アワビ漁を未来に残す!漁獲を安定させ全国の食卓に届けたい(第2弾)

千葉県南房総市 千葉県南房総市

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寄附募集期間:2018年11月16日~2019年1月15日(61日間)

寄附金額
260,000
支援人数
8
達成率
8.7%
目標金額
3,000,000円
終了まで
32日 / 61日

千葉県南房総市

プロジェクトオーナー

南房総市(外房地区:太平洋側)のアワビは「房州黒あわび」という名前で全国の市場で取引されています。
年々漁獲高の減少しているアワビの稚貝を放流しすることにより、磯根(海底が岩礁で海藻が育つエリア)漁業の中核を担うアワビの漁獲量を安定させ、千葉県さらには全国のアワビ漁を未来に残す取り組みです。
3年輪採方式※により育てる漁業を推進します。

※この取り組みは昭和58年から千倉町南部漁協(現東安房漁業協同組合)が行っており、平成28年8月に海洋立国推進功労者表彰の水産振興部門で内閣総理大臣賞をいただきました。

千葉県南房総市

南房総市は千葉県の南端に位置する人口39,000人のまちです。
市の南側から西側に黒潮が流れる太平洋、東側には東京湾に面しているため水産業や、温暖な気候を生かした農業が盛んです。
全国でもトップクラスの水揚量を誇る伊勢えびやさざえ、あわびは全国の市場を通じて食卓や料理店を賑わせています。豊富な海産物を活かした干物をはじめ加工品や、明治42年以来、天皇・皇后陛下に献上が続いている最高級の枇杷などもあります。

GCFプロジェクト進捗情報一覧

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地域を支える産業、漁業を未来へ

“獲る漁業”から“育てる漁業”へ

3方を海に囲まれた南房総では漁業が非常に盛んです。中でもあわび漁は歴史が古く、奈良・平安時代には税として都に納められていました。

実際に、白浜、健田(現在の南房総市千倉町にある地名)などを記したアワビの荷札木簡が、当時の皇居に当たる平城宮や左大臣をつとめた長屋王の邸宅跡などから出土しています。その時代にアワビは生のまま都まで運べません。木簡に記された内容から推測するとアワビは短冊条に切られ、それを干した「のしアワビ」の形で運ばれることが多かったようです。のしアワビは、現在でもご祝儀に使われる「のし袋」にその名残を残しています。

しかし、自然環境の変化や漁業従事者の減少、高齢化により年々水産物の漁獲量が減少し、最盛期だった昭和42年の144トンから近年までは、減少の一途をだどっています。アワビの漁獲高の減少、漁業従事者の減少や高齢化など、地域の一大産業である漁業を取り巻く環境の変化はまちの活気にも影響を及ぼしています。

 

アワビの稚貝を放流し漁獲高を安定させます

南房総市の・・・と言うより「千倉」、「白浜」という漁港でお伝えした方が産地に聞き覚えがあるかもしれません。この地域で獲れた「房州黒あわび」は千葉ブランド水産物に認定され、全国の市場を通して料理店で食べられ、またご家庭の食卓を賑わせています。

アワビの漁期は5月1日~9月15日で、この期間中にあまが潜水操業できる日数は約50~60日となっており、このうち1日だけ、禁漁区が解禁されます。禁漁区解禁(ハヤシの口あけ)の日は、海岸沿いの地域がお祭り気分に彩られます。

地元のお店では旬になると自慢の肉厚のアワビの刺身や肝焼き、味噌焼き、バター焼きといったメニューを味わうことができます。

南房総市のあわびはふるさと納税のお礼の品としてもご好評いただいています。
漁獲高を安定させることで、お礼の品として皆様のご家庭や、市場へも安定してお届けできる水産業の振興を目指すものです。
ガバメントクラウドファンディングの受付時期に合わせ、あわびの先行受付も行っています。※お届けは5月以降になりますのでご了承ください。

 

南房総の名物アワビを守る取り組み

市や漁協組合では、アワビ資源の維持増大をはかるために、種々の方策を行ってきました。漁期の短縮、禁漁区の設定、アワビの人工種苗の放流、コンクリートブロック等の海底投石によるアワビ漁礁づくり等が行われています。

この方策のなかで、昭和58年から東安房漁業協同組合取り組んできた「3年輪採方式」は漁業係者が長年にわたって試行錯誤を繰り返して確立された手法で、この取り組みにより2016年8月、同漁協は「第9回海洋立国推進功労者表彰」の水産振興部門で内閣総理大臣賞を受賞しました。

漁業組合では、地域の主な産業である漁業に親しんでもらうため、市内の小学生を対象に稚貝について親しむ場を提供し、漁業を身近に感じてもらえるような取り組みを行っています。

子どもの頃から漁業に興味を持ってもらい、後継者として産業を担ってもらうことが目的です。この子どもたちが地域で活躍する未来にあわび漁をつなぎ、さらにその先の時代まで「南房総市のアワビ」を全国に供給し続けるためのプロジェクトがこの事業です。

■輪採方式でアワビの稚貝を放流

3年かけて、じっくりアワビを育てます

【輪採方式とは、】
・1年目にAのエリアに稚貝を放流し、2年目にはB、3年目にはCのエリアに放流します。

・放流して3年目のエリアで採取します。

・採取できるあわびの大きさは12cm以上のものに限ります。

3年かけて、じっくりアワビを育てます

 

寄附者の皆様へ

東安房漁業協同組合 事業部蓄養殖課 課長 渡辺 靖浩

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この地域は南風が吹くと栄養豊富な冷たい水が運ばれ、アワビの餌となるカジメが良く育ちます。そのカジメを餌とすることでアワビの肉の厚みが増し、身がしまり、お刺身でも蒸しても焼いても美味しいアワビが育ちます。

この地域で獲れる「房州黒あわび」は日本一美味しいと自負しています。日本一ということは世界一です。
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アワビはこの地域の特産品であるサザエやイセエビと違い、自然界では数量が増える率が低く、稚貝の放流を行えなくなったら漁獲は激減すると思います。

種苗センターには約2万匹の稚貝を入れられる水槽が20槽あります。
稚貝を放流できるサイズまで育てる際に注意することは、餌として与えるカジメなどが水槽内に残っていたら丁寧にすくいとります。水槽内で餌が腐ったら良質なアワビが育ちません。機械類のメンテナンスも細心の注意を払って毎日行っています。
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12cm以下のアワビは卵を産ませるためにリリースします。最低でも1回は産卵させてから獲る目的です。それによって漁獲量は保たれており、乱獲すればアワビ漁が滅びます。
臨採のための放流も海士(かいし)さんがボンベを使って手伝ってくれています。海女さんはアワビの住みやすい場所、外的から身を守れる場所を熟知していますから。アワビ漁には地域を挙げての協力も欠かせません。
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臨採漁業も3年サイクルから4年サイクルに切替え始めています。アワビは大きければ大きいほど価値が上がります。高値で取引されるアワビの数量が安定すれば漁業従事者の収入も安定し、後継者も増えると思います。現在は250gから400gのアワビが主体ですが、600gぐらいのアワビを全国に提供することを目指しています。
地域が誇る産業「あわび漁」を末永く続け、全国の皆さんに喜んでいただき、「漁師町」としての活気が続けばと思います。

 

お礼の品一覧