久留米でギャンブル依存症当事者家族への伴走支援と子ども若者への啓発活動を拡充したい
カテゴリー:健康・福祉
寄付金額 212,000円
目標金額:1,600,000円
- 達成率
- 13.2%
- 支援人数
- 9人
- 終了まで
-
88日
/ 92日
福岡県久留米市(ふくおかけん くるめし)
寄付募集期間:2025年10月1日~2025年12月31日(92日間)
福岡県久留米市×一般社団法人ギャンブル依存症家族の会福岡

私達はギャンブル依存症の家族の集まりです。現在全国44都道府県にある会のうち、久留米市で2018年に発足しました。発足当時はわずか10名ほどの正会員数が8年経ち10倍の約100余名拡大し、この先も増え続ける一方だと感じています。
ネット検索により自ら相談する方や福岡市精神保健福祉センター、久留米市保健所、各地域の困り事相談窓口等の紹介による電話相談件数も合わせると年間50件以上あり、これらすべて24時間365日体制で対応しています。
当会は相談を受けて終わりではなく、相談者の内容に合わせた経験したメンバーならではの様々な事態に対応できる解決策を伴走型支援でピアサポートしています。
サポートの対応は様々ですが、7年間で約50人、ギャンブル依存症当事者を、依存症回復施設への入寮に繋ぎました。
◆久留米市外にお住まいの方はもちろん、久留米市民の皆様もご寄付いただけます。
※本事業に返礼品はありません。あらかじめご了承ください。
なお、ギャンブル等の関係機関からの寄付受付は、辞退させていただきます。
ギャンブル依存症とは
ー世界中に患者がいる病気ー
ギャンブル依存症は「病気」です。
ギャンブル依存症は、競馬・競艇・競輪・オートレース・パチンコ・宝くじ等の賭け事をしたいという衝動が止められず、金銭を使い果たしてしまったり、仕事や学校に行けなくなってしまったりするだけでなく、多額の借金を繰り返して返済のために盗みや犯罪行為に至ってしまい最悪なことに自死へと追い込まれてしまう進行性の病です。
人種や国が違っても同じ症状がでる世界保健機構WHOで認められたれっきとした「病気」ということです。

課題
ギャンブル依存症の現状と課題
厚生労働省の全国調査では、ギャンブル依存症の生涯有病率は3.6%(約320~350万人)、過去1年では1.7%(約170万人)とされています。
依存は本人だけでなく家族や友人も巻き込み、借金・家庭崩壊・子どもへの影響など深刻な問題を引き起こします。
推計で約850万人が影響下にある一方、専門外来への相談件数は年間1万件程度にとどまり、病気としての認識不足や社会の偏見によって支援につながりにくい状況が続いています。
久留米市では医療・行政と連携した支援体制が注目されていますが、九州や全国への展開が次の課題です。
若年層に広がるオンラインギャンブル
近年は若年層におけるオンラインギャンブルの拡大も深刻です。
高校生の約2割が課金経験を持ち、オンラインくじや賭けアプリ利用も増加傾向にあります。
警察庁の2024年調査ではオンラインカジノ利用経験者は推計336万人、10代でも3.3%(約17万人)が経験しており、未成年にも違法ギャンブルが広がっています。
若年期の依存は犯罪・借金・学業不振などの影響を及ぼし、回復困難につながる危険性が高いにもかかわらず、日本では予防教育がほとんど進んでいないのが現状です。



事業内容
これまでの活動を継続
ギャンブル依存症は、WHOにおいて「病的賭博」と言う名称で正式に病気として認められています。病気ですから意志や根性では治せません。
ギャンブル依存症の病気の理解をすることと、正しい対応を行うことで問題は解決へと進みやすくなります。
そのために、これまで、毎月定例会を開催しギャンブル依存症の病気の理解や家族が当事者との適切な関わり方を学んできました。
また、司法、行政、医療、職場、教育現場などとの連携によりギャンブル依存症問題の啓発や予防教育の推進を図る活動もしています。
これらの取り組みを継続的に行い、様々なかたちでギャンブル依存症当事者と、その家族を救えるよう支援していきます。
主な活動内容
〇依存症者本人及び家族からの相談事業、また具体的に回復施設、病院等へ繋ぐ支援事業
〇専門医師や関係支援団体代表などを講師とした講演会、セミナーの開催
〇各関係機関、団体、施設、主催会場等へ啓発冊子を発送または配下設置して常に最新の情報共有
〇医療、行政、教育関係、各所相談窓口担当者と連携をとり、相談内容を共有し支援につなげる即戦力となる活動

