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【第3弾】日本百名山・霊峰 伊吹山を未来へつなぎたい!【伊吹山植生復元プロジェクト】

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 370,000

3.7%

目標金額:10,000,000

達成率
3.7%
支援人数
9
終了まで
147
/ 163

滋賀県米原市(しがけん まいばらし)

寄付募集期間:2025年10月20日~2026年3月31日(163日間)

滋賀県米原市 × YAMAP

プロジェクトオーナー

令和5年7月、滋賀県米原市にある伊吹山は局所的な豪雨に見舞われ、登山道が大きく崩落しました。2年以上が過ぎた令和7年10月現在においても登山ができない状況です。
登山道崩落の原因は地球温暖化の影響で急増する集中豪雨やニホンジカの食害による山肌の裸地化などが原因です。
皆様からのご寄付により、シカの捕獲や獣害柵の設置などの事業を推進させていただくことができました。ありがとうございました。
伊吹山の豊かな植生と生態系を守り未来につなぐため、引き続きシカの捕獲や土砂流出が深刻な南側斜面の崩壊防止、植生回復に取り組みます。

2023年度・2024年度の伊吹山植生復元プロジェクトの取組実績

2023年度・2024年度は多くの皆様から、温かいご支援をいただきありがとうございました。
いただきましたご寄付は、下記などの事業に大切に活用させていただきました。

①アーチ式獣害ネットの設置
②土のう筋工の設置
③土砂流出対策試験施工の実施
④増えすぎたシカの捕獲

今年度以降も、霊峰・伊吹山の豊かな植生と生態系を守り未来につなぐため、引き続きシカの捕獲や南側斜面の崩壊防止、植生回復に取り組んでまいります。
引き続き、皆さまからの温かいご支援を心よりお願い申し上げます。

みんなが愛する霊峰・伊吹山

冬の伊吹山と三島池

滋賀県最高峰である伊吹山(標高1,377メートル)は滋賀・岐阜の県境にそびえ、あたかも独立峰のような美しく雄弁な山容を見せてくれます。
『古事記』のヤマトタケル伝説にも登場し、古来から霊峰として崇められている伊吹山。また、その特異な地理的・気候的条件から、固有の生態系が発達し、自然豊かな植物の宝庫としても知られています。

(左)サラシナショウマ (右)ルリトラノオ

危機に瀕する伊吹山

そんな伊吹山が今、大きな危機に瀕しています。

令和5年7月、伊吹山の南側斜面はゲリラ豪雨に見舞われ、斜面の各所から土砂が大規模に流出し、深い谷筋によって登山道が寸断されました。その後も集中的な降雨がある度に谷筋が拡大し、現在も麓からの登山ができない状態となっています。

7月豪雨により登山道が大規模に崩落

土砂崩れが起こった原因の一つが、1日に1頭当たり3~5kgの草を食べるといわれるニホンジカによる食害です。

伊吹山でのシカによる食害は2000年代から少しずつ見られ始め、地球温暖化の影響で雪の量が減り、越冬するシカの数が増え続け、植物が急速に減少。シカが縦横無尽に駆け回ることで生じる踏圧害もあり、山の斜面が裸地化してしまい、地面の保水力が低下することで斜面の土壌浸食が次第に広がり、そこに同じく地球温暖化の影響による豪雨が重なり、大規模な土砂流出に至りました。

保水力を失った伊吹山の斜面

伊吹山麓の集落に土砂災害が発生

そして、令和6年7月1日に、伊吹山麓の勝山谷から発生した土石流が、麓の集落である伊吹地区を襲いました。

市は災害対策本部を設置し、警戒レベルが最も高いレベル5「緊急安全確保」を発出。近くの建物や自宅の2階以上、斜面から離れた場所など周囲の状況を確認し、少しでも助かる可能性の高い行動をとるように呼びかけました。
土砂崩れの現場では、山から県道に向かって土砂や石、倒木などが大量に流れ込み、県道を横切るように茶色く濁った水が強い勢いで流れ、滝のように下の住宅のほうに流れ落ちました。

