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「教育が、町を変える。」0歳からのひとづくりと「未来共創科」が拓く、津和野モデル構築への挑戦

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 20,000

0.6%

目標金額:3,000,000

達成率
0.6%
支援人数
1
終了まで
89
/ 90

島根県津和野町(しまねけん つわのちょう)

寄付募集期間:2025年12月1日~2026年2月28日(90日間)

島根県津和野町

プロジェクトオーナー

人口6200人の山間にある津和野町は、地域の大人たちと一緒に子どもを育て、この地を離れた人と繋がり続ける「関係人口」づくりと、人が故郷に還流する仕組みづくりに挑戦します。
私たちは、この津和野町独自の「教育イノベーション」で、島根県西部地域が抱える長年の課題(人口減少・少子高齢化)を乗り越え、津和野町への還流や関係人口の増加をもって、町の持続可能性を高め、日本の地方創生の新しいモデルを創造することを目指します。

はじめに — あの日、消えかけた町の灯 —

この町から、若者の声が消えてしまう…

今から約10年前、津和野町は町の灯そのものが消えかねない、切実な危機に直面していました。
少子高齢化の波は、町で唯一の高校、津和野高校の存続が危ぶまれる事態をもたらしていたのです。
高校がなくなれば、中学を卒業した若者は町から消え、この歴史と文化の薫りあふれる美しい町が衰退してしまう—

そこで私たちは「教育」に新しい風を吹き込む挑戦をはじめました。それが「津和野高校魅力化事業」です。
全国からの温かいご支援もいただきながら、津和野高校はなんとか廃校の危機を乗り越え、今では全国から「津和野町で、何かを成し遂げたい」という熱い志を持った若者が集まる高校へと大きく進化しました。

全国から集まった生徒(地域みらい留学生)たちが持ち込む新しい風は、町内出身の生徒たちを強く刺激し、「津和野高校なら、自分もやりたいことに挑戦できる」というポジティブな機運を町内の中学生や大人たちにも生み出し始めています。
これは、町の未来を担う一員として、地域が「自ら変わる」ための大きな原動力となりました。

次のステージへの移行

高校の統廃合という最初の危機は回避し、令和7年度には、津和野高校において地域をフィールドにデジタル人材を育成する「未来共創科」が設置されました。
この「未来共創科」では、探究学習とITスキルを掛け合わせることで、社会の変化に適応する学びを実現し、町内のIT企業等と連携した専門的なカリキュラムを共同で開発しながら進めています。
これにより、生徒たちがデジタルスキルを習得できる環境を整えました。

しかし、私たちの挑戦はここからが本番です。
私たちは今、教育の成果が町に還流する新たな仕組みづくりを通じて、デジタルスキルを身につけた高校生の起業や就業の機会がこの町に増えることを目標としています。
そして、IT企業の定着による産業の活性化、そして地域全体のDX化を目指します。

私たちは今、この「教育によるひとづくり」という確かな好循環を「まちづくり」へと昇華させる次のステージへと進んでいます。


※地域DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用して地域の抱える課題を解決し、住民の生活をより良くし、地域経済を活性化させる取り組みです。

次なる挑戦 — 育てた希望を、町とつなぐ「関係人口」という希望 —

この好循環を、持続可能な未来へ— 次なる危機を乗り越える「関係人口」の仕組みづくり

私たちは、この自然や伝統文化に触れる機会を通じて、「津和野町に還りたい」という強い想いを持つ卒業生を増やしてきました。しかし、この想いを実現するには、大きな壁があります。

第一に、還流するために必要となる仕事(働き口)や、そのためのスキルが依然として足りていないこと。
第二に、地元企業側も人材募集の想いがあっても、情報発信力が足りず、卒業生たちにその声がうまく届いていないという現状です。
その結果、若者が還りたくても諦めざるを得ない状態になっています。津和野町に還流したり、関係し続けることへの障壁となっています。

この課題を解決し、若者が津和野へ帰って来る「還流」を単なる夢で終わらせないために、私たちは、津和野町の産業が発展するための挑戦を始めます。
高校では「未来共創科」でデジタル人材育成が始まりましたが、生徒たちが習得し始めた教育の成果を、実際に町内の企業とつなぎ、働く場の魅力を向上させる「橋渡し役」が不足しています。
その鍵となるのが、企業と高校生・卒業生をつなぎ、還流に必要な環境を整える「みらい共創コーディネーター」の存在です。
コーディネーターを通じて、津和野町で働き、暮らしたいと思う卒業生と地域企業、そして仕事に必要なスキルをマッチングさせる仕組みを構築します。

【実現したい具体的な活動】

●みらい共創コーディネート:人材育成の成果を活かし、企業と高校生・卒業生をつなぎ、還流に必要な仕事やスキルをマッチングさせるための活動を支えます。
●還流・定着サポートの強化:卒業生ネットワークの構築と、多拠点・リモートワークを希望する若者と地域企業・団体のマッチングの強化、住居の確保を含めた多様な定着に向けた生活サポートを提供します。
●キャリア教育の深化:高校生が地域社会と深く結びつき、将来の選択肢に「津和野町」を強く意識できるような、実践的な学びの機会を創出します。

