被災地への迅速な出動、復旧・復興を支えてください【空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"】

カテゴリー:災害 

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寄付金額 4,473,000

44.7%

目標金額:10,000,000

達成率
44.7%
支援人数
160
終了まで
7
/ 92

広島県神石高原町(ひろしまけん じんせきこうげんちょう)

寄付募集期間:2025年10月1日~2025年12月31日(92日間)

広島県神石高原町 × 特定非営利活動法人(認定NPO)ピースウィンズ・ジャパン

プロジェクトオーナー

ピースウィンズ・ジャパンが運営する空飛ぶ捜索医療団"ARROWS(アローズ)"は、広島県神石高原町に拠点を置き、大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトです。

飛行機やヘリコプター、船などの輸送手段を活かし、医師や看護師、レスキュー隊員、災害救助犬を含めた緊急支援チームが、捜索・救助活動から医療、物資、避難所支援まで、被災地で本当に必要とされる支援を届けます。

▶直近の出動
「令和6年能登半島地震・豪雨」「岩手県大船渡市 山火事」「静岡県竜巻被害(令和7年台風15号)」ほか、海外での災害に派遣し、治療が間に合えば救えたはずの「未治療死」や、災害から生き延びた命を脅かす「災害関連死」を防ぐために、日を追うごとに変化する状況に合わせて各チームが一丸となって命を救う活動を行っています。

【能登半島地震】復興までの課題。険しい道みちのり

2024年に発生した能登半島地震から、1年半以上が経過しました。被災地は復旧に向けて一歩ずつ前に進んでいます。しかし、今もなお震災の爪痕が残る現地において、真の復興には長い月日がかかります。

被災地の子どもたちを取り巻く課題

「(発災直後)突然の大きな揺れに頭が真っ白になりました。外に出てみると、ご近所さんの家が崩れているのが目に入り、とても怖くなりました。」

これは、発災から1年以上が経過したときにお子さんが話してくれた、当時の辛い記憶です。

過去の大規模災害(東日本大震災)での報告では、被災した7県の子どもについて14.1%が「物音に敏感になったり、イライラしたりするようになった」などの心的外傷後ストレス障害(PTSD)が疑われる症状がみられたと報告されました。

能登半島地震の被災地においても、避難生活や生活環境の変化による精神的な影響も大きく、子どもたちのストレスの増加も懸念視されています。また、塾やスポーツなどの習い事など、子どもたちが様々なことを経験できる機会も減っています。

被災者の心身の健康を取り巻く課題

「ゆっくりと生活も戻ってきてるけど、眠れないときもあるし、少し辛いねぇ。」

これは、被災者の方と日常的な会話を交わす中で話してくださった体調への悩みです。

現在は避難所から仮設住宅へ入居など、これまでの激しい暮らしの変化がなんとか落ち着き、ようやく自分自身のことに向き合う余裕が持てはじめているという方が多く見受けられます。一方で、健康相談会などでは、震災後に高血圧になったという方や、食生活の変化や運動不足による便秘、不眠です。深刻な体調悪化に陥る方もいます。

こうした背景から見えてくるのは、生活再建に向かうこと自体の過酷さ、心身の健康面のサポートを担う存在が少ないことも課題となっています

地域の医療・福祉が抱える課題

「しんどいときに、空飛ぶ捜索医療団スタッフの方の明るさにも救われました」

これは、地元クリニックの復興支援後に、支援を届けたクリニックの院長が寄せてくださった言葉です。

地元の医療機関をはじめ、福祉の現場を支えている職員の方々のほとんどが被災されています。ギリギリの人数で回していて手一杯の医療・福祉の現場は、発災によってさらに人員不足が深刻化しています。

また、住民の方々も車や公共交通手段といった病院に行く足がなかったり、病院から離れた仮設住宅に入居することになってしまったり、一度受診が途切れたことで通院を再開しにくくなってしまったり。様々な理由で、通院しない・できない方が多くいらっしゃいます。

被災者の方々を「災害関連死」から守るために重要な、それまで地域の健康を支えていた医療の枠組みが、震災をきっかけに崩れてしまっています。

 

復興はこれからが正念場_能登半島地震・豪雨被害での支援活動

昨年元日に発生した能登半島地震。私たちは発災から数時間後に本部のある広島県神石高原町から出動、震源地近くの街である石川県珠洲市で緊急支援を開始して以来、現在も支援を続けています。これまでの活動の記録は、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”WEBサイトにてご覧いただけます。

