子どもを孤独にさせない!若者のための安心・安全な居場所を立川市につくる。
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 6,034,000円
目標金額:10,000,000円
- 達成率
- 60.3%
- 支援人数
- 45人
- 終了まで
-
8日
/ 92日
東京都立川市(とうきょうと たちかわし)
寄付募集期間:2025年10月1日~2025年12月31日(92日間)
東京都立川市 × 認定NPO法人育て上げネット

育て上げネットは孤独を抱えて生きる若者につながりを作るフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。少子化が続くなかでも「ひきこもり」「不登校」「虐待」や「ネグレクト」など望まない孤立を経験する若者は増え続けており、地域で支えなければこの問題は解消することができません。
2022年から7月までに4,000名超(延べ)に安心と安全を届けてきました。
「家に帰りたくない」孤独な若者たち
私たちは東京都・立川に本部を置く、若者支援を行うNPOです。ひきこもり、不登校、ヤングケアラーなど、ひとりひとり異なる悩みを持つ若者からの相談が日々、寄せられています。
夕方になり、そろそろ事務所を閉めなければならない時間になってもまだ帰らないで残る若者がいます。
「家に帰りたくない」とボソッというので話を聞くと、こんな言葉が返ってきました。
夜は孤独感がいつもより強くなる――
ひとりになると自分なんか誰も必要としていないんだと思う。いなくなっても誰も困らないし、消えてしまいたくなる。
いま、日本の若者の約5~7%が孤独を強く感じています。少子化が進むなか、貴重な存在になりつつある若者が生きていてもいい、社会に必要とされる存在なんだと感じられるような環境づくりが急務です。
ただそこにいられる“居場所”
私たちはそんな若者たちの気持ちに寄り添うフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。
毎週土曜日18-21時にオープンすると、近隣の若者、(元)ひきこもり、夜勤前の会社員‥‥‥とさまざまな若者が参加しています。中には千葉から1時間以上かけて来ている方もいます。
多いときには60名近く集まるほどの盛況ぶりです。
若者たちに用意されているものは3つあります。
まずはみんなで使えるフリースペース。2フロア・230㎡超の空間を自由に活用できます。
各種ゲームや楽器、ハンドメイド用具まで。好きなように過ごせるように日々要望を聞きながら環境を整えています。
ふたつめは、夕食の提供。
毎週、全員が温かいご飯を食べられるように、地域の飲食店に協力してもらって夕食を用意しています。
飽きられないように、和洋中、毎週違うものを用意しています。
そして、最後に、生活用品や食料品の提供です。経済的な悩みを抱えている方もいるので、すぐ食べられるものやお菓子、生理用品など必要なものを詰め込んで持ち帰ることができます。
若者たちの声に応えているうち、こんな場ができあがりました。2025年度は7月末までに762名、平均47.6名が利用しています。
トー横、闇バイトから若者を守る
ある若者に、夜のユースセンターができる前はどうしていたの?と聞くと「トー横」という返事が返ってきました。若者にとって現実から逃避できる場のひとつとして機能している側面があるのでしょう。
しかし、そこに悪意ある大人が目をつけています。「闇バイト」「売春」「違法薬物」など、若者を危険なことへ巻き込もうとする悪意と隣り合わせの場でもあるのです。
あるとき若者に「トー横」と「夜ユース」どっちがいい?と聞いたことがあります。返答は「どっちでもいい」でした。
若者が求めているのは居場所であって、夜の繁華街である必要は必ずしもないのです。日々の辛い出来事に少しだけ目をそらして、自分が自分でいられることが大切なのです。
年間2,300人ペースの利用実績
オープンから3年目となる現在、全国で同じように居場所支援に取り組む支援者や自治体担当者がこの場を訪れ「なぜこんなに若者が集まるのですか?」と質問をされます。
最大の違いは夜の時間帯であることです。多くの支援は平日・日中に行われていますが、学校や仕事がある場合は利用することができません。また、ひきこもりを経験した若者は「日中は働いたり、学校に行く人たちと自分を比べてしまって精神的にきつい。」と話してくれました。多くの若者の要求を満たすことができる時間帯です。
また、年齢や在学・在勤といった利用の条件を設定していません。事前の予約を取ることもありません。その日、心細いなと思ったら足を向けることができることも若者にとっての「気軽さ」につながっています。
そして支援者たちも普段とは異なるアプローチを心がけています。例えば「キャリア」や「将来」など支援的な投げかけをすることはありません。行けば食べるものがある、話を聞いてくれるスタッフや気の合う仲間がいる。そうして今日や明日を頑張るエネルギーを充電してもらうことを目的にしています。
まだ困っていない若者とつながる
この取り組みを通じて出会う若者は、実は「困っていない」方もいます。学校に通えていたり、仕事に就いて収入があったり、通常の就労支援では対象にならない方もいます。
なぜそうした若者たちも対象にするのかと問われることもあります。それは「困ってからでは相談できない」からです。
ほとんどの支援は本人からの自己申告がないと利用することができません。一般的に申請主義と言われる仕組みの支援は自分の困り感を自覚しているからこそ利用できるのです。
しかし、実態として若者は「できれば相談したくない」「支援は受けたくない」と言います。
誰ともわからない人に自分の身の上話をしたいという気持ちは普通ではないでしょうか。まして最近ではAIの進化もめまぐるしく対話するだけであれば相手がリアルな人でなくても良いという声もあります。
