【第4弾】サンゴの海を未来へ残したい!竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクト
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 1,504,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 150.4%
- 支援人数
- 54人
- 終了まで
-
57日
/ 90日
徳島県海陽町(とくしまけん かいようちょう)
寄付募集期間:2024年11月6日~2025年2月3日(90日間)
徳島県海陽町
海陽町の竹ヶ島周辺の海域は、「エダミドリイシ」サンゴの群集が見られ、海域公園に指定されています。
しかし、地球温暖化等の影響により、サンゴが激減!この深刻な状況をなんとかしようと、2005年に竹ヶ島海中公園自然再生協議会が発足。これまでに、多くの方々が関わり、周辺海域とサンゴの保全活動を行ってきました。
長年にわたる観察及び研究により、近年では、サンゴの産卵時期の特定に成功し、採卵によるサンゴの育成検証を行えるまでになってきています。
この取組を継続して維持していくため、2023年度に引き続き、クラウドファンディングに挑戦します。サンゴや熱帯魚が生息する美しい海を守るため、皆さまのご支援をお願いいたします。
エダミドリイシが生き続けていける海を目指して
竹ヶ島海域公園
竹ヶ島海域公園は徳島県と高知県の県境に位置する竹ヶ島の西側の静穏な海域に、サンゴの一種であるエダミドリイシの高被度群集が見られる地区として、1972年に海中公園(現在は海域公園)の指定を受けています。
世界的に地球温暖化の影響を受け、サンゴの白化現象等によりサンゴが死滅するなどサンゴ礁が消滅の危機にある中、当地域においても徳島県が実施した環境調査でエダミドリイシが激減していることが明らかになりました。
エダミドリイシを守るため、1986年から地元漁協がサンゴの移植を開始。
2005年には、地元の住民と大学、関係機関などで組織された竹ヶ島海中公園自然再生協議会が発足し、周辺海域とサンゴの保全活動が本格的にスタートしました。
竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクト
海域の豊かさのシンボル「エダミドリイシ」の保全
サンゴは動物でありながら、植物のような特徴を持っています。体内に共生する褐虫藻といわれる藻類が、サンゴの出す二酸化炭素と太陽の光で光合成することで、サンゴにとっての成長エネルギーを作り出しています。また、小さな魚や貝などのすみかとなっており、他の生物の生息環境を提供することで、生物の多様性も生み出しています。
サンゴを守ることは、海の豊かさを守ることにつながるのです。
「エダミドリイシが健全な状態で生き続けていける環境」を守るため、自然再生活動として、エダミドリイシの増殖試験と観察、サンゴの移植、生育調査等を行っています。
サンゴの移植方法には、サンゴの断片から移植用種苗を作成する「無性生殖」と、採取した卵から育成したサンゴ幼体を種苗にする「有性生殖」があります。2018年からは有性生殖による移植を実施しています。
竹ヶ島湾内で採取したサンゴの卵を海洋自然博物館マリンジャム(※)で着生させ、初期育成(飼育)実験と生育状況の観察を行った後、サンゴ幼体を湾内に沖出しし、中間育成実験を行っています。
ここで生き残った種苗を次年度に移植放流し、生育状況の経過観察調査を続けていきます。
モニタリング調査やサンゴ分布調査では、エダミドリイシの分布域は回復傾向にあり、長年の活動の成果が現れ始めています。
また、卵から育てたエダミドリイシ幼体は、小学生のサンゴ移植体験にも活用されています。
※海洋自然博物館マリンジャム
竹ヶ島にある「海洋自然博物館マリンジャム」は、海中観光船やシーカヤック・スノーケリング・SUPを体験できる施設です。館内の「島のちいさな水族館」では、竹ヶ島で見られるサンゴや海の生物等も展示されています。サンゴの人工種苗育成にも取り組んでいます。
2024年活動のトピックス
水槽内サンゴの産卵観察に成功!!
