新美術館 みんなのアートプロジェクト
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 12,948,938円
目標金額:20,000,000円
- 達成率
- 64.7%
- 支援人数
- 93人
- 終了まで
- 受付終了
長野県(ながのけん)
寄付募集期間:2020年4月24日~2021年3月31日(342日間)
長野県
新美術館みんなのアートプロジェクト
長野県信濃美術館本館は令和3年度開館を目指し、建替え工事を行っています。設計段階から、「県民リレー・ワークショップ」や「県民フォーラム」を開催し、直接県民の皆様からいただいたご意見やご要望を踏まえ、今回、触れることのできる美術作品や無料ゾーンの大型壁面に投影する映像作品の制作に挑戦しています。
観るだけでなく、触れたり、音を聞いたり、身体のあらゆる感覚を使って作品を感じていただくことで、子どもや障がいのある方も含め誰もがアートを身近に感じていただける美術館を目指します。
寄附の使い道
新美術館の無料ゾーンに展示する作品の制作
・触れる美術作品の委託制作:1,000万円
・L字型大壁面に投影する映像作品の委託制作:1,000万円
※目標金額に達しなかった場合も、集まった金額を本プロジェクトへ活用させていただきます。また目標金額以上の寄附をいただいた場合は、新たな作品の制作費や今回制作する作品のメンテナンス等に使わせていただきます。
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誰もがアートを身近に感じる新美術館をつくりたい!
触れる美術作品や映像作品を新たに制作・展示
平成27年に長野市の中学生に行ったアンケートでは、信濃美術館に行ったことがない理由について「美術に興味がない」、「気軽に入れる空気ではなかったから」、「静かにしていないといけないイメージが強い」などが挙げられました。
長野県では「信濃美術館整備基本構想」の検討段階から、県下各地で県民との意見交換やワークショップ等を行い、
子育て世代の方からは、
「子どもはとにかく触ることが大好き。触れる作品があるとよい。子どもは匂いも好き。五感に訴えるものがよい。」
「展示室より気軽に行ける場所があるとよい。また、大人も楽しめるように作品解説があるとよい。親子が会話しながら過ごせる場所になるとよい。」
などの声がありました。
また、障がいのある方やそのご家族からは、
「彫刻作品は触れることで分かることがたくさんある。視覚障がい者が想像したり感動したりできる美術館にしてほしい。」
「重度の障がいがある子どもの車いす移動は体に負担がかかる。天井に絵が描かれていたり、何か投影されていると休憩しながら美術を楽しめる。」
などの声がありました。
こうした声を踏まえ、子どもや障がいのある方も含め、誰もが楽しむことのできる作品を展示し、多くの方に美術館に来ていただきたく、このプロジェクトを立ち上げました。
新美術館 みんなのアートプロジェクト
触れる美術作品制作者のご紹介
信濃美術館では、どなたにも美術作品を鑑賞していただく事業として、「触れる美術(彫刻)展」を平成27年度から毎年開催してきました。触れずに鑑賞するのがあたり前と思われてきた美術鑑賞ですが、手や耳を通して感じると、見るだけで分っていたつもりになっていたのとは違った世界が広がります。
今回オリジナル作品を制作することにより、年間を通していつでも誰でも鑑賞していただけるようになります。
■金箱 淳一氏
◆楽器インターフェース研究者、Haptic Designer。神戸芸術工科大学助教。
筑波大学大学院人間総合科学研究科で博士(感性科学)を取得後、障がいや年齢に関係なく、共に音楽を楽しめる「共遊楽器」(作家による造語)を研究。
1984年 浅科村(現:佐久市)生まれ。
2007年 第11回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門審査委員会推薦作品
2013年 Asia Digital Art Aword エンターテイメント部門大賞、経済産業大臣賞
■中ハシ 克シゲ氏
◆現代美術作家、彫刻家。京都市立芸術大学教授。
