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岐阜の遊宴文化を未来につなぐ × 芸舞妓育成プロジェクト

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 255,000

5.1%

目標金額:5,000,000

達成率
5.1%
支援人数
10
終了まで
受付終了

岐阜県岐阜市(ぎふけん ぎふし)

寄付募集期間:2023年11月3日~2024年1月31日(90日間)

タグ:

岐阜県岐阜市 & 岐阜伎芸学院

プロジェクトオーナー

鵜飼とともに芸舞妓の舞などを楽しむ「船遊び」は岐阜独自の遊宴文化と云え、「信⻑公のおもてなし」を受け継ぐ日本遺産の構成要素であります。
その担い手である岐阜の芸舞妓は減少の一途をたどり、⻑引く不況とコロナ禍により花柳界を取り巻く環境はこれまでと較べようのない厳しさを迎えています。

岐阜舞妓を志す候補生および伝統を継承する芸舞妓を支援し、我が国の伝統である遊宴文化の魅力を伝え続け、世界に誇る芸舞妓の姿を100年後の日本に受け渡したいと願っています。

京都だけ?ではない地方の遊宴文化

岐阜の「遊宴文化」は、長良川の恵みがもたらす竹・和紙を材料とする提灯・傘・団扇等の伝統的な産業を中心とした“町衆” “旦那衆“に支えられて江戸・明治に勃興し、昭和初期には伊奈波界隈や柳ヶ瀬を中心に500名もの芸舞妓がそれぞれ伎芸にしのぎを削りました。

全国唯一。宮内庁式部職鵜匠が魅せる格式ある鵜飼と船遊び

1300年の歴史を有する長良川鵜飼は御料鵜飼として全国随一の格式を誇り、篝火に照らし出された歴史絵巻は古来より人々の心を捉え、本居宣長、山田顕義、チャップリンなど多くの文人墨客が船遊びに興じました。
幽玄な鵜飼と共に涼やかな船上でお客様をおもてなしする「船遊び」は岐阜の遊宴文化の“最大の特徴”であり、神楽や巫女舞に通じる芸舞妓の舞は“船上の祈り”として夕闇の長良川において“神々”に捧げられます。

信長公の饗応を受け継ぐおもてなし「日本遺産」

1568(永禄11)年には織田信長公が武田信玄の使者に対しては、自分と同様の船を仕立てて鵜飼観覧に招き、土産に鵜飼で獲れた鮎を持たせたと伝えられます。細部まで行き届いたおもてなしに、来賓は大いに満足したといいます。そんな姿を現代に継承した岐阜ならではのおもてなしが岐阜の芸舞妓の矜持と云えるのです。

船上だけでない桟敷で感じる新たな長良川の遊宴文化

簾の向こうに舞う舞妓。金華山を借景に岐阜舞妓と幇間による宴が催されます。
これだけの景観に没入できる川床は、京都にも金沢にも無い、岐阜でしか体験し得ない遊宴の姿です。
新な岐阜の観光資源として河川の利活用が求められています。
またプロムナードに面した桟敷の川床は地域住民が芸舞妓や遊宴文化に接する機会でもあります。

伝統ある料亭や河畔のホテルでの御宴席やイベント

岐阜市内では料亭や料理店、鵜飼観光に伴う旅館・ホテルが長い歴史とともに営まれています。特に10月15日の鵜飼閉幕後からは本格的なお座敷でのおもてなしを行なっています。また、パーティーやお茶のおもてなし、各種イベントでの舞のご披露など、様々な活動を全国各地で行います。

芸舞妓は絶滅危惧種!?レッドデータブックに掲載

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昭和初期には500名を超える芸舞妓が活躍した岐阜の花柳界。コロナ禍を経て、令和5年には10名前後へとさらに半減しました。舞妓に至っては現在たった1名の絶滅危惧種であります。
令和4年にNPO法人オルガンが調査・編集した「長良川流域文化レッドデータブック」には工芸、漁業と並んで芸能のジャンルで我々花柳界が取り上げられ、その文化継承の難しさと展望をデータを交えて分析しました。
「芸舞妓は宴席やパーティーに華を添えるだけではなく、お茶や舞・鼓など数々の伝統文化の稽古に励み、現役時代はもちろんのこと、引退してもなお日本文化の継承に努め、各方面で活躍しています。これ以上芸舞妓が活躍する場や担い手が減ると、顧客層や地域の人々にとってもさまざまな日本文化の体験に接する機会が得られなくなります。」と文化継承の重要性を説いています。

私たちの支援をお願いします

〜たった1人の岐阜舞妓〜  喜久有さんの紹介

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「岐阜舞妓の“喜久有”と申します。芸舞妓さんの姿に憧れて岐阜の花柳界に籍を置かせて頂いています。夢だった世界でお兄さんやお姉さんの元、日々お稽古事に励んでおります。

