ミミズク土偶のふるさと「真福寺貝塚」の魅力を未来につなげたい!

カテゴリー:伝統・文化・歴史 

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寄付金額 27,000

2.7%

目標金額:1,000,000

達成率
2.7%
支援人数
1
終了まで
89
/ 90

埼玉県さいたま市(さいたまけん さいたまし)

寄付募集期間:2025年12月1日~2026年2月28日(90日間)

埼玉県さいたま市

プロジェクトオーナー

国指定史跡「真福寺貝塚」は、全国的に有名な縄文時代の遺跡です。
現在、史跡整備のための発掘調査を行っています。
調査によって、縄文時代の土器や石器に加え、漆製品や動植物遺体(動物骨、貝、木材、虫の羽)も出土しており、
縄文時代の周辺環境や人々の活動をうかがい知ることのできる資料に満ちています。

しかし、真福寺貝塚は遺跡の重要性に対して、市民に対してその価値が十分に伝わっていないという面があります。
また、遺跡を深く知りたい方々にとって十分な情報を提示できていません。
そこで、最新の情報を記載した新しいリーフレットを作成します。  
また、出土した資料に触れるイベントや講座を開催し、国民のみなさまや子どもたちに遺跡の価値を知ってもらい、語り継いでもらえる遺跡としていきます。

「真福寺貝塚」の歴史とその価値

重要文化財 ミミズク土偶 (画像は東京国立博物館提供)

「真福寺貝塚」は、さいたま市岩槻区城南及び真福寺にあり、昭和50年(1975年)に国に指定された史跡の一つです。
貝塚とは、貝殻や骨、日用品などが大昔の人によって一か所に投棄され、集まった場所をいいます。
当時はまだ日本に文字が伝わっていませんが、貝塚に集められたものから生活や文化が見えてくるため、全国各地の貝塚で調査が行われています。

真福寺貝塚は大正15年(1926年)に初めて学術的な発掘調査が行われ、これまでに東京大学、慶応義塾大学、國學院大學などが発掘調査を行っています。
昭和32年(1957年)には、真福寺貝塚出土の「ミミズク土偶」が国の重要文化財に指定されました。このミミズク土偶は、現在東京国立博物館が所蔵しています。
令和7年(2025年)に、国指定から50周年を迎えました。
さらに、令和8年(2026年)には、初めての発掘調査から100周年を迎えます。

「真福寺貝塚」の魅力と発掘調査の成果

令和2年度出土 ミミズク土偶

さいたま市では、真福寺貝塚の新たな一面を発見するため、平成28年度から発掘調査を実施しています。
これまでの調査により、台地上に広がる馬蹄形状の高まりは、後期前葉(約3,800年前)から晩期前葉(約2,900年前)にかけて、人々が活動地点をずらしながら居住活動を行った結果、高まりが発達していったことが明らかになりました。

また、高まりの内側にある窪地内には、真福寺貝塚で最後に生活をした人々が残した晩期中葉の土器をはじめとする遺物の集積地点が複数あり、窪地の縁辺部には晩期中葉の墓域が東側と西側に2ヶ所に作られていたことなども明らかになりました。

さらに、史跡西側の谷部は、最大2.7mの深さにわたり、縄文時代の人々の活動によって、谷が埋積し、現在のようななだらかの谷地形になったことや、谷部には籃胎漆器(らんたいしっき、植物を編み上げて作り漆を塗ったかご)や漆塗り土器など、台地上では消失してしまう貴重な遺物が良好な状況で保存されている様子が明らかになってきました。

さいたま市文化財キャラクター 「福みみーズ」

「福みみーズ」は、さいたま市立大宮国際中等教育学校の生徒がデザインし、さいたま市立の小学校・中学校・特別支援学校の児童・生徒の投票によって選ばれたキャラクターです。

福みみーズは縄文人である福と、 その相棒であるミミで構成されるコンビです。
福は縄文人らしい髪型とともに当時の縄文人が身に着けていた耳飾りや勾玉、貝塚のイメージで貝の飾りをつけています。
モチーフである貝塚と、真福寺貝塚から発掘された重要文化財であるミミズク土偶をイメージしたデザインになっています。

「真福寺貝塚」を未来につないでいくために

現在、実施している発掘調査の状況を、上空から撮影し、時代ごとの地形の変化を記録するためのドローンの購入を予定しています。
また、谷の中から発見された木材の種類や花粉分析により植物の同定を行います。

昆虫遺体も多数見つかっていることから、これらの種類を同定することにより、当時の水辺の森林環境がどのようなものであったのか、植物、動物双方の分析結果から復元を行います。そして、これらの成果を盛り込んだリーフレットの作成を行い、真福寺貝塚の魅力を広く発信してまいります。

貴重な歴史文化遺産を守り、次世代に継承していくためには皆様のご支援が必要です。

寄附金の使いみち

皆様からいただいた寄附金は、真福寺貝塚の保存・普及活動などに使用させていただきます。

※目標金額の達成・未達成に関わらず、本事業は実施します。
※目標金額を超えて集まった寄附金は、「文化財保存活用基金」に積み立て、後年度の事業に使用します。

寄附者の皆様へ

さいたま市長 清水 勇人

「真福寺貝塚」は、国の史跡に指定されており、縄文時代の歴史を紐解くうえで非常に貴重な遺跡です。
さいたま市では、「真福寺貝塚」を継承していくため、平成28年度から発掘調査を継続して実施するとともに、保存活用のため、日々の維持管理を行っています。

この貴重な財産を守り、次世代へ伝えるため、皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。

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ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

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結果:-

お礼の品一覧

現在進捗情報はありません。

埼玉県さいたま市

さいたま市は、埼玉県南東部に位置する人口約135万人の政令指定都市です。
「SUUMO住みたい街ランキング2025首都圏版」では「大宮」が2位、「浦和」が11位、「さいたま新都心」が26位になるなど、住みやすい街として評価され、Jリーグ 浦和レッズとRB大宮アルディージャのホームタウンでもあり、熱いサポーターの存在で全国的に知られているところです。
また、「東日本の玄関口」大宮駅は全国有数の乗り入れ路線数を誇り、駅近くの鉄道博物館は世界中の鉄道ファンばかりでなく、多くの家族連れが訪れる人気施設です。
他にも、大宮盆栽美術館(2010年オープン)や岩槻人形博物館(2020年オープン)など、日本の伝統文化を体験できるスポットも注目されています。