だからこそ、まだ本人の自覚が希薄なときからつながりをつくっておく必要があります。普段と様子がちがうとき「最近どう?」と声をかけられたり、いつも顔を出していたのに来なくなったり、そうした言動の差をスタッフが気づきアプローチができる。
そうした申請主義ではなく人と人とのつながりだからできることを実現したいと考えています。
つながりのある社会を「みんな」で作る
ひとつの支援団体でできることは限られています。私たちは、ふるさと納税という貴重な財源を活用するにあたり、地域の力を活用した取り組みへとステップアップしていきたいと考えています。
具体的には、砂川高校との連携協定を締結し、定時制・通信制高校に通る学生たちへの校内外での支援を協力して行える環境を整えたほか、ヒューマンキャンパス高校の生徒を地域活動に参加してもらうなど在学中から関わる機会を作ってきました。
本取り組みにおいてはフットサルクラブ・立川アスレティックFCと連携協定を結び、スポーツ教室やボランティア機会の提供を計画しています。
スポーツは人格形成にも、社交性を育むにも有効なコミュニティです。しかし、家庭の事情や不登校などスポーツを辞めなければいけなくなってしまい、孤立してしまうケースを見てきました。
これまで「まだサッカーを続けたい」という声を受けて、定期的にフットサルイベントを開催するなど若者の声に応える機会を作ってきました。夜のユースセンターのような若者の心の拠り所になるスポーツコミュニティができつつあるのです。
今回、立川アスレのホームゲームの日には会場設営のボランティア活動の機会をいただいています。その後の試合観戦も一緒にすることで、自分の働きが社会とつながっていることがわかる体験を提供します。
安心・安全を保つ仕組み
利用者の増加に伴い、学校や支援機関、ソーシャルワーカーなど支援者経由の紹介制をとっています。利用希望があれば来所予定日をお聞きして初回のみ利用案内の時間をいただいております。2回目以降は、事前の予約は不要です。
飛び込みでいらっしゃった場合も、玄関に受付担当のスタッフが常駐しており、必ずお話を聞く仕組みをとっています。私たちが把握してない人が出入りすることはありません。
参加者が増えるにつれスタッフの増強も行っています。目の届かない場所を作らないよう対策を続けており。居場所の環境を著しく乱す行動が見えた場合は、完全に切り離せるスペースを別で用意しています。
基本的には若者たちの自律的な行動を尊重していますが、完全な自由空間ではなく、一定のルールを設け、環境保持も心がけています。
※施設見学も受け付けておりますが、上記の理由からスタッフの配置都合などがありますので完全予約制となります。
ふるさと納税の使い道
いただいたご寄付は以下の用途で使用します。
具体的な支出は若者の参加状況や実施回数によって異なります。週1回、年間52回を開催目標としています。
物価高騰に加え、管理人員の拡充を続けておりますので、前年に比べ金額が高騰しています。
<想定される活用方法>
① 夜のユースセンター
■食事代(夕食の提供)
■生活用品・食料品
■場所代(会場費・光熱費・通信費等)
■人件費(スタッフ・有償ボランティア含む7名体制)
<1回あたりのコスト>
■食事代:700円×65人分=52,000円
■生活用品・食料品:1,500円×15人分=22,500円
■場所代:5,000円(光熱費等含む)
■人件費:70,000円
------------------
合計143,000円
年間52回開催予定のため7,436,000円
② 立川アスレティックFCとの連携事業
■試合ボランティアの実施(立川開催分・11回)
■試合観戦チケットの配布
■スポーツ教室の開催
<想定金額>
■試合観戦費:2,000円×10人×11回=220,000円
■スポーツ教室
800,000×10回=800,000円(※選手派遣費等)
■アウトリーチ活動
30,000円×12か月=360,000円
------------------
計:1,380,000円
■報告書・調査費:150,000円
■諸経費(郵送費等):50,000円
■手数料:調達額の10%=901,600円
合計:9,917,600円
「この人たちなら話せる」の信頼関係を
育て上げネット 理事長・工藤啓
孤独感が募りやすい夜の時間帯でも、地域には若者や子どもたちが安全に身を寄せ、安心できる地域の大人たちと過ごせる居場所が必要です。
それは育て上げネットだけで作れるものではなく、さまざまな地域の大人たちの協力を広げていくことが大切になります。大人が若者たちの話を聴き、子どもたちの想いを受け止められる居場所。
彼ら・彼女らがこころ穏やかに、たくさんのひとたちとつながりあえる空間、一緒につくりましょう。みなさまのお力をお貸しください。
地域の未来を担う若者たちを共に応援し、可能性を広げる
立川アスレティックFC 代表理事・皆本 晃
立川アスレティックFCはこれまで「スポーツで、人生に大きな夢と、毎日に小さな彩りを」を理念に掲げ、立川市内の子どもや若者が成長し、夢を追いかけるためのサポートをしてきました。
その一環として、地域でのボランティア活動の機会を提供し、社会とのつながりを深める大切さを伝えています。 みなさまからの寄付は、この活動を継続し、より多くの子どもたちが新たな経験を通じて自信を持てるようになるための大きな力となります。 地域の未来を担う若者たちを共に応援し、彼らの可能性を広げるお手伝いをしていただけたら嬉しいです。 みなさま、ご協力よろしくお願いいたします。
育て上げネットについて
2004年から活動するNPO法人です。2014年には運営組織および事業活動が適正であることを東京都より認定を受け現在まで更新しています。
そのほか、第三者による法人の信頼性を示すグッドガバナンス認証を取得しており、米国企業が助成先の選定で使用する団体データベースCAFにも掲載されています。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
