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「生きた化石」オオサンショウウオを守り、 豊かな自然を未来につなげるための研究施設をつくりたい!

カテゴリー:自然・環境 

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寄付金額 6,115,000

61.1%

目標金額:10,000,000

達成率
61.1%
支援人数
120
終了まで
65
/ 90

兵庫県朝来市(ひょうごけん あさごし)

寄付募集期間:2025年7月3日~2025年9月30日(90日間)

兵庫県朝来市×YAMAP

プロジェクトオーナー

私たちのまち、兵庫県朝来市は、県内でも特にオオサンショウウオが多く生息する自然豊かな地域で、今も貴重な生息地が多く残されています。しかし、オオサンショウウオを守り、彼らの棲む自然豊かな環境を次の世代に受け継いでいくためには、まだ十分な研究や保全活動ができていません。

そこで朝来市は、オオサンショウウオを中心とした自然環境の研究施設を新たに設置し、生態の解明、情報発信、人材育成を行うことで、オオサンショウウオやそれを取り巻く自然環境の保全策を進め、「人と自然との共生」を軸にしたまちづくりを目指しています。

私たちの活動は、朝来市だけでなく、日本、そして世界でも貴重なオオサンショウウオの未来を守ることにつながります。みなさまからの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。

皆様は、世界最大の両生類、オオサンショウウオをご存知ですか?

最大で1.5mにもなる巨体。ユニークな外観。「生きた化石」と言われるオオサンショウウオは、日本固有の生き物で、国の特別天然記念物に指定されています。しかし、生息環境の悪化や外来種の流入によって、今では絶滅の危機に瀕しています。

私たちのまち兵庫県朝来市は、県内でもとりわけ自然豊かな地域で、貴重なオオサンショウウオの生息地が今も数多く残っています。ただ、オオサンショウウオを守り、彼らの棲む自然豊かな環境を次の世代に受け継いでいくための研究や保全活動はまだまだ不十分な現状です。

画像はイメージです。

そこで、朝来市はオオサンショウウオを中心とした自然環境の研究施設を新たに設置するプロジェクトを立ち上げ、令和8年のオープンを目指して準備を進めています。オオサンショウウオの生態の解明と情報発信、人材育成を行うことで、オオサンショウウオとそれを取り巻く自然環境の保全を進め、「人と自然との共生」を軸にしたまちづくりを目指します。

私たちが生きるためには豊かな自然環境が欠かせません。オオサンショウウオなどのサンショウウオ類は、環境の変化に敏感であり、海外では「豊かで健全な自然環境の指標」として信頼されています。そうした生き物を守り、共生することは、私たち自身が生きるために必要な自然環境を守ることでもあるのです。

写真

私たちの活動は、朝来市だけでなく、日本、そして世界でも貴重なオオサンショウウオを守り、大切な自然環境を未来に引き継ぐことにつながるはずです。
「オオサンショウウオの棲むまち・朝来市」の取り組みに、みなさまの温かいご支援を、心よりお願い申し上げます。

【背景】

オオサンショウウオは、2300万年以上前からほとんど姿かたちを変えずに現在まで生き残ってきた「生きた化石」であり、昭和27年に国の特別天然記念物に指定されています。

卵を守るオオサンショウウオの雄(雄が子育てをするのが特徴です)

オオサンショウウオをはじめとしたサンショウウオ類は、ユニークな生態を多く持っています。例えば、サンショウウオたちは非常に優れた再生能力を持ち、身体の一部が損傷・欠損しても手足や臓器等を再生することができるので、人間の再生医療の現場でも注目され、研究の対象となっています。

しかし、サンショウウオたちの生態はいまだにほとんど分かっていないことからなかなか保全が進まず、生息環境の悪化や外来種のチュウゴクオオサンショウウオの国内への侵入・増加によって近年、生息数が急激に減少しています。

【朝来市とオオサンショウウオ】

朝来市は、市内を流れる河川のほとんどにオオサンショウウオが生息する、全国でも珍しい、豊かな自然環境を有するまちです。また、朝来市は兵庫県の中央部に位置し、瀬戸内海へ流れる市川(いちかわ)と、日本海へ流れる円山川(まるやまがわ)という、県内でも特にオオサンショウウオの生息数が多い2つの河川の源流域です。

そのため、朝来市内での研究・保全対策の実施は下流域等を含め県下全域にとっても大切であり、大きな意味があると考えられます。しかし、その重要性は十分に周知されておらず、理解の不足等から貴重な自然環境が危険にさらされることも少なくありません。

