困難を抱える少女たちが、安心して過ごし、暮らせる環境づくりを。

カテゴリー:子ども・教育 

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目標金額:6,000,000

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京都府(きょうとふ)

寄付募集期間:2025年12月1日~2025年12月31日(31日間)

京都府×特定非営利活動法人happiness(認定NPO法人)

プロジェクトオーナー

認定NPO法人happiness(ハピネス)では、生まれた環境に関わらず、支え合いながら生きてゆける地域を目指し、子ども食堂やコミュニティカフェの運営と、事情により家庭では過ごせない少女のための居住型支援施設の運営を行っています。

社会的養護の制度は整いつつありますが、虐待等の課題が表面化せずに18歳を過ぎてしまうと、制度の救済を受けられない現状があります。特に女性においては、性的搾取と引き換えに寝る場所を確保していたり、犯罪に巻き込まれるといったケースが多く、望まない妊娠にも繋がり、貧困や虐待の再生産へとつながってしまうことがあります。

happinessでは、少女たちが安心して居住できる住まいの確保や、必要なサポートを行い、一人でも多くの少女が犯罪に巻き込まれずに社会で活躍することを目指します。皆さまからの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※本プロジェクトは、「ふるさと×NPO 京どねーしょん(京都府ふるさと応援府民協働推進事業)」により実施しています。

【注意事項】

・本プロジェクトにおいて、返礼品はございません。
・京都府民の方も本プロジェクトへの寄付により税金の控除を受けることができます。
・本社所在地が京都府外の企業の場合、寄付額の最大9割の税軽減効果がある「企業版ふるさと納税」の活用が可能です。寄付いただける場合は、下の連絡先まで事前にお問い合わせください。

 その他、ご不明な点等ございましたら、下の連絡先までお問い合わせください。

 京都府文化生活部文化生活総務課府民協働係
  TEL:075-414-4865
  Mail:bunkaseikatsu@pref.kyoto.lg.jp

プロジェクト実施に至った背景

安心して過ごすことができる居場所がない

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家庭内の虐待や経済的困難、ネグレクトなどにより、「家に帰れない」「安心して眠れる場所がない」といった問題を抱える少女たちが増えています。児童相談所は一時的な保護しか行えず、その後の居場所が圧倒的に不足しています。DV被害者の母子施設は各地にありますが、少女本人を受け入れる施設は限られ、制度の狭間で支援が届かないケースも多いのが現実です。身を寄せる場所を失った少女たちは、インターネット上の危険な関係や搾取に巻き込まれることもあります。安全に暮らし、再び希望を取り戻せる「安心の居場所」を社会全体で支えていくことが急務です。

支援につながりにくい少女たちの現状

この事業を通じて出会ってきた少女たちの多くは、私たちと出会う前にも、大人に助けを求めた経験がありました。しかし、学校や警察などに相談しても、「しつけの範囲でしょ」「お母さんも心配してるんだよ」「親子喧嘩は家の中で解決して」と言われ、突き放されることも。
その結果、誰も助けてくれないという思いから大人への信頼を失い、同じように苦しむ仲間たちと傷を抱えながら、なんとか生き延びてきたことがわかりました。

事業内容・寄付金の使い道

寄付金を活用した事業内容

happinessでは、そうした子どもたちのために3つの施設を運営しています。

まず一つ目は「ハピネスハウス」です。自立援助ホームとして運営しており、生活の基盤を整えながら社会的自立を目指す施設です。また、あと二つの拠点である「ハピネスリボン」・「ハピネスルミネ」は、公的支援の狭間で苦しむ若年女性のための施設となっています。いずれの施設も一時的な避難所ではなく、「自分を取り戻し、未来へ踏み出す出発点」として日々運営されています。

入居者からは、「ここは第二の家」「ハピネスの一員という言葉が支え」といった声も寄せられています。昼夜を問わず、日々寄り添うスタッフは、食事や会話など日常の積み重ねを通じて、傷ついた心を少しずつ解きほぐしています。

安定した運営のためには、財源と人材の確保が欠かせません。皆さまのご寄付が、子どもたちの安心と自立への一歩を支える大きな力となります。

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少女たちの“今”を支える現場から(スタッフの声)

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私たちスタッフの使命は、今この瞬間を懸命に生きる少女たちの姿を見守り、成長と人生に寄り添うことだと思っています。

彼女たちは日々、さまざまな表情を見せてくれます。
昨日まで順調に自立へのステップを進んでいたかと思えば、次の日には、突然の自傷行為や市販薬の過剰摂取など、思いがけない困難に直面していることもあります。
そんな波のような日々の中で、共に過ごしています。

