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災害医療支援を迅速に届ける!空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"

カテゴリー:災害 

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寄付金額 639,000

31.9%

目標金額:2,000,000

達成率
31.9%
支援人数
31
終了まで
受付終了

広島県神石高原町(ひろしまけん じんせきこうげんちょう)

寄付募集期間:2025年2月1日~2025年3月31日(59日間)

広島県神石高原町 × 特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

ピースウィンズ・ジャパンが運営する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"は、広島県神石高原町に拠点を置き、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。

航空機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬を含めた緊急支援チームが、捜索・救助活動から医療、物資、避難所支援まで、被災地で本当に必要とされる支援を届けます。

治療が間に合えば救えたはずの命「未治療死」や、
災害から生き延びた命を脅かす「災害関連死」を防ぐために、
私たちは日々変わる被災地の状況に敏速に対応し、一人でも多くの命を守るためにチームが一丸となって全力を尽くします。

南海トラフ地震などの大規模災害に備える

近年頻発する地震

災害が激化している近年、2024年1月1日には最大震度7を記録した「令和6年能登半島地震」が発生し、以降一年間を通して全国で震度6弱を超える地震が5回も発生しました。

過去5年間の日本での震度4以上の地震回数を比較してみると、「2024年111回」、「2023年41回」、「2022年51回」、「2021年54回」、「2020年45回」、発生しており2024年は直近の4年間よりも、約2倍の地震が発生しています。
また、過去の地震の記録を振り返ると、大規模地震が連続して発生する傾向も見られ、東日本大震災以降もそのリスクは高まり続けています。

政府の地震調査委員会は1月15日、国内で可能性のある地震の発生確率(1月1日現在)を更新し、科学的に想定されている最大クラスの地震「南海トラフ巨大地震」について、今後30年以内にマグニチュード8~9級の地震が発生する確率を「70~80%」から「80%程度」への引き上げを発表しました。

気候変動により増加する自然災害に、支援の手を

「地球温暖化」の影響は奥能登豪雨にも

2024年9月21日から22日にかけて石川県能登で発生した記録的な豪雨では、21日午前中から激しい雨が短時間で集中して降り続き、輪島、珠洲市、能登町には5段階のうちもっとも高い警戒レベル5の「大雨特別警報」が発表されました。
当時、空飛ぶ捜索医療団は、石川県珠洲市ですでに支援活動を継続している拠点に応援チームを派遣、現地にて支援活動にあたり、今日も支援活動にあたっています。

この記録的な豪雨による被害は、地球温暖化に伴う気温上昇によって雨量が15%増えたという分析結果が発表されています(2024年12月9日文部科学省 気象庁気象研究所発表:令和6年9月下旬の石川県能登の大雨に地球温暖化が寄与 -イベント・アトリビューションによる結果-)。

このような事前災害時に、一人でも多くの命を救うためには、一秒でも早く被災地に入り支援活動を開始できる機動力を備えた、私たち災害医療支援チームが不可欠です。

空飛ぶ捜索医療団のこれまでの主な出動記録

東日本大震災以降、空飛ぶ捜索医療団の前進となる災害支援チームから、私たちはほぼ全ての激甚災害に出動し、支援活動を実施してきました。

予測される災害に対して、発災前から対象地域と協力し防災に取り組み、行政の支援が行き届かない地域や自主避難所などにも支援を届けるなど、民間団体ならではの柔軟な機動力で被災地を支援してきました。

また日本国内のみならず、ロシアのウクライナ侵攻では隣国モルドバに仮設診療所を設置。2023年のトルコ・シリア地震、ハワイ・マウイ島山火事や2024年4月に発生した台湾花蓮地震や、2025年1月アメリカロサンゼルス火災など、数多くの被災地に緊急支援チームを派遣し、捜索・救助活動、医療、物資支援活動にあたりました。

