酒田市のクロマツ砂防林を次世代に。急増する松くい虫から砂防林を守るプロジェクト!
カテゴリー:自然・環境
寄付金額 519,000円
目標金額:3,000,000円
- 達成率
- 17.3%
- 支援人数
- 39人
- 終了まで
-
29日
/ 90日
山形県酒田市(やまがたけん さかたし)
寄付募集期間:2025年5月16日~2025年8月13日(90日間)
山形県酒田市

酒田市には、クロマツの砂防林が南北に広がっており、庄内砂丘からの強い西風を防ぐ大切な役割を担っています。これにより、地域の皆さんの生活を飛砂から守ることができています。しかし、近年、松くい虫による松枯れが広がり、これが深刻な問題となっています。毎年多額の費用をかけて松くい虫の感染拡大を防いできましたが、令和6年には、高温などの影響で被害木の本数が過去最大の約12万本にまで達し、伐採や駆除のペースが追いつかない深刻な状態となっています。
酒田市では、被害をできるだけ早く抑え、美しい砂防林を守るために、引き続き松くい虫の対策を行っています。そして、この大切な松林を次の世代へと引き継ぐため、地域の皆さんのご支援を心からお願いしています。どうぞ、温かいご協力をお願いいたします。
急増する松くい虫被害から砂防林を守りたい
ー先人たちの知恵と努力ー

庄内地方には、クロマツの砂防林が広がっており、かつては広葉樹の自然林が存在していました。しかし、戦国時代の戦乱や、その後の伐採によって、森林は荒れ、激しい飛砂や洪水に悩まされるようになりました。
そんな中、庄内藩はこうした被害から人々の生活を守るため、「植付役」という役職を設け、皆で力を合わせて植林活動を進めました。また、本間家の本間光丘など、地域の先人たちが積極的に植林を進め、今のクロマツの砂防林ができあがりました。


その後、時代が流れ、明治時代には松の老化が進み、戦時中には資源不足や過剰な伐採が続いたため、再び森林が荒れ、飛砂の被害に見舞われました。しかし、戦後には地域の村々からの声に応じて、約300haの民有地が国有地となり、昭和20年代から50年代にかけて、国営事業として本格的な植林が行われました。
そのおかげで、現在のクロマツの砂防林ができ、地域の皆さんにとって大切な場所となっています。
この砂防林はその細長い形が「万里の長城」に似ていることから「万里の松原」として親しまれています。地域の方々の散策やジョギング、学生たちの自然学習の場所としても愛されています。
ー現在の危機:松くい虫の脅威ー

しかし、近年では松くい虫の被害が広がり、再びこの大切な砂防林が危機に瀕しています。松くい虫は、わずか1ミリほどの「マツノザイセンチュウ」という小さな線虫で、松の中に侵入し、次第に松を枯らしてしまいます。
この線虫は、「マダラカミキリ」という虫が松を食べる際の傷から侵入し、感染を広げていきます。感染が進むと、松は水分や栄養を運ぶ管が詰まり、最終的には枯れてしまいます。そして、枯れた松には再びカミキリが産卵し、新たに感染を広げる原因となります。
さらに、異常気象による激しい風雪害や高温や少雨が、松くい虫の被害をさらに深刻にしています。そのため、伐倒や防除の取り組みが追いつかなくなりつつあります。
ー次世代への引き継ぎー
酒田市では、この松くい虫の被害を少しでも抑えるために、薬剤の散布や被害木の伐倒を進めています。また、倒木や枝折れによる二次被害を防ぐことを目的とした伐倒作業も行っています。
そして、市民の皆さんにも一緒に森林を守る大切さを伝え、ボランティアによる森林整備や清掃活動も推進しています。学校や地域団体が行う森林・自然環境学習も支援しており、令和6年度には1,018人ものボランティアが松林の下刈りやつる切り、枝打ちに参加しました。

こうした取り組みを行っているにも関わらず、それらの努力を上回る勢いで松くい虫の被害は広がり続け、砂防林の役割が失われつつあります。今後、松くい虫に立ち向かうためには、さらに多くの伐倒や防除の取り組みが必要です。
地域の皆さんの生活を守り、美しい砂防林を未来へ引き継ぐために、ぜひともご支援をお願い申し上げます。
寄付金の使い道
・松くい虫の被害を受けた枯松等の伐倒処理費用
・砂防林機能の維持、回復に向けた費用
※目標金額に達しなかった場合、また、目標金額以上の寄付をいただいた場合でも、上記の費用として大切に活用させていただきます。
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山形県酒田市

北に鳥海山、南に月山を望み、雄大な庄内平野の中央を流れる最上川の河口に位置する酒田市は、江戸時代、西回り航路が整い、北前船交易により日本海の海上交易の要、また、商人の町として栄え、今も当時伝わった上方文化や史跡など、多くの歴史と文化に出会うことができます。
近年は国際貿易港である酒田港を中心に、国際交流都市として発展を続けています。
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