2024年度のサンゴの産卵時期に予定していた海中の産卵観察ツアーは、海中観光船修繕のため残念ながら開催出来ませんでした。ですがその一方で、海洋自然博物館マリンジャム内の水槽にて、昨年度より大規模な産卵を確認することが出来ました。
これはより安定的に施設内でのサンゴ育成が可能となったということであり、技術力の向上の証明でもあります。なにより皆様方にご支援いただき、よりよい飼育環境を整備が出来たことによる大きな成果です。
子どもたちに受け継がれるサンゴを守り育てる活動
小学生によるサンゴ移植体験
2004年にスタートした、地元の宍喰小学校の児童によるサンゴの移植体験。
2016年からは、環境学習の一環として、専門家からサンゴについてのお話を聞いたり、地元漁業者と一緒に移植等の保全活動を行い、自分たちが住んでいる地域の自然環境についてさらに学習を深めています。
海洋自然博物館マリンジャムで卵から育てられたエダミドリイシの幼体をセラミック製の台座に接着剤で固定して作成した移植用の種苗。これを子どもたちが、水中ボンドを使用してライブロックに固定します。
「台風に負けず、大きく育ってね」など、それぞれのメッセージをこめた移植サンゴをダイバー(地元漁業者等)が水深4~5mの海底に設置。子どもたちは、海中観光船の船底の展望室から、その様子をしっかりと見守ります。
海底に設置した移植サンゴは、早ければ8ヶ月くらいで定着します。
子どもたちが移植したサンゴが大きく強く育ちますように・・・。
未来を担う子どもたちが自らの手でエダミドリイシを移植する体験を通じて、この素晴らしい環境を守りたいと考えてくれていると思います。
この活動を、ずっとずっと続けていくことができるよう、ぜひ、皆さまのご支援をお願いいたします。
透明度の高い海と多彩なマリンアクティビティが魅力の竹ヶ島
サンゴの産卵観察や夜間観察を実施!
室戸阿南海岸国定公園内にあるこの海域は、透明度が高く、サンゴや熱帯魚が生息し、シーカヤックやスノーケリング、SUP等のマリンアクティビティ、海中観光船ブルーマリンの運航など町の主要な観光スポットとして魅力的な地域です。
研究を通してサンゴの産卵時期を特定できるようになり、産卵の様子を見られる観察ツアーを実施しています。
新月の夜に行われるエダミドリイシの産卵は、海面が柿色に染まる神秘的な現象です。この貴重な瞬間を海中観光船の船底の展望室から見た参加者からは、感動の声があがり、ブルーマリンの夏の恒例人気企画になっています。
2022年度からは、サンゴの産卵時期だけではなく、海中の透明度が高くなる冬の期間もサンゴの夜間観察をはじめました。幻想的な景色に感動した参加者の反応から、ブルーマリンの新たな人気企画として成長していくことを期待しています。
寄附金の使い道
エダミドリイシの採卵、育成、移植による自然再生活動、海洋資源の研究等に活用させていただきます。
【目標金額に達しなかった場合の寄附金の取扱い】
目標金額に達しなかった場合も、本プロジェクトへ活用させていただきます。
事業に携わる方の思い
公益財団法人黒潮生物研究所 研究所長 目崎 拓真
私は長年、サンゴの研究をし、国内外のサンゴの海をたくさん観てきました。いまからおよそ20年前、初めて海陽町竹ケ島の海を観た時の衝撃はいまでも忘れられません。緑色のエダミドリイシと茶色のカワラサンゴ群生の調和、まるで日本庭園のように趣のある息を呑むほどの美しさです。さらに、巨大なムカシサンゴやハマサンゴなど貴重なサンゴ大型サンゴが群生します。そしてそれらサンゴ群集をグラスボートやシュノーケリングで観察できるアクセスの良さも併せて魅力的です。
竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクトでは、これらの素晴らしい天然資源の保全活動や自然再生事業に長年取り組んでいます。環境省の絶滅危惧種にも指定されている「エダミドリイシ」の世界で初の陸上完全養殖に成功しており、できた種苗を用いた移植事業や活動を地域に還元する教育活動にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みを充実させやエダミドリイシなどサンゴが生育できる環境を守るためのご支援の協力をお願いいたします。
