富山県 南砺市
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この自治体のポイントについてチョイス公式ポイント交換対象 【ギター】S.Tsuji TS-13 Model《南砺の逸品》



お礼の品について
容量 | ボディシェイプ:13インチ(PRSスタイル) トップ:メープル単板削り出し サイドバック:マホガニー ネック:マホガニー フィンガーボード:エボニー ナット:牛骨43mm スケール:635mm ブリッジ:チューン・O・マチック テールピース:ストップテールピース ピックアップ:2ピックアップ(ハムバッカー) |
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消費期限 | 保証期間 ご購入日より2年 |
事業者 | 辻四郎ギター工房 他のお礼の品を見る |
お礼の品ID | 4876430 |
お申し込みについて
申込条件 | 何度も申し込み可 |
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発送期日 |
受注生産のため、ご注文受付後約1年~2年お時間を頂いております。 予めご了承ください。 |
配送 |
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セミアコースティックギターの小型モデルです。
通常ソリッドギターに多いタイプのギターですが、トップは、メープル材を使用し、サイド&バックはマホガニー材を使用しております。単板削り出しのホウロウボディで、ソリッドギターの特色であるサステインのあるサウンドやハウリングの少なさといった点も持ち合わせています。この柔軟な音色の性質のため、ジャズやロックを含むあらゆる種類のポピュラー音楽でそのサウンドを聴くことが出来ます。
◆ご注文後、辻四郎ギター工房よりメールまたはお電話にてご連絡致します。
ボディーカラー等のご希望がございましたら、ご相談ください。
◆受注生産のため、ご注文受付後約1年~2年お時間を頂いております。
予めご了承ください。

山間の合掌造り集落で生み出されるギター

富山県の南西部に位置する南砺市五箇山(なんとしごかやま)。自然豊かなこの地域は、ユネスコの世界遺産として登録されている「合掌造り集落」のある場所として知られており、その光景は「日本の原風景」とも呼ばれています。日本のみならず海外からも多くの観光客が訪れる、富山県の人気観光スポットです。

多くの雪が降り積もる五箇山地区では厳しい自然環境に耐えうるよう、急勾配の茅葺屋根を持つ「合掌造り」の家が多く建てられています。冬の時期、外へ仕事に出ることは容易ではなかったことから、昔は屋根裏で養蚕を、地下では火薬の原料である塩硝を製造する家内制手工業が盛んに行われていました。
オールハンドメイドにこだわる職人親子

五箇山・相倉合掌造り集落のすぐそばに、ギター職人・辻四郎(つじ しろう)さんが営む「辻四郎ギター工房」はあります。こちらの工房で作るギターはすべて、オーダーメイドが基本。ボディ表面が緩やかなアーチ状を描き、主にジャズやブルースに使われる「アーチトップギター」や、表面が平らな「アコースティックギター」の制作・販売・修理を行っています。

辻四郎さんと息子の隆親(たかちか)さん。長きにわたり四郎さんの手仕事のみで制作を行っていましたが、2016年ごろから、隆親さんが「父のギターブランド『S.Tsuji』の名を残したい」と制作に参加。現在、四郎さんのもとでアシスタントをしつつ、ギター制作の技術を学んでいます。
理想のギター制作を追求し、五箇山の地へ

五箇山で生まれた四郎さんは、15歳の時に「木を扱う仕事に就きたい」と集団就職で京都へ行き、楽器メーカー「茶木弦楽器製作所」に就職。先輩の仕事を見ながら技術を覚え、入社2年目からは一人で修理を行えるようになっていったといいます。
当時、会社での仕事はもっぱらギター修理全般でしたが、修理の技術を突き詰めるうち制作の方へと興味が湧いていったと四郎さんは振り返ります。理想的なギター制作を手掛けたいという思いが強くなっていき、28歳のとき結婚をきっかけに五箇山へ戻り、自身の工房を構えました。

湿度の高さは木にとって大敵です。それでも四郎さんは、雪深い五箇山の気候の中でもしっかりとしたギター制作をしなければと研究を重ねました。試行錯誤の結果、湿度の中でも割れや反りのない、強いクオリティを保ったギターの制作法を編み出していきました。
今年でギター制作を始めて59年目となる四郎さん。今や日本のみならず、世界に知られるギターの名工として五箇山の地にこだわりながら、心静かに制作を続けています。
美しい曲線を描く「アーチトップギター」

材質、形、色など、細かいところまですべてオーダーできるのが「辻四郎ギター工房」の特徴です。ただ、2人で多くの工程を積み重ねながら制作するギターは、2カ月弱で3本仕上げるのがやっとだそう。

アーチトップギターの緩やかなアーチを描く表面は、1枚の板を3つのかんなを使い分けながら削っていくそう。板の厚さを少しずつ変えながら、音の伝わり方を調整していきます。辻さんが持つ長年の感覚だけが頼りです。
オーダーにしっかり沿うことがやりがい

「品質の下がらない良いものをただずっと、求めていきたいと思っています」と、四郎さん。「注文主に完成を伝えると、すぐに返事をくださる方が多いんです。きっと皆さん、楽しみに待っていらっしゃるんですよね。お客さんによってはややこしい注文の仕方もありますよ(笑)。ただそれをすべてクリアできたとき、そしてお客さんが喜んでくれたときにやりがいを感じます」とも。奇をてらうことなく、高い質を求めながらひたすら手を動かし作り続ける姿勢は、まさに職人の鑑だと感じました。

息子の隆親さんも「うちは金属部分以外ほとんど、パーツまで作っています。同じものを大量に作ろうと思えば作れるのですが、オーダーによって細かく違ってくるので、それに合わせるとなるとどうしても時間がかかってしまうんです。まだ修行中ですが、早く1本丸ごと作れるようになりたいです。今は富山の木材をはじめ、真鍮や螺鈿細工などさまざまな富山の材料や伝統工芸の技を用いたウクレレ制作も企画しています。この工房から日本だけでなく、世界に向けていいものを発信できたらいいですね」と話してくださいました。
世界中にファンを持つ、辻さん親子が作るアーチトップギター。磨き抜かれた技術で作られるギターは演奏者のみならず、きっと聴く人をも魅了するのだろうと確信しました。

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雑貨・日用品
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ギター・ベースギター
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- 自治体での管理番号
- BP006-NT
南砺市について
南砺市は、豊かな自然に抱かれ、独自の風土に根ざした歴史や文化を育んできたまちです。命が咲き誇る春、情熱がきらめく夏、実りと哀愁の調べが彩る秋、一面の雪景色にも温もりが感じられる冬と、日本の原風景が息づく南砺の里山では、四季を通じて人と自然が調和しゆったりとした時間が流れています。中でも、山間部には平成7年世界文化遺産に登録された「五箇山合掌造り集落」があり、まるで昔話に出てくるような懐かしい風景が今も残っています。ミシュランガイドで3つ星評価をいただき、世界中からお客様が来訪されます。また300年の伝統を誇る「城端曳山祭」(毎年5月4日・5日開催)は、平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。また、平成30年には「木彫刻のまち井波」の歴史・文化の魅力を伝えるストーリー≪宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波≫が日本遺産に認定されました。
城端曳山会館では、井波彫刻や城端塗の技の粋をつくした華麗で優雅な曳山が展示されており、いつ訪れても祭りさながらの雰囲気をお楽しみいただけます。

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