荻須高徳の貴重な絵画を顕彰美術館へ ー郷土の画家作品を未来へ繋ぐためにー

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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目標金額:7,500,000

達成率
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支援人数
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終了まで
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愛知県稲沢市(あいちけん いなざわし)

寄付募集期間:2025年10月2日~2025年12月30日(90日間)

愛知県稲沢市

プロジェクトオーナー

稲沢市には、世界的に評価された洋画家、荻須高徳を顕彰する公立美術館があります。当館は世界で唯一の顕彰館ですが、画業を語る上で十分な作品が揃っておらず、また、絵画購入に充てられる予算は年々厳しさを増しており、継続的な購入が難しくなっています。
貴重な荻須作品の散逸を防ぎ、美術館が所蔵するにふさわしい作品の収集、保存、展示を行い、未来へ引き継ぐため、今回クラウドファンディングに挑戦します。
将来を担う子どもたちが、まちが誇る「郷土の画家」の作品に触れて、文化芸術への関心を高めるため、また、顕彰館として全国の美術を愛する方々に向けて、近代洋画家である荻須高徳の新たな魅力を発信する拠点となるよう、充実したコレクションの形成を目指します。

荻須高徳の貴重な絵画を顕彰美術館へ

重要作品の散逸を防ぎコレクションの充実を

荻須高徳 28歳の頃、パリのアトリエにて

ご覧いただきありがとうございます。
愛知県にある稲沢市荻須記念美術館はフランス画壇で戦前、戦後にわたり活躍した近代洋画家の荻須高徳を顕彰する美術館です。日仏両国で評価された荻須の画業を少しでも多くの方々に知って、親しみを持っていただくことを目指して活動しています。
荻須の画業を体系立てて紹介するために、常設展示をしていますが、現在の当館の油彩画所蔵数は50点にも満たず、画業を語る上で十分な作品が揃っていない現状があります。所蔵数を増やすことで、いろいろな視点での展示が可能となり、また、所蔵作品が多ければ作品の貸出がかなうため他館でも展示いただけ、より多くの方に荻須の魅力を知っていただくことができます。
美術館が所蔵するにふさわしい貴重な作品を購入し、未来へと繋ぐため、皆様のお力添えが必要です。

充実したコレクションを形成するために

寄付金の使い道

社会が多様化・複雑化する中で、稲沢市として数々の課題事業に取り組まなくてはならず絵画購入に充てられる予算は厳しさを増しています。
しかしながら、重要なミュージアム・ピースの散逸を防ぎ、収集、保存、展示を行い、後世へ引き継ぐことは世界で唯一の顕彰館の責務でもあります。そこで、芸術を愛する方々にご支援いただくことで、能動的に絵画収集を進めたいと考えます。

●購入作品について
令和7年度に購入する《プロヴァンのガラージュ》(1934年作 油彩・カンヴァス 20号F)は戦前の制作で、素朴な温かみのある田舎の風景を描いた作品です。人々の暮らしの場をよく描いた荻須は、華やかな場所よりも人々の生活が強く感じられる、飾らない街並みを愛しました。よい意味で「土臭さ」のある本作は「人物を描かないで、しかもその生活(ラ・ヴィ)を描きたい」と考えていた荻須の好みがよく伺えます。1935年にスイスで出版された伝記画集にも掲載されたこの時代の代表作です。

※目標金額を達成できなかった場合、目標金額を超えた場合でも、皆さまから寄せられました貴重な寄付金は、本プロジェクトに活用させていただきます。目標金額を達成できなかった場合は、市独自予算と合わせて作品を購入し、目標金額以上の寄付をいただいた場合は、美術品等購入基金に積み立て、後年度の作品購入に活用させていただきます。
※本プロジェクトのご寄付には返礼品はございません。以下に記載のとおり特典がございます。
※寄付金は上記事業に充てることをもって、寄付をいただいた皆さまのお気持ちに応えることとし、お礼に代えさせていただきます。

購入作品《プロヴァンのガラージュ》
伝記画集『Oguiss, Peintre de Paris』に掲載

荻須高徳について

荻須高徳(1901-1986)
愛知県稲沢市生まれ。東京美術学校(現、東京藝術大学)西洋画科卒。26歳の時に渡仏。第二次世界大戦中は帰国したものの、1948年に日本人画家として最初にフランス入国が許され、戦前・戦後をとおして50年以上にわたりパリを制作の拠点としました。パリやヴェネツィアなど、ヨーロッパの街角風景を好み、生涯にわたり描き続けました。1956年フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を、1986年日本政府から文化勲章を受章し、日仏両国で評されました。1978年パリ市主催で荻須の在住50年記念回顧展が開催され、その作品は今も世界で愛されています。