寄附金の具体的な使い道 — あなたの寄附が、津和野町の希望を生み出します —

皆様から頂いた寄附金は、ひとづくりを還流という成果につなげるため、以下の事業に充てさせていただきます。

【資金使途】

●みらい共創コーディネーター活動費
これまでのひとづくりの成果を、地域企業のニーズと直結させます。企業・地域と卒業生をつなぎ、ネットワーク構築を担っていく活動を支え、地域経済の活性化や、新たな事業・雇用の創出を通じて、津和野町の経済の仕組みそのものを進化させます。

●みらい共創センターHAN-KOH運営費
高校生や卒業生、地域の大人が交流する未来共創の拠点を守ります。

●還流・定着ネットワーク構築費用
卒業生の交流と住居確保のサポート、地域企業の情報発信力強化に活用します。

※目標金額を達成できなかった場合、目標金額を超えた場合でも、皆様から寄せられました貴重な寄附金は、本プロジェクトに活用させていただきます。

事業に携わる方の思い

島根県立津和野高等学校 校長 松田 哉

■「未来共創」のパイオニアへ。津和野町と共に、教育と地域の未来を創る

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津和野高校は、2025年度、文部科学省普通科改革支援事業の指定を受け、普通科を「未来共創科」へと転換しました。「未来共創」とは、多様なステークホルダーと協働し新しい未来社会を創造する挑戦です。
この挑戦は、津和野町と津和野高校の強力な協働なくしてはあり得ません。津和野町は教育を魅力的にするために、一般財団法人つわの学びみらいを設立し、教員とは異なる存在の「みらい共創コーディネーター」を津和野高校に配置してきました。
みらい共創コーディネーターは、これまで地域をフィールドとした探究学習を充実させ、生徒の主体性・探究性の育成を支え、進路実現をサポートしてきました。その結果、東京大学を含めた数多くの大学への合格者を輩出しました。その成果により、今年度の県立高校入学者選抜では石見地域で唯一1倍を超える志願者を集めることができました。
新事業では、IT誘致企業と連携し、データサイエンスやプログラミングといった情報活用能力の育成を本格化します。みらい共創コーディネーターは、この産学官民連携のハブ機能やデジタル講座の開催を通じて、未来社会に必要な能力育成を加速させてくれます。
今、津和野町は「ひとづくり」を「まちづくり」へと昇華させる新たな挑戦、すなわち、教育を通した持続可能な人口還流の促進へと舵を切っています。
私たち津和野高校は、津和野町の最も強力なパートナーとして、この教育の魅力化と津和野町の未来を懸けたチャレンジに全力で伴走します。地域の未来を創る津和野町の新たな挑戦へのご支援を、心よりお願い申し上げます。

一般財団法人つわの学びみらい 代表理事 宮本 善行

■私が変われば 町が変わる 町が変われば 世界が変わる

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(一財)つわの学びみらいは、『私が変われば 町が変わる 町が変われば 世界が変わる―どんな変化にも、誰かが踏み出した「はじめの一歩」がある。わたしたちは津和野町が「はじめの一歩」で溢れるまちにしたい。―』を理念とし、Chance(つわの×学び)、Challenge(学び×みらい)、Change(みらい×つわの)の3つのチャ・チャ・チャを体現することを使命として活動しています。
折しも2025年度、津和野高校は文部科学省の「普通科改革支援事業」の指定を受け、普通科を「未来共創科」へと転換しています。これに伴い、島根県、津和野町、地元企業をはじめとする多様なステークホルダーが参画し、教育を核とした産業イノベーションを通じて、町の持続可能性に挑戦する取り組みが始まりました。弊財団も、高校とタッグを組む存在として天の時、地の利を得たこの機に、Challengeの新たなステージへと踏み出しています。
「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」です。みらい創造コーディネーターの配置は、プロジェクトの成功への必須条件です。皆様のご支援をお願い申し上げます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品をご紹介

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現在進捗情報はありません。

島根県津和野町

【津和野町について】
島根県西部に位置する津和野町は「山陰の小京都」とも呼ばれる歴史ある町です。
江戸時代から脈々と受け継がれてきた文化と、日本での有数の水質を誇る高津川や中国山地の山々からの恵みを受け、歴史と自然が交わる日本の原風景をいまに伝えています。町内にあるJR津和野駅は「SLやまぐち号」の終着駅として、多くのSLファンを出迎えています。

【150年前の風景に、今が見える】
町に残る江戸時代からの情景が現在まで受け継がれており、町に根付く文化とともに人々の生活に根付いていおり、幕末の情景を描いた図画「津和野百景図」に描かれた情景が、現在でも対比することが可能となっています。
この町に残る伝統や物語が一つのストーリーとして文化庁が認定する日本遺産に「津和野今昔~百景図を歩く~」として選ばれました。

【町を走るSL】
JR新山口駅を出発駅として、JR津和野駅まで運行するSLやまぐち号。
全長約95kmにわたる鉄道路線を古めかしい蒸気機関車が運行しています。
市街地を抜け山間部に入ると、どこか懐かしい田園風景の中を力強い汽笛の音とともに駆け抜けていくSLは、沿線に多くのファンが駆けつけるなど、多くの方を楽しませてくれています。
路線を走る車両は、その優雅なたたずまいから「貴婦人」の愛称で親しまれるC57型車両と、「デゴイチ」の愛称で親しまれるD51型車両で運行されており、車両がけん引する客車も昭和レトロな雰囲気となっています。