今までの土砂崩れは伊吹山山中で起こった災害であったために人や人家への被害は出ませんでしたが、ついに人家にまで被害が出てしまう結果となってしまいました。

県と市は、今後の抜本的な対策事業実施に向けた調査設計業務等を進めています。

米原市の取組

危機に瀕している伊吹山の再生に向けて、市では、県や地元の方々、連携協力企業やボランティア団体と連携しながら、「伊吹山植生復元プロジェクト」に取り組んでいます。

「伊吹山植生復元プロジェクト」ロゴマーク

伊吹山植生復元プロジェクトについて

【2023年度・2024年度の伊吹山植生復元プロジェクトの取組実績】

(1)アーチ式獣害ネットの設置状況
(2)土のう筋工の設置状況
(3)土砂流出対策試験施工の実施
(4)増えすぎたシカの捕獲

アーチ式獣害ネットの設置状況

2024年9月に施工完了したアーチ式獣害ネットの経過状況です。
施行箇所には、播種・移植した伊吹山産の在来種をはじめ、様々な植物が繁茂し、遠目にも青々としています!

(左)2024年8月の状況 (右)2025年6月の状況
(左)2025年5月の状況 (右)2025年7月の状況
(左)2024年5月の状況 (右)2025年7月の状況

土のう筋工の設置状況

2024年9月に施工が完了した土のう筋工の経過状況です。
冬季の降雪や近年多発している集中豪雨にも耐え、斜面を安定させ、雨水の流速を抑える土のう筋工の機能をしっかりと果たしています。

(左)2024年9月の状況 (右)2025年7月の状況
2025年7月撮影(2023年土のう筋工試験施工地)

斜面を安定させた結果、伊吹山のニホンジカが好まない「クサギ」という植物が繁茂しました。
2025年の施工現場にもクサギ等の中低木を移植し、植生回復の手助けを実施する予定です。

増えすぎたシカの捕獲

令和5年度、市では、5合目と山頂にICT技術を活用した大型囲いわなを新たに設置。
令和6年度には3合目と5合目半にも大型囲いわなを追加導入し、目標頭数300頭を上回る395頭の捕獲を行いました。

伊吹山に設置している大型の囲いわな

【2025年度の取組紹介】

(1)植生復元事業の実施
(2)伊吹山植生復元プロジェクトイベント「I am earth」の実施
(3)伊吹山での土のうづくり体験
(4)カゴ枠工の設置

植生復元事業の実施

2025年は、国や県の支援をいただきながら、南側斜面の8合目~山頂付近にかけて、約5000㎡で植生復元事業を実施しています。事業の内容としては、「ヤシ繊維ネット」を地面に固定し、土壌の流出を防ぎながら植生の回復を促す「伏工」や、水の流速を抑え斜面を安定化させる「筋工」を進めています。
資材総重量は10t以上。運搬用ドローンを用いて伊吹山6合目から8合目付近まで荷揚げしています。

伏工・筋工の設置作業(施工途中)
運搬用ドローンで資材を運ぶ様子

伊吹山植生復元プロジェクトイベント「I am earth」の実施

2025年5月には伊吹山と地球の未来を考えるイベント「I am earth」を開催し、ワークショップや自然体験を楽しんでいただくだけではなく、多くの方たちに伊吹山の現状を知っていただく良い機会となりました。
またイベントでは、伊吹山のイブキジャコウソウ (伊吹麝香草)の小さな差し芽苗を育てていただき、大きくなった苗を伊吹山に返していただく里親を募集しました。9月には、里親や地元の小学生、地域のボランティアの方々が育てられた苗木、合わせて500個の苗が集まり、10月上旬に伊吹山8合目付近に植栽されました。

イベント当日の様子

伊吹山での土のうづくり体験

2025年6月には伊吹山の南側斜面復元のため、一緒に土のうづくりをしてくれるボランティアを募集し、総勢20名で伊吹山の3合目で筋工をつくるための土のうの土詰め作業を実施しました。奈良や大阪などの遠方からも駆けつけていただき、500袋の土のうを作製することができました!

