【伝統×挑戦】100年先の未来へ「炎」がつなぐ
カテゴリー:伝統・文化・歴史
寄付金額 0円
目標金額:2,000,000円
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92日
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佐賀県NPO支援(さがけん えぬぴーおーしえん)
寄付募集期間:2025年11月1日~2026年1月31日(92日間)
佐賀県NPO支援×ピースウィンズ・ジャパン

佐賀県には、有田焼・伊万里焼・唐津焼だけではなく、たくさんの魅力的な伝統工芸が受け継がれています。私たち特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(以下ピースウィンズ)は、そんな佐賀の伝統工芸を支援するプロジェクト「ピースクラフツSAGA」を行っています。伝統工芸事業者の取り組みを応援する助成プロジェクトや、商品開発事業などを実施。
現代に受け継がれる工芸品のつくり手とつかい手をつなぐ。それが私たちの使命です。
デザイナーが引き出す伝統工芸の新たな魅力
商品開発プロジェクト【ピースクラフツSAGA EDITION】
「ピースクラフツSAGA EDITION」とは、ピースクラフツSAGAが手がける商品開発プロジェクトです。
各事業者の定番商品となることを目指し、伝統工芸事業者の個性や技を十二分に生かしながら、現代生活にふさわしい商品をつくることを目的に2018年にスタートしました。
EDITIONが始まった2018年よりご協力いただいているプロダクトデザイナーの澄川伸一さんにご協力いただき、今年は伊万里焼の青山窯(せいざんがま)が参加。2022年から作成している花器シリーズ「森羅万象シリーズ」の4作目となる商品を製作しました。
炎ができるまで
「炎」は、2023年に構想が出たものの製造が難しく、完成を一度断念。その後も試行錯誤を重ね、今年ついに完成となりました。青山窯さんの、澄川さんのデザインをカタチにするためにチャレンジし続ける根気強さと探求力、そして肥前窯業圏の結束力があってこその逸品です。
1. 打ち合わせ
青山窯が位置する、伊万里市大川内山は、江戸時代初期に将軍家の献上品を作るために築かれた場所です。その大川内山の自然に着想を得た、自然界の基本元素をテーマにした「森羅万象シリーズ」の一つとして2023年に澄川さんがデザイン。澄川さんのデザインを立体化させた3Dプリンタの模型を見ながら、どのように磁器で形にできるかを探ります。商品完成までミーティングは何度も行われます。
2. 型作成
有田・伊万里は型・生地・上絵などの専門事業者による分業制で発展してきました。青山窯も専門の型屋・生地屋と協力して商品を製作しています。
炎はまず型の作成から難航。上下で太さの異なる躍動感のある曲線をどう形にするか、佐賀県窯業技術センターや型屋の方と打ち合わせを重ね型の製作を行いました。
3. 生地作成
次はその型を使って生地をつくります。排泥鋳込み(はいでいいこみ)という技法で、型に泥しょうを流し込み、乾燥させ必要な厚さになったら余分な泥しょうを流しだし、型を外すことで、生地が完成します。炎のクロスした曲線は「知恵の輪」のように、複雑な形の複数のパーツからなる型割構成となっており、熟練の職人による匠の技があって初めて実現できます。一体成型にこだわったことで、型を捩じりながら抜くため、細心の注意を払いながらの作業となります。
4. 素焼き、本焼成
低温での素焼き後、型から抜いた後残ったバリ跡をやすり掛けし、表面を滑らかにします。本来なら素焼き前にしたい作業ですが先端が細く折れやすいため工程を見直しました。その後高温で本焼成を行います。この本焼成時に、クロス部分がくっついてしまう、荷重に耐えられず全体的に下がってバランスがくずれるなどし、大きく変形してしまいました。支えをつけて焼成をしたり、逆さづりでの焼成を検討したりと、試行錯誤を繰り返し、アルミナ粉を使っての焼成を決意。アルミナは約2,000℃以上にも耐えられる耐火性を持ち、釉薬や土に反応しにくい安定した素材です。そのアルミナ粉に埋め焼きすることで形を支えながらも作品に付着しないため、焼成後にきれいに取り除くことができます。青山窯さんはその知識はありましたが実際の使用経験はなく、佐賀県窯業技術センターに技術指導を受けながら試作を行いました。
5. 完成
2023年のデザインから2年後の2025年、ようやく完成。デザイナーも事業者も万感の思い。
6 写真撮影
商品完成後、プロモーション素材を用意するため、商品写真やイメージ写真、製作風景を撮影します。
写真もデザイナーがディレクションを行います。
7. プロモーション
ふるさと納税返礼品への登録、ピースクラフツSAGA オンラインショップでの販売、プレスリリースなど広報施策を実施することで認知度の向上と販路の拡大につなげます。
プロジェクトに参加した伝統工芸事業者の声
事業者の特徴を活かしながらの作品が誕生
伊万里焼/青山窯
青山窯/川副 史郎さん
澄川さんデザインの自然をテーマにした森羅万象シリーズの花器は、今回の「炎」で4作目となります。2023年から試行錯誤を繰り返していたのですが、焼成時に形状を維持するのが難しくどうしても完成出来なかった作品でしたが、今回ついに焼き上げることができました。
