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東日本初!野外繁殖で誕生したコウノトリのひなを羽ばたかせたい!~コウノトリの舞うふるさとをめざして~

カテゴリー:動物 

main_img 達成

寄付金額 2,107,000

105.3%

目標金額:2,000,000

達成率
105.3%
支援人数
157
終了まで
受付終了

栃木県小山市(とちぎけん おやまし)

寄付募集期間:2020年7月20日~2020年10月20日(93日間)

栃木県小山市

プロジェクトオーナー

小山市では、2012年7月3日にラムサール条約湿地に登録された渡良瀬遊水地の「賢明な活用3本柱」のひとつとして、「コウノトリ・トキの野生復帰」を掲げ、環境にやさしい農業の推進等による「採餌環境の整備」に取り組んでいます。

取組が奏功し、2020年3月22日にコウノトリ「ひかる」と「歌」の夫婦が誕生。6月6日ひなの姿を確認しました。

野外繁殖によるコウノトリのひな誕生は、1971年に国内野生コウノトリが絶滅し2005年に兵庫県での野生復帰開始以降、東日本初の事例であり、2歳のメスが産んだ卵からひなが誕生した事例は日本初となります。

「ひなたちが大空に羽ばたくふるさと」をめざしていくため、ふるさと納税によるクラウドファンディング型寄附を募集いたします。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

コウノトリのひなたちを大空に羽ばたかせたい

誕生したひなについて

(1)親のコウノトリ
・オス『ひかる』4歳 2016年3月千葉県野田市「こうのとりの里」生まれ
・メス『歌』2歳 2018年3月徳島県鳴門市(電柱巣)生まれ
(2)推定ふ化日:2020年5月30日
(3)ふ化個体数:2羽

2020年3月にコウノトリ「ひかる」と「歌」の夫婦が渡良瀬遊水地にて誕生。4月以降は2羽が交代でしゃがみ込み、抱卵している様子が確認されていました。ふ化予定日には、ひながふ化した時に見られる親鳥が餌を吐き出すような行動が観察され、6月6日にひなの姿を確認いたしました。

地域の方々と進めてきた取組が大きな成果を生み出しました。コロナ禍の不安な日常の中、小さなひなたちは私たちの明るい兆しであり大きな喜びです。

コウノトリは、ひなが生まれると親鳥たちが交代でつきっきりの子育てをします。日差しが強い日や雨の日はひなの上に翼を広げて守ったり、暑い日には口移しで水をあげたりします。1か月程経ったひなたちはまさに食べ盛り!1日に1㎏以上の餌を食べるようになります。コウノトリの成鳥が1日に食べるのは500gですから、親鳥の餌運びは大変です。

ひなたちが巣立ち、大空へ羽ばたけるように、渡良瀬遊水地の湿地保全と採餌環境づくりを進めるためのプロジェクトです!

渡良瀬遊水地は小山市の「宝」

ラムサール条約湿地に登録されています

2012年7月3日にラムサール条約湿地に登録された渡良瀬遊水地は、栃木・茨城・群馬・埼玉の4県4市2町にまたがり、面積3,300㏊、本州以南最大の湿地で治水の要として首都圏の生命、財産を守っています。大雨や台風による渡良瀬川・思川・巴波川の増水を一旦引き受けて、利根川の水量に影響を与えないようにする施設であり、2019年の東日本豪雨では、増水した3,400万㎥もの水を貯留し、下流(首都圏)の洪水回避に大きな役割を果たしました。

現在、域内に絶滅危惧種183種を含む動植物が生息・生育しています。コウノトリは翼を広げると約2mにもなる日本在来の大型肉食鳥類で、湿地生態系の頂点に位置しています。コウノトリが暮らしやすい環境は、餌となる生きものがたくさんいるということであり、生きものにも人間にも暮らしやすい豊かな自然の象徴といえます。

寄付金の使い道

渡良瀬遊水地の「賢明な活用3本柱」

小山市では「渡良瀬遊水地関連振興5ヵ年計画」を策定し、「地方創生の目玉」として「賢明な活用3本柱」を推進しています。

【第1】治水機能確保を最優先とした「エコミュージアム化」
湿地再生のため、浅い池・深い池を掘削して環境フィールド3を造成しました。市民協働による「ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦」や外来魚駆除活動「おさかなワイワイ大作戦」を実施し、湿地環境の保全に取り組んでいます。

