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HSCの子ども(ひといちばい敏感な子)が安心して学べる学校を南砺市に。 約35万人の不登校問題に向き合う挑戦

カテゴリー:子ども・教育 

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寄付金額 1,019,000

50.9%

目標金額:2,000,000

達成率
50.9%
支援人数
23
終了まで
26
/ 90

富山県南砺市(とやまけん なんとし)

寄付募集期間:2025年9月16日~2025年12月14日(90日間)

ユニセキベース/オルタナティブスクールひとつ

プロジェクトオーナー

全国で35万人の子どもたちが、いま学校に通えていません。その多くは、生まれつき感受性が強く、周囲の刺激に敏感な「HSC(ひといちばい敏感な子)」です。
教室のにぎやかさや複雑な人間関係に心と体が疲れ切り、居場所を失ってしまう子がたくさんいます。

HSCは5人に1人いるといわれ、人の気持ちや場の空気を敏感に感じ取ります。音や光、匂い、温度、人間関係の変化など、あらゆる刺激に反応する繊細な特性は、やさしさと想像力にあふれる素晴らしい感受性である一方、公立小学校の学校生活では大きな負担になり、不登校につながることがあります。

私たちは、そんな子どもたちが「安心して学べる」学校を南砺市につくりました。小さなオルタナティブスクール「ひとつ」です。少人数で、一人ひとりの個性とペースを大切にし、地域の人や自然とふれあいながら学ぶ場所です。教科の枠にとらわれず、自分の興味を深める学びや、地域での体験活動を通して、自分を大切に思える気持ちや人とのつながりを育みます。

この居場所を南砺市からさらに広げていくために
子どもたちに「自分らしく生きていい」と伝えるために、あなたの力を貸してください。

なぜこのプロジェクトが始まったの?

きっかけは、代表の息子が描いた一枚の絵と「僕みたいな子が安心していられる場所をつくりたい」という一言でした。

代表の野村は自身もHSCの子どもを育てる母親です。学校に通えない日々が続き、自分を責め、孤立感に押しつぶされそうになった経験があります。
そんな中、学校の先生や支援者と協力しながら学びの場を探すなかで、多くの子どもたちが「学校に行きたいのに行けない」と苦しんでいること、
そしてその思いを受け止められる「安心して話せる場所」の必要性に気づかされました。

この思いに共感した、教育や地域活動に熱意のある仲間たちが集まりました。
私たちが目指すのは、HSCの子ども達が「自分の思いをのびのびと表現し、生き生きと学ぶ」ことができる学校です。時間割や活動内容も、できる限り子ども自身が選びます。

井波の町全体を学びの場とし、地元の木彫職人から伝統工芸を学ぶなど、地域とのつながりを通じて子どもたちの自信と誇りを育てます。
この「ひとつ」(学校)は、子どもたちのやさしさや想像力があふれるあたたかな場所です。

そして、息子の一言から始まったスクールは、仲間や地域の力によって今、少しずつ大きく広がろうとしています。
そのためにはみなさんの応援が必要です。

スクールの活動の様子は、こちらから↓
https://www.instagram.com/reel/DMKpx7ESkSO/?igsh=MWtqc2Z0YnFiZHZ4bg==                                                                                                                              

代表の息子さんが描いた絵

プロジェクト詳細

(1)公立小学校に行きたいのに行けない子どもたちへ、学びの選択肢を提供

オルタナティブスクールでは、子ども一人ひとりの特性やペースに応じた学びを提供し、不登校やHSCなど既存の教育環境で困難を抱える子どもたちが、安心して学び続けられる環境を整えます。

(2)地域全体を「教育」の場とし、交流を通じて地域に愛着と誇りを育む

地域の職人、農家、企業の方々など幅広い世代・職種の人々と交流できる体験活動を実施することで、不登校の子どもたちに寄り添う地域社会づくりを目指します。

(3)HSCや類似特性を持つ子どもと保護者が安心できる居場所の提供

・保護者同士が体験や悩みを共有できる「語り合いの場」を定期開催
・親子で楽しめるワークショップを通じて、家庭内の安心感や相互理解を深めます。

(4)HSCへの理解促進活動

医師や専門家を招いた講演会や、教育関係者・地域の方、保護者向けの研修会を実施し、誰もが安心して過ごせる地域社会の実現を目指します。     

寄附者のみなさまへ

寄附金の使い道

今回、皆様からいただく寄付金は、以下の費用に充てさせていただきます。

・HSCへの理解を深めるための講演会開催費
・少人数学習や体験活動に必要な教育・研修費用および教材費
・子どもたちに寄り添うスクールスタッフの人件費

保護者の負担を軽減し、すべての子どもが自分に合った学びの場に通えるよう、いただいたご支援は大切に、最大限活用いたします。

ユニセキベースからのメッセージ

ユニセキベースメンバー

この学校の名前は「ひとつ」。子どもが名付けたこの名前には、「もうひとつの学校」「人とつながる」「ここから始まる」そんなたくさんの願いが込められています。

私たちが出会ってきた子どもたちは、とても繊細で、やさしく、様々なことを感じ取る力にあふれた存在です。けれど、教室という空間で過ごすことが難しかったり、人との関わりで心が疲れてしまったり...。その結果、自信をなくし、自分の居場所を見失ってしまうことも少なくありません。

