首都圏で現存する最古の教会堂「旧手賀教会堂」を未来へつなぎたい!
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 1,335,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 133.5%
- 支援人数
- 90人
- 終了まで
- 受付終了
千葉県柏市(ちばけん かしわし)
寄付募集期間:2019年7月24日~2019年10月23日(92日間)
千葉県柏市

旧手賀教会堂(千葉県指定文化財)は明治期に別の場所に建っていた茅葺屋根の民家を、現在の位置に移築し教会堂として改造した全国的に珍しい例で、首都圏で現存する最古の教会堂です。現在は土日祝日(年末年始は休館)のみ一般公開を行っています。
昭和51年の修理工事から43年を経て、木部の腐朽や屋根の劣化等の破損、東日本大震災等の影響による柱の傾斜が目立ち、今後の建物の保存と安全な公開に向け、建物の修理と構造補強が必要となってきました。
140年近く、地域の宝として守られてきた旧手賀教会堂。貴重な文化財が後世に残るように改修工事を行います。
このクラウドファンディングは『ふるさと納税』対象事業です!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄附ができる制度のことです。控除上限額内の2,000円を越える部分について所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
みんなで守り、次世代につなぐ!
明治期の原風景を残す

旧手賀教会堂は、明治14年に別の場所に建っていた茅葺屋根の民家を現在の位置に移築し日本ハリストス正教会の教会堂として改造したものです。明治期に民家を教会堂として改造し、現存する例は全国的に珍しいものです。明治初期から同教会が当地で活動を展開したこと、幕末から明治に至る過渡期の信仰のあり方などは、貴重な例といえます。
一時朽ち果てそうになっていたこの教会堂は当時の沼南町長の英断により、町の宝であると判断され、町の所有地と交換することにより建物ごと取得しました。昭和51年に保存修理工事が行われ、生きながらえたこの教会堂は、その稀少性、文化財的・歴史的重要性が認められ、平成24年に千葉県指定文化財に指定されました。

しかし、保存修理から43年の月日が経ち、木部の腐朽や屋根の劣化等の破損、東日本大震災等の影響による柱の傾斜が目立ち、今後の建物の保存と安全な公開に向け、建物の修理と構造補強が必要となってきました。
また、上下水道やトイレ、受付の整備なども同時に行い、利用者の利便性の向上も目指します。
柏に残された文化財を残し、子どもたちに伝え、ふるさと意識を育むとともに地域の皆さまだけでなく、市外の多くの方々にも訪れていただき、柏の歴史・文化財を見て、触れて、感じることのできる施設にしていきたいです。
皆さまからのご支援が必要です。どうぞ、次世代につなぐために、ご協力をお願いいたします。
建物を保存し、安全な公開を行っていくために
保存修理工事を実施

令和2年度に工事着工予定の保存修理工事の内容は、調査、工事、利用者の利便性向上のための整備です。
具体的には、土地や建物の強度を調べたり、本来の建物の状態を復元するための調査、保存修理工事、消防設備を設置する工事、上下水道やトイレ、受付の整備工事を行います。
今回のご支援は、利用者の利便性の向上を目指した設備工事費の一部に充てさせていただきます。
寄附金の使い道
設備工事費(上下水道やトイレ、受付など)の一部に充てます。
・設備工事費:3,315,000円
※目標金額に達しなかった場合も、目標金額以上の寄附をいただいた場合でも、いただいた支援すべてを本事業に活用させていただきます。

より多くの人に知ってもらいたい!訪れてもらいたい!
地域活性化のシンボルへ

保存修理工事で利用者の利便性の向上を達成した際には、現状、原則土日祝日のみの公開であるものを、平日も見学者の受け入れを行う予定でいます。来訪者が増えることにより、観光の一拠点となり地域活性化のPRとなることを期待しています。
社会科見学などで子どもたちが学習したり、体験したりすることを通じて、シビックプライド(住んでいる地域への愛着や誇り)が醸成されるのではないでしょうか。
また、歴史や文化財に興味を持つ方たちの生涯学習の場としての役割も期待ができ、世代間交流、市民間交流を生みだし、新たな出会いの場にもなるでしょう。
文化財の強みは実際に見ることができる、触れることができる点です。「百聞は一見に如かず」ということわざもあるように、今も変わらず残っているということが大変重要なのです。
■令和2年度着工予定の保存修理工事に向けて
安全な旧手賀教会堂を目指して
2018年:基本設計
2019年:実施設計
2020年:工事着工
2021年:工事完了
【アクセス】JR柏駅東口より東武バス・布瀬行き「手賀」下車。徒歩5分。駐車場なし。
※なお、令和2年度は工事を予定していますので、見学はできません。ご了承ください。

