ゼロ・ウェイストのまち上勝町から持続可能な社会を広めたい

カテゴリー:自然・環境 

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徳島県上勝町(とくしまけん かみかつちょう)

寄付募集期間:2025年9月1日~2025年11月29日(90日間)

徳島県上勝町

プロジェクトオーナー

2003年のゼロ・ウェイスト宣言から22年、上勝町では町民一人一人がごみ削減に努めリサイクル率約80%を達成しました。小さな町の大きな挑戦は世界から注目され、持続可能な社会への道筋を示しました。

私たちが目指すのは、豊かな自然とともに、誰もが幸せを感じながら、それぞれの夢を叶えられる町です。

上勝町はゼロ・ウェイストの先駆者として、「未来のこどもたちの暮らす環境を自分の事として考え、行動できる人づくり」を2030 年までの重点目標に掲げ、再びゼロ・ウェイストを宣言します。

ゼロ・ウェイストの取り組みを維持し、広げていくために皆様からのご支援をお待ちしております。

ゼロ・ウェイストとは?

「ゼロ・ウェイスト」とは、無駄、浪費、ごみをなくすという意味。
出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを生み出さないようにしようという考え方です。

現在のごみ処理

ごみは、どう処理されているのか、知っていますか?
大きく分けると「埋める」「燃やす」「リサイクル」の3つです。
しかし、それぞれに問題があります。

そして今、問題になっているのが海洋プラスチックごみ。
そもそも世界には回収されずに放置されているごみがたくさんあるのです。

ゼロ・ウェイストな世界を目指して

もう、ごみを“処理”するだけでは解決できません。
だから私たちが目指すのは、ごみを“生み出さない”社会なのです。
そのためには消費者、事業者、行政の連携が大切です。

ゼロ・ウェイストで目指す社会

ごみになるものがほとんどなく、快適でストレスなく暮らしていける。
資源は循環して、また誰かの暮らしを豊かにし、美しい地球がいつまでも続いていく。
私たちはそんなゼロ・ウェイストな社会を目指し、次世代の子どもたちへ繋げていきたいと考えています。

上勝町のゼロ・ウェイスト政策

ゼロ・ウェイストな社会を実現するため、上勝町では徹底したリサイクルに取り組んでいます。
その理念や仕組みを発信し、世界中に仲間を増やしていくことが目標です。

ゼロ・ウェイストセンター

2020 年 4 月オープン。町民が自らごみを持ち込み、分別するゼロ・ウェイストの拠点です。新たにシェアオフィス、宿泊棟などを整備することでゼロ・ウェイストを学びたい人が交流体験できる施設を目指しています。

上勝町のごみ分別

"13種類43分別"
上勝町ではごみをこれだけ分別しています

焼却・埋め立てごみをできる限り減らし、
なおかつ処理にお金がかからないよう考えた結果です。

しかし、分別の多さを自慢したいわけではありません。
こんな面倒なことをしなくても、
資源が有効に再利用される社会になることが理想です。

今できることを、町民自ら取り組んでいる。 それが上勝町の誇りです。

寄付金の使い道

今回のクラウドファンディングでいただいた寄附金は、主に以下のように活用させていただきます。

※目標金額に達しなかった場合でも、ご支援いただいた寄附金はゼロ・ウェイスト推進費に充てさせていただきます。目標金額以上のご寄付をいただいた場合は、来年度以降に繰り越して活用させていただきます。

今後の町のために

ゼロ・ウェイストタウン計画推進事業

2030年を目標とした新しいゼロ・ウェイスト宣言を達成するために何をすれば良いか、そのロードマップである「第2期ゼロ・ウェイストタウン推進計画」に書かれた内容を実行する事業です。

町民の分別・収集負担軽減策、環境教育の充実、企業連携でゴミになるものを無くしていくための活動費に充てさせていただきます。

資源分別ガイドブック作成

13種類43の分別が分かりやすいように、町民向けにガイドブックを作成しています。

ご希望いただいた際は、町外の方に向けてPDFデータの配布、紙媒体での販売も行っております。

町民へ向けて

布おむつスターターセットプレゼント

紙おむつ (焼却ごみ)削減のため、1歳未満のお子さんがいる方を対象に、今日から使える布おむつスターターセットを希望者にプレゼントしています。

シーンに合わせて、紙おむつと併用しながら使用いただいております。不要になった際は町へ返却していただき、リユースしています。

生ごみ処理機購入補助

生ごみを自宅で処理するための電動生ごみ処理機処理機や、土中の微生物の力で生ごみを分解し、消滅させる非電動式の生ごみ処理容器「キエーロ」の購入補助に活用しています。