【注意事項】
個人情報保護により、寄付者様の情報は寄付先の団体へ提供いたしません。
団体から寄付者様に対して、礼状の送付及び電話等をすることはありませんのでご了承ください。
よくある質問・お問い合わせ
Q. 立川市にも困っている子ども・若者がいるのですか?
A. 2021年の統計では、立川市の中学校における不登校児童数は250名で生徒数の6.60%が不登校状態にあたります。東京都全体では5.76%、国全体では5.00%であり、比較して高い割合です。また、2022年度の東京都教育委員会の報告では、都内公立高校に通う不登校数は3931名で前年から41%上昇しています。本文にあるヤングケアラー等に加え、既存の社会資源だけでは不足していることがわかります。
Q. 立川市民でも寄付して良いですか?
A. できます。通常の手続きを行うことで、ふるさと納税による税額控除も受けることができます。
立川市に納めることに変わりありませんが、その使途を「夜のユースセンター」に限定するという形になります。
Q. トー横は新宿ですが、立川市の子どもは関係あるのですか?
A. 都の調査によると、トー横に集まる若者は多摩地域や都外など各地から集まっていることがわかっています。また、代表的な場所としてトー横を例に挙げていますが、市内駅周辺でも若者がたむろする姿も散見され、名の無い集まりは点在しています。
Q. 「家に帰りたくない」のは反抗期や思春期の現れではないのですか?
A. まったくないとは言えませんが、そうであっても自室を持っていなくて家に逃げ場がなかったり、自分の時間を確保できないこともあり、そうした方にとっても居場所は必要であると考えています。
Q. なぜ夜の時間帯に開所できるのですか?
A. 会場を自前で確保していて自由度が高いため外的な制約を受けにくい環境です。また、日中の支援活動も並行して実施することで週1日3時間でも専門性の高いスタッフを安定的に確保することができます。
Q. 家族で解決すべき課題ではないのですか?
A. 私たちがお話を聞くことができるケースの多くは、家族も全力で取り組んでいるけれど、それが空回りしまって余計に関係が悪化している場合や労働環境などを鑑みると家族だけで抱えてしまうほうが課題の肥大化・長期化につながるのではないかと見えることがあります。
土曜の夜、数時間でも親子とも“家族”から開放されるのは関係の維持・改善するための必要な措置と考えています。
Q. 目標金額より多く集まった場合(集まらなかった場合)はどうするのですか?
A. 目標金額より多く集まった場合、夕食の量を増やす、持ち帰ることができる生活用品や食料品の提供量・種類を拡大するなどで若者たちに還元し、繰越などは想定していません。
もし、何倍ものご支援をいただいた場合は、立川市との協議の上、開催日数や拠点数の追加検討を行います。
目標金額を達成しなかった場合にも、事業は予定通り実施する予定です。不足費用については助成金などを申請して別の形で補填します。
Q. クレジットカード以外の支払方法は?
A. PayPay、楽天ペイなどのキャッシュレス決済、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いなどのキャリア決済にも対応しています。
コンビニ支払いで寄付をする際には支払い日にご注意ください。年内の寄付として控除を受ける場合は2025年12月31日中にお支払いを完了する必要があります。
詳細については、画面上部にある「対応している決済方法」をご参照ください。
また、市窓口でも受付をしております。
寄付したい金額の現金をご用意の上、下記の窓口あてに持参してご来庁ください(平日8:30~17:15受付)
※事前に来庁時間をご予約いただくと、スムーズに受付できます。
※窓口
〒190-8666 東京都立川市泉町1156-9 立川市行政管理部総務文書課庶務係
電話:042-528-4306(直通)