岐阜の舞妓の特徴はなんといっても“船遊び”だと感じます。それに伴って岐阜舞妓の姿かたちは他にない独自の装いで、可愛らしさの中に格式を感じて頂けるかと存じます。そんな衣裳を身に纏う時は「岐阜の舞妓で良かった」と思わせてくれる瞬間です。

岐阜祭や子ども教室などを通して、地域の子どもたちと触れる機会などもあり芸舞妓さんになりたいと思う若い子たちや支援してくださる方々が増えてくれたらと願っています。」

〜岐阜舞妓に憧れる19歳〜  喜きょうさんの紹介

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「歴史の深い岐阜の鵜飼と船遊びに舞妓さんとして出るのが夢で、お稽古に通っています。舞や三味線のお稽古だけでなく、普段の生活から覚えること身につけることが沢山あってとてもやりがいを感じています。
全国各地に花柳界や芸舞妓さんはいらっしゃいますが、岐阜にしかない遊宴文化を知ることや営みに触れることはとても面白いです。私もそうですが“岐阜の舞妓さんになりたい”と思って貰えるようなそんな舞妓さんになりたいと思っています。」

寄附金の使い道

〜たゆまぬ稽古が個を磨き、凛とした舞妓へ導きます〜

芸舞妓は修行者とも云われ、遊び盛りの10代の頃から様々な芸事に精進することが求められます。私ども岐阜伎芸学院では従来の教育内容に加え、教育方針を刷新しカリキュラムの充実を図り、舞妓や舞妓志願者に豊かな教育の提供を目指します。その為には指導者への謝金・稽古道具・研修費・発表会費など多くの教育費が必要となります。
皆様の寄附金は「岐阜舞妓育成支援金」として、芸舞妓及び予科生が安心して伎芸の道を進むことができるよう教育充実費・設備費などの一部に使わせていただきます。また、新たにこの岐阜で芸舞妓へ志願する若者の夢を叶えることに繋げます。

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礼 法:日本人の精神性と美しい礼節を身につけます
茶 道:美意識と茶の湯の基本を学びます
舞 踊:お扇子の持ち方からスタート
邦 楽:長唄や小唄などの伝統音楽
鳴 物:小鼓、太鼓、笛などのお囃子
英 語:インバウンドに対応できる人材を目指します
着 付:お稽古着も自ら着られるようになります
和 裁:襟付けなど基本的な裁縫や機織り体験
薙 刀:美しい形と共に心身を整えます
歌舞伎:岐阜県の誇る地歌舞伎を学びます
古 典:百人一首などの和歌や長唄の詩句を知ります
書 道:お手紙などを筆文字で書けるように
実 習:お座敷や長良川船遊びで実際にお客様の 
おもてなしをいたします
経 営:経理や経営の基礎を学びます
地域学:岐阜の観光やまちづくりを学びます

 

 

 

※いただいた寄附金は、岐阜伎芸学院の舞妓育成に係る費用のために大切に活用させていただきます。
※目標金額を超えるご寄附をいただいた場合は、広報活動・後継者育成を強化してまいります。
※目標金額に著しく至らなかった場合は、舞妓育成を含むまちづくりに広く活用させていただきますので、あらかじめご了承ください。

〜衣裳や小道具にも多額の費用がかかります〜

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芸舞妓は歩く美術館とも言われます。お座敷に出るには伝統的な髷、十二 ヶ月を彩る花簪、目も眩い衣裳・帯・履物、独特の顔を施す白粉や紅などの伝統的な化粧品、扇子や懐紙、花名刺(千社札)、花籠などが必要となります。またお稽古にも季節ごとの稽古着、浴衣、舞扇子、和傘、茶道具など様々な物を用いますが、これら伝統的な衣裳や道具類は製造する職人の減少と共に価格も高騰する一方です。そのような芸舞妓として生きる為の基本的な品々を皆様のご寄附によって支援できるならば幸いでございます。

〜地方(三味線演奏家)の確保と育成も急務です〜

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芸舞妓が座敷や船で舞う際に三味線と唄で伴奏を奏でる演奏家を地方 (じかた)と呼び、お座敷遊びの賑やかで楽しい空気も、爪引きによる優美な雰囲気も、この地方さんの三味線の音色ひとつで決まります。つまり、地方さん無くては遊宴文化は成立致しません。そんな新たな地方さんの確保や育成にも支援金を活用致します。

〜関連産業への波及〜

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料理業、御茶屋、着物、簪、鬘、師匠業、和楽器、化粧品、そして岐阜を代表する和傘や提燈、懐紙など・・・それら伝統産業の連関によって成立する「花柳界」は各業界の衰退や職人の廃業などにより、危機的状況となっています。芸舞妓が職業として成立するということは、それら周辺の産業も救うこととなります。皆様のご支援がこうして伝統文化の保護・育成に繋がります。

