至高の逸品「温室メロン」を、最高のタイミングで味わってほしい!
カテゴリー:食・農林水産業・商工業
寄付金額 148,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 14.8%
- 支援人数
- 16人
- 終了まで
- 受付終了
静岡県(しずおかけん)
寄付募集期間:2025年5月21日~2025年7月21日(62日間)
静岡県農林技術研究所 加工技術科

静岡県が誇る温室メロンは、100年以上前にイギリスから伝わり、巧みの技で磨きあげられた世界最高峰の果物です。しかし、温室メロンは「食べごろ」が2~3日と短く、見た目だけでは判断できないと言う難しさがあります。私たちはこの問題を解決するため、どなたでも簡単に食べごろを判断できる「熟度計」と「アプリ」の開発に取り組みます。
至高の逸品「温室メロン」を、最高のタイミングで味わってほしい!
IoT技術で最高の瞬間を逃さない - 匠の技が育てた至高の果実を、誰もが最高の状態で味わうために

私たち静岡県農林技術研究所は、県の公設試験研究機関として時代に応じた農業技術の開発に取り組んできました。
温室メロンは100年以上前にイギリスから伝わり、独自の品種改良、匠による栽培技術向上、恵まれた日照・気温条件の地の利を活かして生産されています。アールスフェボリット系では生産量・産出額ともに日本一を誇り、近年では世界最高峰の果物として輸出量も増加しています。

過去の研究により、温室メロンは「食べごろ」で最もおいしく感じることが明らかになっていますが、その期間はわずか2〜3日間と短く、見た目だけでは判断が難しいこと、食べごろの管理が非常に難しいことが流通上の課題とされてきました。

この問題を解決するため、私たちは先人の知恵と最先端のIoT技術とを組み合わせ、温室メロンの熟度計とアプリ開発に挑戦します。
比較的安価なマイコンとセンサーを利用した熟度計を開発し、その開発成果を世界に向けて公開することにより、生産者、流通関係者、そして消費者の皆さまが、温室メロンの食べごろを逃すことなく最高のタイミングで味わうことができる未来を創り出します。
プロジェクトの概要
温室メロンの食べごろ判断の難しさ

静岡県の温室メロンは厳格な管理と栽培技術により、一つひとつが職人の手によって丁寧に育てられています。生産者や流通関係者は、色、しおれ、指先で軽くたたいた時の音(周波数)を聞き分けて食べごろを判断していますが、これは経験を積まないと難しい技術です。
また、消費者の皆さまが温室メロンの最適な食べごろを知ることは難しいため、せっかくの果実を最高の状態で味わう機会を逃してしまうことも少なくありませんでした。
30年の時を経てよみがえる「幻の熟度計」

実は今回開発する温室メロン熟度計の原点は、1994年に遡ります。当時、当研究所の研究員がメロンをたたいた時の音で、人の判断より正確に熟れ具合が分かることを明らかにし、メーカーからの発売直前まで開発が進んでいましたが市販には至らず、「幻の装置」として試作機が残るのみとなりました。当研究所では、この貴重な試作機を使い、これまで数々の品質評価や貯蔵試験を行ってきましたが、さすがに経年劣化が激しく、今後もこの試作機を使い続けることが困難となりました。
試作機の開発から30年経過した今、安価で高性能なマイコンや、高精度なセンサーなどが開発され、AIの発展も相まってスマートフォンのアプリ開発の可能性も視野に入ってきました。そこで、私たちは当時の基本原理と現代のIoT技術を融合させ、より小型・軽量で安価な製造コスト、そして誰もが手軽に使える新しい熟度計の開発に挑戦します。
IoT技術で実現する熟度測定革命

熟度判定を機械化することにより、ヒトの5倍程度まで測定精度(周波数の聞き分け能力)が向上する、判定結果が個人差や体調に左右されない、品種や貯蔵条件を加味することで食べごろまでの日数推定が可能など、多くのメリットがあります。
さらに、熟度計とスマートフォンをBluetoothでペアリングすることにより、測定結果であるメロンの熟れ具合をあらわす周波数(固有振動数)の解釈が容易となるだけでなく、好みの食べごろになるまでの日数や、食べごろを早めたり遅くするための熟度管理の方法(温度管理やエチレン処理など)を提案することも検討しています。