【第2】「環境にやさしい農業を中心とした地場産業の推進」
冬のたんぼに水を張り無農薬・無化学肥料で栽培する「ふゆみずたんぼ米」や減農薬・減化学肥料で栽培する「生井っ子」の生産、夏の田畑に水を張ってコウノトリの餌場を作る「なつみずたんぼ」に取り組んでいます。また、「ふゆみずたんぼ米」による酒造り、ホンモロコやナマズの養殖、ヨシズづくりにも力を入れています。

【第3】「コウノトリ・トキ」の野生復帰
環境にやさしい農業を通したコウノトリ・トキの餌となる生きものが年中生息できるような「採餌環境づくり」と、コウノトリが巣づくりできるように人工巣塔を設置する「営巣環境づくり」を進めています。

【寄付金の使い道】

東日本初の「野外繁殖」、日本初の「2歳のメスの卵のふ化」という快挙を成し遂げた「ひかる・歌夫婦」の円満と、「ひな」の健やかな成長のため、コウノトリを育む渡良瀬遊水地の湿地保全、採餌環境整備、コウノトリの見守り・監視活動等に活用いたします。
・外来魚除去作戦
・在来水生生物復帰
・観察マナーの啓発活動
・ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦 ほか

【寄付金の使い道】

・コウノトリの保護【寄附金の使い道を追加】

コウノトリのひなたちの母鳥である「歌」が、左脚にけがをしている様子が発見されました。このまま放置すると衰弱してしまう可能性も危惧されるため、小山市では、急ぎ「歌」の保護に取り組みます。この取組みの費用を調達するため、寄附金の使い道に「コウノトリの保護」を緊急追加させていただきます。
「歌」のケガが回復し、再び元気な姿を取り戻せるよう、みなさまのご支援をお願いいたします。

・コウノトリの保護【寄附金の使い道を追加】

コウノトリの野生復帰のために

年間を通して生きものが豊かな環境を整備

年間を通して、外来魚や外来生物の除去を行い、渡良瀬遊水地の周辺では、無農薬・無化学肥料などの環境にやさしい農業を推進しています。
また、毎年4回実施される、ヤナギ・セイタカアワダチソウ除去作戦では、企業や地域の方々の協力のもと、たくさんの方々が参加していただいております。

事業に携わる方の思い

渡良瀬遊水地見守り隊 平田政吉代表

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2020年3月22日16時40分、いつものように人工巣塔を中心に『ひかる』と『歌』の行動を追いかけていた時、2羽が突然巣塔に入り寄り添っていました。

「やったー!良かった!」毎日、毎日デコイと遊んでいた『ひかる』がついにお嫁さんをゲットしたのです。
「赤飯だ、日本酒で乾杯!」見守り隊の歓喜はいつまでも続いていました。

この感激を忘れず、コウノトリが無事に大きく育ち渡良瀬遊水地内により多くのコウノトリが住み着く様に見守り、応援していきます。

ふゆみずたんぼ実験田推進協議会 松本治会長

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2012年に渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地登録されてから、8年という短期間でコウノトリのひな誕生が実現するとは夢にも思っていませんでした。

地域と行政の取り組みが実を結び、大変嬉しく思うとともに、私たちのふゆみずたんぼ米の取り組みにも励みとなり、農作業にも意欲が湧きますね。

生井っ子プロジェクト 池貝孝雄会長

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生井っ子プロジェクトは、渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地登録となるより前に設立し、環境にやさしい農業として減農薬・減化学肥料でお米を作り、今年で17年目となり、地域に定着しています。

この取り組みによって田んぼに生き物が増え、コウノトリの餌場として役に立っていたなら嬉しい限りです。

コウノトリのひな誕生、誠におめでとうございます。このことが、今後、地域の活性化に繋がっていくことを期待しています。

お礼の品の紹介

今回のプロジェクトに限り、特別な品を準備しております。

コウノトリを育み、東日本初・日本初の快挙を2つ実現させた、渡良瀬遊水地ゆかりの品や、周辺の豊かな自然環境を創出している「環境にやさしい農業」により生み出される、無農薬・無化学肥料の農産物などです。
※小山市内在住の方へはお礼の品をお渡しできません。
※お礼の品は、寄附募集期間終了後に発送いたします。

