都会の人に「ふるさと」を提供したい!空き家の滞在拠点化プロジェクト~高齢過疎化集落の挑戦~
カテゴリー:まちづくり
寄付金額 1,007,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 100.6%
- 支援人数
- 31人
- 終了まで
- 受付終了
新潟県(にいがたけん)
寄付募集期間:2019年10月1日~2019年11月27日(58日間)
新潟県×藤尾集落

新潟県上越市の山あいにある藤尾集落は、6世帯14人のとても小さな集落です。
高齢世帯が多く、「このままでは集落がなくなってしまう」との危機感から2007年より町内会長が中心となり首都圏居住者との交流がはじまりました。
新緑の季節や農繁期、冬季の年3回集落の家にホームステイをして農作業などの地域活動に関わってもらってきました。最初は個人で集落を訪れていた方が家族を連れて訪れるようになり、来訪者が広がりました。さらに滞在期間も長期間滞在する方が増え、宿泊先の確保や長期滞在に必要な設備の設置、年配の方や子どもたちの安全の確保が課題となってきました。
本プロジェクトでは、首都圏からの来訪者の滞在拠点として集落の空き家を整備します。滞在拠点が整備されることにより、更に来訪者が広がり集落の活性化につながることを期待しています。
※頂きました個人情報は、新潟県より寄附先の藤尾集落へ提供し、お礼の品の発送等に活用させていただきます。
高齢過疎化の進む藤尾集落を活性化させたい!
首都圏からの外部刺激で地域を活性化

新潟県上越市の山あいにある藤尾集落は、6世帯、14人からなる小さな集落です。
民家の近くには、山から沁み出した湧水が流れ、多くの野鳥がさえずり、サンショウウオが生息する池もあります。春は山菜の宝庫として、夏は湧き水とまわりの木々のおかげで扇風機だけでも過ごせ、秋は稲穂が実り、きのこ採りや自然薯を掘りに山に入る人が増えます。冬は毎年3mほどの雪が積もるので、雪掻きは大変ですが、雪なんか”へっちゃら”で、雪を利用したイベントを行ったりしながら、少ない人数でも楽しく暮らしています。
しかし、高齢世帯が多いため、このままだと、近い将来藤尾集落はなくなってしまうのでは…!


そんな危機感の中から藤尾集落では町内会長が中心となり、2007年から首都圏居住者との交流を始めました。
新緑の時期や稲刈りの時期、雪遊びができる冬季の年3回、藤尾集落に来て農作業を手伝ったり、集落の家にホームステイをしながら、四季を通じた田舎暮らしの体験をしています。
最近では、うれしいことに個人で来られていた人が家族を連れて訪れるようになって、さらに滞在期間も長くなりました。
それに伴い新しく宿泊先や長期滞在に必要な設備の整備のほか、年配の方や子どもが、より安全に滞在できる場所の確保が必要になっています。

そこで集落の空き家を改装して宿泊所として活用しようと考えていますが、小さな集落のため、資金が乏しく、その空き家を改修するためには費用のご支援が、どうしても必要です。
リアルな田舎での暮らしを楽しんでいただき、そこに住む人たちと交流しながら、これからの藤尾集落のことも一緒に考えていただけたらと、集落の人達は心から願っています。
この素晴らしい「田舎」を失くさないよう、皆様からもご協力をよろしくお願いいたします。
空き家を改修して、農家民宿で都会の人に田舎体験を
植えて収穫したものを食べて泊まれる宿

この取組は、来られる方々の年齢や目的などで、春は新緑の中での山菜採りや田植え、秋は稲刈り、冬は雪遊びなどの基本的なメニューのほか、「せっかく田舎に行くならこんなことしてみたい!」という参加者の声にも、可能な限り積極的に答えていきます。

実りの秋には稲刈り体験をして、畑に野菜を採りに行って、ヌカ釜(モミガラに火をつける)でご飯を炊き収穫した野菜で料理を作り、家族や仲間と団欒のひと時を楽しむ。
夜になれば、車通りも少なく周辺は灯りもほとんどない静けさの中に、虫の声しか聞こえない空間で、時にはホタルの群舞と満天の星空を眺めながら、至福の一夜を過ごすことができます。
この場所でしか体験できない、四季を通じ様々な自然が作る表情やひととのふれあいを、古民家で味わえます。
寄附金の使い道:宿泊先となる空き家古民家を改修する費用の一部
【内訳】
・施設の内装改修費:85万円(畳の表替え、床下修繕、管理人室の設置など)
・その他、諸経費:15万円
【寄附金の取扱い】
・目標金額に達しなかった場合:目標金額に達しなかった場合、藤尾町内会の事業基金に積み立てし、本プロジェクトへ活用させていただきます。
・目標金額を上回った場合:目標金額以上の寄附をいただいた場合、本プロジェクトに係る来訪者のための備品等購入に活用させていただきます。
実施スケジュール:2019年11月に農家民宿事業を開始予定!
9月下旬~10月下旬:宿泊先の内装改修
10月上旬~10月下旬:宿泊先の屋外整備など
10月上旬~11月下旬:クラウドファンディングによる寄附金の募集
11月上旬~:農家民宿事業の開始