ピアサポート型伴走支援の拡充
ギャンブル依存症からの回復を支える「伴走型支援」。
私たちは、ギャンブル依存症に苦しむご家族に対し、「伴走型支援」という形で、回復のプロセスを共に歩む支援を行っています。
ギャンブル問題は、単なる習慣や意思の弱さではなく、医療的・社会的な支援を必要とする深刻な問題です。問題が深刻化している場合には、医療・行政・法律などの専門的な支援につなげることが不可欠です。
しかし、当事者や家族だけでは非常に困難です。
だからこそ、私たちは一時的な相談対応にとどまらず、問題の発見から解決、そして回復・再出発に至るまで、長期的に寄り添い続ける支援を大切にしています。
主な支援内容
〇医療機関への同行支援
病院・クリニックなど、依存症治療に対応する医療機関への受診に同行し、サポートします。
〇法律専門家との連携支援
債務整理や刑事事件に関わる場合には、弁護士と連携し、必要に応じて面談・手続きに同行します。
〇 行政機関への同行支援
精神保健福祉センター、生活保護、児童手当、子育て支援など、必要な行政手続きにも一緒に対応し、安心して申請できるよう支援します。
〇緊急対応のサポート
自傷・他害の恐れ、失踪、闇金問題、家庭内暴力(DV)などの緊急事態には、警察への支援要請や現場への同行も行います。

各地や学校で啓発活動を実施し子供たちを守る
ギャンブル依存症の家族がいることで家庭は混乱してしまい、弱い立場の子供たちは人知れず我慢していることもあります。
また、SNSの普及で子供たち自身がギャンブル依存症になる可能性が大変高くなってきています。
それを防止するためにも様々な形での普及の取り組みが必要だと考えています。
主な活動内容
〇月1回の家族の会、当事者会の開催
〇啓発セミナーの開催
〇企業からの要望によるセミナーの開催
〇駅前でのチラシ配布
〇高校、専門学校、大学での予防教育実施
〇ギャンブル依存症問題実態調査アンケート実施




医療機関・行政機関との連携
私たちは、2020年、「ギャンブル版SBIRTS初診時面談」を提案しました。
これは、全国初の試みで、同意があれば病院での面談時に家族の会のメンバーが同席するという仕組みです。
今後もこの活動を継続していきます。


当会利用者の声
①ー児童手当がギャンブルに使われるー
ギャンブル依存症の夫は、児童手当をギャンブルに使ってしまいます。私は子供のための大切な児童手当を守る為、受給者変更を希望しました。
当初は夫の同意がないと変更不可とされましたが、家族の会が精神保健福祉センターと連携し再度交渉。
生活状況を証明する書類等を提出することで、変更が可能となりました。
私一人では心が折れ、諦めていたと思います。家族の会の経験と知恵、手厚いサポートに心から感謝しています。

② ー僕の家族が依存症になったー
みなさんは「依存症」について知っていますか。
薬物依存、アルコール依存など様々ありますが、ここではギャンブル依存症を例にします。
今年は大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏が違法賭博で多額の借金を負ったことが話題になりました。僕にとっても身近な問題で、依存症になったのは僕の家族です。
その人はスポーツ万能で優しく、僕は大好きでしたが、ラグビーを辞めた後に趣味を失い、ギャンブルにのめり込みました。お金を浪費し、嘘をつき、止められないことを繰り返すようになったのです。
なぜ止められないのか。それは「ギャンブルでしかドーパミンが出なくなる」からです。
依存症になると他のことでは満足できず、快楽を求めてやめられなくなります。根性で克服できるものではなく、「完治」もありません。唯一の対策は、一日一日やめ続けることだけです。
世の中には依存症に偏見を持つ人が多く、水原氏のときも「だらしない」「最低」といった声があふれました。
しかし、依存症は誰にでも起こりうることで、そこから立ち直ろうと努力している人もたくさんいます。僕は批判するのではなく、前を向き歩き出した人を応援してほしいと思います。それは依存症に限らず、やり直しを望むすべての人に言えることです。
そうした人々を支えることで、社会はもっと生きやすいものになると信じています。

③ー受けた支援を恩送りー
繰り返される借金や嘘、発覚するたびに夫が憎く「もうしないと約束したのに、どうして守れないのか。」そんな夫を全く理解できませんでした。
それから私達は、当事者・家族とそれぞれが同じ境遇の人たちと出会い、家族は病気の正しい理解と知識を学び、当事者は正しい支援を受け今があります。
私たちが受けた支援を今度は今困っている人達を助ける側にまわって恩送りをしています。
また、こどもたちに夫の病気のことを伝え、家族の再構築に取り組んでいます。

