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100年前、贅の限りを尽くして築造された豪商「旧甲斐家蔵住宅」をよみがえらせ、蔵とラーメンのまち喜多方のシンボルに!第4弾

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 7,000

0.2%

目標金額:3,000,000

達成率
0.2%
支援人数
1
終了まで
88
/ 90

福島県喜多方市(ふくしまけん きたかたし)

寄付募集期間:2025年10月3日~2025年12月31日(90日間)

喜多方市産業部商工観光課

プロジェクトオーナー

蔵のまち喜多方では、かつて「40代で蔵を建てられないのは、男の恥」とまで言われ、男たちにとって自分の蔵を建てることは情熱をかけた誇りの対象でもありました。
旧甲斐家蔵住宅は、四代目甲斐吉五郎が男子一生の夢を豪壮な蔵座敷と主屋の建築にかけ、1917年(大正6年)から7年の歳月をかけ1923年(大正12年)に完成したと伝わる贅の限りを尽くした蔵住宅です。
2023年(令和5年)に築100年を迎え、当時の旦那衆文化が今も息づく旧甲斐家蔵住宅を観光・情報発信の拠点として整備し、地域の方に親しまれ、多くの観光客の方に喜多方の歴史・文化に触れていただけるよう引き続きクラウドファンディングにご協力お願いします。

贅を尽くした豪壮な蔵座敷をよみがえらせたい!

大正から令和をつなぐ 蔵のまち喜多方の証(あかし)

解体工事の始まった旧甲斐家蔵住宅内部をVR動画にてご覧ください。
解体工事の始まった旧甲斐家蔵住宅内部をVR動画にてご覧ください。

喜多方市は、昔から肥沃な土地と豊かな水に恵まれた米どころとして知られ、酒・味噌・醤油の醸造に適した地域です。現在も4,000棟を超える蔵が息づく「蔵のまち喜多方」として全国的に有名になり、多くの旅人が訪れるまちとなっています。

甲斐家は幕末に喜多方へ移り住み、酒造業や製糸業などを営みながら発展してきました。代々「吉五郎」の名を継ぎ、文明開化の機運から開港した横浜との取引を通じて財を築きます。特に四代目吉五郎は、喜多方中学(現在の喜多方高等学校)や郵便局の誘致に進んで私財を投じるなど、まちの発展に関心が深い豪商でした。また、生来普請(建築)を好み、男子一生の夢を託して豪壮な蔵座敷と主屋の建築に挑み、1917年(大正6年)から7年をかけ、現在の金額で約5億円ともいわれる蔵座敷を完成させました。

その後、時代の移り変わりにより醸造業を廃業しますが、1978年(昭和53年)からは屋敷内を一般公開し、座敷蔵での茶会などが開かれる「蔵のまち喜多方」の観光名所となりました。2001年(平成13年)には、店蔵・座敷蔵・醤油蔵が国登録有形文化財に登録されますが、2011年(平成23年)の東日本大震災以降、来館者が減少し、一般公開を終了することになります。

「蔵のまち」として多くの観光客が訪れる喜多方市にとって、喜多方の歴史や蔵、旦那衆文化の継承に貢献してきた甲斐家の存在は非常に大きいことから、2016年(平成28年)に市が取得し、その役割を担うこととしました。以降、文化財的価値を保ちながら後世に引き継ぎ、「喜多方の迎賓館」として観光客をもてなす拠点、市民のハレの場としての保存活用を目指しています。

2030年度(令和12年度)の完成を目指し、2025年度(令和7年度)からは、構造補強を主とする工事を行っています。

総事業費約11億円の一大プロジェクト

喜多方に息づく「蔵文化」を後世に!

昭和後期に催されたお茶会。 山庭を望む開放的な座敷蔵でお茶をたてる。
地元高校生によるお茶会。 地域に愛された蔵住宅であることが分かる。

旧甲斐家蔵住宅は、2023年(令和5年)に築100年を迎えました。これまでの度重なる災害や経年劣化により、破損や外壁の漆喰の剥離・剥落が見受けられ、さらには、耐震診断の結果、建物の強度が十分ではないことが分かり、多くの方に安全にご覧いただくためには、構造補強や壁・屋根などの修理をはじめ、防災設備や利便性を考慮した整備が必要となっています。(2023年(令和5年)より休館中)