朝来市には、日本で唯一のオオサンショウウオの専門の研究機関「NPO法人日本ハンザキ研究所」があり、過去40年以上にわたってオオサンショウウオに関する調査研究がなされてきました。新施設では、これらの研究機関等と連携しながら、オオサンショウウオを中心とした自然環境の調査研究・情報収集を行います。

【研究設備の活用による環境保全】

オオサンショウウオの寿命は数十年、場合によっては人の寿命よりも長いと考えられ、野外調査等の研究では生態を明らかにするのに多くの時間と労力を要します。そこで、新施設では、野外調査に加えてオオサンショウウオの繁殖・飼育施設、遺伝子実験施設を設置し、データの収集を行います。そして、得られた研究成果を活かし、オオサンショウウオやそれを取り巻く自然環境の保全につなげます。

朝来市は、兵庫県の2つの主要河川の源流域であるため、もし市内に外来種が侵入すると、交雑等によって兵庫県全域で日本固有種の存続が危機にさらされてしまいます(兵庫県では現時点では未確認)。そのため、侵入対策として、環境DNA分析(河川水の中に漂うDNAから、生物の生息の有無を検出)や、体組織から抽出した遺伝子を用いて生物種判定を行う設備等を導入し、外来種の防除を実施します。

新施設では、「ラボ展示」として実際に研究が行われる様子をご覧いただくとともに、最新の研究データを活かした展示を行います。また、これらを活かして環境教育を実施し、環境保全につながる次世代の人材を育成することを目指します。

寄附金の使い道

■遺伝子分析機器や飼育実験器具等の、研究設備の導入
■施設での研究成果の情報発信のための設備の導入
■施設での研究成果を用いた環境教育のための設備の導入

※目標金額に達しなかった場合でも、事業は実施いたします。
※目標金額以上に集まった場合は、本プロジェクトの趣旨に沿った経費として活用させていただきます。

【10万円以上のご寄附をいただいた方をプレミアムツアーにご招待いたします】

当ガバメントクラウドファンディングに10万円以上のご寄附をいただいた方を対象に、下記のプレミアムツアーを実施いたします。

①プレオープンツアー
オープン前の施設をご覧いただくとともに、普段は外からしか見ることのできない研究室の中へご案内し、いただいたご寄付により導入を行った研究設備等についても解説をさせていただきます。

②ナイトツアー
普段は閉館となる夜間の施設ご覧いただきます。夜行性のオオサンショウウオが活発になる時間帯のため、普段は見ることが出来ない姿も見ることが出るかもしれません。

※上記については詳細が決定次第、対象の方へ案内を送付させていただきます。
※プレオープンツアーについては、対象者が多数の場合、抽選になることがございます。

NPO法人日本ハンザキ研究所 理事長 岡田 純さん

オオサンショウウオは日本固有種で西日本の限られた河川に分布し、生息環境の劣化や外来種との交雑化などによって絶滅が危惧されています。オオサンショウウオとその生息環境を守っていくためには調査研究だけでなく、行政や地域住民(市民)の理解と協力が欠かせません。
朝来市が建設予定の施設はオオサンショウウオ研究にとって、世界的にみても稀有な施設になると思います。ここでは最新の研究成果を展示解説すると共に、生態展示や自然環境を活かした環境教育などにより、多くの方々がオオサンショウウオや生物多様性保全に対する理解や興味を深めることができると期待しています。
当研究所は朝来市の取り組みに賛同し、できる限り協力していきたいと考えています。オオサンショウウオを守り、未来へ残していくためにみなさまのご支援をお願いいたします。

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ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!

ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。

控除上限額かんたんシミュレーション

結果:-

お礼の品のご紹介

現在進捗情報はありません。

兵庫県朝来市

朝来市は、「天空の城」などと称される国史跡「竹田城跡(たけだじょうあと)」があり、雲海に包まれた姿は見る者を魅了します。平成29年4月には「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」にまつわる物語が日本遺産に認定され、その関連遺構として「生野銀山」や「神子畑選鉱場跡」などがあります。また、全国には豊かで多様な自然環境を有したまちがたくさんありますが、当市はその象徴と呼べる特別天然記念物オオサンショウウオが大変多く生息するまちのひとつです。人々の生活のすぐ横を流れる川に当たり前のように暮らしている、そんな身近な存在であるオオサンショウウオと、多種多様な河川生物を育む市内の貴重な自然環境を守り、オオサンショウウオをシンボルとした水と自然、人がともに暮らしていくまちづくりを推進するため、朝来市第3次総合計画において「人と自然との共生」という視点を追加しました。
まだまだその生態が解明されていないオオサンショウウオの調査研究、情報発信、普及啓発などを通して、生物多様性の保全と持続可能な未来を描く「オオサンショウウオの棲むまち・朝来市」を目指します。