子どもを孤独にさせない!若者のための安心・安全な居場所を立川市につくる。
カテゴリー:子ども・教育
寄付金額 67,000円
目標金額:10,000,000円
- 達成率
- 0.6%
- 支援人数
- 5人
- 終了まで
-
87日
/ 92日
東京都立川市(とうきょうと たちかわし)
寄付募集期間:2025年10月1日~2025年12月31日(92日間)
東京都立川市 × 認定NPO法人育て上げネット

育て上げネットは孤独を抱えて生きる若者につながりを作るフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。少子化が続くなかでも「ひきこもり」「不登校」「虐待」や「ネグレクト」など望まない孤立を経験する若者は増え続けており、地域で支えなければこの問題は解消することができません。
2022年から7月までに4,000名超(延べ)に安心と安全を届けてきました。
「家に帰りたくない」孤独な若者たち
私たちは東京都・立川に本部を置く、若者支援を行うNPOです。ひきこもり、不登校、ヤングケアラーなど、ひとりひとり異なる悩みを持つ若者からの相談が日々、寄せられています。
夕方になり、そろそろ事務所を閉めなければならない時間になってもまだ帰らないで残る若者がいます。
「家に帰りたくない」とボソッというので話を聞くと、こんな言葉が返ってきました。

夜は孤独感がいつもより強くなる――
ひとりになると自分なんか誰も必要としていないんだと思う。いなくなっても誰も困らないし、消えてしまいたくなる。
いま、日本の若者の約5~7%が孤独を強く感じています。少子化が進むなか、貴重な存在になりつつある若者が生きていてもいい、社会に必要とされる存在なんだと感じられるような環境づくりが急務です。
ただそこにいられる“居場所”

私たちはそんな若者たちの気持ちに寄り添うフリースペース「夜のユースセンター」を運営しています。
毎週土曜日18-21時にオープンすると、近隣の若者、(元)ひきこもり、夜勤前の会社員‥‥‥とさまざまな若者が参加しています。中には千葉から1時間以上かけて来ている方もいます。
多いときには60名近く集まるほどの盛況ぶりです。

若者たちに用意されているものは3つあります。
まずはみんなで使えるフリースペース。2フロア・230㎡超の空間を自由に活用できます。
各種ゲームや楽器、ハンドメイド用具まで。好きなように過ごせるように日々要望を聞きながら環境を整えています。

ふたつめは、夕食の提供。
毎週、全員が温かいご飯を食べられるように、地域の飲食店に協力してもらって夕食を用意しています。
飽きられないように、和洋中、毎週違うものを用意しています。

そして、最後に、生活用品や食料品の提供です。経済的な悩みを抱えている方もいるので、すぐ食べられるものやお菓子、生理用品など必要なものを詰め込んで持ち帰ることができます。
若者たちの声に応えているうち、こんな場ができあがりました。2025年度は7月末までに762名、平均47.6名が利用しています。
トー横、闇バイトから若者を守る

ある若者に、夜のユースセンターができる前はどうしていたの?と聞くと「トー横」という返事が返ってきました。若者にとって現実から逃避できる場のひとつとして機能している側面があるのでしょう。
しかし、そこに悪意ある大人が目をつけています。「闇バイト」「売春」「違法薬物」など、若者を危険なことへ巻き込もうとする悪意と隣り合わせの場でもあるのです。

あるとき若者に「トー横」と「夜ユース」どっちがいい?と聞いたことがあります。返答は「どっちでもいい」でした。
若者が求めているのは居場所であって、夜の繁華街である必要は必ずしもないのです。日々の辛い出来事に少しだけ目をそらして、自分が自分でいられることが大切なのです。
年間2,300人ペースの利用実績

オープンから3年目となる現在、全国で同じように居場所支援に取り組む支援者や自治体担当者がこの場を訪れ「なぜこんなに若者が集まるのですか?」と質問をされます。
最大の違いは夜の時間帯であることです。多くの支援は平日・日中に行われていますが、学校や仕事がある場合は利用することができません。また、ひきこもりを経験した若者は「日中は働いたり、学校に行く人たちと自分を比べてしまって精神的にきつい。」と話してくれました。多くの若者の要求を満たすことができる時間帯です。