今回のご支援は、総事業費約11億円を超える大規模プロジェクト(保存修理工事)の一部に充てさせていただきます。

この工事は、喜多方市として初めて「建築基準法の適用除外」を行うもので、市内の歴史的建造物の保存修理における指標となり、伝統文化を活用した取組を活性化させる「フラッグシップ」となることを目指しています。さらに、当初の伝統工法に従い、大工や左官職人の技術の育成・継承を図りながら、「魅せる構造補強」や「伝統的な左官技術」を取り入れた修理を進めていきます。

【活用方針】

・店蔵   見学、観光案内、受付、地場産品の販売、西洋室での喫茶営業
・座敷蔵  見学、茶会や文化的催事、撮影会等への貸出
・醤油蔵  非公開、特別展示(写真展、絵画展等)
・主屋   見学、各種会議等(地域の集会、テレワーク等)への貸出
・味噌蔵等 管理事務所

寄付金の使い道

旧甲斐家蔵住宅の活用整備に係る構造補強、保存修理等に要する費用の一部に充てさせていただきます。

【活用整備の概要】
・大正期の姿に復旧整備する保存修理工事に活用します。
・伝統的な左官技術を漆喰壁等の補修に活用します。
・伝統的な大工技術の継承・育成を構造補強に取り入れ、木造構造補強を中心とした「魅せる構造補強」に活用します。

【目標金額に達しなかった場合の寄付金の取扱い】
目標金額に達しなかった場合、喜多方市ふるさとづくり基金に積み立てし、本プロジェクトへ活用させていただきます。また、目標金額以上の寄附を頂いた場合も、本プロジェクトに要する費用の一部として活用させていただきます。

”見る蔵のまち”から”蔵と生きるまち”へ

いま、改めて「蔵」の良さを世界へ

座敷蔵での集合写真。 蔵住まいの家族の仲睦まじい姿が心温まります。
大正ロマン漂う店蔵の西洋室。 改修後は喫茶営業を行う予定です。

喜多方市には、表通りはもちろん、路地裏や郊外の集落にまで、今も4,000棟を超える蔵が息づく、まさに「蔵のまち」と呼ぶにふさわしい姿をとどめています。現在も酒蔵や味噌蔵として活用されていることからも分かるように、喜多方市は豊かな水と肥沃な土地に恵まれた米どころであり、醸造業の場として「蔵」が最適な建物だったことがわかります。そして今なお、多くの蔵が人々の生活に根ざし、暮らしの一部として息づいています。

市内には、「旧甲斐家蔵住宅」をはじめ、文化財として登録されている蔵や、2018年(平成30年)に重要伝統的建造物群保存地区に選定された「小田付地区の蔵のまちなみ」、さらには名家から移築した蔵を集めた「喜多方蔵の里」など、多彩な魅力を持つ蔵があります。今後は、時代の変化や観光客の多様なニーズに応えつつ、周辺景観の整備を図りながら、「見る蔵」から「蔵を生かし、人々の暮らしを感じられる蔵のまち」へと、地域一体で取り組んでいきたいと考えています。

今回ご支援の対象となる旧甲斐家蔵住宅の保存修理工事は、単なる観光施設の修繕ではありません。蔵のまちの歴史や商人ならではの文化、そして今もこの地に暮らす人々の思いを未来へつなぐ取り組みとして、共感し、ご支援いただければ幸いです。

どこか懐かしい昭和レトロの趣が漂う蔵のまち喜多方は、これからも訪れる人々に“癒し”を提供し、来るたびに新しい発見がある「選ばれるまち」を目指してまいります。

寄付者の皆さまへ

喜多方市 市長 遠藤 忠一

蔵のまち喜多方の浪漫を大正から新しい時代令和へつなぐ

今も約4,000棟の蔵が息づく「蔵のまち喜多方」では、「40代で蔵を建てられないのは、男の恥」とまで言われ、男たちにとって自分の蔵を建てることは情熱をかけた誇りの対象でもありました。

その「蔵のまち喜多方」を代表する蔵住宅が「旧甲斐家蔵住宅」です。

旧甲斐家蔵住宅は、黒漆喰の外観、内部に西洋室や螺旋階段などの洋風意匠を取り入れた店蔵、県指定名勝の庭を眺めることができる51畳の大広間を誇る座敷蔵など、なんとも風情のある建物となっています。また、それらを繋ぐ主屋など、そのすべてが当時、贅の限りを尽くして建てられた、正に蔵のまち喜多方のシンボルです。

しかしながら、令和5年(2023年)に築100年を迎え、長年にわたる経年劣化や度重なる災害による破損は著しく、市が平成28年(2016年)に取得して以降、今に至るまで、一部分のみの公開に留まり、当時の大工や左官技術の結晶をお見せすることができずにおります。