作製した土のう

カゴ枠工の設置

2025年7月に土砂を受け止め、流速を緩和し、雨水の流れを制御するカゴ枠工を伊吹山の4合目に設置しました。大雨時にも流れ出た土砂をしっかりと受け止め、早速効果を発揮してくれています。

流れ出た土砂を受けとめるカゴ枠工

寄付金の使い道

(1)増えすぎたシカの捕獲
   使い道:シカの捕獲費用
(2)南側斜面の崩壊防止・植生回復
   使い道:土のう筋工、植生マット・ネット等の設置
(3)その他伊吹山植生復元プロジェクトに関すること

※目標金額に達しなかった場合、自己資金で事業を実施します。
 また、目標金額以上の寄付を頂いた場合、土のう筋工、植生マット・ネット等の設置拡大経費として活用させていただきます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

「NANGA×伊吹山」ふるさと納税限定モデルのシュラフが登場

米原市に本社を構える国内屈指のアウトドアブランドメーカー「NANGA」と「伊吹山植生復元プロジェクト」がコラボした米原市ふるさと納税限定のコラボモデルが誕生しました。

今回のコラボモデルは米原市商工会の協力の下、伊吹山植生復元プロジェクトの活動を応援するために誕生した特別モデルです。ベースとなるシュラフはNANGAのフラッグシップモデル「AURORA Light 600DXシリーズ」で4シーズン使用可能なコンパクトモデル。

カラーリングは伊吹山をイメージしたアースカラー。表にはNANGAのオリジナルタグと伊吹山植生復元プロジェクト限定ワッペンが付きます。

「ふるさと納税を通して頂いたご寄付だけでなく、米原市商工会のご厚意により商品の売上は伊吹山の復旧のための費用として伊吹山植生復元プロジェクトに寄付されます。」

伊吹山の美しい景観を守り、未来へつなぐため、皆様のご協力をお願いします。

伊吹山と天野川

伊吹山から流れ出る水は、古来から今に至るまで脈々と人々の暮らしを支え、びわ湖への最初の一滴となって、近畿1,450万人の暮らしを支えるびわ湖へと注いでいます。
伊吹山をあずかるまちとして伊吹山を守ることは、びわ湖を通じた下流の方々の暮らしを守ることでもあります。
多くの皆様から愛される伊吹山を豊かな植生と生態系が息づく魅力的な山として守っていくため、皆様のご支援をお願いいたします。

おススメのお礼の品をご紹介

NANGAのシュラフ、ダウンジャケット

米原市に本社があり、近江真綿の布団をルーツに持つNANGA。
数量限定ですが、こだわりの厳選したダウンを使用したシュラフやダウンジャケットをご用意。シュラフはエントリーモデルからハイエンドまでご用意していますので、お好みに合わせてお選びください。

写真

現在進捗情報はありません。

滋賀県米原市

米原市は滋賀県東北部地域の中心に位置しており、 日本百名山のひとつである伊吹山とその南には霊仙山がそびえ、総面積の63%を占める森林にたくわえられた水は、清流姉川や天野川となって地域を流れ、母なる琵琶湖に注ぐという、水と緑に包まれた自然豊かな地域です。伊吹山のお花畑、姉川の清流、三島池のマガモ、天野川などのホタル、鮎、醒井のハリヨと梅花藻など美しい自然、また、貴重な動植物の宝庫です。

歴史では、伊吹山と醒井の居醒の水を舞台にしたヤマトタケル伝説や、古代豪族息長氏の舞台となるほか、中山道と各宿場、平安時代の高僧・最澄、室町時代の大名佐々木道誉(京極高氏)、戦国時代を代表する秀吉、三成などが活躍するなど歴史の舞台にも登場し、数多くの史跡を残しています。

また、滋賀県唯一の新幹線停車駅「米原駅」を有するほか、東海道本線、北陸本線、近江鉄道が乗り入れるとともに、主要道路として名神高速道路、北陸自動車道ICが立地するなど、近畿・中部・北陸を結ぶ大動脈の結節点であり、広域交通の要衝となっています。