この貴重な竹ヶ島のサンゴの海を未来に残したいクラウドファンディングが、地域の風水土すべての保全や、海を知るきっかけになる場所として活用されることに期待します。
海洋自然博物館マリンジャム 館長 奥村 正俊
三年間にわたり、竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクトにご支援いただきまして、誠にありがとうございました。皆様のご支援を活用し、地域の小・中学生によるサンゴ移植の実施、また、サンゴの専門家をお招きして、地元の子どもたちにサンゴについての授業を行い、サンゴの保全活動に対する関心を深めることができました。
サンゴの保全はただサンゴだけを守るのではなく、サンゴの周りに生息する他の生き物たちの生活を維持し、生物の多様性を生み出します。いろいろな生物たちが住む豊かな海は地域の漁師さんたちの生活を支え、また、観光資源としての活用も期待できます。当施設では海中観光船ブルーマリン号の運行およびシーカヤック・スノーケル・SUPなどのマリンアクティビティをご用意しており、それらを通じて皆様に竹ヶ島の豊かな海を体験していただけます。
我々もマリンジャム職員として竹ヶ島海域公園の保全に努め、竹ヶ島の豊かな海をより多くの方に知っていただけるように発信を続けてまいります。ぜひ皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。
▼竹ヶ島魅力化プロジェクト~豊かな海を守る活動の紹介~
プロジェクトに賛同いただける皆さまへ
海陽町長 三浦 茂貴
海陽町の美しい海・山・川。豊かな自然環境は、古くから先人たちが大切に守り続けてきたものです。
地域の宝である「エダミドリイシ」と「竹ヶ島海域公園」を守り育む活動も、地域住民が主体となり、多くの関係機関の皆さまのご協力により長きにわたり持続的に取り組んでこられた活動です。
地元の小学生によるサンゴの移植活動は、今年で20年目となります。次代を担う子どもたちに地域の自然環境に興味を持ってもらう、大変有意義な学びの機会となっており、一旦は激減した分布域も回復傾向にあります。
今後も、大変長い寿命を持つエダミドリイシサンゴが時を超えてみんなの思いを刻んでいけるように、皆さまの子どもたちや孫の代まで、「育てていただいたエダミドリイシサンゴが元気に生き続ける海」を目指して、この取り組みを続けていきたいと考えております。
この日本でも非常に珍しいサンゴの群生を共に繋いでいく絆プロジェクトの趣旨にご賛同いただき、興味をお持ちいただける方々に、ガバメントクラウドファンディングを通して、「竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクト」にご参加いただければ幸いでございます。
皆さまのあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いします。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品のご紹介
※このプロジェクトへのご寄附はふるさと納税制度の対象となります。このため、海陽町にお住まいの方は、ご寄附をいただくことは可能ですが、お礼の品をお贈りすることができません。何卒ご了承ください。
-
南阿波宍喰産!大人気のうつぼちんみ 50g×5P
10,000 円
【こどものおやつにも、お酒のおつまみにも】
獰猛な海のギャングとして知られるウツボ。徳島県南ではそんなウツボを食べる文化があります。
ウツボにはタンパク質やコラーゲン、カルシウム、鉄分などが多く含まれ、妊婦の方が産前産後の栄養食として食べられています。
こちらの「うつぼちんみ」はウツボを開いて乾燥させ、細かく刻んで唐揚げにし、甘辛く仕上げております。
お酒の肴にもお子様へのおやつにもピッタリの逸品です。
【原材料】
うつぼ(国産)、しょうゆ、砂糖、みりん、白味噌、生姜/カラメル色素、保存料(安息香酸Na)、調味料(アミノ酸等)、(一部に小麦を含む) -
オリジナル藍染マスク
14,000 円