このため、全国のみなさまのお力をお借りしながら、喜多方の浪漫を大正から令和につなぐ、旧甲斐家蔵住宅の保存・修理を行い、地域の方々に愛され、訪れる多くの観光客の方を迎え、見て・触れて・感じていただける、本市観光の拠点・情報発信の拠点として、令和12年度(2030年度)の全面公開を目指しております。

このガバメントクラウドファンディングを通じ、大工技術を伝承する木造による構造補強方法に加え、工事期間中には当時の技術を垣間見る特別公開やオープン後には西洋室での喫茶なども予定しておりますので、全国のみなさまの心よりの応援をお待ちしております。

蔵のまち喜多方の浪漫を大正から新しい時代令和へつなぐ

蔵の会 会長 矢部 善兵衛 さん

未来へ繋ぐ郷土の至高蔵

大正期築造の甲斐家住宅は、烏城(うじょう)と呼ばれる総黒漆喰塗りで仕上げられた座敷蔵を始め、土蔵建築と木工技術の粋を尽くした内外の造りとその外観は、会津地方でも稀有の威容を誇ります。
そして、「蔵」を地域景観の顔とする喜多方市及び会津北部のまちの象徴として、蔵のまち喜多方市の文化観光戦略の牽引役を果たしてきました。
また、喜多方市の登録有形文化財第一号として、平成13年に文化庁登録がされております。
しかし、平成23年3月に起こった東日本大震災と、その後に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、そのような状況を一挙に圧し潰しました。大震災の発生以降、甲斐家へのダメージは大きく、蔵の会には、当主の深刻なる相談が幾度となく寄せられました。
蔵の会では、率先して、今後の保存再生の方法を提案し、市当局への積極的な要望活動を展開しました。
その結果、市民各層、市議会の積極的な後押しを受けて、現在に至ることが出来ました。
市では、これら蔵群の活用について、本市観光の拠点・情報発信の拠点としての整備を図ることにしています。蔵の会では、「晴れの舞台」を主テーマとして、その整備と活用を提案しております。この提案は、NHK番組の新日本紀行「蔵ずまいの町・福島県喜多方市」を昭和50年に制作された当会顧問の須磨章氏を座長として、蔵の会が平成25年3月に取りまとめたものです。
今回の整備工事が、文化的価値の極めて高い建築遺産である「甲斐家建築物群」を未来へ繋ぐ第一歩となりますよう、1日でも早い完成を期待して止みません。市民各位のなお一層のご理解とご支援を切望いたしております。

一般社団法人喜多方観光物産協会 会長 樟山 敬一 さん

蔵のまち喜多方のシンボル復活に期待

市内に4000棟もの蔵がある喜多方市。蔵の用途は様々ですが、喜多方には座敷蔵も多く、自然な姿で人々の生活の中に溶け込んでおり、「蔵ずまいのまち」とも称されています。
喜多方の蔵の代表格は「旧甲斐家蔵住宅」です。この蔵住宅は、今から100年前に、豪商として財をなした当時のご当主の「男の夢」の実現に向けて、贅の限りを尽くして建てられました。周囲を高い塀で囲われ、黒漆喰に彩られて堂々とした店蔵、また、庭から見学できる重厚な黒漆喰の蔵座敷は、その豪華さで見る者を圧倒し、「烏(う)城(じょう)」とも呼ばれています。
蔵のまち喜多方のシンボル的存在である「旧甲斐家蔵住宅」を喜多方市が取得し、そのリニューアル公開とともに観光の情報発信拠点として整備し、蔵の街並み観光の発着点にしていこうという取り組みは、当協会に加入する観光関係者だけでなく、多くの市民が期待を寄せているところです。
この歴史的事業を、行政の力だけで取り組むのではなく、市民全体、さらには全国・全世界の歴史的建築物の保存活用に理解ある人々に訴えかけ、賛同を得ようとするプロジェクトはおおいに意義のあるものと考えています。
蔵のまち喜多方の発展を目指し、文化資源を活用した観光交流人口の増加による地域活性化を展望したガバメントクラウドファンディングの成功にむけて、ぜひとも多くの方々のご賛同とご協力をお願いいたします。