【これからの復興に必要な3つの支援】

・子どもたち成長と心の回復を支える支援

 ー安心して遊べる「居場所」づくり
 ー外部講師を迎えた学習機会の提供(IT・プログラミング体験などを実施)
 ー県内外の企業などと共に親子で楽しめるイベントを企画、開催
 ー心の癒しになる機会づくり、ホースセラピーや読み聞かせなど
 ー地元こども食堂へ食料のサポート など

・「災害関連死」から被災者の命を守るために、保健医療福祉の観点を軸とした支援

  ー仮設住宅、自宅避難など暮らす場所を問わない戸別訪問
  ーお茶会、eスポーツ、鍼灸などを活用したイベントの実施
  ー地元総合病院の薬剤師とともに出向く健康相談会 など

・被災者の方々が日常を取り戻すための生活再建支援(災害ケースマネジメント)

  ーケースごとの課題に合わせ、情報提供や人的支援を組み合わせた支援
  ー震災後破損した家屋、家具の修復や片付けなどのボランティア など

高齢化、医療・福祉の人材不足、、、災害が発生する前から地域が抱えていた課題は、災害によって深刻化し、復旧・復興の長い道のりの大きな障壁になっています。災害支援とは、単に緊急時の命を助けるだけでなく、再びその地域が元気を取り戻すためには、明日を共に歩んでいく必要があると、私たちは考えます。

災害支援_空飛ぶ捜索医療団の取り組み

ARROWSは医師・看護師、レスキュー、災害救助犬、ロジスティシャンを中心とした災害緊急支援プロジェクトです。孤立した地域でつらい状況にある人々のもとへ、陸、空、海から独自の輸送手段でいつでもどこへでも真っ先に駆けつけ、助け出します。被災地に必要な支援を見極め、捜索・救助、医療、物資、避難所運営をはじめ、復旧・復興期までそばにいて、ともに明日をめざします。

ご寄附の使い道

「助けたい」という想いを託してください

少しでも私たちの活動に共感し、「助けたい」という気持ちを託していただけましたら、ご支援いただいた寄附は下記のような用途で使わせていただきます。
「一秒でも早く、一人でも多く。」の命を救うために、温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。

◆能登半島地震・豪雨被害の復興支援活動を継続

 復興に向かう今こそ、被災者の健康を守るための薬剤師や看護師による健康相談会、生活再建に向けた伴走、こどもたちの成長・心のケアなど、多方面かつ息の長い支援を続けていきます

◆迅速な緊急出動

 自然災害はいつどこで起こるかわかりません。ふるさと納税でのご支援が一刻を争う緊急時に真っ先に被災地に駆けつける大きな力になります

◆機動力への備え

 災害のないタイミングで、いかに“備えられるか”が災害対応力を左右します。隊員の育成をはじめ、支援物資や緊急医療資機材、ヘリコプター、船舶などの機動力を最大限に発揮できるよう備え、必要とされるところに、どこへでも支援を届けます

 

※目標金額以上にご寄附が集まった場合も、目標を達成しなかった場合でも、空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”の支援活動における、上記のご寄附を使い道に充て、大切に活用させていただきます。

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控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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お礼の品一覧

 

  • 2025年12月24日 12:00

    【大分市大規模火災 緊急支援】被災者への支援はもちろん、ペット支援チームも出動。

    ふるさと納税を通じて、被災地に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
    11月に発生した大分県大分市佐賀関(さがのせき)で発生した大規模火災、12月8日に発生した青森県東方沖地震での緊急支援活動について、ご報告をさせていただきます。

    ●【大分市大規模火災 緊急支援】被災者への支援はもちろん、ペット支援チームも出動。地域と連携して捜索保護・物資支援を実施しました

    被災地では、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”緊急支援チームとともにピースワンコ・ジャパン、ピースニャンコの各プロジェクトのスペシャリストが連携した「ペット支援チーム」も出動していました。
    ペット支援チームは現場に到着後すぐにペット支援のニーズ調査を開始。避難所では猫1匹がご家族とともに同室避難をしている一方で、車中泊の目撃情報はあるものの、初日は他のペットの姿は確認できず、今後どのように支援を行えばペットとそのご家族を助けることができるか、道筋をたてるのが難しい場面もありました。

    現地で調査を続けるなか、地元の動物保護団体「RIRIMAMの樹」を訪問しました。同団体は大分市で保護犬猫に家族ができるまで一時的に預かるシェルターを運営しており、発災翌日からは、ペット連れで避難されている方のために避難場所の提供を行っていました。
    代表の木田様からのヒアリングをもとに、西東京ふれあい譲渡センターからキャットフードや猫砂、毛布などの物資を11月22日に提供しました。