だからこそ「そのままの自分で大丈夫」と感じられる場所。公立の小学校という枠にはおさまらなくても、仲間と出会い、自分のペースで学びながら、笑顔を取り戻せる場所。それが、私たちの目指す「ひとつ」です。
今は、不登校を経験した子どもたちや、公立の小学校で過ごすことが難しい子どもたちが集まってきています。将来的には「最初から公立の小学校とは違う学びを選びたい」と願ってやって来る子どもたちにとっても、ひとつの選択肢となることを思い描いています。

一人ひとりの小さな一歩。その一歩の中で、安心できる時間を持ち、笑顔を取り戻す子どもたちがいます。そして私たちは、その笑顔がこれからの未来を照らしていくことを信じています。

子どもたちの安心と可能性を、一緒に育ててください。
ぜは、あなたの力を貸してください。             

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

  • 2025年11月12日 16:03

    スクール開校半年の子どもたちの変化

    スクールが開校して半年が経ちました。
    最初の頃、子どもたちはとてもがんばっていたように思います。
    大人(スタッフ)に嫌われないように、怒られないように。
    表情や声のトーンを敏感に感じ取りながら、「どうすればうまくいくか」を一生懸命考えて過ごしていました。

    たとえば、二人のスタッフがそれぞれ別の活動を担当しているとき。
    「〇先生の活動も楽しかったけど、△先生の活動も楽しかった!」と、
    どちらの先生にも気をつかって、両方を楽しかったと伝える子どもたち。
    そのやさしさは本当に素敵で、同時に、HSC(ひといちばい敏感な子)さんらしい一面でもあります。

    HSCさんは、人の気持ちや場の空気をとても深く感じ取る力を持っています。
    相手の気持ちを優先しすぎて、自分の「やりたい」や「好き」を後回しにしてしまうことも少なくありません。

    けれど、最近では少しずつ変化が見えてきました。
    「〇の活動が楽しかった」と、自分の感じたことをそのまま言えるようになってきたのです。
    もう「全部よかった」と無理をして言わなくてもいい。
    そう思える安心感の中で、自分の心に正直にいられる時間がだんだんと増えてきました。

    私たちは、その変化を何よりうれしく感じています。
    子どもたちが、自分の「好き」や「やりたい」を心のままに表現できること。
    その積み重ねが、自分を大切に思える力(自己肯定感)につながっていくと信じています。

    これからも、子どもたちが安心して、自分らしく過ごせる学びの場を、地域とともに育てていきます。

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  • 2025年11月05日 16:54

    「Trick or Treat!」〜不安と緊張と楽しみな時間〜

    10月、オルタナティブスクール「ひとつ」では、地域の皆さんのご協力のもと、木彫刻工房さんや道の駅をまわりながら「Trick or Treat!」を楽しみました。
    快く受け入れてくださった地域の皆さんに、心より感謝申し上げます。

    当日まで、子どもたちは絵本や動画を通してハロウィンに親しみながら、少しずつ心の準備をしてきました。
    初めての仮装、初めての「Trick or Treat」。HSC(ひといちばい敏感な子)さんにとって、それはとても大きなチャレンジです。
    いつもと違う服を着る、人の注目を浴びる、知らない人に声をかける
    それは、私たちが思う以上に大きなエネルギーを必要とします。
    「どう見られているかな」「変だと思われたらどうしよう」そんな思いが頭をよぎり、足が止まってしまう子もいます。

    そんな子をかばうように、心臓がバクバクしながらも勇気をふりしぼって先頭を歩く最年長のお子さんの姿もありました。
    人の気持ちを敏感に感じとり、頑張りすぎてしまう。それもまた、HSCさんのやさしさゆえの姿です。

    地域の方々の優しい笑顔と「よく来たね」という声かけに包まれて、歓迎されていることは感じながらも、心の中は緊張と不安がいっぱいでドキドキが止まらない子どもたち。

    それでも、お菓子をもらってスクールへ帰ると、少しずつ表情がやわらぎ、笑顔がこぼれていました。
    「ドキドキしたけど楽しかった」「来年は〇〇の衣装にする」そんな言葉も聞かれました。

    地域に見守られながらの「やってみた」「できた」という小さな成功体験の積み重ねは、子どもたちが「地域の中に自分の居場所がある」と感じられる大切なきっかけになると信じています。
    これからも、子どもたちの「やりたい」「知りたい」という心の声を大切に、安心してチャレンジできる環境を、地域の皆さんとともに育んでいきたいです。

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  • 2025年10月19日 14:45

    地域とのふれあい「まちなか歩き」に参加しました。~HSCさんにとってのまちなか歩きって?

