ながさきけんはさみちょう

長崎県波佐見町ブログ

2020/05/12 （火） 16:00

やきものファン必見！波佐見焼のお守りあるってよ

「他にはないお守りが入手できるらしい」
「パワースポットでもあるらしい」
・・・そんな怪しい噂を聞きつけ、長崎県波佐見町は金屋郷にある〈金屋神社〉に行ってきた。

創建して1277年。むかしながらの由緒ある神社。
とは言うものの、本当に失礼ながら一見ふつうの神社。
こんなところに、一体なにが・・・？

そんなことを思いつつ中に進むと・・・
お！宮司さん登場です。
「すみませーん、噂を聞きつけてきたんですが、、」
ふむふむふむふむ！
そういうことですね！

他にはないお守りとは、波佐見焼でできたお守りのことでした。
さすがやきもののまち波佐見！徹底してますわ〜！

「ここでしか手に入らないお守り」ができるまで。

この波佐見焼のお守りを授与しはじめたのは、およそ5年前。

当時、地域おこし協力隊として移住してきた福田さんが、
「なぜやきものの町なのに、波佐見焼のお守りがないの？」
と疑問に思い、宮司さんへ相談を持ちかけたことがきっかけでした。

ただ、この町の人からすると、落とすと割れるやきものをお守りにするだなんて、そんなこと全然考えもしなかったとのこと。
でもそうだよね、波佐見にしかないお守りってそんなものできたら絶対面白いじゃん！

ということで、器工房denさん、和山さんなど女性メンバーが4人で集まり、波佐見焼のお守りを考案しました。
デザインは、むかし長崎の出島から海外へとお酒や醤油を輸出する際、その容器として使うために当時の波佐見で製造されていた『コンプラ瓶』をモチーフに。

売り出し初年度の初詣には、お守りを求めて長蛇の列ができ、カラーによってはたったの15分で売り切れてしまったものもあったそう。

また、お守りの他にも、同じコンプラ瓶モチーフのおみくじも大人気。
おみくじを取り出した後の瓶は、棚に飾ったり、ペン立てにしたり、インテリアとして扱いやすいミニサイズ。
女心がくすぐられますね～。

宮司さんも尻込みする⁉パワースポットへいざ！

そしてそしてお待ちかね、噂のパワースポットへ。早速宮司さんに直撃だ〜！
「宮司さ〜ん、パワースポットってどこでしょ？」
「このお社の裏山に〈奥御殿〉ってのがあってね、そこのことだよ。」
「い、い、い、行きたすぎる！宮司さん、連れてって〜！」
「・・・い、いいけど、けっこう登るよ？行ける？　ほんとに大丈夫？」
「だいじょ～うぶ！」

ということで、あまり気乗りしない様子の宮司さん（76歳）を引き連れながら、いざ出発進行〜！

竹の棒を持たされ、山道を進んでいくと・・・ジブリ！
宮崎ワールドを彷彿とさせる、大自然に突入していくではありませんか！
素晴らしい景色の中を気分よく進みながら、「もう宮司さんったら大げさな～！」なんてことを考えていたら・・・

・・・おや？徐々に傾斜が厳しくなってきたぞ？
コケや濡れた落ち葉で足場も悪い。
あ、蛇！
でかい蜘蛛！
謎の生物！

・・・なんかいろんな意味でしんどくなってきた。
こういうことだったんですね宮司さん、なんか分かってきました・・・。

でも今は登るしかない！
そう心に言い聞かせて一歩いっぽ進んでいく。
そうするうちに、お、鳥居が見えてきたぞ！ちょっとテンション上がる！
しかし、ここからはまた更に傾斜もきつくなる。

必死で進み、ゴツゴツの岩場を越えるとそこには・・・！

岩の窪みに見事にフィットした〈奥御殿〉の姿が！
間違いなくパワースポットと呼ばれるに値する、神聖な雰囲気。
むかし修行僧がここで修行を重ねていたそうな。修行・・・分かる気がします。

宮司さんにお参りのやり方も教えてもらい、しっかりお参り。
清らかな空気に包まれ、なんだか気持ちもスッキリ！

帰りは勢いに任せて降りられちゃうのでどんどん進んでいると、宮司さんから「気をつけんば、転ぶよ！」と警告が。

その瞬間、

滑ってズテーンと尻もち！

・・・をついたのはまさかの宮司さん。

そしてひと言、「こうなるから・・・。」
はい、気をつけます。
身をもって教えてくれた宮司さん、ありがとう。（お怪我はありませんでしたよ！）

竹の棒を杖にして、しっかりと踏みしめながら降りましょう！