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劇作家平田オリザ氏監修のワークショップで子どもたちの「非認知能力」を育てる! 【演劇のまち豊岡市】

カテゴリー:子ども・教育 

main_img 達成

寄付金額 1,111,000

111.1%

目標金額:1,000,000

達成率
111.1%
支援人数
7
終了まで
23
/ 89

兵庫県豊岡市(ひょうごけん とよおかし)

寄付募集期間:2024年10月4日~2024年12月31日(89日間)

兵庫県豊岡市

プロジェクトオーナー

文部科学省は、学習指導要領の中で、子どもたちに育成すべき資質・能力を三つにまとめています。

従来から重視してきた(1)知識・技能(2)思考力・判断力・表現力の育成だけでは、子どもたちを取り巻く社会的背景や家庭環境が影響し、学力が向上しないという現実が見られました。

そこで、それらを下支えするものとして新たに(3)学びに向かう力・人間性を掲げました。私たちはこの資質・能力を非認知能力と捉え、その育成をこれまで取り組んできた演劇的手法を用いて進めることにしました。

来年度も事業を継続するため、皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

子どもの「非認知能力」の向上

非認知能力向上は教育課題の解決のためのキーワード

豊岡市では、「やり抜く力、自制心、協働性」等の非認知能力の向上を、市の教育課題の解決のためのキーワードとして位置付けています。

演劇的手法を用いたワークショップを実施

非認知能力の向上には、演劇やダンス等の表現を大切にした学習が有効とされています。豊岡市では、既に小中学校のコミュニケーション授業で導入していた演劇的手法を用いてワークショップのプログラムを開発し、市内すべての小学校1、2年生で実践しています。

子どもの「非認知能力」の向上に係る研修

先生方による事後研修会のようす

参加者は、自校の子どもたちにプログラムの内容をどうつなげていくかをイメージして熱い意見交流を展開します。
ファシリテーター(講師)からは「創作活動は、すべて子どもに任せる」、「成功例、失敗例を次の活動、プログラムにつなげる」、「価値づけ、評価言について、素直に思ったことを伝える」といったアドバイスをいただきます。

演劇的手法を用いたワークショップ

★取り組み内容

1年生では、自分の考えや気持ちを表出し、何に変身したかを当ててもらうことは、「自分を受容してもらう」体験となります。また、見ている児童は、何になろうとしているのかを当てることで、「他者に関心を持つ」、「他者を分かりたい」という体験をします。45分間をとおして、子どもたち自身が活動を通して気づきを得るように設定されたプログラムとなっています。

2年生では、連続で100分間のプログラムとなり、1年生よりも他者とのかかわりが大きくなります。グループごとに「お題」を決めて、その「お題」が観客に伝わるように創作します。「お題を決める」、「お題」に沿ったシーンを決める、配役を決める等、その都度グループ内で自分のアイデアを出し、他の人のアイデアを出し、他の人のアイデアを受け入れながら合意形成を図っていきます。

★調査結果

3つの調査項目の平均値の変化[事前・事後]

※回答方法は4件法(各項目に対して、4つの回答から、児童がその時の気持ちを振り返って選択した回答から、能動性に対して前向きかどうかを数値で表す。)
※(調査・分析:青山学院大学社会情報学部学習コミュニティデザイン研究所により実施)

★5年間の総括

・ワークショップの教育方法や教育評価を理解し、すべての学校教育活動に取り入れながら指導することにより、様々な能力を育成することができる。
・ワークショップの特徴としては、「意味を創る」「正解のないものを創る」「互いに理解し合うようになる」「どんな意味か想像する意味生成」を経験できることである。
・とりわけ低学年では、うまくできたことをもう一度再現することがワークショップでは可能であり、重要なことである。

豊岡市の取組が様々な本に取り上げられています!

「子どもたちも、ファシリテーターの声掛けやかかわりをよく見ている。
話し合いに参加せず走り回る子や、意見を言えない子がいたとしても、回を重ねるごとに、周りの子どもたちがその子をパフォーマンスの中で生かすにはどうすればいいかを考えるようになっていく。
個性を尊重し、互いの違いや意見の違いを認めながら力を合わせて何かつくるようになる。」
(一部抜粋)


汐見稔幸(編著)「学校とは何か 子どもの学びにとって一番大切なこと」河出新書、2024年

寄付金の使い道

ご支援いただいた寄付金は、プロのファシリテーターによるワークショップの実施、非認知能力向上の評価(効果測定)等、非認知能力向上事業に係る費用として大切に活用させていただきます。

※目標金額に達しなかった場合でも、本プロジェクトに活用させていただきます。また、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、関連する教育事業に活用させていいただきます。

寄付者の皆様へ

豊岡市 市長 関貫 久仁郎

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この非認知能力向上プロジェクトは、貧困対策が起点となっています。貧困の世代間連鎖を断つためには、貧困の状況にある子どもの学力保証が重要であり、そのための環境整備を進めようと考えました。
 
非認知能力向上事業は、今年で6年目を迎えます。3年間のモデル校2校での成果を受けて、一昨年度からは市内小学校全校の1年生、今年度からはそれに加え市内小学校全校の2年生に取組を拡大しました。

複雑で変化のスピードが加速する社会を生き抜く力、非認知能力を高めることは、子どもたちがよりよい人生を歩むための大きな要素です。3年間の成果を踏まえ、引き続き子どもたちが非認知能力を幅広く身に付けられる、より有効な手法、プログラムの研究・実施を行っていきたいと思います。
毎年、多大なご支援をいただいております。様々な形で子どもたちへの教育へと還元させていただきます。また、プロジェクトで得た成果等は教育関係者の皆様へ広く還元してまいりたいと考えておりますので、引き続き多くの皆様のご支援をお願い申しあげます。

豊岡市教育委員会から

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2018年のはじめ、子どもの貧困対策について色々調べるうちに、家庭の所得や両親の学歴と子どもたちの学力が比例している中で、その指数が低くても一定数学力が高い子どもたちがいることが分かりました。そこに関係していたのが「非認知能力」です。「非認知能力」を高めることが必要だと考え、様々な方や機関に相談しました。
「非認知能力」を伸ばすためには、持っていないスキルを一方的に習得させるのではなく、子どもたちが持っている力を伸ばしていく必要があります。そのためにどうするか。演劇というアウトプット型の創作活動だから効果があるということももちろんですが、そこにコミットメントしていくファシリテーターの働きかけも非常に重要です。この演劇ワークショップでのプロのファシリテーターの視点を教員も学び、学校行事やすべての教科に広げていってほしいと考えています。そのためにも、担任の先生にもしっかりとワークショップの様子を見てもらい、終了後のファシリテーターと一緒に振り返りを行うことが重要です。学校によっては、保護者の見学も奨励しています。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品をご紹介