【第2弾】明治天皇も御訪問された歴史的建造物「開成館」を修復したい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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目標金額:1,000,000

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福島県郡山市(ふくしまけん こおりやまし)

寄付募集期間:2025年10月6日~2025年12月31日(87日間)

福島県郡山市

プロジェクトオーナー

本市を象徴する歴史的建造物である「開成館」
2021年、2022年の2度にわたる福島県沖地震で大きな被害を受けました。
災害・老朽化からの復旧と耐震補強を施すことにより、安心安全に利用いただけるよう改修しています。

現在の改修状況

第1弾のプロジェクトにご寄付いただき、誠にありがとうございました。皆さまからのご支援により、改修に向けた取り組みを進めることができました。

屋根板金を一部剥がした様子(7月10日撮影)
唐破風の板金を剥がした様子(8月7日撮影)

令和7年度から本格的に開成館の改修工事が始まりました。
外部は屋根の葺き替えのため「素屋根」と呼ばれる仮設の屋根を設置し、屋根板金(屋根を覆う薄い金属製の部材)と唐破風の板金を剥がしました。
建物の内部は建具を取り外し、土壁を解体しました。
今まで見ることのできなかった、建物の構造や使用している部材、さらには土壁内部の小舞の組み方など、当時の技法や工夫を垣間見ることができます。

土壁を解体した様子(6月30日撮影)

土壁の解体中に発見された古文書

土壁の解体作業中に、2階敷居部分の一部から古文書が発見されました。
内容は陳情や裁判の記録などとみられ、下書き又は書き損じの和紙を土壁の割れ防止のために使用したのではないかと考えられます。

明治天皇の巡幸と安積開拓展

写真

郡山市歴史情報博物館では、2025年7月5日~8月31日にかけて、「明治天皇の巡幸と安積開拓」展を開催しました。
明治天皇は開成館に2度立ち寄られており、安積開拓を推し進める原動力となり、郡山の発展へと繋がりました。

2度の福島県沖地震の影響で修復が必要な「開成館」

被害を受けた後の開成館

2024年(令和6年)に市制施行100周年を迎えた郡山市。
開成館は本市の発展の礎となった安積開拓の事務所が置かれた建物で、1874(明治7)年の完成から昨年で150周年を迎えました。
しかしながら、2021年・2022年の2度にわたる福島県沖地震で大きな被害を受け、現在、休館(注)を余儀なくされています。

郡山市では災害・老朽化からの復旧と耐震補強を行うことにより、安心安全に利用いただける施設として整備を進めています。
本市を象徴する歴史的建造物を修復する総事業費10億円の本プロジェクトに御支援をお願いします。
(注):敷地内の官舎及び入植者住宅は復旧し、2023年度から公開中。

寄附金の使途

寄附金は、開成館の保存修理、耐震補強工事、展示室リニューアル等に要する費用の一部に充てさせていただきます。

※寄附額が目標金額に達しなかった場合、又は目標金額を超えた場合でも、皆様から寄せられました貴重な寄付金は、上記事業に活用させていただきます。

スケジュール

2025年10月6日~12月31日 ガバメントクラウドファンディング
2028年7月 改修工事完了
2028年   展示リニューアル後、再開

様々な役割を担った開成館

農学校として使用された際に作成されたエッチング

開成館は、1874年(明治7)に区会所(郡役所の前進)として建築され、郡山発展の礎となった安積開拓・安積疏水開さく事業の核となる福島県開拓掛が置かれました。
その後、郡役所、県立農学校、桑野村役場などとして使用されました。当時地方にはまだ洋風の建築法が伝わっていませんでしたが、地元の大工たちが苦労の末建てた擬洋風建築の開成館に、人々は驚き感心したと言われています。

また、明治天皇東北行幸に際し、一度目の1876年(明治9)には宿泊所として、二度目の1881年(明治14)には昼食会場として使用されました。
その他にも大久保利通、木戸孝充、伊藤博文、松方正義といった明治時代を代表する著名人が数多く訪れています。