    地域の支援センター主催で行われた「まちなか歩き」に、スクールとして参加させていただきました。
    地元ガイドさんから井波の歴史を教えていただいたり、木彫刻の猫を探しながらまちを歩いたり。
    老舗のお饅頭屋さんや、空き家をリノベーションしたパン屋さんにも立ち寄りました。

    道中では、小さな子の手をやさしく握ったり、退屈しないように遊んであげたりする姿も見られ、
    人の気持ちに敏感で思いやり深いHSC(ひといちばい敏感な子)さんらしい瞬間がありました。

    秋晴れの空の下、心地よい散歩の楽しさの中に、
    初めて会う親子さんや地域の方々と過ごす緊張感もありました。

    「何か話さなきゃ。うまく話せなかったらどうしよう。変に思われないかな」
    「知らない人がたくさんいて怖い」「挨拶できなかったらどうしよう」

    頭の中がそんな想像でいっぱいになってしまうのも、HSCさんの特性のひとつです。
    これまでの集団生活での経験から、
    「間違えちゃいけない」「大人にとって正しいことを言わなきゃ」と
    自分にプレッシャーをかけてしまうこともあります。

    それでも、温かく受け止めてくれる地域の方々の笑顔に支えられ、
    子どもたちはそれぞれのペースで「まちなか歩き」を楽しむことができました。

    スクールに戻って、ドキドキした気持ちをゆっくり休め、
    また次のチャレンジへ向けて一歩ずつ準備をしていきます。

    学校に行きづらくなったお子さんの中には、
    「見られたらどうしよう」「何か言われたら嫌だな」という気持ちから、
    地域の公園やお店にも行けなくなってしまう子がいます。

    だからこそ、こうした地域の方々との交流が、
    「自分にもここに居場所がある」と感じられる大切な機会になるのです。

    地域は、オルタナティブスクールひとつにとって"もうひとつの教室"。
    文化・歴史・人との出会いを通して、子どもたちが自分のペースで学び、
    つながりを育んでいけるよう取り組んでいます。

    今回、このように地域のさまざまな世代・職業の方々と時間を共にできたことに、心から感謝しています。

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  • 2025年10月06日 14:47

    HSCの保護者さんが安心して話せる場所「HSC Bridge」を開催しました。

    ひといちばい敏感なお子さん(HSC)を育てている保護者の方を対象にした、語り合いの場「HSC Bridge」を先月開催しました。
    今回は第3回目の開催で、2名の保護者の方がご参加くださいました。
    どちらの方も2回目のご参加で、少人数だからこそ、より深く一人ひとりの想いに寄り添える時間となりました。

    当日は、兄弟への対応や、登校への不安、家庭での関わり方など、日々の困りごとについてお話ししました。
    スタッフも一緒にお話を伺いながら、それぞれの経験や学校現場での事例を共有することで、「わたしだけじゃない」と安心できる瞬間が生まれていました。

    当事者であるからこそ語れることがあり、その言葉が次の誰かの力になる。
    そんな小さな循環が、この場から少しずつ広がっていけばと思います。
    そしてHSCという特性を知ることで、子どもたちが安心して過ごせる社会づくりにつながる。
    これからも、そのきっかけとなるような場を続けていきます。

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富山県南砺市

南砺市は、豊かな自然に抱かれ、独自の風土に根ざした歴史や文化を育んできたまちです。
命が咲き誇る春、情熱がきらめく夏、実りと哀愁の調べが彩る秋、一面の雪景色にも温もりが感じられる冬と、
日本の原風景が息づく南砺の里山では、四季を通じて人と自然が調和しゆったりとした時間が流れています。
中でも、山間部には平成7年世界文化遺産に登録された「五箇山合掌造り集落」があり、まるで昔話に出てくるような
懐かしい風景が今も残っています。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星評価をいただき、世界中からお客様が来訪されます。
また300年の伝統を誇る「城端曳山祭」(毎年5月4日・5日開催)は、平成28年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。
平成30年には「木彫刻のまち井波」の歴史・文化の魅力を伝えるストーリー≪宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波≫が日本遺産に認定されました。
城端曳山会館では、井波彫刻や城端塗の技の粋をつくした華麗で優雅な曳山が展示されており、いつ訪れても祭りさながらの雰囲気をお楽しみいただけます。