視覚を遮断して制作するという実験的な手法により、触覚体験の可能性を探求。
1955年:香川県生まれ。
1990年代末~:日本の風土に寄り添った彫刻制作を志向し、剪定された松や力士像、写真を使った「ゼロ・プロジェクト」の後、粘土による即興的なモデリングを始める。
パブリックコレクション:兵庫県立美術館、福岡市美術館、東京都現代美術館 他
■西村 陽平氏
◆陶芸家。日本女子大学名誉教授。
自身の作品制作とともに、障がいのある方々や様々な人々の造形活動にも関わりワークショップを多数開催。
1947年:京都生まれ。
1974~98年:千葉盲学校 美術教諭
2001~16年:日本女子大学家政学部教授
1977年:第4回日本陶芸展外務大臣賞受賞
パブリックコレクション:東京都現代美術館、国立陶磁美術館(仏)、ビクトリア&アルバート美術館(英)他
■光島 貴之氏
◆美術家。鍼灸師。10歳頃失明。触覚による表現方法を模索し美術作品を発表。
触覚に着目したワークショップにも取り組む。
1954年:京都生まれ。
1992年~:粘土造形制作開始
1995年~:「触る絵画」制作開始
1998年:「’98アートパラリンピック長野」大賞・銀賞受賞
パブリックコレクション:府中市美術館、兵庫県立美術館 他
映像作品制作者のご紹介
新しい美術館は、国宝を含む多様な作品の展示に対応できる「公開承認施設」の条件を満たす一方、県民が多目的かつ自由に利用できる要望に応え、「屋根のある公園」と呼ぶ新しいスペースを創出しました。1階交流スペースのL字型巨大壁面の形状に合わせた映像作品を制作し投影することにより、ゆっくり作品を鑑賞していただけます。
■榊原 澄人氏
◆国内外での多数の上映歴・受賞歴を有し、高い評価を受ける県内在住の映像作家。
1980年:北海道生まれ
1995年:15歳で渡英
2003年度:文化庁芸術家在外研修(現:新進芸術家海外研修)
2016年:Cutout Fest実験アニメーション映画部門:大賞(メキシコ)
2015年:国際アニメーションアート映画祭ビデオインスタレーション部門:大賞(ロシア)
2014年Animatou:ブロンズペガサス賞(ポーランド)等受賞多数
■ユーフラテス
メディアデザインを得意とするクリエイティブグループ
◆映像、アニメーション、展示、グラフィックなど、メディアを問わず「考え方を重視した表現」を追求。
2005年:慶應義塾大学 佐藤雅彦研究室の卒業生により設立
2005年~:NHK E テレ『ピタゴラスイッチ』、『大人のピタゴラスイッチ』コーナー映像制作
2010年~:NHK E テレ『0655』『2355』ディレクション 等多数
寄附の使い道
新美術館の無料ゾーンに展示する作品の制作
・触れる美術作品の委託制作:1,000万円
・L字型大壁面に投影する映像作品の委託制作:1,000万円
※目標金額に達しなかった場合も、集まった金額を本プロジェクトへ活用させていただきます。また目標金額以上の寄附をいただいた場合、新たな作品の制作費や今回制作した作品のメンテナンス等に使わせていただきます。
みんなで新しい美術館を育んでいきたい
50年に一度のビッグプロジェクト
美術館は、作品を作る人、観せる人、観る人の三者の協働により成り立つ場所で、美術作品を収集・展示するだけの場所ではありません。美術館に関わる「人」を中心に据え、「人本位」で運営すること、広い県土を有する本県の特性を踏まえ、地域へのアウトリーチ活動に力を入れ、施設整備や運営に県民や関係者の意見を反映し、県民に開かれた身近な美術館として運営することを理念としています。
国宝・善光寺に隣接し、自然景観に恵まれた城山公園内に位置する立地条件を活かし、信州の山並みや善光寺門前のまち並み等と一体化した文化的な空間・美しい景観を創造する風景画のような美術館を完成させ、優れた美術作品を国宝・善光寺、庭園、信州の自然美とともに楽しむ機会を提供します。
また、美術による学びの場や研究・交流の場を提供し、県民が美術に親しみ、楽しみながら感性を磨き、豊かな心を育むとともに、自らの隠れた才能を発見・開発する機会を提供する美術館とし、世界水準の美術作品を鑑賞できる企画展を開催するとともに、広く郷土の芸術家やその作品を紹介します。