※納付書払いをご希望の場合は、別途、上記電話番号までご連絡ください。
Q. 税額控除の対象にできるのはいつまで?
A. 2025年12月31日(水)までに当サイトから申し込みいただき、決済が成立したものを2025年分の寄付として取り扱います。
Q. 法人名義の寄付はできますか?
A. ふるさと納税には企業版と個人版の2種類があります。立川市の寄付は個人版のふるさと納税の対象です。東京都の自治体は企業版ふるさと納税の対象とはなりませんが、法人からご寄付をいただくことは可能です。その場合、会計上は全額が損金算入となり、節税効果があります。ご寄付いただく際には個人の決済と同様の方法を利用できます。詳しくは税理士等の専門家にお問い合わせください。
Q. 運営団体へ質問したい
A.育て上げネットへのご意見、応援メッセージ、お問い合わせなどは
からお寄せください。
なお、内容によっては、お答えできないケースなどもあるのでご了承下さい。
Q. 生活用品や食料品を寄付したい
A. 貴重なご提案をありがとうございます。検討されている提供物、量などを記載の上、下記のフォームへお知らせください。
からご連絡ください。
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2025年12月20日 11:00
利用者インタビュー「僕、そんなにしっかりして見えますか?」10代・Bさん(前編)
日々、私たちの活動をご支援いただきありがとうございます。
支援の件数が増えていくのを見ていると、若者を応援してくださる社会があることを実感し励みになります。
今回も実際に夜のユースセンターを利用している若者へのインタビューをお届けします。
どんな若者が利用しているのか、なにが彼らにとって必要なのかリアルの声をぜひご一読ください。
■□■□■□■□■
今年の4月ごろから顔を見せはじめたBさんは
当法人と連携関係にある都立全日制高校の3年生だ。
とても高校生には見えない落ち着きと風格(!)がある。
画像のレタッチや動画編集が得意なので、
卒業後は職業訓練校でクリエイティブ制作を学ぶことになっている。
―――――――――
中学1年生のときに双極性障害に。
つい最近まで調子が悪かった。
―――――――――
全日制高校に通っています。3年生です。でも、19歳です(笑)。
高校1年生のときに半年間入院したため、留年しています。
最初は精神科にうつで入ったんですけど、いろいろと健康状態も良くなかったし、薬の調整も難しかったので、入院が長引いてしまいました。
最初にうつになったのは中学1年生の終わりごろ。躁うつ状態で、元気だったり、かと思うとひどく落ち込んだり、気持ちの浮き沈みが激しかった。必死で学校に行くけど、給食を食べる時間くらいまでしか持たない。ちょくちょく入院もしていました。
「これってうつじゃないか?」と気づいたのは僕自身です。自分で本を読んでいたので心配になって、親に相談して、一緒に精神科に行ってもらいました。
自分の状態を先生に話して、いろいろな検査をしてもらって。ADHD傾向のある躁うつ病(双極性障害)と診断されました。
薬の効果が出ないときはきつかったですね。もう一日中イライラしているみたいな感じ。睡眠薬で強制的に眠るしかない状態が続きました。本当にしんどいんです。そのせいで学校にはあまり行けませんでした。
当時は細かく検査しなかったんですが、最近、ADHDの診断も出ました。
ずっと、自分は周りとはちがうという感覚があって、普通の子たちみたいに勉強ができない
んですね。机に向かって集中しようとしても、すぐにほかのことに目が行っちゃうので注意散漫になってしまう。
最初のうちは、「周りと一緒じゃなきゃいけない」という変な意地があったので、自分が周りとちがうことを認められませんでしたね。
でも、ちょくちょく倒れちゃうし、疲れて起き上がれないということが頻繁にあったので、少しずつ「自分は普通じゃない」ことに気づいていきました。
―――――――――
家族、親友、高校の先生……
多くの人が支えてくれた。
―――――――――
今は、母と弟、妹と一緒に住んでいます。父は、祖母の世話をするために地方に住んで、その地域で働いています。しょっちゅうは帰って来られないけど、夏休みには帰ってきていました。
僕が躁うつになったとき、特に母がすごく心配していました。ろくに中学校に通えていなかったので、「大丈夫? 大丈夫? 高校進学できるの?」とよく聞かれました。中学の先生たちからも、「全日制は無理じゃないか、通信制を考えてみては?」と言われていたので、心配したんでしょうね。
同じ中学の家族ぐるみで仲の良い親友が、少人数制の全日制を希望していることもあって、僕もがんばって受験して、無事合格できました。まぁ、入学後、すぐに入院しちゃうんですけど……(笑)。
高校の先生たちも、僕が入院するときに親身になってくれて、中退させられるかと思ったんですけど、留年で済んでよかったです。母は「中退しなくてもいいんですか? 良かった」と泣いてました。
母は本当に僕のことを考えていてくれて、めちゃくちゃ感謝してます。
普通なら、親と子はぶつかるものかもしれませんが、お互いにイライラしたときは、僕は親友の家に泊まりに行く。母は親友のお母さんに愚痴をこぼす。弟も妹もみんなで助け合う。母の調子が悪いときは、母方の祖父母が手伝いに入ってくれたり……。
高校の先生たちも含めて、僕は周りの人に恵まれています。周りに悪い人がいないんですよ。
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投稿文字数の関係で後編に続きます。
夜のユースセンターを利用するBさんに起きた変化とは?
