府中の宝を未来へつなぎたい!「南宮神社鐘撞堂」修復プロジェクト

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

main_img

寄付金額 100,000

0.5%

目標金額:20,000,000

達成率
0.5%
支援人数
3
終了まで
84
/ 90

広島県府中市(ひろしまけん ふちゅうし)

寄付募集期間:2025年10月27日~2026年1月24日(90日間)

広島県府中市

プロジェクトオーナー

南宮神社は、府中市の市名の由来でもある“備後国府”と深いかかわりのある神社です。

境内にある鐘撞堂(府中市指定重要文化財:府中市栗柄町) は、江戸時代初期(17 世紀中頃) の建造物で、今、倒壊の危機に瀕しています。
早急に半解体修理をする必要がありますが、文化財建造物の修理に多額の費用が必要となっています。
 
江戸時代から350年余り、地域の宝として大切に守られてきた貴重な文化財“南宮神社鐘撞堂”。
修復して、未来へつないでいくために、どうか皆様のお力をお貸しください。

次世代へ守り伝えるために!

〇鐘撞堂の今

文化財保護審議委員会での検討
応急工事見学会の様子
現在の鐘撞堂

倒壊の危機に瀕している鐘撞堂については、数年前から老朽化が目立つようになり、これまでに修理に必要な調査や応急的な安全対策を実施してきました。

しかしながら、加速度的に劣化が進み倒壊寸前となったことから、昨年(令和6年)10月、屋根瓦及び葺き土を全ておろして、シートで屋根を養生する応急修理工事が所有者により行われました。

これにより、老朽化した構造材への負担が軽減され、屋根の崩壊及び桁材が折れるのを一時的に防ぐことはできましたが、屋根が軽くなった分、台風や突風の影響を受けやすくなり、早期の修復が待たれています。

〇南宮神社の歴史

南宮神社 本殿
南宮神社 神像

南宮神社は、平安時代の大同2年(807)に創建されたと伝わる由緒ある神社です。

平安時代末~鎌倉時代前期(12~13世紀)頃の神像・随身立像15躯が国の重要文化財に指定されています。
江戸時代には福山藩の支援を受けて本殿が再建されています。神社境内には、17世紀中頃に再建された本殿[市指定重要文化財]と同時期の鐘撞堂[市指定重要文化財]、17世紀後半の随身門[市指定重要文化財]など、立派な建物が現存しています。

また、麓の神宮寺には、南宮神社へ奉納されたことが記された版本大般若経(600巻・付経櫃3櫃)[広島県重要文化財]や、大般若経を転読する大般若会の本尊として懸用されたとみられる絹本著色釈迦十六善神像[広島県重要文化財]等が伝わっています。

これらは、地域の人々の願いや努力によって受け継がれてきたとても貴重な宝物で、南宮神社が、古代より永く崇敬され、地域に大切にされてきた歴史を物語るものといえます。

〇鐘撞堂について

在りし日の鐘撞堂
屋根の状況(内部まで腐食が進んでいます)
屋根の上のお猿

鐘撞堂は、方一間の四方吹放ちの形式としては全国でも最古級であると評価されています。

また、明治時代の神仏分離令によって神社の鐘撞堂の多くが破却されてしまったことから、境内地に残っているものは極めて少なくなっています。江戸時代の本殿とセットで残っているのも貴重です。

屋根の上には4匹のお猿がいて、参拝者に人気でした。もう一度、屋根に戻れるよう、今はひっそりとその時を待っています。

より多くの人に知ってもらいたい!~地域の活動と想い~

南宮神社では、夏の虫送り、秋の大祭と、毎年盛大にお祭りを行っています。
地元栗生地域のコミュニティにおいて、なくてはならない神社です。
地元の「栗生歴史民俗文化伝承研究会(栗研)」や「栗研ガイドの会」が中心になって、地域の伝統や歴史文化を伝える活動に取り組んでいます。地域も、鐘撞堂を修復して、未来へ残したい想いでいっぱいです。

〇地元の声

南宮神社鐘撞堂修復委員会会長・栗生町内会長 河村誠さん

地域の人にとってはごく普通の神社だが、神社本殿と同じ境内に鐘撞堂が有るという全国でも珍しい、神仏習合の姿を残す鐘撞堂は、江戸時代以前の大きな有力な神社である証です。この350年前の姿で残り、様々な彫刻が施され、当時としては斬新な工法で作られた鐘撞堂を後世に伝えることが、私たちの使命です。何代も先になって素晴らしい評価がされることでしょう。

前栗生南町内会長 高上昌徳さん

備後国府の南の守りとして、この地に住んだ先輩方が守り継いできた社を、私たちの代で絶やすことは出来ません。次の代へ継いでいくためぜひともご協力をお願いします。

前栗生北町内会長、栗研の会会員 橘高辰治さん

『鐘の音 府南の杜の 秋遍路』
鐘の音を聞きながら南宮神社の杜を地蔵巡りしたという思い出話があります。

寄付金の使い道

南宮神社鐘撞堂修理事業費 約4,600万円
 (工事費見積金額は、令和6年12月のものであり、物価高騰等によりさらに多くの費用がかかる可能性もございます。)

 第1目標金額:2000万円

 今回初めて挑戦するクラウドファンでイングでは、2,000万円という途方もない金額を第1目標に掲げています。
 寄附金は、府中市文化財保護基金に積み立て、保存修理のための費用に充てさせていただきます。
 南宮神社鐘撞堂修理事業費を補助し、文化財所有者を支援します。

 目標額を超えた場合は、鐘撞堂以外の南宮神社内の修復箇所に充てます。
 目標額に達しなかった場合は、いただいた寄附金の範囲内で鐘撞堂の修復を行います。

事業スケジュール

修理事業費が確保でき次第、補助金を交付し、修理工事に着手する予定です。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

広島県府中市

府中市は、広島県東南部の内陸地帯に位置しており、田園都市として発足後、伝統産業に力を注ぎながら、地場産業とともに発展してきました。
「府中家具」、「鋳造品」、「府中みそ」などの特産品は、時代の変化に対応しながらその価値を守り続けています。

歴史的には、市街地には律令時代に備後国府が置かれていたと伝えられており、多くの遺構や遺物が出土しています。
現在も備後国府の解明に向けた発掘調査が続けられています。
また、上下町は幕府直轄地として栄えた地域で、白壁の町並みや石州街道など、貴重な遺産が数多く残されています。

府中市は、歴史と伝統産業に触れることができる魅力あふれるまちです。