また、年齢や在学・在勤といった利用の条件を設定していません。事前の予約を取ることもありません。その日、心細いなと思ったら足を向けることができることも若者にとっての「気軽さ」につながっています。
そして支援者たちも普段とは異なるアプローチを心がけています。例えば「キャリア」や「将来」など支援的な投げかけをすることはありません。行けば食べるものがある、話を聞いてくれるスタッフや気の合う仲間がいる。そうして今日や明日を頑張るエネルギーを充電してもらうことを目的にしています。
まだ困っていない若者とつながる
この取り組みを通じて出会う若者は、実は「困っていない」方もいます。学校に通えていたり、仕事に就いて収入があったり、通常の就労支援では対象にならない方もいます。
なぜそうした若者たちも対象にするのかと問われることもあります。それは「困ってからでは相談できない」からです。
ほとんどの支援は本人からの自己申告がないと利用することができません。一般的に申請主義と言われる仕組みの支援は自分の困り感を自覚しているからこそ利用できるのです。

しかし、実態として若者は「できれば相談したくない」「支援は受けたくない」と言います。
誰ともわからない人に自分の身の上話をしたいという気持ちは普通ではないでしょうか。まして最近ではAIの進化もめまぐるしく対話するだけであれば相手がリアルな人でなくても良いという声もあります。
だからこそ、まだ本人の自覚が希薄なときからつながりをつくっておく必要があります。普段と様子がちがうとき「最近どう?」と声をかけられたり、いつも顔を出していたのに来なくなったり、そうした言動の差をスタッフが気づきアプローチができる。
そうした申請主義ではなく人と人とのつながりだからできることを実現したいと考えています。
つながりのある社会を「みんな」で作る

ひとつの支援団体でできることは限られています。私たちは、ふるさと納税という貴重な財源を活用するにあたり、地域の力を活用した取り組みへとステップアップしていきたいと考えています。
具体的には、砂川高校との連携協定を締結し、定時制・通信制高校に通る学生たちへの校内外での支援を協力して行える環境を整えたほか、ヒューマンキャンパス高校の生徒を地域活動に参加してもらうなど在学中から関わる機会を作ってきました。
本取り組みにおいてはフットサルクラブ・立川アスレティックFCと連携協定を結び、スポーツ教室やボランティア機会の提供を計画しています。
スポーツは人格形成にも、社交性を育むにも有効なコミュニティです。しかし、家庭の事情や不登校などスポーツを辞めなければいけなくなってしまい、孤立してしまうケースを見てきました。

これまで「まだサッカーを続けたい」という声を受けて、定期的にフットサルイベントを開催するなど若者の声に応える機会を作ってきました。夜のユースセンターのような若者の心の拠り所になるスポーツコミュニティができつつあるのです。

今回、立川アスレのホームゲームの日には会場設営のボランティア活動の機会をいただいています。その後の試合観戦も一緒にすることで、自分の働きが社会とつながっていることがわかる体験を提供します。
安心・安全を保つ仕組み
利用者の増加に伴い、学校や支援機関、ソーシャルワーカーなど支援者経由の紹介制をとっています。利用希望があれば来所予定日をお聞きして初回のみ利用案内の時間をいただいております。2回目以降は、事前の予約は不要です。
飛び込みでいらっしゃった場合も、玄関に受付担当のスタッフが常駐しており、必ずお話を聞く仕組みをとっています。私たちが把握してない人が出入りすることはありません。

参加者が増えるにつれスタッフの増強も行っています。目の届かない場所を作らないよう対策を続けており。居場所の環境を著しく乱す行動が見えた場合は、完全に切り離せるスペースを別で用意しています。
基本的には若者たちの自律的な行動を尊重していますが、完全な自由空間ではなく、一定のルールを設け、環境保持も心がけています。
※施設見学も受け付けておりますが、上記の理由からスタッフの配置都合などがありますので完全予約制となります。
ふるさと納税の使い道
いただいたご寄付は以下の用途で使用します。
具体的な支出は若者の参加状況や実施回数によって異なります。週1回、年間52回を開催目標としています。
物価高騰に加え、管理人員の拡充を続けておりますので、前年に比べ金額が高騰しています。
<想定される活用方法>
① 夜のユースセンター
■食事代(夕食の提供)
■生活用品・食料品
■場所代(会場費・光熱費・通信費等)
■人件費(スタッフ・有償ボランティア含む7名体制)
<1回あたりのコスト>
■食事代:700円×65人分=52,000円
■生活用品・食料品:1,500円×15人分=22,500円
■場所代:5,000円(光熱費等含む)
■人件費:70,000円
------------------
合計143,000円
年間52回開催予定のため7,436,000円
② 立川アスレティックFCとの連携事業
■試合ボランティアの実施(立川開催分・11回)
■試合観戦チケットの配布
■スポーツ教室の開催
<想定金額>
■試合観戦費:2,000円×10人×11回=220,000円
■スポーツ教室
800,000×10回=800,000円(※選手派遣費等)
■アウトリーチ活動
30,000円×12か月=360,000円
------------------
計:1,380,000円
■報告書・調査費:150,000円
■諸経費(郵送費等):50,000円
■手数料:調達額の10%=901,600円
合計:9,917,600円
「この人たちなら話せる」の信頼関係を

