地域の文化財を後世に残したい!|都留市商家資料館改修プロジェクト
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 209,000円
目標金額:1,750,000円
- 達成率
- 11.9%
- 支援人数
- 11人
- 終了まで
- 受付終了
山梨県都留市(やまなしけん つるし)
寄付募集期間:2022年12月28日~2023年3月27日(90日間)
山梨県都留市

都留市商家資料館は、大正時代に絹織物問屋として建築され、絹織物のまちである谷村(現在の都留市)の発展を支えた商家です。
関東大震災や第二次世界大戦など、数々の災害を免れ、今日まで建設当時の姿を伝えてきました。
平成5年に「旧仁科家住宅」として市の有形文化財に指定され、郡内織を商いとし、絹織物の町である象徴として、現在は都留市の近代における経済及び文化を物語る貴重な建築物として公開されています。
建築から100年を超え、今後も商家資料館を貴重な文化財として保存し、都留市の歴史や文化を伝える施設として活用していくためには、大規模な修繕が必要です。
しかし、都留市では、修繕が必要な建物を複数抱えています。
そこで、みなさまのお力を借りて、建物の現状や必要な修繕個所を調査し、商家資料館の保存に向けた基礎資料となる調査を行いたい…
そんな思いからこのプロジェクトに挑戦してみようと考えました。
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控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
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建築後100年以上経過し、崩壊の危機に…
大規模改修の必要性
歴史的価値の高い建築物である都留市商家資料館(旧仁科家住宅)ですが、建築から100年あまりの年月を経たいま、建物の劣化が進行しています。
また耐震性の不足も指摘されており、地震によって建物が倒壊する可能性が危惧されています。
建物自体がこの地域の動脈である国道139号線に隣接する形で位置しているため、万が一倒壊した場合には、国道の通行を阻害してしまうおそれがあることに加え、現状では工事のための足場を組むことも困難…。
専門家の見立てによると、大規模な修繕を行うためには、曳家工法等による建物自体の移動が必要であると考えられています。

商家資料館とは…?
現在、都留市商家資料館と呼ばれている建物は、大正時代に絹織物問屋である仁科源太郎により、店舗兼住宅として建てられました。
仁科家は代々、郡内織を商いとし、絹織物の町である谷村の発展を支えた商家です。
大正10年に建てられて以来、関東大震災や第二次世界大戦など、数々の災害を免れ、今日まで建設当時の姿を伝えてきました。
平成5年に「旧仁科家住宅」として市の有形文化財に指定されてからは、都留市の近代における経済及び文化を物語る貴重な建築物として公開されています。
郡内織とは
江戸時代にはじまった郡内織(ぐんないおり)は、衣擦れの音の美しさから市民に愛された、郡内地域と呼ばれる山梨県東部独特の長い歴史を持つ織物です。
江戸時代の都留市は郡内地域の中心地で、徳川家光の重心、秋元氏が治めた谷村城の城下町でした。
秋元氏は3代に渡り、「郡内縞(正絹の縞模様の甲斐絹)」を郡内地域の大切な財源として、江戸や京都、大阪まで広め、郡内織物の産地は全国でもトップクラスの織物産地として名が知れ渡るようになりました。

大正ロマンあふれる貴重な建築
都留市商家資料館(旧仁科家住宅)は、書院造の和風部分と応接間などの洋風部分からなる和洋折衷方式の建築で、当時としては大変珍しいものでした。
館内には精巧な組子細工の欄間や塵返しの桟がついた障子や、継ぎ目のない長大な欅の上がり框や屋久杉の天井板、応接間の漆喰で装飾された間接照明など、特徴的な部材や調度が配置されており、当時の絹織物産業の隆盛を背景に、手をかけ贅を尽くして建てられたことがうかがえます。

商家資料館としての活用
現在、旧仁科家住宅は「都留市商家資料館」として地域の歴史や文化を伝える拠点となっており、地域の子どもたちへの郷土教育の場や、各種イベントや講座の会場として、市民の皆様にも有効利用されています。
また、大正ロマンあふれる館内は、写真愛好家の皆様にも愛されています。