高校の留年。全国で約8000名、約0.3%というかなり珍しいケースではありますが、そうした人生を歩む道程は大人の私たちからみると険しく見えますが、少なくとも今のBさんはそれを受け入れながらも前に進む努力をされているように思います。
育て上げネット 寄付担当
山崎もっと見る -
2025年12月20日 11:00
利用者インタビュー「僕、そんなにしっかりして見えますか?」10代・Bさん(後編)
前編に続き、Bさんのインタビューをまとめています。
どんな若者が利用しているのか、なにが彼らにとって必要なのかリアルの声をぜひご一読ください。
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今年の4月ごろから顔を見せはじめたBさんは
当法人と連携関係にある都立全日制高校の3年生だ。
とても高校生には見えない落ち着きと風格(!)がある。
画像のレタッチや動画編集が得意なので、
卒業後は職業訓練校でクリエイティブ制作を学ぶことになっている。
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高校卒業後に相談できるところがないから
夜ユースのスタッフを頼りたい。
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夜ユースに来るようになったのは、高校の先生たちのすすめと、後輩の女子が誘ってくれたからです。その子は、先にここへ来るようになっていて、「一緒に行こうよ!」という話になったわけです。
僕は率先して誰かに話しかけるタイプではないので、初めて来たときはしゃべりづらいなぁと思いました。でも、後輩の子が遅れてやってきたあとからは、だいぶ馴染むことができました。気まずいながらも話していて楽しいなぁ、と思いました。
土曜日は本当に何もやることがなかったんです。母はゆっくり家事がしたいから、「ジャマだ」という目で僕を見る。だから、出かけられる先があって助かっています。
母には、ここに来た初日に、こういうところに行ってきたと報告しました。家族の分のお弁当をおみやげにもらっていたので、「毎週、お弁当がもらえるなら行ってきなよ」と言ってました(笑)。
高1で入院したあと、障害者手帳を取りました。学校の先生や心理士さんと相談して、「取れるなら取っておこうか」という軽い気持ちです。
だから、高校卒業後は、東京障害者職業能力開発校に行こうと思っています。
今までの自分のやり方、過ごし方、体調面、精神面を考えると、障害者枠でゆったり働くのが合うんじゃないかと思ったんですよね。
元気そうに見えますけど、今も不安定で、体調管理は難しい。日中は活発に動けても、朝は時間通りに出かけられない。早寝早起きで、6時くらいには起きているのに、体が動かなくて9時ぐらいに登校することも少なくありません。
進路の話は、主に学校の先生と話し合って決めました。
夜ユースのスタッフには相談しなかったというか、先生との間で話がまとまったので、相談することがなかったという感じですね。
ただ、職業能力開発校に行ったあとからは、ここを頼ろうと思っています。高校を卒業してしまうと、ほかに相談する場所がないので……。
夜ユースに来るようになったのはたまたまだったし、なんか楽しいというだけで通っていますけど、これからのことを考えると、ここに来たのはいい選択だったかなと思います。だから、今のうちに関係性を作っておいて、いつでも頼れるようにしておこうと考えています。
え? 僕、そんなにしっかりして見えますか?
普通、躁うつみたいな病気って、もっとおとなになって経験するものじゃないですか。それを僕は中学生で経験して、ずっと障害者として生きてきているので、健常者に見えないものが見えているのかもしれないですね。
つらいときにいろいろな人がサポートしてくれた経験も大きかったですよね。中高の先生、主治医、入院しているときに出会った患者さんたち、そしてもちろん、家族や祖父母、親友とそのお母さん……いろいろな人に関わってもらった経験が生きているような気がします。
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さまざまな困りごとを抱えやすい若者たち。急に苦しい状況に陥ると、ちょっとした関係では私たちも気づかないまま孤立していることもあります。週に1回の夜のユースセンターで様子を見守っているからこそ、予防と早期発見につながると考えています。
来年度もこの取り組みを継続していくため、みなさまの支えが必要です。
ご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
育て上げネット 寄付担当
山崎
(視察・見学のお問い合わせは https://www.sodateage.net/contact/form-donation/ からご連絡ください)
もっと見る -
2025年12月19日 18:00
利用者インタビュー「やる気のなさすぎる自分がイヤです」20代・Aさん(前編)
日々、私たちの活動をご支援いただきありがとうございます。
2025年のクラウドファンディングの募集期間も残りわずかとなってまいりました。
今回は実際に夜のユースセンターを利用している若者へのインタビューをお届けします。
どんな若者が利用しているのか、なにが彼らにとって必要なのかリアルの声をぜひご一読ください。
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毎週、夜ユースに顔を見せてくれるAさんは、都内の大学2年生。
ほかの人とあまりおしゃべりすることもなく、大半は一人で勉強している。
たまにスタッフと少しだけ話す。