稲沢市荻須記念美術館について

開館は昭和58年。稲沢市が運営する公立美術館です。荻須高徳の油彩画や水彩画、リトグラフ、素描などを常設展示しています。また、市民に展示ギャラリーとして貸し出しをしており、市民の文化芸術活動の拠点となっています。「地域とともにある美術館」を目指して、講座や鑑賞会を開催し、子どもから大人まで多くの方々にご利用いただいています。今年度からは「青空アートの日」という体験型の創作イベントを開始しました。地域の文化を守り、受け継ぐためにも郷土の画家である荻須高徳の作品を継続的に購入していきたいと考えています。

青空アート

郷土の画家作品を未来へ繋ぐために

美術作品は心を育てる

小学6年生の鑑賞授業

稲沢市では市内の市立小学校23校の全小学6年生が美術館に鑑賞の授業のため来館する機会があります。図工の時間では自分の創意を作品という形にしますが、美術館の「作品鑑賞」では作品をじっくりと見て、自分が感じたことをしっかりと言葉に置き換えてもらいます。展示室で感想を発表するときに、友達の感想を聞いて発見したり、自分とは違う見方に驚いたりと、鑑賞は子どもたちにとって、自発的な自己教育体験として、自身の内面を深めていくことに繋がります。
コレクションを充実させ、画家が何を思い、作品を描いたのか、顕彰館として画業をしっかりと紹介できるよう、また長期的に良好な状態で作品を保存していくために、ご支援をよろしくお願いいたします。

市民からのメッセージ

多くの方々に良い作品を見てもらうために

荻須画伯の戦前、戦中、戦後と画風の変遷を辿ることができるよう、美術館に相応しい作品を充実させてもらいたいです。良い作品と巡り合わせた時にきちんと購入できるように、チャンスを逃さないためにも、基金を貯めておく必要があると思います。購入を諦めないでほしいです。(稲沢市民 堀場和子さん)

荻須画伯は、美術的な功績だけではなく、戦後初めてフランス入国が許されるなど歴史においても重要な地元稲沢の誇れる偉人です。現在の年に一回だけの展示替えだけでなく、年に数回、季節やテーマごとに展示替えを行い、往年のファンのみならず、より多くの方々に見てもらえるよう、所蔵数を増やしてもらいたいです。たくさんの作品に出合え、美術館に出かける楽しみが増えることを期待します。(稲沢市民 北村由香里さん)

寄付者のみなさまへ

稲沢市長からのメッセージ

収蔵作品の充実を

稲沢市荻須記念美術館が昭和58年に開館して以来、世界で唯一の顕彰館として、荻須高徳画伯のご遺族や個人、法人からのご寄付を受け、また購入のため美術品購入基金を設置して、作品の購入を進めてきました。文化庁の定める美術館の意義・役割は、「展示」や「普及」「研究」など複数ありますが、重要な作品を収集、保管し、次世代へ繋げていくことで、顕彰館としての責務を果たすことが出来ます。所蔵作品を充実させ、美術館の展示替えを四季にあわせて行えるよう、また貴重な作品が散逸してしまわないよう、絵画購入のために皆様にご協力いただけますと幸いです。

稲沢市荻須記念美術館からのメッセージ

稲沢市荻須記念美術館は、稲沢市出身で、パリを中心に活躍した荻須高徳の画業を顕彰するため、そして市民の芸術文化振興を目的に、昭和58(1983)年に稲沢市が建設しました。
当館の開館記念式典の際に荻須は「小さくとも日本の一流の美術館になるように」とメッセージを送りました。その願いを礎に、これからも貴重な作品を収集し、展示し、将来へ向け大切に保存していきたいと思います。皆様に親しまれる美術館を目指して、これからも活動を続けていきます。皆様のご支援に心よりお礼申し上げます。

特典

●令和8年度特別展へのご招待 ※ご招待の連絡は令和8年9月頃になります
寄付額:10,000円以上30,000円未満   特別展へのペアご招待
寄付額:30,000円以上   特別展開会式へのペアご招待+学芸員による作品解説(開会式のみ実施)

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

愛知県稲沢市

稲沢市は愛知県西部、名古屋から電車で約10分の交通至便な地に位置し、植木・苗木の産地として発展してきました。天下の奇祭「国府宮はだか祭」や日本有数の生産量を誇るぎんなんなど、歴史と自然の恵みに彩られたまちです。春の桜や初夏のあじさい、晩秋の黄金色のイチョウなど、四季折々の美しい景観を楽しめます。「子育て・教育は稲沢で!」を掲げ、ご当地グルメのカレーを通じ「華麗なるまち稲沢」としてもPRし、活気あるまちづくりを進めています。