高品質な「原木生シイタケ」を食卓へ届けたい!
カテゴリー:食・農林水産業・商工業
寄付金額 113,000円
目標金額:1,000,000円
- 達成率
- 11.3%
- 支援人数
- 23人
- 終了まで
-
16日
/ 62日
静岡県(しずおかけん)
寄付募集期間:2025年5月21日~2025年7月21日(62日間)
静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター 森林育成科

私たち森林・林業研究センターは、静岡県農林技術研究所の一部門として、森林資源の有効利用や活力ある森林の育成、健全な森林環境の保全、野生鳥獣被害の防除技術に至るまで、幅広い研究を進めています。
今回のクラウドファンディングでは、静岡県産原木シイタケの生産現場で深刻な被害をもたらしているキノコバエ類を防除するための、新しい照明装置の開発費用を募集させていただきます。
高品質な静岡県産原木生シイタケを安定的にお届けできる生産環境を実現するため、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
プロジェクトの概要
静岡県伊豆産原木シイタケの魅力と課題
静岡県伊豆地域は、原木シイタケの人工栽培発祥の地として知られ、その長い歴史とともに地域の特産品として高い評価を受けています。特に、原木シイタケは独特の歯ごたえと芳醇な香りが特長で、多くの消費者に親しまれています。しかし、近年ではキノコバエ類による食害が深刻化しており、令和6年度には特に甚大な被害が発生しました。この問題は、生産者にとって安定的な出荷を妨げる大きな課題となっています。その一方でシイタケは無農薬で栽培されていることから、化学農薬を使用した害虫防除は困難です。


照明による害虫防除の可能性
そこで当センターでは、キノコバエ類の行動特性を解明し、シイタケの栽培現場であるホダ場に照明を設置することで被害を予防できることを明らかにしました。この方法は、化学農薬を使用せずに害虫対策を行うことが可能です。しかしながら、ホダ場特有の事情として電源の確保が困難であることから、この技術の実用化には至っていないのが現状です。


新技術「防獣で防虫な電気柵」の開発
その一方で、伊豆地域では、増えすぎたニホンジカやイノシシによる農林業被害も深刻で、シイタケ生産現場でもホダ場を防護柵で囲う取組が広がっています。本プロジェクトでは、この獣害防護柵の中でも電気柵と組み合わせることで、照明装置の電源問題を解消し、「防獣で防虫な電気柵」の開発を目指します。この新たな技術により、高品質な原木生シイタケの安定出荷が実現することを期待しています。


実証試験と技術普及への取り組み
プロジェクトでは、使用する照明の種類や照度、高さなどをキノコバエ類の飛来行動や電源等の技術仕様に基づいて設計します。そして、伊豆市内の原木シイタケ栽培現場にて実証試験を行い、被害軽減効果(キノコバエ類の飛来頻度、被害率等)を検証します。
また、今回開発する「防獣で防虫な電気柵」の技術は、電気柵メーカーや農協と連携して取り組むことで、開発後すぐに現場への普及を目指します。

寄附金の使い道
寄附金は、伊豆市で実施を計画している防除試験で必要な資機材の購入費用及び調査旅費として活用させていただきます。
防除装置を作製したのち、現地ホダ場にて、キノコバエ類の飛来数や被害頻度を未設置のホダ場と比較検証する計画です。
※目標金額に達しなかった場合においても本事業に活用させていただきます。
ご案内
本プロジェクトで得られた成果は、後日、報告書や論文等で公表する予定です。ご支援いただいた皆さまのうち、お名前の掲載に同意いただける方につきましては、謝辞としてお名前を記載させていただきます。緑色の「ふるさと納税で応援」ボタンをクリックいただき、お申し込み時に表示されるアンケート項目にて、公表可能なお名前をご記入ください。
成果発表会
令和7年度に静岡県が実施するクラウドファンディング事業の成果発表会を開催します。
皆さま、ぜひともご参加頂ければ幸いです。
日時 令和8年2月末頃
会場 静岡市内またはオンライン
参加方法
令和8年1月頃に、静岡県経済産業部産業革新局産業イノベーション推進課のホームページで成果発表会のご案内を掲載します。
その他
当センターの施設見学は随時受け付けています。希望される方は下記までご連絡ください。
寄附者の皆さまへのメッセージ
静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター 主任研究員 内山義政
静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターの内山です。本プロジェクトのリーダーを務めています。
私は伊豆で生まれ育ち、大学・大学院、そして入庁後に現在の業務に就いてからも、昆虫の生態や害虫防除に関する研究に取り組んできました。
本プロジェクトの技術が実用化すれば、キノコバエ類の発生状況に影響されずに、高品質な原木生シイタケを産地から安定して出荷できるようになると期待しています。
特に晩秋の収穫期は、鍋物が恋しい季節です。皆さまの食卓に高品質な原木シイタケをお届けできるよう、全力で取り組んでいきます。
ぜひ皆さまのお力添えをいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター 前・森林資源利用科長 袴田哲司
観光地として名高い静岡県伊豆地域は、原木シイタケの一大産地でもあり、高品質のシイタケを全国に供給しています。ブランド品として出荷する以上、キノコバエ類による食害は致命的であり、その防除は不可欠です。健康食品としてのイメージが強いシイタケ栽培において、農薬を使わず、照明により防除する方法は画期的で、これまでの研究実績から生産現場でも十分な効果が期待されます。ぜひ、ご支援をよろしくお願いします。

ご寄附の方法
個人の皆さまへ
緑色の「ふるさと納税で応援」ボタンをクリックし、ご寄附にお進みください。
企業の皆さまへ
希望される企業・団体は、申出書から寄附をお願いします。
下記のリンクから申出書を入手できます。
申出書についてはこちらをご参照ください。 (静岡県「クラウドファンディングを活用した研究」のサイトに移動します。)
※本サイトでは企業・団体からの寄附はお受けしておりません。申出書による寄附をお願いいたします。
ふるさと納税で
このプロジェクトを応援しよう!
ふるさと納税とは、ふるさとや応援したい自治体に寄付できる制度です。
控除上限額内の2,000円を超える部分について、所得税や住民税の還付・控除が受けられます。
控除上限額かんたんシミュレーション
現在進捗情報はありません。
静岡県
急激に時代が変化する中、持続的な成長に向けた産業構造の変革、少子高齢化の進行、激甚化・頻発化する自然災害への備えなど、多くの課題に直面しています。
こうした課題の解決にはスピード感を持って取り組み、本県の「弱み」を「強み」に変えていく必要があります。行政だけではなく、県民、企業、団体等の多様な主体と、ウェルビーイングの考え方や分析に基づく県の政策の充実・強化などの変化を共有することにより、オール静岡で「幸福度日本一の静岡県」を目指します。
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