元気がなさそうな様子に「疲れてる?」と話しかけると「だりぃっす」と返す。
今は、大学に通いながら、アルバイトふたつを掛け持ちしている。
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母ときょうだいの7人暮らし。
月に最低6万円を家に入れなければならない。
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今は21歳。八王子にある大学に通っています。あ、2年生です。
家から大学までは30分くらい。わりと近いほうですね。
一緒に住んでいるのは、母と弟・妹たち。自分は6人きょうだいです。
1歳下の弟、2歳下の弟、3歳下の妹がいて、さらに年が離れていて、16歳下の弟、去年生まれたばかりの妹がいます。
母は病気で働けないので、生活保護を受けています。大学生の自分と弟は生活保護からはずれて、世帯分離しています。
母から「お金が足りないから早くアルバイトして」と言われていたんで、コンビニで週3,4回、土日は図書館でアルバイトしています。月に最低6万円は家に入れるように言われているので……。
もともと、勉強する場所が欲しくて、ALC(※高校生年代のための学習支援スペース)に通っていたんです。高校のユースソーシャルワーカーにすすめられました。ALCには大学に入ってからも夏ぐらいまでは通っていたけれど、そのあと夜ユースに移ってきました。ここは人が多くてけして静かではないですけど、用事がなければ毎週通って、ここで勉強しています。
そうですねぇ、家だと集中力が続かないから通っているんでしょうね。家で勉強するのはあまり好きじゃない。
1年生のとき、いくつかの授業で単位を落としてしまったので、ギリギリなんです。奨学金はGPA(成績優秀者選考や継続受給の条件)が低いともらえなくなっちゃうんで、プレッシャーがすごくかかっています。だから、「がんばらなきゃいけない」と思っているんですけど、がんばれていない気がしています。
夜ユースはなんというか……、人の話し声が明るいのがいいんですよね。
うちでは、きょうだいの関わりがあまりなくて、それぞれが勝手なことをやっている。自分にとって家は退屈な場所。家にいてもつまらない。
それに、家計的に食費がたくさんかかっているので、ここでサポートしてもらえることも助かっています。
大学を卒業したあとのことはなんにも考えてないです。就職しないと生きていけないんで、就職はすると思いますが、漠然ととりあえず生きていればいいかなくらいの感覚です。
■□■□■□■□■
投稿文字数の関係で後編に続きます。
夜のユースセンターを利用するAさんに起きた変化とは?
育て上げネット 寄付担当
山崎
(視察・見学のお問い合わせは https://www.sodateage.net/contact/form-donation/ からご連絡ください)
もっと見る -
2025年12月19日 18:00
利用者インタビュー「やる気のなさすぎる自分がイヤです」20代・Aさん(後編)
前編に続き、Aさんのエピソードをご紹介します。
■□■□■□■□■
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どうやって感情を出せばいいのかわからなくなった。
「もう、いいや」と思ってしまう。
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やる気のなさすぎる自分がイヤなんですよね。すべてにやる気がない。
「向上心」が欲しいです。本当にそれがないとつらい。無気力すぎてつらい。
自分はほかの人よりも「夢」がない、「意思」が薄いと思う。
可能性を広げるためにがんばって入った大学も、なんというか……普通のところでした。外に出られる機会としてはアリだと思いますけど。サークルにも入ってないし、大学に友だちもいないです。
中学以来の友だちが一人いて、大学はちがうんですけど、LINEでけっこう話してますね。普段はあんまり会わないけど、1年に1回は会おうと思っています。
趣味のゲームの話をしたり、世間話をしたり。日常的に思ったことを気軽に話せる友だちです。向上心の話も、自分があまりにも無気力すぎるということも、その友だちには話しています。たぶんその友だち以外には話したことがありません。今日、はじめて話しました。
ここでは来ている人とあまり話すことはありません。明るい人が多いので、自分から話しかけづらいですね。たぶん話しかければ話をしてくれると思うけど、そこまで積極的になれない。そういうところも自分の無気力さが出ているのかもしれないです。
中学生くらいまでは、あまりに幼すぎて、何も考えてなかったので、ここまでネガティブじゃなかった。でも、高校に入ってからはずっと無気力。それを今に引きずっている感じです。
経済的なことが原因で、趣味にお金を使えないことが、やる気の出ない原因かもしれないと思ったことはあります。今までずっと金欠でやりたいことをやれなかった。やりたいことを我慢してずっと生きている感じです。
ほかのきょうだい達は、自分ほどネガティブじゃない。イキイキしているかはわかりませんが、悩んでなさそうに見える。自分は悲観的なのかなと思います。
人とあまりにも話していないから、どうやって感情を出すのかわかんなくなって、人前では笑えないです。夜ユースの人たちは笑顔でいられてホントにすごいと思う。
自分が感情を出すのは「怒り」ぐらい。でも、自分が感情的になったとき、咎められるのが怖いので、感情をセーブしてしまいます。
最近は怒る気力もなくなりました。とにかく無関心で、「もういいや、そんなの」って気持ち。