支援の現場では、スタッフ自身が心身ともに疲弊してしまうことも少なくありません。
それほどまでに、少女たちの心の傷は深く、長い間もがきながら生きてきたのだと感じます。

ときに彼女たちは、心の奥にある苦しみを私たちに見せてくれることがあります。
それは、「信頼しているからこそ見せてくれる姿」でもあり、私たちにとって大切な瞬間です。
一方で、その重さに支援者が心を痛め、抱えきれなくなってしまうことも現実には起こります。

happinessのスタッフは、それぞれが強い思いを持ち、個性豊かに活動しています。
しかし、少女たちと信頼関係を築いた先にある課題に向き合うためには、子どもたちが必要な時にカウンセリング等の専門的なケアを受けることができる支援体制の整備、また支援者側の育成も必要であると感じています。

少女たちが心身の健康を取り戻し、「生きていてよかった」と笑顔で未来を歩んでいけるように。
そのために、私たちは活動を続けていきます。

「生きていてよかった」と思える瞬間を届けたい

当たり前に身に付く生活習慣や金銭感覚、困ったときの正しい対処法などは、サバイバーである彼女たちには未知の世界です。
寄り添い、少しずつ、信頼関係を築き、彼女たちの本当の気持ちを表に出せるようになったときに初めて、ようやく回復の入り口に立てるのです。私たちも活動を始めてまだ3年と短い期間の中、うまく進めているのかわからないこともありますが、色々な出来事が起きながらも様々な専門機関と協力をしてもらい、彼女たちと細く長く関わり続けて、「助けて」というメッセージが来たときには全力でサポートを行いたいと思っています。

少女たちに人生は辛いことだけじゃなくて楽しいことや嬉しいこと、見えている景色だけではなくて世界は広いこと、伝えたいことはたくさんあります。まずは、彼女たちが大切にされる感覚で満たされ、嬉しい、生きていてよかった。と思える体験を届けたいと活動をしています。

施設の入居者の声

「ここは第二の家」 ― Yさん

実家での生活に息苦しさを感じ、知人の紹介で入居したYさん。半年は馴染めずにいましたが、今では「第二の家」として安心できる場所になりました。
「ここには家族以外に頼れる大人がいます。多様な考え方に触れられるし、失敗しても受け止めてもらえる。そんな環境で、自分を追い詰める癖が和らぎ、生きやすさを感じられるようになりました」
現在は仕事も紹介され、経済的な自立に向けて一歩を踏み出しています。

「happinessの一員という言葉が支えに」 ― Hさん

ハピネスハウスに入居して8か月のHさんは、当初は公園や知人宅を転々としていました。自ら「少女 居場所」と検索してhappinessを見つけ、LINEで連絡した翌日に入居しました。
「スタッフや他の入居者が優しくて、何でも相談できます。特に宇野さんを信頼していて、LINEでも頻繁にやりとりしています。良くない友人関係を断ち切れたのもここに来られたから。リストカットもやめることができました。『ハピネスの一員』という言葉が、今の私の心の支えなんです」
現在は病気療養中ですが、退院後は高卒認定の勉強を始め、保育士になる夢に向けて進む予定です。

「気持ちが晴れて前向きになれた」 ― Sさん

高校の寮を退寮し、通信制高校に転校後、ハピネスハウスに入居したSさん。学業とアルバイトを両立しながら、新しい生活を始めています。
「ここでは職員さんがいつでも話を聞いてくれるから安心です。食事も朝晩きちんと出してもらえるので、乱れがちだった生活が整いました。心配事が減って、勉強やアルバイトにも前向きに取り組めるようになったんです」
将来はネイリストになり、自分のお店を持つことを夢見ています。

寄付金の使い道

例えば、5,000円で一人の少女が一週間生活することができます。

※目標金額に達しなかった場合又は目標金額以上の寄付をいただいた場合も、本プロジェクトに大切に活用させていただきます。

事業実施スケジュール

本プロジェクトにいただいた寄付金は、2026年4月~2027年3月までのハピネスハウスの運営資金とさせていただく予定です。

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認定NPO法人happinessについて

happinessの事業内容

イベント時のスタッフとボランティアメンバーの集合写真

「全ての人にhappinessを」

認定NPO法人happinessでは、「子どもたちが社会の変化によるしわよせを受けず、健全に育つことができる地域づくりを目指す」というミッションのもと、子ども食堂等の"居場所” づくり事業を通した、子どもと保護者の孤立防止の活動をしています。