上勝町の取り組み

上勝町では行政、町民、事業所が一丸となって、
ゼロ・ウェイストに取り組んでいます。

『町役場』の取り組み

上勝町役場ではごみ削減のため、
町民や専門家と共に様々な施策を考え、
実行に移しています。

ゼロ・ウェイスト宣言

2003年、町議会の全員一致で採択し、日本の自治体として初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行いました。
日本のごみ処理のあり方を変えるためゼロ・ウェイスト運動を続け、上勝町に続く宣言自治体も誕生しました。
目標年の2020年を迎えるにあたり、これまでの成果を検証し、改めて2030年に向けた新ゼロ・ウェイスト宣言(2020年12月)を行いました。

ゼロ・ウェイスト推進基金

2004年、町内のゼロ・ウェイスト関連事業の推進を図るため「上勝町ゼロ・ウェイスト推進基金条例」を制定しました。
ご厚意の寄付金や分別によって得た資源の売却益は基金に積み立てられます。
これまで、リユース食器の購入や、「ちりつもポイントキャンペーン(雑紙等を分別してポイントを貯めると日用品に交換できる)」の経費に使用されています。

ゼロ・ウェイスト推進協議会

2018年、行政と様々な立場の町民が施策を検討する「ゼロ・ウェイスト推進協議会」を発足させました。
現在は役場企画環境課、ゴミステーションスタッフ、ゼロ・ウェイスト推進員、ゼロ・ウェイストセンター指定管理者などが中心メンバーとなっています。

ちりつもポイントキャンペーン

焼却ごみから資源を救う「ちりつもポイントキャンペーン」では、雑紙等を分別して貯めたポイントを日用品と交換でき、月に一度抽選で300ポイントが8人に当たります。
ごみ分別を頑張ってくれている町民への目に見えるお返しです。

上勝『町民』の取り組み

ごみの13種類43分別を行う上勝町の人々。
ゼロ・ウェイストに取り組むのは大変なことだと思うかもしれません。
でも、町民はそれぞれできる範囲で、楽しみながらゼロ・ウェイストを目指しています。
そんな町民の暮らしをご紹介します。

面倒くさいと思っていても、慣れればなんてことない

家族全員が上勝生まれ、上勝育ち。
上勝町がゼロ・ウェイスト宣言をするまで、ごみは家で野焼きをしていました。
ごみの分別が始まってすぐは面倒くさいと思ったけど、今では癖になりました。

町内で分別が始まってすぐの頃は、今まで分別もしていなかったし、全部のごみを分別するのは大変だったので、分別しやすいものだけを分別していました。
最初は面倒くさいと思っていましたが、家の近所の人がゼロ・ウェイストを率先して進めていたので自然と「やらないと」という気持ちになっていました。
ごみを減らす工夫などは特にしていないけれど、ゴミステーションでごみを見られるのは恥ずかしいんですよね。ちゃんと洗えているかとか、見られてしまうので。ごみの出し方を注意されないようにするということで精一杯です。

家ではお義母さんが畑をしているので、生ごみは全て堆肥にしています。だいたい10種類くらいの野菜を育てています。
できた野菜は町内の産直市で販売したり、町内の飲食店に卸すこともあります。

昔は野菜や食料品などはもっと包装が少なかったですね。豆腐とか魚は入れ物を持って買いに行っている人もいました。
今ではなんでもビニールの袋に入っているので衛生的にはいいのかもしれないけれど、その分ごみは増えますね。
2003年に上勝町がゼロ・ウェイスト宣言をして、分別を始めてから今年で17年。今ではすっかり分別が癖になりました。ごみも洗ったほうがにおいもしないし、綺麗なのでむしろこのほうがいいなと思えます。

面倒くさいと思っていても、慣れればなんてことない

自分のできる範囲でゼロ・ウェイスト

私がゼロ・ウェイストを知ったのは、夫が仕事で上勝町に来るようになったからです。当時は徳島市内に住んでいて「へぇ〜、こんな町があるんだ」って思ったくらいでした。
実際に家庭でごみの分別をするようになって「結構大変だな、面倒臭いな」と思いました。だからこそ、家庭でのごみを減らせるよう、工夫するようになりました。
味噌などは鳴門で量り売りしているところがあるので、そこまで買いに行っています。家で使うキッチンクリーナーや窓のクリーナーは、お店でワークショップを開催した時に教えてもらって作ったものです。

私がゼロ・ウェイストに取り組む時、大切にしているのは“できる範囲で”ということ。完璧にやろうとすると大変になってしまうので、自分が無理なく、できる範囲で取り組むようにしています。
日曜日には子どもと一緒にゴミステーションに行くようにしています。上の子(5歳)はゴミステーションでリサイクルマークを覚えたようで、スーパーに買い物に行った時に「あ!あのマークあるよ!」と教えてくれたりします。