育て上げネット 理事長・工藤啓
孤独感が募りやすい夜の時間帯でも、地域には若者や子どもたちが安全に身を寄せ、安心できる地域の大人たちと過ごせる居場所が必要です。
それは育て上げネットだけで作れるものではなく、さまざまな地域の大人たちの協力を広げていくことが大切になります。大人が若者たちの話を聴き、子どもたちの想いを受け止められる居場所。
彼ら・彼女らがこころ穏やかに、たくさんのひとたちとつながりあえる空間、一緒につくりましょう。みなさまのお力をお貸しください。
地域の未来を担う若者たちを共に応援し、可能性を広げる

立川アスレティックFC 代表理事・皆本 晃
立川アスレティックFCはこれまで「スポーツで、人生に大きな夢と、毎日に小さな彩りを」を理念に掲げ、立川市内の子どもや若者が成長し、夢を追いかけるためのサポートをしてきました。
その一環として、地域でのボランティア活動の機会を提供し、社会とのつながりを深める大切さを伝えています。 みなさまからの寄付は、この活動を継続し、より多くの子どもたちが新たな経験を通じて自信を持てるようになるための大きな力となります。 地域の未来を担う若者たちを共に応援し、彼らの可能性を広げるお手伝いをしていただけたら嬉しいです。 みなさま、ご協力よろしくお願いいたします。
育て上げネットについて