都会の人に「心のふるさと」を提供したい
来る人が増えることで地域も活気づく

毎年首都圏から藤尾集落に来ている家族から「ここを“ふるさと”のように思っている」という言葉を聞きました。

四季を通じて田舎での暮らしを体験でき、田舎ならではの温厚な集落の皆さんと話をするうちに、藤尾集落に行くことがまるで里帰りするような感覚になっているそうです。
そう思ってくれる人をもっと増やしたいと願っています。さらに言えば、高齢化が進むこの集落の未来を本気になって一緒に考えて活動できる仲間が移り住んでくれたら、これほど頼もしいことはないと思っています。

実際に地域おこし協力隊として近くに移住している臼井さんは、「東京生まれ東京育ちだが、何もないと思って来て見たら、ここには何でもある。お金なんて使わず自然と自分たちの手で生活を生み出すことができるということに、とても感動した。都会の人にもっと知ってもらいたい。」と話していました。都会に住む方々の価値観が、ここを訪れることで大きく変わるかも知れません。
特に、先程の臼井さんのように都会で育った方にとって、ここでの暮らしは、いい意味で想像を上回るものになるのではないかと思います。ここに、宿泊ができる施設を作ることで、皆さんに田舎の豊かさや温和な人となりを知ってもらえる機会を提供していきたいのです。
プロジェクトへの思い
布施農場 布施祐子さん
■農業の現場を多くの人に知ってもらいたい

ここはとてもいいところです。お嫁にきた年の春にみた雪の中のブナ林の新緑。それがとても魅力的でそのままここに住み続けています。春の山菜採りも大好き。雪で覆われていた地面からでてくる山菜には大きなエネルギーを感じます。
その大自然の中で育った一緒に住んでいる5歳になる孫は外遊び大好きで農作業も進んで手伝ってくれます。農業体験で人が来たときなどは都会から来た人と一緒になって農業を楽しんでいます。人が減っている地区なので他所からこうして人が来てくれると孫にとってとても刺激になると思います。
この施設ができたら都会からの人だけではなく上越市内や近所の子どもたちにも農業体験をやってもらって、より多くの人にこの場所の魅力と農業の現場を知ってもらいたいと思います。
上越市地域おこし協力隊 臼井 藍さん
■ここにはなんでもある

東京にはないものがここにはなんでもあると思います。
こちらに移住して約半年。この藤尾集落は少し昔、除雪機がなかった時代は冬は完全に孤立する場所でした。そのため本当に自給自足が生活の基本です。
ここで暮らす人たちの暮らしの知恵や生きる力のすごいこと!

その生きる力には近所のひとたちとの付き合いも含まれます。
出歩くことが億劫になりがちな冬はご近所同士で行き来してお茶のみをするのです。作った煮物をつついて様々なことを語り合う。そのお茶のみに混ぜてもらっていろんな家庭でいろんな話を聞きました。厳しい時代を生きてきた人から聞く話は身に染みることが多く、料理の話ひとつ聞いても「こんな知恵があるのか」と驚くことばかり。
その発見を多くの人にしてほしい。このプロジェクトはその第一歩だと思います。ただの宿泊施設ではないのであしからず!近所の人との付き合いも含めてまるごと田舎生活を味わえる場所は他ではないと思っています。
上越教育大学 臨床・健康教育学系(食教育) 野口孝則教授
■自然と共感できる人が集まる拠点に期待します!