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なんでも体験してみたい。
「やりたい」と思うことを見つけたい。
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こないだ、夜ユースの阿部さん(※スタッフ)に誘われて、お祭りに参加して、御輿を担いできました。阿部さんからは「息抜きになればいい」と言われたのですが、楽しかったです。
ずっと担いでいたので、周りの人と話す感じではなかったです。「わっしょい」とかも言ってません(苦笑)。
まさか、御輿を担ぐとは思ってなかったので、その意外性が良かったのかもしれません。
こんなイベントに誘われるのは大歓迎です。
自分はとにかく無気力なのがイヤなので、体験できるんだったらなんでもやりたいです。
草むしり(※育て上げネットで受けている地域お手伝いプログラム「御用聞き」で実施)とかでも大丈夫です。なんでも体験したほうが面白いし、エピソードトークにもなると思う。だから、阿部さんからまた誘いがあったら、用事がない限りは参加させてほしいと思っています。
夜ユースでは、結構イベントがあります。受け身の状態でも参加できるし、積極的な人はどんどんいろんなことをやれる。やりたいけどちょっと奥手過ぎてできないという人も、スタッフが背中を押してくれるので参加しやすいと思います。スタッフは強制的に「やれ!」と言うことはありません。自分もどうしてもやる気になれないときがありましたけど、そんなときはすんなり引き下がってくれたのも、自分にとってよかったと思います。
いろいろなことを経験したほうがやりたいことが見つかる。それはわかってはいるけれど、自分は機会がなくて経験できなかった気がするんですよね。
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ある支援者は「頑張れる力」という言葉を使っていました。頑張るのではなく、頑張れること。それは環境や健康、さまざまな理由で変わってきますがひとつは一緒に頑張る大人や支え手がいるかどうかも大切な要因です。
夜のユースセンターを通じて、私たちが若者の頑張れる力となれたらと考えています。
育て上げネット 寄付担当
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2025年11月21日 12:00
認定NPO法人第3の家族・理事長 奥村春香さんより応援メッセージをいただきました
夜の居場所は重要だと思います。
悩む少年少女が集まるオンラインの居場所を運営していますが、アクセスが増えるのは夜の時間帯です。
家に親が帰ってきて、親と喧嘩したり、親同士が喧嘩したり、暴力や暴言を受けたりと、夜はしんどくなりやすいです。
しんどい時間帯に、受け止めてくれる居場所があるのはとても重要だと思います。
育て上げネットさんの取り組みを応援しています。
育て上げネット 寄付担当
山崎
(視察・見学のお問い合わせは https://www.sodateage.net/contact/form-donation/ からご連絡ください)
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2025年11月19日 12:00
READYFOR株式会社・徳永健人さんより応援メッセージをいただきました
人生の舵を切ろうとする大切な時期に、帰る家がない子がいる。
たとえ家があっても心が休まらない夜がある。
温かい食事も、安心できる話し相手も得られないまま、ただ時間だけが過ぎていく。
そんな孤独と不安に満ちた夜の闇が、私たちの知らないところで、多くの若者を蝕んでいます。
家庭に居場所がない若者にとって、「夜の時間帯」は、最も心細く、時に危険な空白となってしまいます。
孤独を感じ、自暴自棄になってしまうこともある。
不安が募るその一瞬一瞬が、未来への希望を失わせてしまいます。
育て上げネットの「夜のユースセンター」は、まさにそんな若者のための、夜の灯台です。
いつも明るく、未来を照らし、心の支えにもなってくれる。
私たち大人が、かつて誰かに支えられて今の自分があるように、今度は私たちが、困難な状況にある若者に手を差し伸べる番です。
彼らにとっての安心な一晩は、未来の社会を形作るための、かけがえのない種まきとなります。
みんなの居場所を続けていくために、これからも取り組みを応援しています。
育て上げネット 寄付担当
山崎
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2025年11月19日 12:00
コカ・コーラボトラーズジャパン・Change Management Manager伊藤 利江子さんより応援メッセージをいただきました
夜のユースセンターはとても画期的な取り組みです。
誰でも参加できますし、いろいろな方(見学者含めて)がいらっしゃいます。
最近は50名以上参加することが多いようで、私がお邪魔した時も50名くらい参加者がいたと記憶しています。
なんだかキャンプのような巨大な鍋!それだけでも楽しい気持ちになりますよね。
夜ユースにはいくつかの役割があるとおもいます。
1つは、過去育て上げネットにお世話になった方もいわゆる”第2の実家”的に戻ってくる場所。また、困っているというサインを出しきれない子供のサインを大人がキャッチする場所でもあります。
予防やメンテナンスという意味でとても意義がある取り組みなのですが、行政には手の出しにくい領域です。
その領域にガバメントファンディングで支援をしていらっしゃる立川市の行政の皆様が素晴らしいと思いますし、私たちの寄付が一番効果を発揮する領域だとおもいます。
引き続き応援しています!