事業に携わる方の思い
柏市教育委員会文化課長 吉田 敬
■令和を迎えた今、明治新時代の想いを後世に

旧手賀教会堂は、手賀沼を望む高台に建つ茅葺屋根の小さな民家です。半円アーチ窓がなければ、この建物が教会堂とは気が付かないぐらい周辺の農村風景に溶け込んでいます。
現地に立てば、明治という新しい時代に利根川水系・手賀沼の水上交通により最新の情報が持ちこまれるこの地で、キリスト教という最前線の文化を取り入れた人びとの思い・暮らし・彼らが目にしていた風景に思いを巡らす衝動にかられます。
そんな建物、この景観を後世に残し、より多くの人に知っていただきたい、訪れていただきたいと強く思っています。旧手賀教会堂の未来のために、ご協力を賜れれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
住民の声
元建物管理人の娘さん 軽部 きよ子さん
■思い出いっぱいの教会堂

私は昭和29年に生まれてから昭和39年(小学4年生)まで、家族4人で旧手賀教会堂に住んでいました。
聖堂を使用するのは年に1回、復活祭の時のみであり、聖堂の手前の部屋に置いた祭壇に赤く着色したゆで卵を飾っていたのを覚えています。
今でもここに来るとあの頃の記憶がよみがえります。子ども時代の思い出の詰まった旧手賀教会堂は、自分にとって特別な場所ですが、歴史的にもとても大切な建物です。皆で守り続けていきたいと思っています。
ご近所に住む 岩立 好男さん
■これからも見守り続けたい

物心ついた時から旧手賀教会堂は隣にあり、私も信者の一人です。長年、母が旧手賀教会堂の管理を行っていたこともあり、とても身近な存在です。
旧手賀教会堂は、地域の信仰の歴史を今に伝える貴重なものであり、信者にとっても地域にとっても大事な宝です。
この貴重な文化財が守られ続けることを願っています。
海老原商店の海老原 英次さん、保子さん
■約100年、すぐそばで商いをしてきました

全国的にも珍しいという貴重な旧手賀教会堂を、今後も残していくことは私たち住民の願いでもあります。
手賀地区も住民がだんだんと少なくなって、寂しくなっていたところでしたので、今回の工事をきっかけにもっと多くの人が訪れてくれるようになると、私たちもとても嬉しいです。
実はうちも約100年続く商店で、建物がいつ頃建ったものかはわかりませんが、かなり古いものみたいです。ぜひうちにも寄って見ていってね!
寄附者の皆さまへ
柏市からのメッセージ

旧手賀教会堂を後世に残していくためには、今、保存修理工事が必要不可欠となっています。近年、各地で相次ぐ災害や地震に対しての対策が課題となっており、来訪者や周辺住民の安全を確保するためにも皆さまのお力が必要です。
貴重な文化財を後世に残し、一人でも多くの人に旧手賀教会堂を知っていただきたい、安心して訪れていただきたい、そんな思いで工事計画に取り組んでまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
お礼の品一覧
現在進捗情報はありません。
千葉県柏市
柏市は、東京都心から約30㎞、千葉県北西部に位置し首都圏のベッドタウンとしての特色があるまちです。Jリーグ柏レイソルのホームタウンです。
手賀沼や利根川に面する自然豊かな環境に恵まれた地です。特に水運が盛んだった古代から遺跡が多く確認されており、交通の要衝としての面もあり、人々の生活の様子をうかがい知ることができます。
旧手賀教会堂のある手賀地区の集落は柏の原風景を今に残す場所です。近くにある手賀の丘公園の高台から手賀沼を望む景色は必見です!
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