    また、家屋を焼失し、飼っている愛犬の保護を依頼したご家族もいらっしゃいました。
    食物アレルギーがあったため、市内の動物病院から療法食を購入し提供しました。木田様からは「アレルギー持ちの子の、今日必要なフードが欲しかったので、本当に助かりました」とのお言葉をいただきました。

    ●【青森県東方沖地震】震度6強の地震が発生。先遣隊が緊急出動

    空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”では、地震などの災害が起きた際、その規模に応じて隊員は本部に参集し、出動体制を整えて出発もしくは待機を決定する出動基準が設けられています。今回、青森県で発生した震度6強は、その設定された出動基準を満たしていたため、発災から20分後には対策本部を立ち上げ、情報収集とともに出動準備を開始。
    翌朝、本部のある広島県神石高原町から現地に向けて、看護師1名・調整員1名らから編成した緊急支援チームを派遣。既に青森県にて調査活動を行っていたARROWSレスキューチームと合流し、被災状況の把握・支援ニーズ等の確認に奔走しました。

    先遣隊のミッションは、まずは被害の状況を確認・把握すること。先遣隊は、移動中も関係各所から発信されている情報をはじめ、各市町村の災害対策本部や防災課へ直接連絡し、聞き取り調査を実施。
    八戸に到着後は、先に現地入りし調査を進めていたARROWSレスキューチームメンバーと合流して情報を共有しながら、南側へ、岩手県との県境付近までの海岸線沿いを調査。翌10日には、下北半島を広くまわり、被害の状況把握に尽力しました。

    調査の結果、家屋の被害や人的被害、インフラの状況なども含めて大きな被害は確認されず、医療機関なども小さな被害はあっても外来診療が平常通り再開できていることがわかりました。
    また、県内のおよそ160校が臨時休校処置を実施していましたが、10日にはほぼすべての学校が再開(一部学校では水道管が破裂し、復旧に向けて作業継続中)、各行政機関も通常業務となっています。
    震度6強という大規模な地震が発生しましたが、現地は大きな混乱もなく、街は日常を取り戻しています。

    こうした状況から、空飛ぶ捜索医療団“ARROWS”は初動調査を終了。一旦、現地での活動を終えることを決定しました。

    しかし、被害がまったくなかったというわけではありません。外壁が落ちたり、いくつかのお店や家庭内ではさまざまなものが落下し散乱したり、一部地域では断水、さらに鉄道の橋脚が損傷し電車が運休するなどの被害が確認されています。

    政府から発表された『北海道・三陸沖後発地震注意情報』も含め、今後も状況を注視していきます。

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  • 2025年11月21日 19:00

    【能登半島地震】震災に奪われない「心のよりどころ」を。能登の子どもたちと紡ぐ未来の笑顔。

    2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震。長期化する避難生活や復旧作業のなかで、不安を抱える子どもたち、そして子育て世帯に寄り添い続け、活動の最前線で支援を続ける国内事業部次長 兼 珠洲事務所事業統括の橋本笙子と、瀬川しのぶの2人に活動を通じた想いを聞きました。

    (橋本)
    ●高齢化率54%の町。未来を担う子供たちを守るために

    珠洲市は発災前から高齢化が進み、2024年10月1日時点で54.1%まで高齢化率が上がっています。当初は高齢者への支援が中心でしたが、この町で暮らす子どもたちの存在が、より強く心に残るようになりました。
    未来の珠洲を担う子どもたちが希望を持って成長できる環境をつくることは、私たち大人の未来への責任だと感じています 。被災地の復旧が続く中でも、子どもたちを取り残すわけにはいかない。その想いから、こども事業に注力し始めました。

    ●転んでも大丈夫。チャレンジできる環境
    私たちが活動の根幹として常に考えているのは、「その時、怪我をさせないように守ること」と、「子どもの成長を守ること」は決して同じではない、ということです。今は子どもたちが「守られすぎている」時代であり、本来身につけるべき「危険予知能力」や「自分で考える力」を潰してしまっているのではないかという強い危機感があります 。
    私たちは、なんでもかんでも守る場所ではなく、子どもたちを心身ともにケアしつつ、「チャレンジできる場所」でありたいのです。
    転んでもいいという環境の中で、自ら伸びる力を信じて成長できる環境を作っていきたい。この「チャレンジできる環境」が、実は親御さんたちの心のケアにも深く繋がっています。