  • 2021年01月25日 13:00

    母鳥「歌」のはく製が完成しました。

    寄附金の一部を活用させていただき、2020年10月14日、負傷した左脚の切断手術後に死んだ母鳥「歌」の功績を称え、はく製を製作いたしました。
    母鳥「歌」のはく製は、学術的、教育的にも貴重なため、生物多様性のシンボルとして環境教育に活用いたします。
    生まれ故郷の徳島県では「徳島美人」とも評されていた母鳥「歌」。気品ある立ち姿で渡良瀬遊水地に戻ってきた母鳥「歌」を是非一度ご覧ください。
    ※はく製の見学は、渡良瀬遊水地コウノトリ交流館にて予定しておりますが、現在新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が発令しているため中止(展示施設休館)しております。
    緊急事態宣言が解除され、展示施設が再開した後に、はく製の見学を予定しております。

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  • 2020年10月21日 13:45

    寄附受付終了のご案内とご支援の御礼~ここからが本プロジェクトのスタートです!~

    10月20日をもちまして本プロジェクトの寄附受付は終了し、全国からたくさんの方々のご支援を賜り目標金額を上回るご支援をいただきました。誠にありがとうございました。

    5月下旬、2羽のコウノトリのひな誕生を受け、「ひなたちが大空で羽ばたくふるさと」を目指し、更なる渡良瀬遊水地の湿地保全や、東日本初の「野外繁殖」、日本初の「2歳のメスが産んだ卵のふ化」という快挙を成し遂げた「コウノトリ」に対する見守り活動等へ活用させていただくべく本プロジェクトを開始しました。
    プロジェクト期間中の9月下旬には、母鳥「歌」の左脚が骨折していることが確認され、関係機関の方たちの迅速な対応により「歌」を保護し、すぐに左脚の手術を行いましたが、10月14日に死亡した悲しい出来事もあり、たくさんの方々から母鳥「歌」に対する応援メッセージをいただきました。
    「ひかる」、「歌」、「わたる」、「ゆう」のコウノトリ家族がそろって飛ぶ姿は見られませんが、4羽の仲睦まじい姿は今も目に焼き付いて離れません。

    そして、現在も母鳥「歌」の忘れ形見である2羽のひな、「わたる」と「ゆう」は健やかに成長しています。「わたる」と「ゆう」が、母鳥「歌」の思いを乗せてのびのびと大空へ羽ばたき、全国の皆様へ元気を届けてくれるよう、これからも活動してまいります。

    プロジェクト期間は3か月間と短い期間ではありましたが、たくさんの方々から温かいご支援をいいただき誠にありがとうございました。

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  • 2020年10月14日 18:10

    コウノトリのひなたちの母鳥「歌」の死亡が確認されました

    本プロジェクトをご支援いただいた皆様、誠にありがとうございます。

    左脚を骨折したために、緊急で保護し手術を行った、コウノトリのひなたちの母鳥「歌」が、2020年10月14日、保護先の施設にて死亡が確認されました。

    無事に保護され、緊急手術が成功した矢先のニュースのため、私たちも驚き、悲痛の思いです。

    「歌」の忘れ形見である「わたる」と「ゆう」が、「歌」の思いを乗せてのびのびと大空へ羽ばたけるよう、引き続き本プロジェクトを進めてまいります。

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  • 2020年10月13日 13:00

    左脚を骨折したコウノトリのひなたちの母鳥「歌」の手術が行われました

    10月12日、歌の手術が行われ、骨折した患部の上部で左脚が切断されました。

    栃木県の発表によると、歌の左脚は折れた骨が皮膚を突き破って外にでてしまう「解放骨折」で、細菌感染が確認されたため、骨接合術は断念せざるを得なかったとのことです。
    これにより歌の野生復帰が難しくなったので、今後は栃木県内の施設で安定して餌を食べられるようになるまで保護し、コウノトリを飼育できる施設に預けることになる模様です。

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  • 2020年10月09日 15:40

    ひなたちの母鳥「歌」を無事に保護

    左脚をけがしたコウノトリのひなたちの母鳥「歌」が無事に保護されました。
    2020年10月8日午前5時45分、獣医師や専門機関など関係者の方たちにより、ネットランチャーという遠隔操作ができる網で捕獲されました。
    その場で下腿骨の骨折と診断され、応急処置が施された後、栃木県の保護施設に運ばれ、近く手術が行われます。