遊宴文化をこの先へ

〜日本の美しい文化へ目を向ける子どもたちを受け入れ、育む〜

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芸舞妓さんの美しい所作や、日本文化に興味を示す青少年に伎芸の体験や習得する場を提供することで、我が国の未来を支える文化的に豊かな人材を育成します。また令和6年度より通信制高校との連携を図り、より伎芸に関心のある青少年の育成と舞妓志望者の専門教育に取り組みます。

〜地元岐阜でも愛される文化・観光資源として〜

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宴席での接遇のみならず、地域文化や観光の担い手としての役割を重視して参ります。地域住民や観光で来岐する人々へ伎芸の鑑賞や体験の機会を設け、岐阜ならではの文化に触れる観光交流拠点を整備し、その役割を担う人材を育成します。

〜アフターコロナへ向けて〜

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コロナ禍の3年間は宴席、イベント、船遊び、舞台公演、祭礼などが中止となり、我々からありとあらゆる活躍の場を奪いました。それらの困難を乗り越え、宴席での賑やかな声が戻ってきました。アフターコロナの新しい生活様式に準拠した遊宴文化をこれから着実に築いていきます。

〜岐阜から全国、そして世界へ〜

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東京オリンピックを控えてのインバウンドブームもコロナ禍により減速致しましたが、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカなど各地より来岐された方々を茶の湯や船遊び等で接遇した経験を活かし、今後の観光需要に応えるべく様々な取り組みを進めます。

岐阜市のNPO支援

岐阜市 市民協働推進部 市民活動交流センター

岐阜市では、「協働のまちづくり」を推進しており、共に地域社会の課題解決を目指すNPO等の事業を応援しています。この事業を皆様にも応援していただくために、ふるさと納税を活用しています。
この事業によって、市民の皆様が誇りを持てる個性豊かな地域社会の実現を目指します。

寄附者の皆様へ

芸舞妓というと京都のイメージをお持ちの方が多いかと存じますが、このような美しい文化が岐阜でも江戸、明治、昭和と脈々と受け継がれて参りました。特に長良川鵜飼を彩る船遊びは全国に誇りうる貴重な遊宴文化です。
その担い手を目指して全国各地から岐阜へやってくる青少年をこれまでも育成して参りましたが、コロナ禍などの困難に直面し、今では岐阜市全体で舞妓は僅か1名、芸妓は10名前後とこの数年で激減しております。
そのような状況であるからこそ、いま寄附をお考えの皆様とともに彼らを“街で育む”仕組みを改めて作り上げたいと考えておりますので、ご支援の程を心よりお願い申し上げます。
そして、岐阜長良川へどうぞお越し下さいませ。
    岐阜伎芸学院代表理事 小野崎隆賢



新型コロナウイルスが脅威を奮い、遊宴文化の存続が危ぶまれるという現実を目の当たりにした日々を送りました。世の中の環境や人々の心が平く穏やかで清らかな上に成り立つ産業である事は花柳界に携る全ての人たちが肺腑を衝かれたことでしょう。
我々芸伎が日々出来ることは限られますが、間違い無く言えることは祈りの舞を捧げ続け、日常の小さな平和を享受し芸伎一人一人が幸せに文化的・精神的に豊かな暮らしを送ることで、日本の伝統文化を支え後世へと繋がり、人々の安らぎになると信じているということです。
岐阜の方々をはじめ、日本各地より愛され世界に誇る芸舞妓を1人でも多く育てていきたいと願って止みません。また日本の文化を愛する子どもたちへ文化的貧困の格差を埋め、確かなオポチュニティを示していけたらと思っています。
     岐阜伎芸学院教務部長 鳳川辰次

鳳川伎連が発足してから13年となります。これまで日本各地から幾名かの志願者がこの岐阜の地に来て、舞妓として懸命にお稽古に励み、座敷や船遊びで活躍してくれました。
私は男性の芸者である幇間として、そして鳳川伎連の代表として、歴代の舞妓と共に歩んで参りましたが、コロナ禍など情勢の移ろいによって舞妓育成の形も変化し、現在も模索をしている最中で御座います。
今回、ガバメントクラウドファンディングという新たな方法で舞妓の支援をすることとなりました。
どうか、皆々様には格別のご支援・ご協力を賜りますよう偏に御願い申し上げます。
     鳳川伎連代表 喜久次

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

岐阜県岐阜市

ガタン、ゴトンと、名古屋から電車で約20分揺られた先に、岐阜市はあります。

岐阜県の県庁所在地である岐阜市には、魅力が満載。
玄関口であるJR岐阜駅周辺に並ぶ高層ビル。
昭和の面影を残しながら新たな活気がみなぎる柳ケ瀬商店街。
1,300年以上の歴史を持つ鵜飼が行われる清流長良川。
そして、岐阜城を冠する自然豊かな金華山があり、斎藤道三公・織田信長公・明智光秀公をはじめとする戦国武将ゆかりのまち。

そんな、まちと自然がバランスよく共存する岐阜市には、暮らしやすさと豊かさがあります。