    初日は苦しい顔をされていたお母さんたちが、子どもが思いきり遊ぶ姿を見ることで、次第に穏やかな顔に変わっていくんです。ここで親が子と少し離れ、別々の大人や場所で遊ぶ時間を持つことが、親子の心のバランスを保つ上で非常に大切だと感じています。

    (瀬川)
    ●親子で安心して過ごせる場所を
    お母さんたちは日々の育児と震災後のストレス、子どもの教育への焦りを深く抱えていらっしゃいます。私たちが「こどものひろば」をオープンしたとき、スタッフが思った以上に、乳幼児を抱えたお母さんたちが来場しました。
    これは、珠洲市の現状が背景にあります。震災後、校庭が仮設住宅になったことで、乳幼児から児童まで、子どもたちの自由に遊べる場所が大きく減少しました。

    だからこそ、まだ歩けない乳幼児と、思い切り体を動かしたい児童という、異なるニーズを持つ子どもたちが、共に安心して過ごせる居場所の選択肢を増やす必要性がありました。

    微力ではありますが、「こどものひろば」が少しでも救いの場になっていれば嬉しいです。

    ●「ここが居場所だ」

    活動をする中で、リピートしてくれる子が非常に多くなったという変化を感じています。
    最初、子どもたちは恐る恐る来るのですが 、一度来て、「ここは僕たちが来ていい場所なんだ」という確信を持ったら、その子たちは繰り返し来てくれるようになります。この、最初のこわごわした顔から、「ここが私の居場所だ」と思った時の顔つきや行動の変化は、本当に印象的でした。

    また、こどものひろばの真の意義は、「親御さんたちにとっても、子どもたちにとっても居場所には選択肢がある」という状態を作り出すことです。
    特に今の珠洲市には屋内の広い遊び場は他にありません。
    この居場所が、選択肢の中の重要な一つになれる意義は大きいと考えています。

    (橋本)
    ●マイナスの経験で終わらせないために
    災害そのものは、人生におけるマイナスの経験です。私たちの目標は、このマイナスの経験をそのままにせず、この時期を通して、いかにそれをプラスに転じられるかを探ることです。

    私たちは、この目標を達成する活動を、子どもたちの成長を支える「入り口」だと捉えています。そのため、ご連携いただく企業様やボランティアの方には、単なる物資支援よりも、「子どもたちに経験をさせてほしい」とお願いしています。これまでに延べ200人もの外部の方々が関わり、様々なプログラムを提供してくださいました。今後も多様な方と連携しながら、事業をさらに充実させていきたいです。

    引き続き、皆さまからの温かいご支援を、お願いいたします。

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  • 2025年10月21日 11:00

    【静岡県竜巻被害から1カ月】つながりの力で「支援の限界」を打破するために



    ふるさと納税を通じて、被災地に温かいご支援を賜り、誠にありがとうございます。
    国内での災害支援のご報告をさせていただきます。


    ●地震とは全く違う「竜巻」での被災

    日本では大規模な竜巻の発生はこれまで多くなく、地震や台風などに比べると、警戒すべき災害としてあまり認識されてきませんでした。ただ今回の竜巻で大きな被害が出たことで、地震などとは違う竜巻特有の被害状況が浮き彫りになりました。

    竜巻が大きな被害をもたらすのは主にその通り道で、被災地域は非常に局所的になります。被災した家とまったく被害を受けていない家が道路を1本挟んだところにあるなど、「被災した生活」と「通常の生活」が同時期にすぐそばで存在するという点が、周辺地域一帯が被災する地震などとは異なる特徴です。

    ●人によってまったく受けた損害が異なる

    「なぜうちだけがこんな目に」と思うのも無理のないこと。こうした被災者の方の心を安らげるために私たち支援者ができることは、とにかく気持ちに寄り添うこと、丁寧にコミュニケーションをとることしかありません。出来る限りのことをしましたが、それでも「もっと丁寧に対応するべきだった」と後悔したこともありました。

    また今回の被害では、被災住宅への公的支援の問題が明確になりました。今回の竜巻で、2,000棟近くの家屋が被害を受けましたが、実は公的支援が限られます。

    竜巻で屋根が損傷したケースが多いのですが、屋根の被害だけでは、罹災証明書に記載される被害の程度は「準半壊」以下。公的支援が限られるため自主再建を中心に生活を再建することを考えなければなりません。しかし、屋根が壊れた状態で日常生活を続けるのは困難ですし、雨が吹き込めば家全体が傷んでしまいます。