原料には日本一の藍の産地徳島県上板町産の天然藍"?"(すくも)を使用し、
これに木灰を溶いた灰汁(アク)、貝灰、ふすま、日本酒など天然の材料を加え、微生物の発酵を促し染料を仕上げる、伝統的な"灰汁発酵建て"染料で一枚一枚丁寧に手染めしています。
昔から抗菌・消臭・防虫など天然藍由来の薬効が宿ると云われる藍染布は人肌にも自然にも優しく、マスクにもうってつけの素材で、
化学物質過敏症やお肌の弱い方でも安心してお使い頂けます。
デザインは生地と生地の間に上部ポケットがあり、付属の麻柄プリント入りヘンプコットン生地で出来たインナーマスクが入っています。
(お手持ちの不繊布マスクなどを入れることもでき、菌や異物の侵入をより抑えることが出来ます。)
ヒトに自然に優しい天然藍と、徳島海陽町の美しい海の恵みを込めた藍マスクが、少しでも現代を生きる人々の癒しや日々の暮らしの安心に役立ちますよう祈りを込めてお届け致します。
【フリーサイズ】
約11.5-12㎝ × 約16.5-17㎝
(一点一点、手作りの為、多少の個体差がある場合がございます。)
【素材】
オーガニックコットン100%
ヘンプコットン(インナー)
【内容】マスク1枚
【カラー】群雲柄
「お取り扱いの注意点」
・天然染料による手作りの為、色味や濃淡などが画像と異なる場合がございますのでご了承ください。
・洗う際は60℃程度の熱いお湯に数分浸け置きし、その後ぬるま湯か水で生地を擦らないよう手洗いする事をお勧めしています。
※熱湯による火傷にご注意下さい
・汚れが目立つ場合には中性洗剤(漂白剤や蛍光剤、界面活性剤などを含まないもの)や固形石鹸などを使い手洗いしてください。
・洗った後は生地が伸びないよう、ねじらず押し絞りで脱水し(洗濯機などの脱水機でも可)、直射日光を避け風通しの良い日陰や室内で乾燥させてください。
・洗濯機を使用する場合は白系のものとは分け、ネットに入れて中性洗剤を使い洗ってください。
・長期間ご使用にならない場合、収納する際に黒ビニールや黒い布などで遮光して保管すると色味を綺麗に保てます。
-
2024年11月29日 16:01
目標金額達成の報告と引き続きの応援のお願い
目標金額を達成いたしました!
たくさんのご支援ありがとうございます。
また、取り組みに対してあたたかい応援メッセージも多数寄せていただき心より感謝申し上げます。
プロジェクトは目標金額を達成しましたが、2月3日まで寄附を受け付けております。
引き続き、【第4弾】サンゴの海を未来へ残したい!竹ヶ島海域公園魅力化プロジェクトを応援いただけますと幸いです。もっと見る -
2024年11月21日 09:52
小学生がサンゴの移植活動を体験しました!
11月19日、地元小学生5年生11人が「エダミドリイシ」の移植体験をしました。
児童たちは海中観光船ブルーマリンでエダミドリイシの群落が広がる海域へ移動。
船上で移植用のサンゴの種苗をブロックに固定し、それをダイバーが海底へ設置しました。
稚サンゴはこの海域のエダミドリイシから採取し、海洋自然博物館マリンジャムの水槽で育てたものです。
稚サンゴが子どもたちとともに大きく成長してくれますように!
この活動は子どもたちの環境学習の一環として、毎年実施されています。
子どもたちが自らの手で海を守り自然を大切に思う気持ちを育む貴重な機会となっています。
引き続き、皆様の応援よろしくお願いします。関連リンク
もっと見る
徳島県海陽町
海陽町は徳島県の最南端、高知県との境に位置しています。
1,000mにおよぶ緑豊かな山々がそびえ、まちの中央を平成の名水100選・究極の清流「海部川」が流れています。上流には日本の滝100選の「轟の滝」があり、河口付近は日本有数のサーフポイントとして有名です。
青く美しい海岸は室戸阿南海岸国定公園に指定され、シーカヤックやダイビング、SUPなどのマリンアクティビティを楽しむことができます。
2021年、線路と道路双方を走る世界初の乗りもの「DMV(デュアル・モード・ビークル)」が運行開始し、新たな観光資源として注目されています。
[世界初]を体感しに、ぜひ海陽町へお越しください。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。