    小山市長より
    「歌のけがを心配していただいている皆様とともに、一日も早い回復を祈りながら治療の経過を見守ってまいります。」


    TOP画像:「歌」捕獲の様子①
        ネットを外す関係者(井上民利 様 撮影)
    画像1:「歌」捕獲の様子②
        ネットランチャーによる捕獲の瞬間(井上民利 様 撮影)
    画像2:応急処置の様子(横田耕司 様 撮影)
    画像3:歌の患部の様子(小山市 撮影)

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  • 2020年10月06日 16:25

    母鳥「歌」の命のため、寄付金の使い道を緊急追加させていただきます。

    2020年9月下旬にコウノトリのひな(「わたる」、「ゆう」)の母鳥「歌」が、左脚にケガをしている様子が発見されました。このまま放置すると衰弱してしまう可能性も危惧されるため、小山市では急ぎ「歌」の保護に取組むことにしました。そこで本プロジェクトの寄附金の使い道に、「コウノトリの保護」を緊急追加させていただきます。
    「歌」のケガが回復し、コウノトリの家族が再び元気な姿を取り戻せるよう、皆さまのご支援をお願いいたします。
    ~経緯~
    2020年9月26日 夕方
    「歌」が左脚を垂らして飛ぶ様子を確認
    2020年 9月28日 午後1時頃
    左脚が外向きに曲がった状態の「歌」を渡良瀬遊水地周辺の田んぼで発見
    同日午後5時頃
    「歌」が左脚を垂らした状態で飛ぶ様子を確認 

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  • 2020年08月07日 11:30

    2羽のひな「ゆう」と「わたる」の巣立ちを確認!

    2羽のひなたちがすくすくと成長し、2020年7月29日には「ゆう(メス)」の、8月1日には「わたる(オス)」の巣立ちを確認しました。
    「巣立ち」とは、巣から一度飛び立ち、無事に着地したことを意味します。
    現在、ひなたちは、親鳥に見守られながら渡良瀬遊水地周辺の水田等に飛来しては採餌の練習をしている微笑ましい姿が確認されており、渡良瀬遊水地内の巣塔で、親鳥の「ひかる」「歌」とともに仲睦まじくくらしています。
    タイミングが良ければ、ひなたちが飛ぶ姿を確認できるかもしれません♪

    ※渡良瀬遊水地へお越しの際は、コロナウイルスや熱中症対策をお願いいたします。
    ※コウノトリを観察される際は、観察マナーにご協力ください。

    以下、撮影・協力:井上 民利 様

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  • 2020年07月28日 15:30

    ひなたちの愛称が決まりました!

    2020年7月26日、渡良瀬遊水地コウノトリ交流館にて開催されたコウノトリの命名式にて、ひなたちの愛称が発表されました。愛称は1,000件を超える全国の方の応募の中から、小山市や渡良瀬遊水地にふさわしい名前であること、多くの方に親しみやすい名前であること、応募数が多い名前であることを考慮して地元の方々のご協力のもと選定されました。
    当日は母鳥「歌」の名前の由来である交響曲第9番「歓喜の歌」の演奏を、小山評定ふるさと大使である上保朋子氏(ヴァイオリン奏者)が披露され、喜びを分かち合いました。

    【愛称と命名理由】
    ・「ゆう」(メス)
    誕生地である渡良瀬遊水地の「遊」より。大空をのびのびと自由に飛び回ってほしいという願いもこめて。
    足環の色:(右)赤青(左)黒青
    ・「わたる」(オス)
    誕生地である渡良瀬遊水地の「渡」より。大空をはばたき全国へ幸せを運んでほしいという願いもこめて。
    足環の色:(右)赤青(左)黒緑

    2羽のひなには個体識別のため足環を装着しております。渡良瀬遊水地へお越しの際は、足環の色の違いに注目して撮影いただくことも成長を見守る楽しみとなります。

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栃木県小山市

小山市は、栃木県南部に位置し、ラムサール条約湿地登録された「渡良瀬遊水地」をはじめとする豊かな自然環境とユネスコ無形文化遺産に登録された「本場結城紬」をはじめとるする古い「文化と歴史」を有し、戦国乱世に終止符を打ち、太平の世、徳川幕府300年への道筋をつけたと言われる天下分け目の軍議「小山評定」の開かれた「開運のまち」です。

東京圏からわずか60㎞の鉄道・国道ともに交差する交通の要衝であり、県内第2位の南都として現在も発展を続けるまちです。