令和6年能登半島地震・豪雨支援の継続

「災害関連死」から人々の命を守る

発災から月日がたてば人々の生活も落ち着く、ということは決してありません。”あの日”から一変してしまった住居、ご近所の環境、ご自身の心身の健康状態...。むしろ少し立ち止まる時間が増えつつある今、高まっているリスクがあります。
それは、ストレスや体調の悪化などを抱え、最悪のケースでは人知れず命を失ってしまうことに繋がる「災害関連死」です。

私たちは現在も石川県珠洲市に事務所を設置し、看護師などの支援スタッフが常駐しています。
避難所で暮らし続けている方、自宅で避難している方、仮設住宅で暮らし始めた方、暮らす環境にかかわらず、戸別訪問での健康相談や家電配布などの支援を行っています。
また、これまでに培った災害支援の専門知識を活かし、被災者の方々のそれぞれの課題に併せた被災者の「生活再建支援」も継続しています。(写真:戸別訪問を続けているスタッフと被災者の方)

行政だけで全ての被災地支援を担うには、限界がある

「共助」の力で被災地を支える

災害はコミュニティ全体に影響を及ぼします。珠洲市では、全人口のほとんどの住民が被災しました。これは、被災者を支える行政の職員の方も例外ではありません。また被災による人口流出は、被災者を支えるマンパワーの確保にも大きく影響しています。

社会福祉協議会が運営する支援チーム「ささえ愛センター」も、令和6年能登半島地震の被害を受け、職員の約半数が退職せざるを得ない状況になり、人員不足が深刻化していました。

私たちは「ささえ愛センター」のとも連携し、避難所・自宅避難・仮設住宅など住む場所を問わず、戸別訪問や地域コミュニティ支援なども続け、支援の漏れを防ぎ被災者を守る支援を続けています。(写真:コミュニティ支援のイベントでは、参加者の健康チェックも行っている)

発災直後に出動。一秒でも早く被災地へ

【能登半島地震緊急支援の記録】

2024年1月1日(月)16時10分、「令和6年能登半島地震」が発生した直後に、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”の緊急支援チームは、本拠地である広島県神石高原町から被災地に向け出動。翌2日早朝に甚大な被害を受けた石川県珠洲市内に到着し、すぐに捜索・救助活動を開始しました。

一般的に被災後3日を過ぎると生存率が著しく低下するとされる「72時間の壁」が迫るなか、災害救助犬「ロジャー」とハンドラーを含むレスキューチームは石川県珠洲市内で捜索活動を行いました。

1月2日には、倒壊家屋から2名の要救助者を発見。その後も連日捜索活動は続けられ、安否を心配するご家族やご友人がそばで見守るなか、倒壊家屋の現場で行方不明者数名を発見しました。

避難所での臨時診療所の運営

被災地到着後、医療チームは市内の総合病院を訪問。避難所から多くのケガ人や患者が来院し、院内は大混乱していました。プロジェクトリーダーの稲葉医師は、すべての患者が集中すると病院が機能不全に陥ることを危惧。未治療死や災害関連死を防ぐために、複数の避難所で臨時診療所を開設し、診療にあたりました。

地震発生から124時間後、倒壊家屋から90代女性を救出

発災から「72時間の壁」も優に超えた約124時間後の1月6日(土)17時頃、緊急消防援助隊から「珠洲市内にて倒壊した家屋に埋もれている女性あり」との連絡が入り、空飛ぶ捜索医療団の医師・看護師らが急いで現場に駆け付けました。

医師がクラッシュシンドロームの危険性を抑える特殊な処置を施し発見されてからおよそ3時間、レスキュー隊が倒壊家屋の中から救出し、女性は病院に搬送されました。

ご寄付の使い道

◆能登半島地震・豪雨被害の支援活動を継続

能登半島地震・豪雨被害の被災地では、未だに避難所での暮らしを強いられていたり、水道設備の修理工事が大幅に遅れ水道が使用できない家庭もあるなど、現在も支援を必要としています。空飛ぶ捜索医療団は、今後も被災地に駐在スタッフを配置し、「災害関連死」の防止や「生活再建」への伴走支援のために、一日も途切れることなく支援活動を続けてまいります。

