iPS細胞技術の実用化など、社会課題解決を目指す先端産業をふるさと納税で応援しよう!

がんや脊髄損傷など、病気や怪我に苦しむ世界中の方々に待ち望まれているiPS細胞技術の研究開発を加速させ、iPS細胞技術を「誰もが受けられる医療」にすることを目指し、京都府、京都市にてふるさと納税によるクラウドファンディングを実施します。昨年度は、全国の皆様から多くのご寄附を賜り、心より感謝申し上げます。
いただいた寄附金は、(公財)京都大学iPS細胞研究財団への支援や、ライフサイエンス分野の研究開発を行う研究者、企業等への支援、そして様々な社会課題の解決を図るプロジェクトにも活用されています。
今年度も、こうしたiPS細胞技術の実用化をはじめとする人類の課題解決に向けた取組を更に前進させるため、皆様からの温かいご支援を心からお願い申し上げます。
京都府・京都市のプロジェクトをご紹介
寄附金の使い道
・iPS財団への支援
・社会課題の解決を図るスタートアップ企業への支援
寄附金の使い道
・iPS財団への支援
・再生医療等のライフサイエンス分野の研究開発を行う研究者・企業等への支援
iPS細胞とは
血液などの細胞に少数の因子を導入し、培養することによってできる細胞で、様々な組織や臓器の細胞に分化できる、ほぼ無限に増殖することができる、という2つの能力があります。この特徴を応用し、iPS細胞は、病気やケガなどで失われた機能を回復させる再生医療などに活用できると考えられています。

iPS細胞技術による最先端の医療の実現を目指して
iPS細胞の発見から10年以上が経ち、これまで様々な研究・開発が行われてきました。
iPS細胞技術の実用化にはまだまだ時間がかかりますが、iPS財団が行う産業界への「橋渡し」が実を結び、今は治すことができない病気やケガに苦しむ患者さんに、iPS細胞技術による新たな医療が届くことが期待されます。

寄附金の使い道
【1】iPS財団が行うiPS細胞技術の研究者、企業等への橋渡し等の支援 <iPS細胞による先端医療技術開発応援プロジェクト>
iPS財団は、国立大学法人京都大学がiPS細胞研究所から一部の機能を分離して設立し、2020年4月に活動を開始した公益財団法人です。
同財団の理事長でもある山中伸弥教授が2007年に世界で初めて作製に成功したヒトiPS細胞は、私たちの身体の様々な組織や臓器の細胞に分化する能力を持っています。このiPS細胞を使った治療を当たり前の医療とするため、iPS財団は「最適なiPS細胞技術を良心的な価格で届ける」ことを理念として掲げ、iPS細胞の製造や保管、品質評価などの技術を産業界へと「橋渡し」する役割を担っています。
iPS財団の活動について
「橋渡し」活動の中心は、「iPS細胞ストックプロジェクト」です。多くの方にとって免疫拒絶反応が起きにくいタイプの細胞を持つ健康なドナーさんにご協力をいただき、iPS細胞を作製、備蓄しています。これらの細胞は様々な品質評価を行ったうえで、研究や薬の開発に多くの研究機関や企業が参入できるよう、非営利機関には無償で、営利機関にも低価格で提供しています。
また、新たな取り組みとしては、患者さん自身の血液からiPS細胞を作製することで免疫拒絶のリスクを最小限にした治療の提供を目指す「my iPSプロジェクト」も行っています。この実現に向けて、現在複数名の技術者が長時間かけて手作業で行っている細胞製造を自動化するための技術開発等を進めています。汎用性のある技術や情報は連携機関へ積極的に公開することにより、iPS細胞を使った再生医療の実現に貢献します。
【2】社会課題解決を図るスタートアップ企業への支援(京都府)
<スマート技術による社会課題解決応援プロジェクト>
京都府は、「iPS財団」への支援に加えて、AI・IoT等スマート技術を活用し、全体最適の追求によって社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業等への補助金として活用させていただきます。

【3】再生医療分野等の研究開発を行う大学研究者、企業等への支援(京都市)
<京都発革新的医療技術研究開発助成金>
京都市は、「iPS財団」への支援に加えて、再生医療をはじめとしたライフサイエンス分野の研究開発を行う京都市内の大学研究者・企業に対しての助成金として活用させていただきます。
