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赤潮被害からの復活、広尾町に「新たな漁業」を!~ウニ養殖企業化プロジェクト~

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 709,000

35.4%

目標金額:2,000,000

達成率
35.4%
支援人数
24
終了まで
受付終了

北海道広尾町(ほっかいどう ひろおちょう)

寄付募集期間:2022年11月21日~2023年2月17日(88日間)

北海道広尾郡広尾町

プロジェクトオーナー

広尾町の漁業は、親潮と黒潮が混ざり合う恵まれた条件のもと、秋サケ、シシャモ、コンブ、ウニなど北海道を代表する海の幸を水揚げしています。
しかし、近年の海洋環境の変化などにより、水産資源は低迷。持続的かつ安定した資源の確保が求められています。
本プロジェクトは、不安定な天然資源に依存することのない漁業の模索として、「ウニ養殖企業化試験」を行い、ウニの種苗から餌のコンブまですべて広尾町の海洋資源のみでつくり育てる「完全養殖」を目指すプロジェクトとなっています。
 限りある水産資源を守り、持続可能な漁業に取り組んでいきますので、皆様のご支援をよろしくお願いします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

広尾町の取組

広尾町では、漁業資源の低迷といった問題解決の為、早くから「獲る漁業」から「つくり育てる漁業」への転換を図ってきました。ウニの人工種苗生産・放流、さけ稚魚のふ化放流、マツカワの中間育成・放流など、他にも前浜資源の維持増大を図るべく、多様な事業を行っています。
上記事業の実施により、着実に成果が表れていましたが、海水温の上昇や海流などの海洋環境の変化など、様々な原因により漁獲が低迷している厳しい状況が続いています。

稚ウニの放流

ウニの養殖

こうした中で、不安定な天然資源に依存せず、安定した水揚げが期待できる「養殖漁業」へ目をつけました。広尾町ではウニの人工種苗生産施設を持ち、稚ウニを作る環境が備わっています。さらには重要港湾「十勝港」という養殖に適した大きな静穏域があります。これらを存分に活かした「ウニ養殖」が可能になります。

令和3年9月に北海道で発生した大規模な赤潮によりウニは壊滅的な被害を受けており、高品質な国産ウニの供給が不足している事態となっています。ウニ養殖はこうした状況を解決する1つの手にもなります。
養殖には様々な課題がありますが、その1つが「餌問題」。ウニの餌となるコンブを1年間安定的に供給できるよう確保する必要があります。
そこで、同じ十勝港の水域内でコンブの養殖を実施。これにより大量の餌コンブが確保でき、良質なコンブのみを食べ、旨味が凝縮された美味しいウニを育てることができます。

令和3年度に、北海道の交付金を活用し、十勝港港湾区域内にウニ養殖篭と餌コンブ養殖施設を設置しています。その施設を使って、養殖を行っていきます。

養殖ウニ出荷まで

①稚ウニ収容作業(4~5月)

ウニ人工種苗生産施設で生産した稚ウニをサイズ別に養殖篭へ入れていきます。

②給餌(周年)

コンブ養殖施設で作成した餌をたっぷり与え、身入りの良いウニにします。

③施設清掃(周年)

フジツボなどが付着し、篭内の水通しが悪くなるので、定期的に清掃をします。

④餌コンブ刈り取り(6~7月)

養殖したコンブを刈り取っていきます。冷凍保存することで、年中給餌できる体制を整えています。
①~④の作業は漁師の手で行っており、これらを約3年間行っていきます。

⑤出荷(11~12月)

写真のような立派なウニになったら、いよいよ出荷です!
うま味を多く含んだコンブのみを食べたウニなので、甘く、濃厚な味わいのウニなります。

ウニ養殖企業化へ

ウニ養殖試験自体は昨年から行っていましたが、赤潮の発生によって養殖していたウニは全滅しました。今年からまた振り出しに戻り、3年後の出荷に向けて挑戦していきます。いずれは、出荷したウニで収益を得て、それを来年の養殖に賄っていく、自立した漁業になることを願っています。

そんな「ウニ養殖」を広尾町の新たな漁業として確立させていくため、また、皆様へ美味しいウニを提供できるよう取り組んでまいりますので、皆様の温かいご支援をよろしくお願いします。

寄付金の使い道

ご支援頂いた寄附金はウニ養殖施設及びコンブ養殖施設の管理に係る費用に活用させていただきます。
目標金額以上に集まったご寄付は、広尾町の水産振興事業に活用させていただきます。

■目標金額:200万円
■事業スケジュール:令和4年4月から

広尾町長からのメッセージ

本町のクラウドファンディングをご覧いただき誠にありがとうございます。広尾町は、秋サケ、昆布、ししゃも、毛がになど、様々な魚種が獲れる、好漁場であり、漁業を基盤に栄えてきた町であります。
漁業を取り巻く環境は厳しい状況であり、漁獲の低迷、海洋環境の変化、後継者不足など、課題が山積みとなっています。

本プロジェクトは、天然資源に依存、資源を消費することなく漁業を行うことが可能で、広尾町の資源のみでつくり育て出荷する「広尾町産完全養殖」を目指しています。広尾町の「新たな漁業」の確立と、美味しいウニを家庭へお届けするため、皆様のご支援をお願いします。

  • 2023年04月26日 11:33

    プロジェクトの経過報告

    赤潮被害からの復活、広尾町に「新たな漁業」を!~ウニ養殖企業化プロジェクト~への応援、誠にありがとうございました。

    皆様のご支援により、養殖ウニはすくすく育っています!

    美味しいウニを出荷できるよう引き続き努力していきます。

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北海道広尾町

北海道十勝管内の最南端に位置し、東は北海道有数の漁業資源を有する太平洋、西は日高山脈の山並みがそびえ立ち、その山系に源を持つ4本の河川が海に注ぎ、豊かな自然を生かした漁業を中心に農林業を基幹産業として発展してきました。
十勝港は、日本で唯一の町が管理する重要港湾で首都圏を結ぶ海の最短距離に位置するため海上輸送の拠点港として今後の発展が期待されています。
1984年(昭和59年)にノルウェーのオスロ市から国外初のサンタランドの認定を受けて以来、「愛と平和、感謝と奉仕」を基本理念としてサンタランドにふさわしいまちづくりに取り組んでいます。

2018年(平成30年)には、開町してから150年を迎えました。
蝦夷地(えぞち)を「北海道」と命名とした1869年(明治2年)に、十勝国を広尾郡茂寄村など7郡に改編し、1926年(大正15年)には広尾郡茂寄村を広尾村に改称しました。
町制施行は1946年(昭和21年)でありますが、1869年を開町の年としています。