さらに、信州の各地域の文化の多様性を活かすため、全国一の数を誇る県内美術館 のネットワークの中核を担い、巡回展等の連携・協働の取組、人材育成、情報発信、調査・研究等を支援するほか、県内各地域の美術館等との連携を重視し、共同プログラムの開発やアウトリーチ活動など幅広い協働や支援を行います。
こうした取組により、県民の誇りである「信州の四季折々の豊かな自然」や「地域ごとに異なる気候風土を背景に培われた文化芸術」を国内外に発信することにより、文化・観光の一大拠点として「信州と日本・世界の交流ステージ」を目指します。
■令和3年の開館を目指して
事業実施のスケジュール
■2019年:委託制作アーティストの決定、発注、制作開始
■2020年:委託制作、納品
■2021年:展示開始
※写真は触れる美術作品の展示イメージ
教育関係者・学生の思い
みんなで美術館をつくりあげていきたい
地域の保育園長、小中学校の先生、大学生・短大生と意見交換を行いました。
今の美術館については、「このエリアは閉ざされた空間になっている感じがする」、「どちらかというと観に行くところのイメージが強い」、「敷居が高く気軽にふらっと立ち寄れる場所ではない」などの声があり、子どもや若者が美術館や美術とつながる入り口の部分を何とかしたいというのが共通の思いでした。
こうした課題に対し、「美術館では重厚な雰囲気で美術作品を鑑賞する場である一方、美術館全体を使ってアート活動を行うなどの取組も大事で、新しい美術館では両方の機能を持ってほしい。その上で、気軽に楽しめるようにオブジェを置いたらどうか」、「待ち合わせ場所があると行こうという気になる」などの提案がありました。
美術館に対する期待、美術館とのつながりの中でどんな地域をつくっていきたいか、参加者の皆様の思いをご紹介します。
「子どもが大人になり高齢になるまで、何度でも訪れたくなる思い出と新鮮さが共存する美術館にしたい。」
「子どもの声がいっぱいする美術館がすてきである。小さな頃に美術を体験することで将来につながる。」
「子どもにとって美術館は展覧会鑑賞の場としてだけではなく、職場体験や社会とのつながりを考えることができるとよい機会になる。」
「美術館建設のプロジェクトは、学生にとって非常に貴重な機会である。ぜひ開館までの準備やアイデア出しに協力させてほしい。」
事業に携わる方の思い
寄附者の皆様へ
長野県信濃美術館館長 松本 透
年齢や、経験の違いや、障がいの有無に関わらず、すべての皆さまに美術館を楽しんでいただきたいと念願して、長野県信濃美術館の新しい本館には、チケットなしでアートに親しむことのできるフリー・ゾーンを各所に設けます。「触れる美術」のためのギャラリー(2F)や、10メートルを超える大画面にアニメーションなどの映像作品を投影するスペース(1F)など。
それらは、芸術家との協働により、皆さまとともに育てていくプロジェクトです。一人でも多くの方からの温かいご支援をお待ちしております。
お礼の品をご紹介
1万円以上寄附の方、美術館にお名前を掲出します。また、委託制作者の解説付き見学にご招待します。
お礼として金額に応じた特典をご用意いたしました。※長野県にお住いの方も対象です
【期間限定】長野県外の方が三万円以上寄付した場合には追加の特典があります
【注意事項】
長野県外の方で、過去にこのプロジェクトに30,000円以上寄付された方も対象です。
※ただし、長野県在住者の方へはこの特典はありません。
現在進捗情報はありません。
長野県
豊かな自然環境に恵まれ、「移住したい都道府県ランキング第1位」「幸福度ランキング第3位」(いずれも2018年)の長野県。長い歴史の中で育んできた文化や農山村の営みは、美しさと躍動に溢れ、日本一の健康長寿をもたらすライフスタイルが今、世界中から注目されています。また、文部科学省社教育調査によると、博物館・美術館数も長野県は第1位。県内各地に郷土ゆかりの有名人の記念館なども多数。新しい県立美術館は善光寺東側の城山公園内に建設中で、オープンする令和3年は御開帳の年でもあます。
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