四季折々の自然を満喫できる上越市大島区にたくさんの魅力を感じ、大学の学生と一緒にこれまで何度も訪問させていただきました。
雪解け間近の山菜の季節から新緑のぶな林で舞う蝶々など雪国ならではの春の喜びを感じることが出来ます。夏には蛍、カブトムシ、クワガタ、オニヤンマなどとの戯れや新鮮な夏野菜の収穫や料理を楽しめます。秋には美味しいお米をはじめ栗やキノコを満喫できます。そして、他の季節よりも少し長い冬こそ大島区の魅力がいっぱいです。昔から雪とともに生きてきた伝統的な雪国生活を体験しながら、食料をはじめ生活に必要な資源を大事に扱う「ものを大切にする心」を学ぶことが出来ます。
まだまだ書き切れないほどの魅力的な体験が出来るのが「上越市大島区」です。
これらの魅力を今よりももっともっとたくさんの人に体験して欲しい、そして短期間だけではなく長期間にわたって大島区に滞在する人が増えて欲しい、さらには世界各国や日本全国からの長期滞在者とともに地域住民が一丸となって大島区の魅力発信を実践する拠点になって欲しい、そんな思いを込めて、このプロジェクトを応援しています!
郷土愛溢れる大島区の皆さんとの体験・交流を通して多くの学びを得ることが出来る拠点が出来ることを期待しています!!
上越市役所(藤尾集落がある大島区総合事務所)
■上越市にいつでもお越しください

県外、とくに首都圏との交流事業は以前から全国的に進められていますが、一つの集落で受入れを行っているところは数少ないと思います。しかも、過疎・高齢化の進む豪雪地でありながら、行政支援に頼ることなく、自分たちの手で、集落の存続に向けた取組を考え、実行されています。そんな藤尾集落の夢ある将来に向けた本プロジェクトにご支援をよろしくお願い申し上げます。
市として、集落との関係をより密にして、地域だけでは難しい部分をサポートしながら、本プロジェクトが集落の方々はもちろん、御寄附くださいました皆様にとっても意義のある取組となるよう努めていきます。
東京から上越新幹線に乗って3時間ほどで上越市大島区へお越しいただけます。是非一度は遊びにお越しいただき、ここにしかない豊かな自然や地域の温かさを直接感じてください。いつでもお越しください。お待ちしております。
寄附者のみなさまへ
新潟県からのメッセージ「地域づくり団体を県が応援していきます!」

新潟県が行う「クラウドファンディングを活用した地域づくり活動資金調達事業」では、ふるさと納税型クラウドファンディングを通した地域課題解決を推進しています。
今回、「空き家を改修して集落への来訪者のための宿泊場所を作りたい」という藤尾集落からの応募があり、これまでの集落の取組について知りました。
少子高齢化が進む藤尾集落が「集落の活性化」を目的として取り組んだ首都圏の方との交流の中で、「都会の人に”ふるさと”を提供したい」という思いを持ったと伺いました。藤尾集落での取組は、何か特別なことを行っているのではなく、普段の集落の生活を来訪者の方に体験してもらうというものです。暮らしている中では見えない集落の魅力を外部の方が入ることで再発見できたことは、住民の方にとっても貴重な経験になっていると思います。
新潟県内でも集落の過疎、高齢化などの問題を抱え悩んでいる集落が数多くあり、住民同士力を合わせて「集落の活性化」に取り組んでいる集落が多くあります。それらの集落の方々にとっても藤尾集落の取組はとても励みになるものだと思っています。
当県の「クラウドファンディングを活用した地域づくり活動資金調達事業」を通して全国の皆様に藤尾集落の取組を知っていただき、多くの方々から集落の活動にご協力を賜りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
藤尾集落からのお礼の品一覧:お礼の品は春夏秋冬の地域の逸品
【注意事項】
・頂きました個人情報は、新潟県より寄附先の藤尾集落へ提供し、お礼の品の発送等に活用させていただきます。
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2019年12月05日 18:00
目標金額達成の報告と引き続きの応援のお願い
11月27日、本プロジェクトの目標金額を達成いたしました。
多くの皆様からご寄附をいただき、目標額に達することができました。改めてご支援いただいた皆様に、感謝申し上げます。
農家民宿がオープンいたしましたら、是非お越しください。心から歓迎とおもてなしをさせていただきます。もっと見るまだコメントはありません
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新潟県

藤尾集落は新潟県上越市の山あいにある集落で、冬には3mを超える積雪があります。雪で孤立しがちな集落ですが、冬のイベントとして「はるのしらせinフジオ」が毎年3月上旬に開催されます。イベントでは近隣の住民や集落出身者、大島区内の小中学生が集まり、燻炭で雪原となっている棚田に巨大アートを作成します。毎年参加者が広がり、今年は約120名が参加しました。
「はるのしらせinフジオ」は、2016年に第2回笑顔あふれる地域イベントアワード(子ども文化地域コーディネーター協会主催)において最優秀賞を受賞しました。
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あなたのその想いが
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