大久保 利通               木戸 孝充

戦後には、引揚者の住宅難の一策として市営住宅に使用され、荒廃した時期もありましたが、保護運動が起こり、1965~1966年(昭和40~41)に行われた復元工事により建設当時に近い姿を取り戻しました。
開成館は、歴史上の意義に加え現存する擬洋風建築として貴重であったことから、1960年(昭和35)には県の重要文化財に指定され、2009年(平成21)には経済産業省が選定する近代化産業遺産に認定されました。
さらには2016年(平成28)には日本遺産のストーリーの構成文化財になりました。
現在では安積開拓・安積疏水の歴史を伝える資料館として、市内外の方々から広く利用されています。

子ども達が歴史を学ぶ場としても利用されています。

郡山発展の礎となった 「安積開拓」と「安積疏水」

安積疏水完成当時の十六橋

本市の発展の裏には、先人たちの尽力による安積開拓と安積疏水の開さくという挑戦がありました。
この開拓は1873年(明治6)に旧福島県と地元の商人たちによって結成された開成社による大槻原(現在の開成地区)一帯の開墾から始まりました。
次第に軌道に乗り始めた開拓を、安積野全域に拡大すること、そして灌漑用水を猪苗代湖から通水することを国に掛け合い、1876年(明治9)、明治天皇の東北行幸の際にこの地を見た政府高官の大久保利通らは安積開拓の有望性を認め、士族授産の開拓地を安積の地に決定し、国営事業として全国の9藩から旧士族500戸を入植させ、この開拓を進めることになりました。

また、明治政府初の国営農業水利事業として安積疏水開さくも決定しました。
安積疏水はオランダ人技師ファン・ドールンの監修のもと、近代土木技術が導入され、水利が悪く不毛の大地だった安積原野に猪苗代湖からの水を引いた大事業です。
3年の年月を費やし、1882年(明治15)、延べ85万人の労力と、当時の最新技術を導入して全長約130キロメートルの安積疏水は完成を迎えました。
この挑戦の恩恵として、農業用水に活用されることで米の収穫量が事業前の約10倍に増え、また鯉の養殖も盛んになり、米・鯉の生産量が全国規模になりました。さらに発電や工業用水、飲料水にも利用され、安価で豊富な電力により、本市は工業都市としても発展していきました。

不毛とされていた土地が先人の尽力で実りの大地に生まれ変わりました。

日本遺産ストーリーの構成文化財

これまで紹介した安積開拓・安積疏水開さく事業をメインテーマとした、猪苗代湖・安積疏水・安積開拓を結ぶストーリー【未来を拓いた「一本の水路」ー大久保利通”最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代ー】は、平成28(2016)年、文化庁による日本遺産に認定されました。
ストーリー認定に併せて38の文化財が構成文化財として登録されましたが、開成館もその一つになっています。
郡山市では開成館をはじめとした構成文化財を活用し、観光振興や郷土愛の醸成につながる取り組みを行っています。
・一本の水路ブランド認定事業
・一本の水路出前講座
・JICA(国際協力機構)と連携した視察研修
・日本遺産の宝探し
・一本の水路ロゲイニング
・日本遺産クイズ

オリジナルの返礼品をお選びいただけます!

改修工事見学会(先着20名)

・開催は令和8年2月7日(土)を予定しています。
・1名様の寄附につき1名様をご招待いたします。
・天災等により中止となった場合、または寄附者様の都合により参加できなかった場合は、文化観覧施設フリーパス券に替えさせていただきます。

改修工事見学会(先着20名)

文化観覧施設フリーパス券

郡山市開成館、郡山市こおりやま文化の森資料館、郡山市ふれあい科学館及び郡山市美術館を観覧することができるフリーパス券です。
・開成館は本館を除く、官舎、入植者住宅を観覧することができます。
・有効期限は令和8年4月1日から令和9年3月31日までの1年間です。
・交付の対象は寄附されたご本人様のみです。

文化観覧施設フリーパス券

このほか、郡山市の魅力の詰まったお礼の品をご用意しました。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

福島県郡山市

福島県の中央に位置し、東北地方で仙台市に次いで第2位の経済規模を誇る東北の拠点都市です。
首都圏から東北新幹線で約80分というアクセスの良さに加え、東北・磐越自動車道は縦横に交差し、鉄道や交通の利便性が高いことから「人」「モノ」「情報」がつながり、交流する「経済県都」「知の結節点」として成長を続けています。