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2022/09/08 (木) 15:29

どこにあるのか?どこか農場

それは・・・ 北海道のほぼ真ん中「大雪山国立公園」の中の十勝岳連峰のふもと「中富良野町」にあります。

 「食は生活の基本。農業は生活の最も根幹の仕事。自給自足で自分自身が納得のできる生活がしたい!」という一大決心の末、1992年(平成4年)に愛知県から中富良野町に移住された武田守弘(たけだもりひろ)さん。今回は武田さんが営む「どこか農場」をご紹介します。

<どこか農場>
住 所 : 中富良野町東9線北13号
電 話 : 0167-44-4220

 どこか農場にはベリー園がありますが、そろそろブラックベリーの収穫が終わりに近づいています。
実がとてもやわらかいのでつぶしてしまわないように、そ~っと摘むのだそうです。
以前は、すももやプルーンなども植えていたそうですが、大型果樹は虫がつきやすく無農薬栽培は難しかったのだとか・・・ その点、ベリーは病害虫に強く、低木で虫取り作業もしやすいので始めたそうです。 
 返礼品では、ハスカップやブルーベリーなど様々なベリーやその加工品が人気ですが、元々は、ヤギと共に無農薬でお米を作り、鶏を育てて卵を収穫することから始めたのだとか・・・ その理由は、米作りが自給自足生活の基本だからとのことで、移住先を探す際も水田がある土地が第1条件だったそうです。

 そんな自給自足の生活にこだわりをもつ武田さんに、いくつか質問をしてみました。

 Q1.移住されたきっかけは何ですか?また、農業にはいつ頃から興味をもたれたのですか?
 A1.会社勤めをしていた頃から田舎暮らしへの憧れがあり、自家菜園も作っていました。子育てについて考えた時、自営業がいいのではないかと思い、その中の農業を選んだのですが、北海道には、その頃に住んでいた愛知県岡崎市で2年間有機農業について学んでから来ました。

 Q2.北海道で実際に農業をしてみて、大変だったことはありましたか?
 A2.一番大変だったのは耕作の時期が短いこと、冬の間何もできないこと、寒さが厳しいので植えられる作物が限定されることです。本州ではだいたい二毛作ですから・・・
 次に苦労したのは、固定客をつかむことでした。愛知県では有機栽培の作物の消費者を見つけて年間契約を結べばやっていけるのですが、中富良野町は人口が少ない上に農業従事者も多く、近くでは消費者がなかなか見つからなくて愛知県方式では無理でした。
 また、配達の面でも大変でした。当時は今のように宅配業システムが充実していなかったので、ほとんど自分で配達をしていたからです。初めは鶏も500羽ほど飼っていて卵も配達していましたが、なかなかお客様が増えない上に、平飼い(平地で放し飼い)をしていたので、何度鶏を増やしても狐に襲われて数が減ってしまう・・・の繰り返しでした。でも狐の方が先に住んでいたし・・・ それで、今はここで鶏を飼うことを諦めました。

 Q3.北海道で農業をしてよかったと思えることはありますか?
 A3.一つ目は、新規就農するには土地代が安かったことです。私が移住した頃、本州では土地代が高いので農地を借りる場合が多かったのですが、それだと土作りをしてやっと軌道にのってきたところで、「土地を返してください。」と言われてしまうこともあったのです・・・ 以前は北海道で専業農家だと、冬に副業をしなければ生活が成り立ちませんでしたが、最近は雪が降る直前までハウス栽培ができるようになったし、冬の間にハウスの中で苗作りもできるようになってきたので、昔ほど大変ではなくなってきていると思います。
 二つ目は、北海道は気候的にも有機栽培や無農薬農業に合っていると思います。また、無農薬農業をおおらかに受け入れてくれる土地柄だと感じています。私が移住したときも、ここに元々住んでいた方が半年間くらいかけて色々なことを教えてくれました。本州は歴史が長い分、地元独特のしきたりがあったりしますし、北海道の方が周囲とのしがらみが少ないように思います。

 北海道で新規就農を考えている方には、とっても参考になりそうなお話ですね~

 林檎も10種類くらい植えているそうです。これらの林檎で作ったジャムやタルトも好評ですよ~
それでは、無農薬栽培の様子をちょっとご紹介しましょう。

①害虫やスズメバチから林檎を守るために、土に返る素材の袋を林檎にかぶせて育てます。

②収穫の2~3週間前になったら袋をとります。
太陽にあたるとだんだん赤く色づいてくるのだそうですが、収穫できる状態になるまで待っているうち、こんな風に先にスズメバチに食べられちゃうことも・・・ 

③そこで、手作りのスズメバチ撃退用ペットボトルを木にぶら下げて対策をしていました。中には、蜜蝋を精製するときに出る液体を再利用して入れているのだそうです。これがホントのハニートラップですね~

 こちらが、蜂蜜を収穫するためのミツバチの巣箱です。
スズメバチは、林檎だけでなくミツバチも狙ってくるそうです。ときには巣箱の中に入ってきてミツバチを全滅させてしまうこともあるのだとか・・・ そのため、武田さんは1日に数回見回りをしているとのことでした。
 冬の間は2段の巣箱を1段にしてミツバチを全てその中に集め、中で身を寄せ合って少しでも暖かく過ごせるようにして越冬させるそうです。

 貸し切り利用ができる宿泊施設も2棟あります。
よそで解体した材料を使い知り合いの大工さんに土台を作ってもらって、外装と内装はご自身で作った建物なのだそうです。
2021年にオープンしたB棟の中は、こんな感じです。

 中富良野町で農業を始めて30年だそうですが、いろいろ試行錯誤した結果、今の形に落ち着いたのかと思いきや・・・ ご本人曰く「いやいやまだ途中です。」とのこと。
最終的な目標を聞いてみると、「本当の自給自足。電気も水も含め自分で調達して、環境に負荷をかけずに生活していきたい。」との答が返ってきました。
ただ、目標にはかなり近づいてきているように私には見えました。
今は衛生面を考えて飲み水は水道水ですが、トイレ用の水や畑の作物にあげる水は雨水を使っているそうですし、昼間の電気は太陽光発電でまかなっており、夜間だけ北海道電力を利用しているそうです。いずれは蓄電器を導入する方法も視野に入れているようですが、これからもご自身の目標に向かってさらに進んでいかれることでしょう。

どこか農場でとれた “限りなく透明に近い・・・” ハチミツあります!

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/01461/5471881

 北海道中富良野町の「どこか農場」と周辺の雑木林では、毎年6月になると、一斉にアカシア(ハリエンジュ)が開花し、一面白く染まります。農場全体が、馥郁とした甘い香りに包まれ、至福の季節です。この6月、どこか農場で採取したばかりの新鮮なアカシア蜂蜜を、一切加熱せず、濾しただけでビン詰めにしてお届けします。純粋のアカシア蜜は、驚くほど無色透明で、清楚なアカシアの花のイメージそのもの。しっかりとした甘みと香りがあるのに、決してくどさがなく、後味もスッキリ。爽やかで上品な風味はどなたにもお薦めです。(ただし、1歳未満のお子様にはお控えください。)

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企画課 定住促進係

ラベンダー観光発祥の地でもある農業の町「中富良野」より、四季折々の情報を皆様にお届けします。どうぞよろしくお願いします!

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