地元に愛される商家資料館
商家資料館にかかわる方々の声
◆商家資料館スタッフ一同

この度は旧仁科家住宅(商家資料館)の改修プロジェクトにご関心をお寄せいただき心より御礼申し上げます。
私たちは、市の文化財である「旧仁科家住宅」を、大切に保存・管理しながら、生涯学習施設「都留市商家資料館」として、織物のまち・谷村の文化や歴史を後世に伝えるべく、来場者の方々をご案内しています。
旧仁科家住宅(商家資料館)は、江戸時代から郡内織の一大産地として栄えてきた谷村の面影を今に伝える貴重な建築です。前面一間通りの土間に面して、店先であり、積荷の間でもある「玄関」と呼ばれる16畳の部屋が設けられ、商家の特徴を示すものとなっています。
また、伝統的な書院造の主家をはじめ、当時としては斬新だった洋風建築の応接間もたいへん見ごたえがあり、建築を学ぶ都留文科大学の学生たちが毎年講義の一環として見学に訪れます。さらに、市内の小学生たちの社会科見学にも取り入れられており、市民にとって欠かすことのできない大切な財産です。
地域の宝であるこの旧仁科家住宅(商家資料館)を次世代に引き継いでいくため、皆さまからのご支援をお待ちしております!
◆武井邦夫さん(元谷村地区協働のまちづくりコーディネーター)

谷村は都留市のなかでも古くから城下町として栄えてきた、歴史と風情の残る地区です。旧仁科家住宅(商家資料館)は、建設された大正10年から現在まで、数々の災害を乗り越え、往時の姿を保ってきました。
建物自体が文化財としての価値を持っているのは勿論のこと、都留市の昔ながらの生活を学ぶことのできる貴重な品々も多く展示されています。店舗や応接室として使われてきた1階も見どころですが、お越しの際はぜひ2階の展示室にも足を運んでみてください。
改修を終えた後は、市内のお寺巡りや山登りの拠点としていただいたり、俳句や短歌などの創作活動の場として利用していただければ幸いです。また、民話や絵本の読み聞かせ会やお茶会を開催するなど、市民の文化活動の中心として今以上に活用していただきたいと思います。
この事業を通して、旧仁科家住宅(商家資料館)が市民の憩いの場となることを期待しています。
◆C-table株式会社 本田久仁子さん 山本蓮さん


谷村という町は、戦国時代に小山田氏が居館を築いて以降、鳥居氏、秋元氏の治める谷村城の城下町として栄えてきました。谷村が郡内織の産地として発展したのも、遡れば秋元喬知の時代に養蚕を奨励し、織物を振興したのが始まりといわれています。
しかし、現在の市民のなかには、谷村が城下町であったことを知らない方も多くいらっしゃいます。私たちは「つるのルーツ」プロジェクトとして城下町つるをブランディングし、市民の方々にシビックプライド(郷土愛)を持っていただくよう働きかける活動を行っています。
「城下町」というキーワードを柱に、市民が一体となって都留のまちを盛り上げていくきっかけとして、この旧仁科家住宅(都留市商家資料館)のクラウドファンディングご協力いただけたらと思います。
新しく生まれ変わった旧仁科家住宅(都留市商家資料館)が、城下町特有の「寛容の文化」を広めてゆく発信地となるよう、官民一体で取り組んでまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
寄附金の使いみち
・いただいた寄附金は、本事業のために使用します。
・目標金額に到達しなかった場合でも、本事業のために大切に使わさせていただきます。
・目標金額を上回った場合には、計画策定後に必要となった費用や市の文化財保護のために活用させていただきます。
今後のスケジュール
令和5年中
▶実施の方針を策定するため、建物の現況及び改善点を洗い出し、設計のための資料を作成する予備調査を行います。
▶その後、予備調査の結果により今後の商家資料館の保存活用方法について検討します。
▶保存活用方針が決定したのち、修繕に向けた詳細な計画を策定します。
お礼の品はこちらから
現在進捗情報はありません。
山梨県都留市
都留市(つるし)は、山梨県の東部に位置し、緑豊かな山々に囲まれ、”平成の名水百選”にも選ばれた清らかな水が流れるまちです。
富士山湧水が生活に使われ、その清らかな湧水により上質な特産品を生み出しています。
都留市は、戦国時代から江戸時代にかけて、谷村城とその詰城である勝山城を中心とした城下町として栄えてきました。
まちのつくりは、江戸時代の城下町を描いた「谷村城下絵図」とほぼかわらず、今もそのころの名残りを感じることができる場所がたくさんあります。
江戸時代の谷村藩主であった秋元氏により、絹織物がもたらされ、郡内織(甲斐絹)発祥の地として「織物のまち都留」が今に続いています。
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