喜多方市の一大観光拠点として、しっかり、着実に

2030年度(令和12年度)公開予定

お茶会や酒宴など、かつて数々の賓客を招いてきた座敷蔵を蘇らせます。
現在生かし解体工事中の座敷蔵

・2022年 実施設計(店蔵、蔵座敷・醤油蔵、北東塀・南塀、味噌蔵・麹蔵)、仮設防災設備工事
・2023年 実施設計(主屋)、保存修理・構造補強工事(店蔵、蔵座敷・醤油蔵、北東塀・南塀、味噌蔵・麹蔵、庭園)、設計監理
・2024年 保存修理・構造補強工事(店蔵、蔵座敷・醤油蔵、主屋)、設計監理
・2025年 保存修理・構造補強工事(店蔵、蔵座敷・醤油蔵)、設計監理
・2026年 保存修理・構造補強工事(店蔵、蔵座敷・醤油蔵)、設計監理
・2027年 実施設計(庭園)、保存修理・構造補強工事(北東塀・南塀、主屋)、設計監理
・2028年 実施設計(表門・車庫、防災、庭園)、保存修理・構造補強・外壁修理・左官工事(北東塀・南塀、主屋、庭園)、設計監理
・2029年 構造補強工事(味噌蔵・麹蔵・裏門、表門・車庫、防災、庭園)、設計監理
・2030年 左官工事(店蔵、蔵座敷・醤油蔵、味噌蔵・麹蔵・裏門)、設計監理、夏以降リニューアルオープン

寄附者の皆様へ

現在の外観。休館中の今は静かに喜多方のまちを見守ってくれています。

旧甲斐家蔵住宅は、大正時代からおよそ100年にわたり、その荘厳で静かな姿のまま、喜多方のまちなみや地域の人々、そして訪れる多くの方々を見守ってきました。

これからも、皆さまの温かいご支援をいただくことで、次の100年も「蔵のまち」に暮らす人々の生活を見守り続けることができます。

蔵のまちの旦那衆の心意気や誇り、そして浪漫が詰まった旧甲斐家蔵住宅は、いつでも皆さまのお越しをお待ちしております。

お礼の品をご紹介

特別公開へのご招待

特別公開にて内部構造や使用部材等をご覧いただけます。
解体工事の始まった旧甲斐家蔵住宅内部をVR動画にてご覧ください。
解体工事の始まった旧甲斐家蔵住宅内部をVR動画にてご覧ください。

本プロジェクトのお礼の品の1つとして、保存修理工事期間中の甲斐家蔵住宅の内部を見学できる「特別公開」があります。一般公開されていた時期にはご覧いただけなかった部分や、今後、工事が進むにつれて見ることができなくなる建物の内部構造など、貴重な体験になること間違いありません。今しかご覧になれない旧甲斐家蔵住宅の姿をぜひご覧ください。なお、特別公開は、令和8年4月頃を予定しています。

【注意事項】
 ・交通費や宿泊費等の費用は各個人のご負担となります。
 ・安全確保のため、1回あたりの人数を制限して実施します。
 ・旧甲斐家蔵住宅のすべてを公開するものではありません。
 ・施設の状況により、急遽見学できない場所が発生する可能性があります 。

※ 喜多方市民の方は控除は受けられますが、返礼品は受け取れません。

約4,000棟の蔵が息づく喜多方で醸造されたお礼の品

蔵のまち喜多方で醸造されたお礼の品を多数取り揃えております

喜多方市は、肥沃な土地と豊かな水に恵まれた米どころとして、酒・味噌・醤油などの醸造業に適した地域であり、甲斐家の蔵でも、かつて「フンドウカヒ」の名で味噌や醤油を醸造していました。(現在は廃業)
今も約4,000棟の蔵が息づく「蔵のまち喜多方」で醸造された酒・味噌・醤油などのお礼の品を多数取り揃えておりますので、この機会にご賞味ください。

※ 喜多方市民の方は控除は受けられますが、返礼品は受け取れません。

ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

現在進捗情報はありません。

福島県喜多方市

喜多方市は、飯豊連峰をはじめとする雄大な自然環境や四季を彩る様々な花資源に恵まれ、また、神社仏閣や蔵のまち並みなどの人々のくらしと歴史を感じさせる建造物も多く残されています。さらに文化庁の100年フードに認定された喜多方ラーメン、山都そば、塩川鳥モツをはじめ、日本酒、味噌、醤油などの醸造品や豊かな農産物に由来する地域ならではの食文化が根付いており、これらの自然、歴史、文化、食などの豊富な観光資源を生かした取組により、年間180万人を超える観光客が訪れる観光都市です。
2023年(令和5年)には毎年7月17日を「喜多方ラーメンの日」として記念日登録し、今後ますます「蔵とラーメンのまち喜多方」を盛り上げていく予定です。