2016年より、京都市南区にて週3回、子ども食堂を運営してきました。対象は小学生から中学生、その保護者で、年間約4,000人の利用があります。
2018年には常設型のカフェ「ハピネスカフェ」を運営し、近隣の一人暮らしのお年寄りや子育て中の主婦等多世代が交流できる場を開いたり、ひきこもりの若者たちの仕事体験の受入れも行っています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけとして、2020年からは生活困窮世帯向けのフードパントリーや相談対応を始める等、地域とつながりながらサポートの輪を広げています。

また、2022年には少女のための相談窓口を設け、少女たちが困った時や心がつらい時に、滞在や宿泊ができるシェルター「ハピネスハウス」の運営を始めました。
2023年5月には、京都市南区の分譲マンションの一角に設けた集会所に、本で誰かとつながることができる居場所「まちライブラリーカフェ and happiness.」を開設。子どもから大人まで集まることのできる居場所となっています。

理事長メッセージ

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私たちは、すべての人が生まれ育った環境に左右されることなく、安心して自分らしく生きられる社会を目指しています。
しかし今、経済的困難や家庭の不和、孤立などにより、行き場を失う若者や女性が増えています。住まいを失うことは、心の拠り所や希望を失うことにもつながります。

私たちの行う居住支援は、単なる住まいの提供ではありません。再び社会とつながり、自分を信じて生き直すための大切な一歩です。皆さまのご寄附が、その一歩を支える力になります。

どうか、誰もが孤立せず支え合える地域づくり、そして笑顔で生きることのできる社会の実現に向けて、温かいご支援をお願いいたします。

認定NPO法人happiness
理事長 宇野明香

スタッフメッセージ

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happinessで出会う女の子たちは、家庭や人間関係の中で傷ついてきた子がいたり人を信じることにすごく不安を感じている子もいます。安心して本音を話せるようになるまでに時間がかかることが多く、その信頼関係を築くまでの時間の長さが今の大きな課題だと感じています。


「今日はこんなことがあったんよ」って自分から話してくれたとき、心の距離が近づいた気がしてすごく嬉しいです。小さな変化でも、その積み重ねが信頼につながってるんだなと感じています。


ただの居場所ではなく、もう一度はじめられる場所・安心できる場所にしたいです。
過去にどんなことがあっても、ここからやり直せる、そんな安心と希望を持てる居場所を、これからもスタッフみんなで作っていきたいです。

最後に

家族や親戚には頼れずに孤立している若者は、実は周りにたくさんいます。一人でも多くの少女たちと繋がり、勇気を出して踏み出せば助けてくれる大人が、この社会にはたくさんいることを伝え、成長し、彼女たちが社会に出たあかつきには、きっと困っている"誰か"を支える側になってくれると信じています。大人数に届けられるような活動ではなく、とても地道な活動ですが、共感してくれる人たちや、少女たちの未来にはきっと多くの人たちが関わり、温かい社会へとつながっていくと信じています。
本プロジェクトに目を留めてくださり、最後までお読みいただきありがとうございました。活動に賛同し支えてくださることを願い、心より御礼申し上げます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

京都府

京都府では、地域の様々な課題を解決するために活動しているNPOを、ふるさと納税を通じて応援する取組「ふるさと×NPO 京どねーしょん(京都府ふるさと応援府民協働推進事業)」を行っています。

NPOとは、営利を目的とせず、社会のために活動する民間団体のことです。京都府内には、1,300を超えるNPO法人があり、福祉・教育・文化・環境・まちづくりなど、様々な分野で活躍しています。また、法人格を持たない任意団体も数多く存在し、地域社会を支える大切な役割を果たしています。
例えば「子どもの貧困」といった問題も、子ども食堂等に取り組むNPOの現場の声がきっかけとなり、広く社会に認知されるようになりました。こうした活動は、行政だけでは対応しきれない細やかな支援を、必要な人に届ける力を持っています。
しかし、NPOの多くは資金や人手が不足しており、また、最近の物価高騰の影響もあり、活動を続けることが困難になっている団体もあります。光熱費やガソリン代等の負担が増える中、支援を必要とする人は増えており、NPOの資金確保は喫緊の課題となっています。
京都府では、NPOの活動を支え、連携していくことにより、地域課題の早期解決につなげるため、様々な協働推進事業に取り組んでいます。

京都府のよりよい未来のために、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。