2004年から活動するNPO法人です。2014年には運営組織および事業活動が適正であることを東京都より認定を受け現在まで更新しています。
そのほか、第三者による法人の信頼性を示すグッドガバナンス認証を取得しており、米国企業が助成先の選定で使用する団体データベースCAFにも掲載されています。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
【注意事項】
個人情報保護により、寄付者様の情報は寄付先の団体へ提供いたしません。
団体から寄付者様に対して、礼状の送付及び電話等をすることはありませんのでご了承ください。
よくある質問・お問い合わせ
Q. 立川市にも困っている子ども・若者がいるのですか?
A. 2021年の統計では、立川市の中学校における不登校児童数は250名で生徒数の6.60%が不登校状態にあたります。東京都全体では5.76%、国全体では5.00%であり、比較して高い割合です。また、2022年度の東京都教育委員会の報告では、都内公立高校に通う不登校数は3931名で前年から41%上昇しています。本文にあるヤングケアラー等に加え、既存の社会資源だけでは不足していることがわかります。
Q. 立川市民でも寄付して良いですか?
A. できます。通常の手続きを行うことで、ふるさと納税による税額控除も受けることができます。
立川市に納めることに変わりありませんが、その使途を「夜のユースセンター」に限定するという形になります。
Q. トー横は新宿ですが、立川市の子どもは関係あるのですか?
A. 都の調査によると、トー横に集まる若者は多摩地域や都外など各地から集まっていることがわかっています。また、代表的な場所としてトー横を例に挙げていますが、市内駅周辺でも若者がたむろする姿も散見され、名の無い集まりは点在しています。
Q. 「家に帰りたくない」のは反抗期や思春期の現れではないのですか?
A. まったくないとは言えませんが、そうであっても自室を持っていなくて家に逃げ場がなかったり、自分の時間を確保できないこともあり、そうした方にとっても居場所は必要であると考えています。
Q. なぜ夜の時間帯に開所できるのですか?
A. 会場を自前で確保していて自由度が高いため外的な制約を受けにくい環境です。また、日中の支援活動も並行して実施することで週1日3時間でも専門性の高いスタッフを安定的に確保することができます。
Q. 家族で解決すべき課題ではないのですか?
A. 私たちがお話を聞くことができるケースの多くは、家族も全力で取り組んでいるけれど、それが空回りしまって余計に関係が悪化している場合や労働環境などを鑑みると家族だけで抱えてしまうほうが課題の肥大化・長期化につながるのではないかと見えることがあります。
土曜の夜、数時間でも親子とも“家族”から開放されるのは関係の維持・改善するための必要な措置と考えています。
Q. 目標金額より多く集まった場合(集まらなかった場合)はどうするのですか?
A. 目標金額より多く集まった場合、夕食の量を増やす、持ち帰ることができる生活用品や食料品の提供量・種類を拡大するなどで若者たちに還元し、繰越などは想定していません。
もし、何倍ものご支援をいただいた場合は、立川市との協議の上、開催日数や拠点数の追加検討を行います。
目標金額を達成しなかった場合にも、事業は予定通り実施する予定です。不足費用については助成金などを申請して別の形で補填します。
Q. クレジットカード以外の支払方法は?
A. PayPay、楽天ペイなどのキャッシュレス決済、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いなどのキャリア決済にも対応しています。
コンビニ支払いで寄付をする際には支払い日にご注意ください。年内の寄付として控除を受ける場合は2025年12月31日中にお支払いを完了する必要があります。
詳細については、画面上部にある「対応している決済方法」をご参照ください。
また、市窓口でも受付をしております。
寄付したい金額の現金をご用意の上、下記の窓口あてに持参してご来庁ください(平日8:30~17:15受付)
※事前に来庁時間をご予約いただくと、スムーズに受付できます。
※窓口
〒190-8666 東京都立川市泉町1156-9 立川市行政管理部総務文書課庶務係
電話:042-528-4306(直通)
※納付書払いをご希望の場合は、別途、上記電話番号までご連絡ください。
Q. 税額控除の対象にできるのはいつまで?
A. 2025年12月31日(水)までに当サイトから申し込みいただき、決済が成立したものを2025年分の寄付として取り扱います。
Q. 法人名義の寄付はできますか?
A. ふるさと納税には企業版と個人版の2種類があります。立川市の寄付は個人版のふるさと納税の対象です。東京都の自治体は企業版ふるさと納税の対象とはなりませんが、法人からご寄付をいただくことは可能です。その場合、会計上は全額が損金算入となり、節税効果があります。ご寄付いただく際には個人の決済と同様の方法を利用できます。詳しくは税理士等の専門家にお問い合わせください。
Q. 運営団体へ質問したい
A.育て上げネットへのご意見、応援メッセージ、お問い合わせなどは
からお寄せください。
なお、内容によっては、お答えできないケースなどもあるのでご了承下さい。
Q. 生活用品や食料品を寄付したい
A. 貴重なご提案をありがとうございます。検討されている提供物、量などを記載の上、下記のフォームへお知らせください。
からご連絡ください。
現在進捗情報はありません。
東京都立川市
立川市は、人口約18万人の都市で、東京都の中央やや西寄り、多摩地域の中心部分に位置しています。市域の南側には東西に流れる多摩川が、北側には武蔵野台地開墾の源となった玉川上水の清流が流れ、都市農業や武蔵野の雑木林など緑豊かな地域を形成しています。市域中央には季節ごとに色とりどりの花を楽しむことができる都会のオアシス、国営昭和記念公園をはじめ、国立国語研究所や国立極地研究所、立川広域防災基地などが存在し、中央南寄りには、東京都の東西を結ぶJR中央線が走り、東京駅からは、特別快速電車で40分の距離です。また、JR青梅線、南武線が乗入れ、多摩都市モノレールの立川北駅・立川南駅に挟まれたJR立川駅は、1日平均乗車人員が多摩地域で最も多い交通の要衝となっており、駅周辺は商業施設やオフィスが発展しにぎわいを見せています。
立川市では、産業や文化の振興によるにぎわいと、緑あふれる自然に囲まれたやすらぎのある空間がバランスよく共存し、多くの人が行き交うまちをイメージし、「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」を将来像として定めています。今後も文化や教育、産業をさらに充実発展させ、笑顔あふれる地域社会の構築を目指していきます。ぜひ応援をお願いいたします。
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