開発した熟度計の設計図やソフトウェアは、GitHubというソフトウェア共有のウェブサイトで無償公開を予定しています。これにより、ホビー制作や企業による製品化を促し、世界中で温室メロンが最高の状態で味わわれることを目指します。
多方面への波及効果
このプロジェクトは単なる製品開発ではなく、以下のような幅広い効果が期待できます。
・生産者メリット:自販している果実の食べごろ管理、品質の均一化による市場価値の向上
・流通業者メリット:商品管理の効率化、商品価値の見える化による販売促進
・消費者メリット:最高の状態での味わいを逃さず、満足度の高い食体験を実現
・食品ロス削減:適切な時期に消費することで、廃棄量を削減
・技術応用:他の農産物への技術応用による農業全体への貢献
この技術が実現すれば、静岡の温室メロンの価値をさらに高め、日本が誇る農業技術と最先端IoTの融合による新たな農業の未来を切り拓くことができます。
寄付金の使い道
皆さまからのご支援は、以下の研究開発費用に活用させていただきます:
消耗品:マイコンを含む電子パーツ、筐体(ケース)製作の部材
委託費:量産を容易にするための専用基盤(PCB)の製作委託
旅 費:流通関係者の方々への訪問、展示会等への参加費用
使用料:開発に必要なAI支援ソフトウェアの使用料
○ 目標金額を超えた場合
追加の寄附をいただいた場合は、アプリへのより多くの機能の追加、テスト機の製作、他の果物への応用研究、精度向上などの追加実験に活用させていただきます。
○ 目標金額に達しなかった場合
目標金額に満たない場合でも、いただいた寄附を最大限に活用し、熟度計とアプリ開発の基本的な研究を進めていきます。研究の進捗状況は定期的に報告させていただきます。
ご案内
成果発表会
令和7年度に静岡県が実施するクラウドファンディング事業の成果発表会を開催します。
皆さま、ぜひともご参加頂ければ幸いです。
日時 令和8年2月末頃
会場 静岡市内またはオンライン
参加方法
令和8年1月頃に、静岡県経済産業部産業革新局産業イノベーション推進課のホームページで成果発表会のご案内を掲載します。
試作機体験会
令和8年1月頃実施予定
寄附をいただいた方以外の一般の方を含めた熟度計試作機の体験と実際のメロンでの評価と試食、施設見学を実施予定です。
寄付者の皆さまへのメッセージ
静岡県農林技術研究所 加工技術科長 大場 聖司
私は20年以上にわたり、温室メロンを始めとする農産物の品質評価研究に携わってきました。温室メロンは、努力と芸術が融合した、日本が誇るべき世界唯一の技術の結晶ですが、これまでその価値を消費者の皆様に届けるための技術が不足していました。
今回のプロジェクトで開発する熟度計は、これまでの経験と勘に頼った技術を進め、誰もが簡単に最高のタイミングで温室メロンを食べることができるようにするものです。同時に、IoT技術の導入により静岡県農業のデジタル化も推進します。
皆さまのご支援により温室メロンの価値をさらに高め、最高の状態でより多くの方に届けられる未来を実現したいと考えています。ぜひお力添えをお願いいたします。
静岡県農林技術研究所 研究統括官兼栄養・機能性科長 増井 伸一
静岡県で栽培されている「温室メロン」は歴史と技術に裏付けされた逸品です。この「温室メロン」がデジタル技術と融合することで、最も美味しいタイミングで味わうことが可能になり、国内とともに世界中の皆さまにご評価いただけることを確信しています。本研究に対するご支援をよろしくお願いいたします。
静岡県温室農業協同組合 代表理事組合長 中條 文義
この研究により長年の課題であった「食べごろ判断」を誰もが簡単にできるようになり、私たちが生産する温室メロンの価値が最大化できると期待しています。お客様の満足度向上と、輸出拡大への大きな期待を込めて、この研究を全面的に推薦します。
ご寄付の方法
個人の皆さまへ
緑色の「ふるさと納税で応援」ボタンをクリックし、ご寄附にお進みください。
企業の皆様へ
希望される企業・団体は、申出書から寄付をお願いします。
下記のリンクから申出書を入手できます。
申出書についてはこちらをご参照ください。 (静岡県「クラウドファンディングを活用した研究」のサイトに移動します。)
※本サイトでは企業・団体からの寄付はお受けしておりません。申出書による寄付をお願いいたします。
ふるさと納税で
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ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
現在進捗情報はありません。
静岡県
急激に時代が変化する中、持続的な成長に向けた産業構造の変革、少子高齢化の進行、激甚化・頻発化する自然災害への備えなど、多くの課題に直面しています。
こうした課題の解決にはスピード感を持って取り組み、本県の「弱み」を「強み」に変えていく必要があります。行政だけではなく、県民、企業、団体等の多様な主体と、ウェルビーイングの考え方や分析に基づく県の政策の充実・強化などの変化を共有することにより、オール静岡で「幸福度日本一の静岡県」を目指します。
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