寄付金の使い道
・毎月定例会会場費(当事者会・託児室)
・セミナー会場費(家族の会・当事者会・託児室)
・相談会会場費(家族の会・当事者会・託児室)
・設備費(プロジェクター・スクリーン・音響設備など)
・お子様連れ参加者のための保育環境を整えるための経費(保育士賃金・交通費・託児室会場費)
・セミナー講師報奨費、交通費
・相談対応人件費、交通費
・啓発資料印刷製本費、郵送費
※目標金額を上回った場合、下回った場合も、本事業に活用させていただきます。
※万が一、本事業が中止になった場合は、久留米市の市民活動を支援する事業に活用させていただきます。あらかじめご了承いただきますようお願いします。
代表からのメッセージ
同じ経験をしたからこそ助け合えるピアサポートの力!活動に支援をお願いします!
私は当時大学生だった次男が「ギャンブル依存症」だと受け入れることができず、葛藤し、母親である私が子育てを失敗してしまったと罪悪感と不安を抱え苦しみ、やみくもに右往左往していました。しかし、走り回っているうちにピアサポートのある自助グループに出会ったことから、負のループから抜け出していくことができました。怒涛の日々を振り返るとギャンブル依存症者を持つ家族にとって、何より役立ったことは同じ経験をした仲間たちの「共感」「経験」「対応スキル」でした。
現在の日本は、ギャンブル依存症の困難事例に対して、医療や行政、司法などでそれぞれ行える仕組みがまだ整っていません。その点で存在する支援先を面で繋ぐのが私達民間ピアサポート団体なのです。
また、昨今は違法オンラインカジノ、闇バイト問題が急速化しています。若者を中心にゲーム感覚で安易に始め、犯罪に巻き込まれる相談が相次いでいます。何としても未来に希望を持つ子供たちや10代20代の若者をギャンブル依存症問題から守りたいと強く思います。
最後に、この活動を続けることで、自分の視野が広がり、また我が家に何か問題が起きたとしても「大丈夫!なんとかなる!」と思える力とスキルが身に付いていきました。
そして、今、私は助けてもらったことに感謝してどんな家族も一人にせず、見捨てず自分の問題と同じように日夜対応を続け助ける側として活動をする中で、今こう思います。
「次男がギャンブル依存症になったから、かけがえのない仲間たちと出会って生き甲斐や使命感が与えられた。次男に感謝だな。」と。
私だけではなく当会のメンバーも同じ気持ちです。
どうか是非とも、この活動にご理解をいただきご支援いただきますようお願い申し上げます。

応援メッセージ
①久留米大学文学部情報社会学科メディア演習受講学生 2年
演習の中でギャンブル依存症についてお話を聞き番組作りをしました。
依存は精神的な問題だけではないし、心が弱い人だけがなるものでは決してないと仰っていたことが印象に残っています。
自分は依存なんてしないからと他人事で考えるのではなく、自分でも十分なりうるし、家族がなるかもしれないと自分ごととして考えることが大切だと思いました。
応援しています。
②久留米大学文学部情報社会学科メディア演習受講学生 2年
講義の中で2回来ていただき、ギャンブル依存症についての様々なお話を聞きました。
身内が依存性になってしまった場合の正しい対処法や啓発活動を行っている団体の具体的な活動記録など、今まで知らなかったことを詳しく知ることが出来る貴重な機会でした。
今は誰もがスマートフォンを持つようになり、違法なオンラインカジノ等への入口が増えているという話を聞いて、「知らなかった」では済まないことであると感じ改めて日常生活に潜むギャンブルの危険性を意識し続けようと感じました。
③久留米大学文学部情報社会学科メディア演習受講学生 2年
講義の中でギャンブル依存症についてのラジオ番組を制作しました。
ギャンブル依存症という病気を初めて知ったので、どのお話も興味深かったです。特に印象に残っているのは、金銭的な問題を代わりに解決してはいけないというお話です。
もし、自分の家族や友人が依存症になってしまって、借金をしたと知ったら、真っ先に借金を解決しようとしてしまうと感じました。
また、大学生がターゲットにされているというお話も聞いたので、周囲の人がギャンブル依存症の兆候が見られたら、相談する場所がちゃんとあるということを教えたいです。
応援しています。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
現在進捗情報はありません。
福岡県久留米市
福岡県久留米市は福岡県の南部に位置し、九州一の大河「筑後川」に抱かれています。古くから筑後川がもたらした肥沃な大地と豊富な水を活かして農業都市として栄えてきました。
また、明治以降は県南地域の商業の中心地となり、国産のシューズメーカーとして有名な「アサヒシューズ」「ムーンスター」、世界的タイヤメーカーの「ブリヂストン」を中心としたゴム産業のまちとして発展してきました。
その発展の過程で形成された独自の食文化は当時の労働者の胃袋を支えるとともに、久留米のグルメとして現在に誇る逸品となっております。
「九州有数の農業都市」「とんこつラーメンの発祥の地」や「焼き鳥のまち」であり、「日本有数の酒処」さらには「ゴムのまち」として、久留米の先人が創り上げた数々の美味と逸品をぜひ一度堪能してみてください。
コメント投稿をありがとうございます!
あなたのその想いが
プロジェクトを動かしています。
投稿は順次、進捗情報ページへ反映されます。
反映まで数日かかることがあります。