動はここが終着点ではありません。
今回の取材でも今後計画していることを色々とお聞きしました。
それらが形になったときに、高瀬さんの記事第2弾をご紹介させていただくかもしれません。
どうぞお楽しみに!

株式会社Mr.ソテツのお礼の品はこちら

【からあげグランプリ金賞】房州鴨川名物おさしみ唐あげセット

おさしみでも食べられる新鮮な魚介類を唐揚げにした「おさしみ唐あげ」
そのおさしみ唐あげをご自宅で調理して召し上がっていただけるおさしみ唐あげセットです。
セットの内容は厳選した魚介3種類の切り身と、オリジナル唐揚げ粉。
ご自宅で出来立て熱々のおさしみ唐あげをお召し上がりください。

【旬の定期便】房州鴨川名物おさしみ唐あげセット 年4回発送

おさしみ唐あげをその時期の一番美味しい魚介で楽しんでいただける「旬の定期便」です。
3ヶ月に1回、合計で年に4回お届けいたします。
鴨川の旬の魚介の味をお楽しみください。

海辺のカフェ「浜茶屋太海」

鴨川にある小さな漁港町太海に店舗を構える絶景カフェが『浜茶屋太海』
目の前に広がる太海ビーチを眺めながら、看板メニューであるおさしみ唐あげを始めとした飲食をお楽しみいただける他、カヤックやボディボードのレンタルや、バーベキューもご利用いただけます。
高瀬さんも惚れ込んだ太海の海を眺めながら、楽しい時間をお過ごしください。

浜茶屋太海
〒299-2862 千葉県鴨川市太海浜252

鴨川市の応援ありがとうございます!!

鴨川市ふるさと納税事務局:池田

ふるさと納税事業者さんの想いや熱意、鴨川という地域の良さを伝えていけるよう頑張ります。記事をきっかけに鴨川に興味を持ってもらえたら嬉しいです。鴨川まで足を運んでもらえたら最高に嬉しいです。

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