できる範囲でやるって決めているので、特に苦労することはないですね。でも、もっとごみを減らせる良い方法があれば取り入れていきたいなと思っています。
例えば町内では、もっとパッケージなしの買い物が出来ればいいなと思います。肉や魚の量り売りもしてくれたら利用したいです。あと、子育て家庭では、お惣菜の量り売りのお店なんかが学校のそばにあるとすごく助かりますね〜。

自分のできる範囲でゼロ・ウェイスト

『事業所』の取り組み

上勝町にある飲食店や企業もゼロ・ウェイストに賛同し、
ごみの分別はもちろん、その他にも様々な取り組みを行っています。
ゼロ・ウェイストの町、上勝町を体感してください。

RISE & WIN Brewing Co.

ゼロ・ウェイストを楽しく理解してもらうことをコンセプトにしたクラフトビールのお店、 RISE&WIN Brewing Co. BBQ&General Store。建物は上勝町内の廃材を利用。ビールやお土産品の量り売り、エコな商品の販売もしています。
エシカルやサスティナビリティにもっと気軽に関わってもらうために、天然由来の素材で日用品を作るワークショップも始めました。ワークショップはビールが飲めない女性にも人気です。
今後、さらにゼロ・ウェイストを進めていくために、生ごみの量を店内に掲示して、フードロスを減らしていく取り組みを始めます。
「お店を訪れた人に今まで知らなかった、何か新しいことを知って帰って欲しい」
これからもお店で出来るゼロ・ウェイストを目指しています。

ゼロ・ウェイスト、そして未来へ

ゼロ・ウェイストな社会は上勝町の努力だけで達成できるものではありません。
世界の自治体、企業とパートナーシップを結ぶことによって、様々な課題解決を目指しています。

ゼロ・ウェイスト宣言自治体

1996 年、オーストラリアの首都キャンベラが世界に先駆けて「ゼロ・ウェイスト宣言」をして以来、世界中の都市、自治体でゼロ・ウェイスト宣言が採択されています。
アメリカのニューヨーク市やカリフォルニア州などの大都市もゼロ・ウェイストに取り組んでいるのです。

日本では、自治体としてゼロ・ウェイストを宣言しているのは、5 自治体あり(2025年7月現在)、情報交換を定期的に行っています。
5 つの市町が掲げている目標は、それぞれに違います。
人口規模、産業構造、歴史文化など状況が全く異なるため、具体的な目標や施策も各自治体独自のものになっています。
それでも、宣言をする背景には同じ環境問題を見据えているので、それぞれの施策や悩みを互いに報告し合い、刺激を受けてさらに邁進する。そんな切磋琢磨の関係を築いています。

企業との連携

行政や市民だけでは変えることが難しい課題をプロフェッショナルとともに考え、実験し、社会に新しい解決策を提案します。
「上勝町とともにゼロ・ウェイストのチャレンジをしたい」「ごみにならない商品のテストをしたい」
上勝町はそんな企業を求めています。

寄付者のみなさまへ

上勝町からのメッセージ

ゼロ・ウェイストを目指す上勝町のリサイクル率は約80%に達しました。
「残る20%はどうするか?」「分別の手間をどうやって減らすか?」
上勝町が取り組んでいる課題は、これから世界の課題となるはずです。
わたしたちのパートナーとなって持続可能な社会を目指していただける、皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。

お礼の品のご紹介

現在進捗情報はありません。

徳島県上勝町

上勝町は、徳島県の中央付近に位置し、人口1,400人ほどの四国で一番小さな町です。
日本の棚田百選に選ばれた「樫原の棚田」をはじめとする棚田景観、巨石群と水苔の群生が幻想的な山犬嶽など日本の原風景ともいえる豊かな自然に恵まれています。
上勝町では、春の桜にはじまり、新緑の季節の高丸山、夏の山風に稲穂が揺れる樫原の棚田、カヌーを楽しむことができる美愁湖、秋の紅葉に町全体がつつまれ、山村風景のなかをサイクリング、冬の棚田の雪景色、ブナの森のトレッキングなど、一年を通じて豊かな自然を楽しむことができます。
上勝町では、この自然を未来の子どもたちに継承するため、2003年に日本で初めてゼロ・ウェイスト宣言を行い、ごみの再利用・再資源化に取り組み、町民全体の活動として、ごみをなくすよう努めています。
ふるさと納税を通じて、こうした上勝の自然の恵み、ゼロ・ウェイストの考え方を体感していただければ幸甚に存じます。