◆迅速に、災害に本当に必要とされる支援を届けます

初動の速さが被災地での生存率にも大きく影響します。私たちはいち早く駆けつけて、機動力を活かした柔軟な活動を行います。
到着後、食料や水などの物資支援、さらに医療や捜索救助活動など、刻一刻と変化する被災地の状況にあわせ、本当に必要とされる支援を届けます。

◆資機材などの調達・維持を行います

医療機器やレスキュー資機材、支援物資を日ごろから準備・メンテナンスしています。
船舶やヘリコプターなどの機動力の維持や野営病院の設営・運営する訓練など、予測される大規模災害での実際の活動を想定した支援体制を強化しています。

◆医療を通じ、安心して住み続けられる地域づくりを

災害医療とへき地医療には多くの共通する課題があり、平時にはへき地医療の支援も行っています。オンライン診療・オンライン面会、訪問看護などにも取り組み、地域の人々の健康を守ります。

目標金額以上にご寄附が集まった場合も、目標を達成しなかった場合でも、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の支援活動における、上記のご寄附を使い道に充て、大切に活用させていただきます

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品一覧

  • 2025年09月26日 18:00

    岩手県、石川県、静岡県 被災地の支援活動報告

    ふるさと納税を通じて被災地のために温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。

    ●静岡県竜巻(令和7年台風15号) 緊急支援__現地被害状況と支援ニーズ調査、自治体等へのサポートを実施

    9月5日に静岡県の牧之原市から吉田町にかけて発生した竜巻は、気象庁によって「国内最大級の規模」と推定されました。
    空飛ぶ捜索医療団緊急支援チームは看護師らを派遣し、自治体や社会福祉協議会と連携し、被害状況の把握とニーズ調査などの活動とともに、支援者側の体制構築や運営などのサポートを行いました。
    能登半島地震支援の現地事業責任者・橋本笙子も、調整員として現地へ向かい支援活動を行っています。
    宮内看護師:「お話をお伺いすると、『大丈夫、大丈夫』と答える方が多いのですが、なかには壁も天井もない状況で全然大丈夫ではない方がいます。しかも、自分たちでなんとかしようとしている。がんばることはけっして悪いことではありませんが、がんばりすぎてしまっていて、それが約1週間経って疲労が蓄積して表面に出てきているという印象です」

    災害はその被害状況によって“大きい・小さい”と表現されることがありますが、被災された方々にとっては、大きいも小さいもありません。また、災害支援で求められるのは、物資や医療支援だけではありません。支援の手が一人でも多くの被災者に迅速に届けられるように、支援者側の体制構築をサポートすることも、私たちにできる大切な支援活動です。


    ●令和6年能登半島地震・豪雨被害 被災者支援__健康を守り、そして人々の笑顔を守る

    能登半島地震の発災から1年9カ月、そして同年9月、追い打ちをかけるように被災地を襲った奥能登豪雨から、丸1年が経過しました。
    「災害関連死」への対策も重要な復興への長い道のり。現在も看護師を中心に地元総合病院の薬剤師と一緒に健康相談会を実施し、これまでに市内35か所以上の場所で約90回開催し、延べ600人以上の方が参加しています。
    また、現地での支援活動には私たちスタッフのほかに、ボランティアとして多くの方々が活動に協力してくれています。そのなか東洋大学4年生の山﨑七海さんも、現地をたびたび訪れ、地元の方々への細やかなサポートに貢献してくれています。
    ボランティア山崎さん:「住民の皆さんと何気ない会話をしていると、自然と発災当時の話題にすり替わっていることがよくあります。
    『足が悪いから、いろんな人に迷惑をかけた。私は何もできなかった。』
    と涙ぐみながら語る方もいれば、トイレやお風呂で苦労したことを笑いながら語り合う方々もいました。
    このようにそれぞれの話し方があるのですが、全員が辛い過去を抱えており、話すことでそれを緩和させようとしていることは確かです。
    人に話すだけでなく、自ら支援者側となって活動したり、作品に昇華させたりなど、他にも辛い過去を乗り越えるための対処法はたくさんあります。それぞれの方法を尊重し、明るく頑張っているからといって、その方がもう乗り越え切ったとは思わないように、今後も一人一人に寄り添い続けていきたいです。』と話してくれました。


