【島根県海士町】ヨットが運ぶ人と夢、自然豊かな秘境をめぐるクルージングで離島の社会課題に光を。
カテゴリー:健康・福祉
寄付金額 2,520,000円
目標金額:5,000,000円
- 達成率
- 50.4%
- 支援人数
- 4人
- 終了まで
-
17日
/ 90日
島根県海士町(しまねけん あまちょう)
寄付募集期間:2025年7月4日~2025年10月1日(90日間)
島根県海士町 × ピースウィンズ・ジャパン

海士町は離島というハンデを抱えながらも「島留学」などの移住施策を進め、人口減に歯止めをかけた地方創生の先進地として知られています。
しかし、まだまだ課題はあり、その一つが「医療」です。
島に一つしかない診療所では医師の負担も大きくなり、大きな病院に行くには、船での移動が不可欠です。
産業の活性化に重要な関係人口・交流人口を安定して増やしていくには依然ハードルがあります。
海士町とピースウィンズ・ジャパンは2023年に包括連携協定を結んで以来、連携を進めてきました。
このプロジェクトでは海士町内で新たにヨット(船)を運用し、クルージングツアーを通じて「海士町ファン候補」になっていただくとともに、島民が安心して暮らし続けることができる環境を作っていく、課題解決に向けてともに考えていく機会を作ることを目指します。
島根県海士町
島根県沖およそ60kmに位置する隠岐諸島。有人島4島のうちの1つ、中ノ島にあるのが人口およそ2,300人の海士町(あまちょう)です。
島外からの交通手段は海路のみという離島ですが、豊かな自然とカルデラの地形が作り出す見事な景観、離島ならではの独自の文化など、ここにしかない魅力があふれています。
このプロジェクトは、寄付者の皆さんに島の魅力を存分に味わっていただきながら、同時に地域課題を解決することを目指します。

地元の魅力を伝え、離島の課題解決へ
地方創生の「成功例」でも尽きない課題
海士町は離島という立地面のハンデを抱えながら、「島留学」などのUターン・Iターン施策を成功させ、人口減に歯止めをかけた地方創生の「成功例」として知られます。
しかし、若者の定住を持続的に促していくためには、雇用機会創出の不断の取り組みが必要です。
さらに他市町村との移動手段が限定されているのに変わりはなく、産業の活性化に重要な関係人口・交流人口を安定して増やしていくには依然ハードルがあります。
もう1つの重要な課題は医療です。人口2,200人あまりの町の医療を支えているのは島に1つしかない診療所で、医師の負担も大きくなっています。
島民にとっても、受診のハードルが高い、大きな病院に行く必要があれば船などで移動しなければならないといった問題があります。
海士町にはお年寄りも多く、安心して暮らし続けることができる環境への対応が急がれています。

ヨットが運ぶ人と夢
このプロジェクトでは、海士町内で新たにヨット(船)を運用し、クルージングツアーを通じて外部から「海士町ファン候補」を呼び込むとともに、ツアー利用がない期間は地域貢献に活用することで、前述の課題の解決を両面からサポートすることを目指します。
「海士町ファン候補」とはもちろん、このプロジェクトをご支援くださる皆さまのことです。ご寄付という形だけでなく、お礼のツアーにご参加いただくこと自体が、海士町を知り、関わる人々の輪を広げる貴重なご支援となります。地元の雇用創出にもつながります。
この海士町を含む隠岐諸島の一部は、火山活動で生まれたカルデラの窪地に海水が入り込んで湾となり、外周が島となったカルデラ島です。世界で2カ所しかないとされる珍しい地形で、隠岐諸島全体が「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されています。
「隠岐牛」や「さざえ」をはじめ、自然の恵みが詰まった食文化も海士町の見どころです。また、「人」も大きな魅力の一つです。島内と島外からの人との出会いと交流が、変化をうみ出します。こうした多様な海士町の魅力にぜひ触れていただきたいと考えています。

地方の課題解決に向けて、海士町とピースウィンズの挑戦
このプロジェクトは、海士町と認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンが連携して推進しています。ピースウィンズは国際人道支援を出発点とする団体ですが、現在は保護犬事業、災害支援など国内で急速に活動の幅を広げています。
なかでも、団体が本部を置く広島県・神石高原町を筆頭に、さまざまな課題を抱える地方の活性化を後押しする取り組みを精力的に推し進めています。
海士町とピースウィンズは2023年に包括連携協定を結んで以来、連携を深めてきました。共同事業の一部をご紹介します。
●大規模災害の支援体制強化と地域医療への貢献を両立
2025年4月、海士町にピースウィンズの災害救助ヘリコプターが常駐するヘリポート格納庫が完成。ピースウィンズが緊急災害支援を行う際の拠点として運用するのに加え、平時はヘリを地域の足として役立てることが目的です。現在は定期的にヘリコプターで医師の輸送を行い、離島医療を支える役割を担っています。海士町で診療所以外の医療の拠点を構築するという取り組みにも支援を行っています。
●子どもたちに「非日常」を体験する機会を提供
ピースウィンズは、育った環境や経済状況によって生まれる子どもたちの体験格差を埋める取り組みにも取り組んでいます。それぞれ体験機会の獲得に難しさを抱える、養護施設で育った子どもたち、離島である海士町の子どもたちを対象にプログラムを運営。海士町や海外での研修の機会を設けて「非日常」の中で刺激を受けてもらうとともに、子どもたち同士の相互交流の場を作っています。
●地域活性化と人的交流のための滞在拠点を構築
海士町でかつて旅館として地元に愛された空き家を改修し、島外来訪者の滞在拠点・コミュニティスペースとして蘇らせる計画も進行中。改修が完了した暁には、宿泊・飲食ができる場所として外部の人・地元の人が自然と集まる拠点として活用することもめざしています。
今回のプロジェクトも成功に導き、医療や人流を巡る海士町の課題解決に向けて、ひいては日本全国の困難に直面している地方が活力を取り戻す未来に向けて一歩ずつ進んでいきたい。さまざまな課題に正面から向き合う海士町と、その挑戦を全力でサポートするピースウィンズの取り組みをぜひ応援していただけますと幸いです。

