戦後80年「知覧特攻平和会館」リニューアルプロジェクト
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,200,000円
目標金額:2,000,000円
- 達成率
- 60%
- 支援人数
- 51人
- 終了まで
-
10日
/ 88日
鹿児島県南九州市(かごしまけん みなみきゅうしゅうし)
寄付募集期間:2024年11月5日~2025年1月31日(88日間)
鹿児島県南九州市
鹿児島県南九州市にある知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦末期の沖縄戦において、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示しています。
年月の経過と共に戦時中の知覧飛行場を知る方が少なくなった今、館内ジオラマにデジタル技術を用いて基地周辺状況を再現し後世に記録を残します。
特攻の史実を伝えるために最新の技術を導入したい。
戦後80年を迎えるにあたり
南九州市の知覧特攻平和会館には毎年40万人程の方が訪れています。
これまで旧知覧町の時代から,特攻の史実を知っていただくことで平和の大切さ,命の尊さを感じていただきたいと取り組んできました。
しかし,遺品等は大切に展示と保管をしていますが,本館は昭和62年に開館しているため一部の展示設備に古めかしさを感じる状況になってきました。
これまで何度も繰り返しご来館いただいている方が多いことを,来館いただいた方やふるさと納税の寄附者様のお声などから痛感していまして,設備のリニューアルの必要性を常々感じていました。
そこで,令和7年に戦後80年を迎えるこの機に,近年発達したプロジェクションマッピングの技術を用いた知覧飛行場を紹介するジオラマ展示を作ることにより,「映像でも当時を偲び後世に記録を残したい」と本プロジェクトが発足しました。
特攻基地の軌跡をプロジェクションマッピングで伝えたい
本館の遺品室には,当時の知覧飛行場を再現した「知覧の空」と題したジオラマがあります。
施設名称ボタンを押すとジオラマ上にあるランプが点くようになっていますが,これを一新して最新のプロジェクションマッピングによる立体映像を組み込み,点在する戦跡と基地の位置関係が分かるようになります。
また,基地から特攻機が出撃して行く様子を再現することで,館内の遺影,遺書,遺品をご覧になり隊員への思いを馳せながら,最後に知覧の空を飛び立つ様子や開聞岳上空を飛行する様子を立体的な動きで追えるようになります。
今回,クラウドファンディング型ふるさと納税により,このプロジェクト費用を支援(寄附)いただける方を募集します。
特攻の史実を語り継ぐ
戦後80年を機に,来館者へ当時の状況をより分かりやすく見ていただくことができるように展示設備をリニューアルし,特攻の史実を通じて「伝える」はもとより,「伝わる」展示方法も改良を重ねていきます。
南九州市は,知覧特攻平和会館の運営以外に,「平和へのメッセージ from 知覧 スピーチコンテスト」の開催,知覧特攻慰霊顕彰会による「知覧特攻基地戦没者慰霊祭」を続けています。
戦争を知る世代が記憶を語る時代から,戦争を知らない世代がその記憶を継承しなければならない時代となってきました。
私たちは,先人の立てた誓いを受け継ぎ,繰り返し語り継ぐべきと考えています。
これからも,特攻隊員を追悼し続け,特攻隊員一人ひとりの心情について,思いを巡らし続けようと思います。そして,南九州市を訪れる多くの人々にも,ぜひ一緒に思い,祈っていきたいと考えています。
平和の尊さを実感
毎年,8月15日に「平和へのメッセージ from 知覧 スピーチコンテスト」を開催しています。
また,5月3日は,隣接する知覧特攻平和観音堂にて知覧特攻基地戦没者慰霊祭を開催し,全国各地の遺族や関係者に加え,一般の人も多く参列し,沖縄戦で戦死した陸軍の特攻隊員1,036人の冥福と恒久平和を祈ります。
■寄附金の使い道
皆様からいただいたご支援は,展示設備のリニューアルに関わる経費として充当させていただきます。
【知覧特攻平和会館プロジェクションマッピングジオラマ制作事業】
・ジオラマ制作
・プロジェクション用映像制作
・プロジェクションシステム構築
※目標金額を超えた場合や達成しなかった場合でも、寄附金は全て本事業に活用させていただきます。
■2025年6月の完成を目指して
【実施スケジュール】
2024年11月 プロジェクションマッピングジオラマ制作業務の開始
2024年12月 展示施設リニューアルの準備作業
2025年1月 プロジェクション用映像制作
2025年2月 ジオラマ制作,施工設置
2025年4月 プロジェクションシステム構築
2025年6月 リニューアル公開予定
事業に携わる者の思い
南九州市長 塗木弘幸
■使命感をもって知覧特攻平和会館を運営してまいります
このプロジェクトの実施地である知覧特攻平和会館は,79年前に特攻基地となった知覧飛行場跡にあり,全国各地から多くの来館者が訪れます。