育て上げネット 寄付担当
山崎
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2025年11月14日 18:00
一般社団法人YOU MAKE IT・代表理事 楳木健司さんより応援メッセージをいただきました
福岡で同じ居場所づくりに取り組む者として、育て上げネットさんのユースセンターは希望です。
心から応援しています。
2年前に育て上げネットさんの取り組みを見学させていただき、多くの学びと気づきをいただきました。
孤立や不安を抱える若者が、安心して立ち寄ることができる居場所があることは本当に大切だと感じています。
立川市で始まったユースセンターの存在が、地域社会、そして全国に希望を広げていくと感じています。この活動が、より多くの若者、そしてすべての人の未来を支える活動となっていくことを願っています。
育て上げネット 寄付担当
山崎
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2025年11月14日 18:00
早稲田大学・教授 石田光規さんより応援メッセージをいただきました
ユースセンターや居場所事業はたくさんありますが、夜の時間帯に空いているところは、未だにわずかです。
しかしながら、夜という時間帯は、ひとりでいると考え事をしたりして、沈み込みやすい時間でもあります。
だからこそ、「夜に」かつ「定期的に」空いている場は非常に貴重です。
こうした場を継続し、存続させることが、社会の豊かさにつながります。
安心できる夜の居場所の試みをこれからも応援して参ります。
育て上げネット 寄付担当
山崎
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2025年10月30日 17:00
乙武洋匡さんと伊藤大輔都議が来訪しました
10月11日にオープンした夜のユースセンターには伊藤大輔都議と乙武洋匡さんが来訪し、運営状況を視察されました。
・到着すぐ、若者に囲まれるスタート
「小学生のときに読書感想文で乙武さんの本が課題でした」
「Xのリプライを見ててお話ししたいと思っていました」
18時過ぎごろにおふたりが到着すると若者が周りに集まり歓迎ムード。みんなで会場の移動をサポートしました。普段は事業の概要を先にお伝えしますが、今回は若者たちの気持ちを優先して、コミュニケーションの時間を先に取ってもらいました。
伊藤都議も夕飯をいっしょに食べながら、ここでどんなことをしているのか、どれくらいの期間きているのか、そんなお話をしながら、雑談を楽しまれていました。ハートマークを作るポーズが急に振られても伊藤都議も即応されていました。
「実はかなり遠いところから来ていて…」
県をまたいで毎週来ている若者に驚く乙武さん。他の居場所ではなく、夜のユースセンターを選んでいる方がいることを知ってもらいました。直近のアンケートでは、約75%の若者が3か月以上の継続的に利用している状況であり、この場が彼ら・彼女らの受容されていることをお伝えしました。
・現場を任されるスタッフからの実情をお伝え
落ち着いた頃合いをみて、担当するスタッフ・ボランティアとのコミュニケーションのお時間もいただきました。夜のユースセンターの原点や居場所ならではの特徴や彼らの抱える孤独・孤立の実情もお伝えしました。
居場所支援の大きな課題のひとつには「継続」がありますが、立川市の協力のもと活動資金を調達していることを共有させていただきました。
乙武さんからは、都としてできることや現場から伝えたいことについてクエスチョンをいただき、私たちからは、居場所に限らず、ちょっとした遠出や旅行など若者たちに届けられる機会を増やしていきたいこと、また、支援を受けたり、就職活動をするにしても交通費が課題となっていることなどをお伝えし、若者の活動を支える施策について要望をお伝えしました。
・最後まで笑顔で若者たちに向き合う
最後は記念写真として若者との2ショットにも応えてくださいました。本来であれば希望する利用者全員で1枚撮ればよいものだと思いますが、個人情報の都合もあってひとりずつの撮影となってしまったのですが、十何組も並ぶなかで全員に笑顔でご対応くださいました。
夜のユースセンターは視察・見学を受け入れております。ご寄付をするまえに活動現場のことを知りたい、状況を知りたいという方がおられましたら、ぜひご連絡ください。
(※事前予約、すでに見学多数の場合は日程を調整させていただく場合がございます)
引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
育て上げネット 寄附担当
山崎
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東京都立川市
立川市は、人口約18万人の都市で、東京都の中央やや西寄り、多摩地域の中心部分に位置しています。市域の南側には東西に流れる多摩川が、北側には武蔵野台地開墾の源となった玉川上水の清流が流れ、都市農業や武蔵野の雑木林など緑豊かな地域を形成しています。市域中央には季節ごとに色とりどりの花を楽しむことができる都会のオアシス、国営昭和記念公園をはじめ、国立国語研究所や国立極地研究所、立川広域防災基地などが存在し、中央南寄りには、東京都の東西を結ぶJR中央線が走り、東京駅からは、特別快速電車で40分の距離です。また、JR青梅線、南武線が乗入れ、多摩都市モノレールの立川北駅・立川南駅に挟まれたJR立川駅は、1日平均乗車人員が多摩地域で最も多い交通の要衝となっており、駅周辺は商業施設やオフィスが発展しにぎわいを見せています。
立川市では、産業や文化の振興によるにぎわいと、緑あふれる自然に囲まれたやすらぎのある空間がバランスよく共存し、多くの人が行き交うまちをイメージし、「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」を将来像として定めています。今後も文化や教育、産業をさらに充実発展させ、笑顔あふれる地域社会の構築を目指していきます。ぜひ応援をお願いいたします。



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