ーともにあり、ともにあゆむー生きづらさを抱える方の居場所を守りたい

カテゴリー:健康・福祉 

main_img

寄付金額 0

0%

目標金額:3,000,000

達成率
0%
支援人数
0
終了まで
90
/ 90

京都府(きょうとふ)

寄付募集期間:2025年9月2日~2025年11月30日(90日間)

京都府×特定非営利活動法人SEEDきょうと(認定NPO法人)

プロジェクトオーナー

様々な理由から生きづらさを抱え、社会の中で孤立してしまう方々がいます。中でも、摂食障害は時に命にも関わる深刻な問題ですが、専門的なサポートがまだまだ少ないのが現状です。
わたしたちSEEDきょうとは、摂食障害をはじめ、制度の狭間で支援が届かずにいる方々一人ひとりに寄り添うため、通所施設「プティバ」や訪問看護ステーション「らぐれーぬ」を運営しています。また、ご本人を支えるご家族が知識や力を得ることも大切にし、「きょうと摂食障害家族教室」や「らくの会(家族会)」の開催等を通じて、専門性と温かさを両立した支援を行っています。しかし、こうした丁寧な支援は、公的な制度だけでは賄いきれないのが現状です。
「京どねーしょん」によるご支援は、孤立しがちな方々に支援を届け、回復への一歩を踏み出す大きな力となります。京都から、誰もが孤立しない社会を共につくるため、みなさまのご支援を心よりお願い申し上げます。

※本プロジェクトは、「ふるさと×NPO 京どねーしょん(京都府ふるさと応援府民協働推進事業)」により実施しています。

【注意事項】

・本プロジェクトにおいて、返礼品はございません。
・京都府民の方も本プロジェクトへの寄付により税金の控除を受けることができます。
・本社所在地が京都府外の企業の場合、寄付額の最大9割の税軽減効果がある「企業版ふるさと納税」の活用が可能です。寄付いただける場合は、下の連絡先まで事前にお問い合わせください。

 その他、ご不明な点等ございましたら、下の連絡先までお問い合わせください。

 京都府文化生活部文化生活総務課府民協働係
  TEL:075-414-4865
  Mail:bunkaseikatsu@pref.kyoto.lg.jp

摂食障害をはじめとした、生きづらさを抱える方の支援活動

摂食障害特有の難しさ

一般的な精神疾患は、精神(脳や心と言ったイメージ)の病であって、基本的には身体(からだ)に何か病気があるわけではありません。もちろん、うつの時は身体がだるかったり、眠れなかったり、パニックならば動悸がしたりと、他の精神疾患にも身体の症状がみられます。しかしそれが生命に関わるようなことはほとんどありません。

一方で摂食障害は、太るのが怖い、痩せたい、自分が太っているように感じてしまう、といった精神の症状のために拒食が続き、実際にひどい低体重や栄養失調になって、最悪の場合、命を落としてしまうことさえあります。身体と精神の両方の症状のため、専門的にみてもらえる病院は、数か月待ちのこともあり、入院した方が良い状態なのにすぐに入院ができず、危険な状態で自宅療養を続けなければならないこともあります。入院治療でせっかく回復しても、退院後に適切な支援が受けられずに再発してしまうこともよくあります。なぜなら、ある程度回復した後に社会復帰を目指して通うための、専門的な知識を持ったスタッフのいる福祉施設が、全国的にも非常に少ない状況があるからです。こういった困難な状況がずっと続いていますが、残念なことにそのことはあまり知られていません。

このような「関西に摂食障害の方のための専門的な通所施設がない」という社会的なニーズを受け、わたしたちは平成19年より京都で定期的に講演会を開催し、通所施設の設立を目標として「SEEDきょうと」を立ち上げました。その後、毎年市民向けのシンポジウムや医療福祉関係者向けの講習会をボランティアで開催して資金を集め、家族教室の運営や家族会の設立を経て、当事者の方が利用できる通所施設、アウトリーチができる訪問看護ステーションも開設し、着実に活動の幅を広げてきました。わたしたちがこのように活動の幅を広げてきたのは、摂食障害になる原因が複雑で、治療を始めてから回復して社会復帰できるようになるまで、ご本人が抱える「生きづらさ」を継続的にサポートしていく必要があるからです。