    この問題は以前から存在していたのですが、今回、それが多くの方の生活再建に影響を及ぼすこととなってしまいました。改善が急がれる制度上の課題です。

    ●「つながりは力」実感した支援活動

    こうした課題の一方で、支援の中で感じた手応えもありました。その筆頭が、官民で連携しての活動です。牧之原市では、私たちが現地入りしてすぐに災害対策本部会議に加えていただき、協力して活動することができました。

    私は、災害支援は官民両方の力を生かすことが重要だと考えています。行政の大きな支援から零れ落ちてしまう人たちを拾い上げるような活動は、民間だからこそできること。行政とピースウィンズでできることが異なるからこそ、協力し合うことで包括的な支援につなげられます。行政でなくても、自分たちでできない支援は他にできる人を探す。そうやって、「支援者の限界を支援の限界にしない」ことが必要だと感じています。

    これまでピースウィンズ、ARROWSの活動では、巨大地震などの大規模災害での緊急支援が目立っていたと思います。しかし、今回のような災害の現場でも私たちにできることがある、ということが今回実感できました。
    風水害の発生が増えているこの日本で、必要な支援を必要な場所に届けられるよう、「つながりの力」をこれからも育てていきます。

    ●復旧から生活再建へ、支援のフェーズ移行と今後の連携

    ARROWSは発災直後から約2週間にわたり、現地でのニーズ調査、戸別訪問、そしてボランティアセンターの運営サポートといった緊急性の高い活動に尽力しました。
    現在は現地での直接支援から、自治体や社会福祉協議会といった現地の体制と密に連絡を取り合う支援のかたちへと移行しています。

    被災地では、被害のあった建物の修復や仮設住宅への入居が開始されます。私たちは引き続き、被災地が抱える「新たな課題」や「支援の隙間」に関するご相談に、これまでの知見と全国のネットワークを活かし、適切な情報提供や専門的なアドバイスで支援させていただきます。

    皆さまからの温かいご支援で、現地の支援に駆けつけることができ、今後の支援を柔軟に展開することのできる体制を整えることができました。
    引き続き、静岡県の復興を見守り、必要とされる場面に対応してまいります。

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広島県神石高原町

神石高原町について

●「神石高原町(じんせきこうげんちょう)」をご存知ですか?
ほとんどの方は初めてお聞きになる町名かと思います。広島県にある世界遺産「宮島」や「平和公園」から約100㌔東の岡山県との県境に位置する豊かな自然に恵まれた町です。人口は約8,000人。標高約400~700mの中国山地の中にわずかな平地と里山,丘陵地で構成された中山間地域です。戦後から緩やかに続く近郊都市への人口の流出により,全国的にも早い時期から過疎高齢化社会を迎えてきた町ですが,自然だけでなく,都会では得られない「本当の豊かさ」が溢れる町,それが神石高原町の魅力です。

●神石高原町は豊かな自然に恵まれた,天然の遊び場の宝庫です!
夏は水遊び,冬は雪遊び・・・。都会では遠出しないと体験できないような自然と隣り合わせの環境がここにはあります!

●中山間地にも,いろんな仕事があります。新しいチャレンジを応援しています。
特産品のトマトや畜産にチャレンジする方,無農薬にこだわって農業に取組む方,地元の酒造メーカーや近隣都市に通勤する方まで,仕事も様々です。
テレワークでできる仕事も増えている昨今。IT系の仕事で移住された方も。ストレスのないインターネット環境を整備しています。

●子どもが少ないから待機児童もなく,登下校もスクールバスで安心・安全
保育所は待機児童なし!小学校も少人数なので,先生や友達と距離も近く,学年を越えて仲良く遊びます。スクールバスのため登下校時の事故リスクも少なく,ご近所の目も届きやすいから治安が良いのも特徴です。

●ゆとりの住空間と広い敷地。静かでゆったり流れる時間を満喫!
近年,多くの移住者が古民家を改装して住まわれています。庭だけでなく,畑や山まで付いている物件もあり,都会のようにとなり近所を気にすることなく,ゆったりと暮らせる贅沢な時間もこの町の醍醐味です。

●綺麗な水と空気,豊かな大地に恵まれ神石高原町は特産品も豊富!
「まる豊とまと」や「神石牛」などのブランド特産を筆頭に,「こんにゃく」や「ピオーネ」など多くの地元産品が生産されています。6次産業化も推進され加工品として流通するものも増えています。