    ●岩手県大船渡市 山火事緊急支援__力を合わせた支援_仮設住宅に談話室を設置
    岩手県大船渡市で山林火災が発生してから約半年が経過しました。

    応急仮設住宅では9月2日時点で26世帯の被災者の方々が暮らしています。しかし、談話室については国の設置基準を満たさなかったことから、建設のめどは立っていませんでした。
    そこで人気ロックバンド「MAN WITH A MISSION」のボーカル・Tokyo Tanakaさんが発足した一般社団法人「CON(シーオーエヌ)」様が中心となり、談話室は仮設住宅が建設された2地区それぞれに、建物ならびにトイレや自動販売機などを支援。
    空飛ぶ捜索医療団を運営するピースウィンズ・ジャパンは談話室内の椅子60脚、机30台、鍵付きキャビネット2台をお届けし、被災地への想いを同じくするたくさんの人々が力を合わせた支援となりました。
    式に参加した入居者の方は「仮設の中の色々な悩みとか希望を聞きながら、あとは楽しく過ごす場所にしたい。」と話してくださいました。

    山火事の現場近くに暮らす方にお話を聞くと「夜に山のほうを見上げると、あの日の揺れる炎が脳裏をよぎる。——でも、”あの時(震災)”を乗り越えられたから、また乗り越えられるわよ。」と、少し声を詰まらせながら話してくださいました。
    大変な記憶を抱える中でも再び立ち上がり一歩を踏み出す、強くしなやかなお姿が印象的でした。

    今後も、地域と手を携えながら、被災者の方々の声を聴き、支援の輪を深め続けていきたいと思います。

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広島県神石高原町

神石高原町について

●「神石高原町(じんせきこうげんちょう)」をご存知ですか?
ほとんどの方は初めてお聞きになる町名かと思います。広島県にある世界遺産「宮島」や「平和公園」から約100㌔東の岡山県との県境に位置する豊かな自然に恵まれた町です。人口は約8,000人。標高約400~700mの中国山地の中にわずかな平地と里山,丘陵地で構成された中山間地域です。戦後から緩やかに続く近郊都市への人口の流出により,全国的にも早い時期から過疎高齢化社会を迎えてきた町ですが,自然だけでなく,都会では得られない「本当の豊かさ」が溢れる町,それが神石高原町の魅力です。

●神石高原町は豊かな自然に恵まれた,天然の遊び場の宝庫です!
夏は水遊び,冬は雪遊び・・・。都会では遠出しないと体験できないような自然と隣り合わせの環境がここにはあります!

●中山間地にも,いろんな仕事があります。新しいチャレンジを応援しています。
特産品のトマトや畜産にチャレンジする方,無農薬にこだわって農業に取組む方,地元の酒造メーカーや近隣都市に通勤する方まで,仕事も様々です。
テレワークでできる仕事も増えている昨今。IT系の仕事で移住された方も。ストレスのないインターネット環境を整備しています。

●子どもが少ないから待機児童もなく,登下校もスクールバスで安心・安全
保育所は待機児童なし!小学校も少人数なので,先生や友達と距離も近く,学年を越えて仲良く遊びます。スクールバスのため登下校時の事故リスクも少なく,ご近所の目も届きやすいから治安が良いのも特徴です。

●ゆとりの住空間と広い敷地。静かでゆったり流れる時間を満喫!
近年,多くの移住者が古民家を改装して住まわれています。庭だけでなく,畑や山まで付いている物件もあり,都会のようにとなり近所を気にすることなく,ゆったりと暮らせる贅沢な時間もこの町の醍醐味です。

●綺麗な水と空気,豊かな大地に恵まれ神石高原町は特産品も豊富!
「まる豊とまと」や「神石牛」などのブランド特産を筆頭に,「こんにゃく」や「ピオーネ」など多くの地元産品が生産されています。6次産業化も推進され加工品として流通するものも増えています。