生きづらさを抱える方の支援へ

摂食障害の回復は、体重が回復したり、食事を安定してとれるようになるだけで終わるわけでありません。物事を極端に考えすぎてしまったり、周りの評価を気にしすぎたり、自分に自信が持てなかったりといった、ご本人ならではの思考や感情の特性が根強く残っていることがあります。この特性が、回復後の社会生活における新たな壁、すなわち「生きづらさ」となってしまうことが多いのです。そして、このような「生きづらさ」のために、うまく回復の道のりをあゆめない方は、摂食障害の方に限りません。

この「生きづらさ」を理解し、ご本人を支えるご家族や支援者の方々が、適切な関わり方を学ぶこともとても大切です。そして何より、ご本人が専門的なサポートを受けながら、安心して社会復帰を目指せる「居場所」が欠かせません。しかし、一般的な通院や福祉サービスだけでは、こうした一人ひとりの「生きづらさ」に寄り添った丁寧な支援を提供することは困難です。この課題に応えるため、京都では地域の医療福祉関係者の有志によって立ち上げられた現在の「認定NPO法人SEEDきょうと」が、地域支援活動を担ってきました。そしてわたしたちはこれからも、生きづらさを抱える方の居場所を守り、「ともにあり、ともにあゆむ」活動を行っていきます。

SEEDきょうとの具体的な取り組み

就労継続支援B型事業所「プティパ」

プティパでは、通常の事業所よりも手厚いスタッフ体制と個別面談により、メンバー一人ひとりに寄り添い、回復をサポートしています。また、摂食障害に対する専門的なプログラムや支援体制を整えています。今回の支援を通じて、スタッフの専門性をさらに高めるための研修参加や就労環境の改善、より多くのメンバーを支援するためのスタッフ増員、そしてメンバーの利用環境の向上を図ります。

訪問看護ステーション「らぐれーぬ」

らぐれーぬでは、体調面の理由で通所が難しい方や、集団活動が苦手な方、ご家庭での生活に不安がある方に対し、ご自宅で安心して過ごせるよう一人ひとりに寄り添った訪問看護を提供しています。時間をかけた丁寧なケアを実践しており、より多くのご利用者様へ支援を届けるための看護師・作業療法士の増員や、専門性を高めるためのスタッフ育成・研修を行い、支援体制を強化します。

きょうと摂食障害家族教室

摂食障害のご家族を支えるため、専門医療スタッフによる講演と、参加ご家族の交流会を開催しています。現在はボランティアや少額の謝金で運営を維持していますが、講師やスタッフへ適正な謝金を支払うことで、事業の安定的・継続的な開催を目指します。また、支援を必要とされているご家族にこの事業を届けるための広報活動を強化します。

市民講演会

一般の方に広く摂食障害の正しい知識と理解を深めていただくため、講演会・シンポジウム「拒食・過食を乗り越えて」を年1回開催しています。運営や事務は、現在すべてボランティアの力で成り立っています。より多くの方にご参加いただくために広報活動を充実させ、活動を安定的に継続していくための講師や運営スタッフへの謝金として活用いたします。

支援者講習会

摂食障害についてより専門的に学びたい医療・福祉・教育関係者向けの講習会です。みなさまからのご支援を講師への謝礼や運営費用に充てることで、より質の高い研修やワークショップの開催を目指します。また、オンラインでの講習参加環境を整えることで、より参加しやすい講習会を目指します。

カウンセリング事業

経済的な理由で専門的なカウンセリングを受けるのが難しい方に、利用しやすい料金で専門家によるカウンセリングを提供し、より効果的な回復への道のりを支えます。

家族会(らくの会)

「きょうと摂食障害家族教室」の修了後も、ご家族が孤立することなく、互いにつながり支え合いながらより良いケアを続けていけるよう、家族会「らくの会」の運営を専門的な観点からサポートします。

管理部門

上記の多岐にわたる事業を円滑に運営するため、総務・会計・人事労務等の管理体制を強化します。認定NPO法人として、法令を遵守し、透明性の高い組織運営を行うことで、みなさまからお預かりしたご支援に対する説明責任を果たします。

【寄付金の使い道】

皆さまからのご支援は、上記事業における人件費や謝金及び設備投資等に充てる予定です。

・就労継続支援B型事業所プティバの運営
・訪問看護ステーションらぐれーぬの運営
・きょうと摂食障害家族教室の開催
・市民講演会の開催
・支援者講習会の開催
・カウンセリング事業の実施
・家族会「らくの会」の運営支援
・法人管理業の効率化 等