寄付金の使い道
・海士町における観光産業振興や町づくり、医療など地域支援
・コミュニティ活性化と観光資源の整備を目的とした古民家再生プロジェクト
・海士町における、空飛ぶ捜索医療団 "ARROWS" の災害緊急支援チームの育成と離島のニーズに対応するための拠点づくり
目標金額以上集まった場合も、目標金額に満たなかった場合も本プロジェクトに活用させていただきます。
寄付者のみなさまへ
海士町長 大江和彦 メッセージ

日頃より海士町を応援してくださり誠にありがとうございます。
海士町では島民一丸となって承前啓後の考え方を根底に「海士町の新時代」という次なるステージへ飛躍するため、島の様々な挑戦を推進しながら、一層魅力的な町を目指してまいります。
ガバメントクラウドファンディングを活用して、第3期海士町創生総合戦略「地域経営人口プラン~みんなでしゃばるまちづくり2.0~」に基づき、町の掲げる3つの「かん」(ひとの還流、暮らしの環境、里山里海の循環)を推進する新たな挑戦が増えていくことを願っております。
私たちの取り組みをぜひあたたかい目で見守ってくださいますと幸いです。
海士町のまちづくりを応援してくださる皆様からのご協力を心からお待ちしています。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
お礼の品のご紹介
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2025年08月15日 18:00
連携して命を守る!防災訓練に参加しました
ふるさと納税を通じてピースウィンズの支援活動に温かいご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
このプロジェクトでは、離島の医療不足、観光業の活性化など様々な事業に活用させていただきます。
今回の進捗情報では、そのうちのひとつ、「空飛ぶ捜索医療団"ARROWS"(災害緊急支援チーム)の育成」についてご報告いたします。
先日、空飛ぶ捜索医療団は高知県での大規模訓練に参加してきました。
この訓練は、南海トラフ巨大地震や豪雨被害など、あらゆる大規模災害を想定し、県や市町村、民間支援団体など約150団体、医療救護エリアには約230人が参加する非常に大規模で実践的なものでした。特に「人々の命を助けるための訓練」に重点が置かれ、実際の災害現場でどのように動き、いかに命を救うかという総合的な防災対策の確立が図られました。
空飛ぶ捜索医療団は、医療コンテナを活用した医療支援や、避難所の状況を評価する「避難所アセスメント」を実施。医療が必要な方はもちろん、高齢者や障がいを持つ方など、特別な配慮が必要な方々の支援ニーズを把握し、多職種連携で対応する訓練を行いました。
訓練中には、予期せぬ課題にも直面しました。
限られた人的・物的リソースの中で複数の緊急度の高い患者さんに同時に対応する場面では、迅速なトリアージと情報共有、本部への要請・調整によってスムーズな搬送を検証できました。また、医療コンテナ内での出産という、非常に緊急性の高い状況も想定され、産科経験のある看護師が対応にあたりました。これにより、重症患者だけでなく、産科や小児など幅広い分野に対応できる能力の重要性を再認識する機会となりました。
さらに、今回の訓練には、普段は他の病院に勤務し、いざというときに空飛ぶ捜索医療団のメンバーとして活動する登録隊員「ロスター」の医師も初めて参加しました。能登半島地震の際にも多くのロスターが専門分野を活かして支援しましたが、このような訓練でのコミュニケーションは、被災者の方に寄り添うチーム作りには不可欠です。私たちはチーム全体の「連携力」を高めることで、より効果的な支援を目指しています。
今回の行政等との訓練を通して培われた経験と連携力は、まさに皆様のご寄付によって支えられるチームの強化に繋がり、将来の離島を含むあらゆる被災地での迅速な活動に活かされます。
私たちは今後も、確かな準備と連携を築き、「一人でも多く」の命を救う力を強化していきます。
空飛ぶ捜索医療団のホームページにて、活動の詳細をぜひご覧ください!
https://arrows.peace-winds.org/もっと見る
島根県海士町
海士町は、日本海の隠岐諸島に位置する人口約2,300人の島です。
ユネスコ世界ジオパークに認定され、豊かな海、豊富な湧水など自然環境に恵まれ、自給自足のできる半農半漁の町で、鎌倉時代に後鳥羽上皇が島流しにされた場所でもあります。
「ないものはない」をスローガンに掲げ、近年は人口減少を食い止めるための多様な教育・交流施策の挑戦により、離島・過疎地でありながらも若者の賑わいが創出されています。
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