すべての工程に高いハードルがありましたが、澄川さんがこだわった「炎を一体成型のなめらかな動きで表す」が実現できた達成感はひとしおです。
青山窯代々の様式である鍋島焼は繊細な絵付を得意としますが、このプロジェクトは引き算のデザインを学ぶ私に大きな刺激を与えてくれると共に、形状への造詣や様々な開発方法などたくさんのこと学び挑戦する機会を与えてくれました。
プロダクトデザイナー
澄川伸一(すみかわ しんいち)
大阪芸術大学教授/澄川伸一デザイン事務所代表
暑すぎる夏や、寒すぎる冬など、年々気候の変化が激しくなってきています。その影響もあり、室内で過ごす時間も増えてきているのではないでしょうか?とはいえ森林などの自然に身を置くことは私たちの日常生活の中ではストレスを回避させるのには最も有効な手段です。そこで、花器のシリーズとして、伊万里焼の窯元「青山窯」より「森羅万象シリーズ」として足掛け4年で有機的な斬新フォルムで室内にアクセントとなる磁器を製作してきました。「石」「水」「種」に加えて今回は新作「炎」がラインナップに加わりました。非常に高度な窯元さんの技術で製作されとても価値のあるものに仕上がりました。海外から訪れた方々、特に欧米の方たちにこのシリーズは大人気で、様々な磁器の中でも異彩を放っています。ぜひ、季節の花をこの「森羅万象」で室内に潤いを加えてみてください。
ピースウィンズ・ジャパン佐賀事務所の取り組み
つくり手とつかい手をつなぐ
長い歴史の中で育まれた佐賀の伝統工芸を多くの方に知っていただきたい、そして未来へとつなげていきたい。その思いで私たちピースクラフツSAGAは「つくり手とつかい手をつなぐ」伝統工芸支援活動に取り組んでいます。
この商品開発事業もそのひとつです。伝統工芸事業者が単独で外部デザイナーを招聘し、商品開発に取り組むには金銭的、人員的に大きな負担が伴います。ピースウィンズがコーディネートし、費用を負担することで事業者のリスクを減らすことができ、チャレンジの幅を広げることができます。
他にも、事業者を細かい角度からサポートする「助成事業」は6年目を迎え、今年は5事業者を支援しています。事業者側の費用負担を必須とせず、専門家も同行した視察を行い、取り組み内容の確認や事業者へアドバイスを行う伴走型のプロジェクトです。助成の対象となった事業者からは、「販路拡大につながった」「今まで行政の助成では対応していなかった窯の修復ができた」など、助成プロジェクトを高く評価する声をいただいています。
◆寄附金の使いみち
いただいたご寄付は、佐賀の伝統工芸支援活動全般に活用させていただきます。
【内訳】
佐賀の伝統工芸事業者への助成事業の助成金:100万円
商品開発のプロモーションや販路開拓・支援の手数料や出展費:30万円
自団体オンラインショップの運営:30万円
HP・SNS等を通じた情報発信関連費用:40万円
※目標金額が未達成だった場合は自己資金で活動いたします。
※目標金額を上回った場合も全て本事業に充てさせていただきます。
私たちはこれからも佐賀の伝統工芸のつくり手とつかい手をつなぐため、伝統工芸の未来のために全力で支援活動に取り組んでいきます。
ご支援をよろしくお願いいたします。
お礼の品を選び、伝統工芸事業者を支援する!
このガバメントクラウドファンディングでご寄付いただいた方には、佐賀の伝統工芸品材をお礼の品としてお届けします。
お皿やマグカップなどの日用食器をはじめ、選りすぐりの素晴らしい工芸品を取りそろえました。実際に手元に置いて、品質の素晴らしさ、デザインの美しさを感じていただければ幸いです。
みなさまのご支援が佐賀の伝統工芸事業者をさらに後押しします。
【注意事項】
佐賀県内の寄付者のみなさまへ
※平成31年4月1日付けで総務省から、ふるさと納税にかかる返礼品等について、「当該地方団体の区域に住所を有する者に対して返礼品等を提供しないこと」との通知がありました。(平成31年総務省告示大179号第2条1号二)
この通知を受け、佐賀県民の皆様からのふるさと納税(NPO等の支援)によるご寄付につきましては、送付ができなくなりましたので、ご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
※使途や受領後の対応など、寄付金の取り扱いに関しては、ホームページ上の「寄付金等取扱規定」でご覧いただけます。
https://peace-winds.org/support/pdf/A13kihukin_20210319.pdf
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
現在進捗情報はありません。
佐賀県NPO支援
佐賀県のふるさと納税は、皆さまが支援したい佐賀県内のNPO等を指定して寄付することができます。お返しの品は指定されたNPO等が自らの創意工夫で送ることで、県の事務経費を抑え、できる限り多くの額を指定されたNPO等にお渡しし、“自ら考え行動する自発の地域づくり”を応援しています。
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