※目標金額に達しなかった場合又は目標金額以上の寄付を頂いた場合も、本プロジェクトに大切に活用させていただきます。

【寄付金の使い道】

活動への思い

認定NPO法人SEEDきょうと 理事長 水原 祐起

仲間とともにあゆみ続けた14年

写真

精神科医になって17年、そのうち14年間をSEEDきょうとに関わってきました。今では理事長を務め、この活動は私の精神科医人生そのものであり、これからもともにあり続ける存在です。
この活動に取り組む理由は、私自身にも生きづらさにつながる考え方の癖があるからだと感じています。昔から心配性で自信がなく、人に頼ることが苦手で、自分だけで何とかしようとして行き詰まることもありました。だからこそ、生きづらさを抱える人を支えたいという思いが、活動の原点にあるのだと思います。
このような気づきを得られたのは、難しい問題にともに取り組んでくれた「仲間」のおかげです。それはスタッフだけでなく、施設を利用するメンバーさんやご家族、ボランティアや寄付で支えてくださる方々、関わる全てのみなさんです。
人は一人では全てを乗り越えられず、仲間とともにあゆむことが何より大事です。不安に悩むこともありますが、みなさんとよくコミュニケーションを重ねてあゆみ続ければ、答えは一つずつ見つかると信じています。生きづらさを抱える方、そして関わる全ての方とともに、これからも「ともにあり、ともにあゆむ」活動を続けていきます。

プティパ利用者の方からの声

スノーさん

●プティパに来るようになったきっかけはなんですか?

通っていたカウンセリング機関のカウンセラーからすすめられました。仕事を辞めて、とても働きたいと思わなかったし、居場所としてどうかなと思いました。

●どんな目的でプティパを利用していますか?

はじめはプログラムに興味はあったけど、今は働けるようにはなりたい。完璧主義とか目標を高くもっていることに面談等で気づいたので、それをプティパで緩めてから、働いて金銭的な面で家を支えたい。あとは、摂食障害が寛解していけたらと思います。

●プティパに来た日はどんなふうに過ごしていますか?

はじめは、場慣れするためにとにかく塗り絵してそこで過ごしていました。今は本を見たり、ゲームをしたり、何にもせずにぼーっとしたり、落書きをしたり。作業中だとなるべく一生懸命やらなきゃなとなるので、午前中は作業をして、午後はぽけーっと過ごしています。プログラムにも参加しています。

●印象に残っていることはありますか?

新情報をいっぱいもらいます。スタッフからロッククライミングの話を聞いて、自分もボルダリングに行ってみたことがあります。筋肉痛になったけど、すごい楽しかった。

●プティパは自分にとってどんな場所になっていますか?

居場所になっています。はじめはヘルプミーなかんじの逃場所だったけど、慣れて来て、家よりも居心地がよくなった。家以外の居場所で、誰かのためじゃなくて、自分を中心に動ける場所です。

寄付者の皆さまへ

認定NPO法人SEEDきょうと一同からのメッセージ

皆さまのご支援と、誠実で熱意のあるスタッフによって、わたしたちはこの活動を続けることができています。これからも様々な課題を乗り越えていく必要がありますが、当事者の方やご家族、スタッフとのつながりを大切にし、つながりの中から生まれる知識やアイデアでそれを乗り越え、この活動を発展させていきたいと考えています。生きづらさを抱える方が、安心して回復していける社会を創って行くために、皆さまの温かいご支援が必要です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

京都府

京都府では、地域の様々な課題を解決するために活動しているNPOを、ふるさと納税を通じて応援する取組「ふるさと×NPO 京どねーしょん(京都府ふるさと応援府民協働推進事業)」を行っています。

NPOとは、営利を目的とせず、社会のために活動する民間団体のことです。京都府内には、1,300を超えるNPO法人があり、福祉・教育・文化・環境・まちづくりなど、様々な分野で活躍しています。また、法人格を持たない任意団体も数多く存在し、地域社会を支える大切な役割を果たしています。
例えば「子どもの貧困」といった問題も、子ども食堂等に取り組むNPOの現場の声がきっかけとなり、広く社会に認知されるようになりました。こうした活動は、行政だけでは対応しきれない細やかな支援を、必要な人に届ける力を持っています。
しかし、NPOの多くは資金や人手が不足しており、また、最近の物価高騰の影響もあり、活動を続けることが困難になっている団体もあります。光熱費やガソリン代等の負担が増える中、支援を必要とする人は増えており、NPOの資金確保は喫緊の課題となっています。
京都府では、NPOの活動を支え、連携していくことにより、地域課題の早期解決につなげるため、様々な協働推進事業に取り組んでいます。

京都府のよりよい未来のために、皆さまの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。