世界戦史にも類をみない「特攻作戦」により,若い命を散らされた特攻隊員や御遺族の心情を思うとき,万感胸に迫りくるものがあります。
戦争を知らない世代が増える中で,今日の平和は,特攻隊員をはじめ,戦争で命を落とされ,または御苦労された方々の礎の上にあることを忘れてはなりません。
特攻隊員を見送った地に立つとき,特攻の史実と特攻隊員お一人おひとりの思いを後世に伝え,命の尊さ,平和の大切さを語り継いでいかなければならないことを改めて強く思います。
本プロジェクトをきっかけにこの地を訪れる皆様にも,ぜひ一緒に思い,祈っていただきたいと考えております。
皆様の御支援,御協力を賜りますようお願い申し上げます。
知覧特攻平和会館 塗木清久さん
■平和の尊さを語り継ぐ場所
私は,南九州市知覧で生まれ育ち,知覧特攻基地の在ったこの広い台地で幼少期を過ごしました。私の幼少期40数年前でも基地の面影はなく,ただ広い台地が広がり,知覧特攻遺品館は在ったものの,住宅や建物などはまばらであったことを記憶しています。
そして,戦後79年が経過し平和会館周辺の基地の面影は数か所の戦跡を残すのみとなっています。
戦後80年を迎えるにあたり,来館された皆様が,あたかも基地の一角に立ち,またジオラマ「知覧の空」上空より当時の基地の様子を俯瞰して見ていただくことで,特攻隊員が飛び立ったこの地に思いをはせ,特攻の史実と隊員お一人お一人の思いを後世に伝えていただければと考えております。
知覧特攻平和会館 学芸員 八巻聡さん
■語り部として
特攻隊が出撃した知覧飛行場跡も年月の経過とともに住宅地や耕作地へと変わってゆき当時の面影は薄くなりました。そして,当時の飛行場の様子を知る方もごく僅かになりました。
しかし,この地は79年前,最前線の特攻基地で各地から特攻隊が集結し出撃していきました。
来館者は知覧特攻平和会館に展示されている遺書・手紙を通して隊員の心情に触れていますが,所縁の地にも関心を持って欲しいと思っています。
特攻機を整備した「掩体壕」,最期の晩を過ごした「三角兵舎」,司令官から訓示を受けた「戦闘指揮所」,疾走して離陸していった「滑走帯」など,ゆかりの場所は多くあります。
飛行場のことを知ることにより,当時の状況がより詳しく想像できて遺書・手紙の理解も深まるものと思います。
今回のプロジェクトは,その橋渡しをおこなうジオラマのリニューアルです。知覧飛行場をジオラマと映像で再現し,当時の状況を視覚的に理解できるものを制作いたします。
プロジェクトへのご支援,ご協力をよろしくお願いいたします。
寄付者のみなさまへ
南九州市からのメッセージ
私たちは,今までも,これからも,特攻の史実を伝えていきます。
南九州市への応援をよろしくお願いいたします。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
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2024年12月23日 08:55
皆様のお気持ちに応えるべく誠意取り組んでいます。
【知覧特攻平和会館プロジェクションマッピングジオラマ制作事業】
皆様からいただいたご支援は,展示設備のリニューアルに関わる経費として充当させていただきます。
■「制作業務に着手しました」
※より良い内容を目指してスケジュール調整した結果,当初より2か月近く公開が遅れますことをお詫び申し上げます。
【変更実施スケジュール】
2024年12月 制作受託者を公募決定しました
2024年1月 現状調査,リサーチ作業
2025年2月 マッピング設計,改修計画作成
2025年3月 シナリオ作成
2025年5月 CG制作,プログラム作成
2025年6月 動画編集
2025年7月 機器テスト,完成・引き渡し
2025年7月末又は8月初旬 リニューアル公開予定
基本構想としては,「知覧の空~眼前に映し出される特攻~」と題し,ジオラマの改修と新規映像コンテンツ制作を通して,戦時における特攻を後世に色濃く伝えるべく,ジオラマ展示が生まれ変わるよう進めています。
ご支援の際にいただいた皆様のお言葉を何度も読み返し,励みとし,完成公開に向けて一層精進する所存でございます。
引き続き南九州市への応援をよろしくお願いいたします。関連リンク
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鹿児島県南九州市
南九州市は,鹿児島県の薩摩半島南部に位置します。四季を通して温暖で豊かな自然に恵まれ,この環境下で栽培される「お茶」や「さつまいも」は,全国の市町村の中で生産量日本一を誇り,畜産業も盛んで,鹿児島黒牛,黒豚,黒さつま鶏,鶏卵も県内有数の産地です。
特に,市内全域で栽培される「知覧茶」は,全国茶品評会で農林水産大臣賞を数多く受賞するなど,その品質は高い評価を得ています。
本プロジェクトの舞台である知覧特攻平和会館は,79年前に特攻基地となった知覧飛行場跡にあり,全国各地から多くの来館者が訪れます。
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